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第144話 集結する五牙、狂う正義
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夜の帳が降り、王都の灯りが遥か彼方まで星のようにきらめいていた。
ホテル最上階。かつて王族専用に使われていたという格式高いスイートルームには、華美な調度品と重厚な空気が満ちていた。天井に煌く魔導灯の淡い光が、室内の緊張感を和らげることはない。
その部屋の中央。深紅の絨毯の上に立つ一人の青年が、窓の外を見下ろしながら、静かに語った。
「……全く。余計な口出しを……」
ルクレウス・ノーザリア。蒼金の軍装に身を包み、背に夜景を背負うその姿は、まさに“選ばれた者”の風格を漂わせていた。
「ロドリゲス・ヴァルディオス。あの老狐が“賢律因子”であることを、つい忘れていたよ」
彼の背後には、既に四人の影が揃っていた。
緩く椅子に腰かけ、サングラス越しにニタニタと笑う男。黄色と緑がまだらに絡むドレッドヘアの剣士——アポロ。
静かに壁際に佇み、白黒の縞模様のコーンロウを揺らす口元をマフラーで隠した暗殺者のような男——ティガ。
そして、魔槍を背にした青灰の短髪の男・グリフと、その双子にして魔弓を携えた赤灰の短髪の男・グラム。双子は同じ姿勢でソファに座し、無言でルクレウスを見つめていた。
その五人が揃った部屋には、まさしく“牙”が集う気配があった。
「もともと、僕の構想では……初戦でエリナ・ヴァイスハルトと当たり、十年前の借りを返す予定だったんだけどね」
ルクレウスは小さく笑う。だが、その声には氷のような棘が含まれていた。
「観衆の前で、完全な形で彼女を叩き伏せる。それが僕の“舞台”だった。……そして、アポロが九条迅を"下す"。そうすれば……世の中は“戦律の双牙”こそが必要だと理解するはずだった」
「──お、お任せいただければ、やったよォ?」
アポロがふにゃりと笑う。だが、その奥にあるのは、蟲《むし》のように無機質な殺意だった。
「ひゃは……せ、戦場のアクシデントってのは、よくある話だからなァ?」
「だが、その筋書きは潰えた」
ティガが冷ややかに言葉を差し挟んだ。
「──主よ。そのような些事で、心を泡立てることはない。」
「ティガ……」
「順番が前後しただけのこと。いずれ、貴様が望む“未来”は確定されている。小生らがその為に在ること、忘れぬよう」
グリフとグラムが同時に立ち上がり、右膝をついて頭を下げた。
「我ら、主の望みに従いましょう」
「試合の場で、必要な動きを必ず行います」
その忠誠の姿に、ルクレウスの肩の力が僅かに抜ける。
「……そうだね。ありがとう。君たちがいれば、やり直しは何度だってできる」
そう言いながら、窓の外へと目を向ける。
煌めく王都の街。その一つ一つの灯りを、彼は“駒”と見ていた。
ルクレウスは窓の外、王都の夜景をじっと見つめていた。
「……この国はね、壊れてるんだよ」
ぽつりと落とされたその言葉は、どこか悲しげで、それでいて冷たい響きを帯びていた。
「強さが、秩序を作らない。弱者が、王を選びたがる。血筋が正しさを生むと錯覚している。そして、誰一人、本当の意味で“導く力”を持っていない」
言葉を重ねるほどに、彼の声には熱が帯びていった。
「だったら、僕が作り変える。弱さを捨て去り、力ある者が導く世界を。混沌と怯えのない、新しい秩序を」
振り返ったルクレウスの瞳には、確かな“信仰”の色が宿っていた。
「たとえそのために、どれだけの血を流すことになろうとも。……世界のために必要なのは、“正しさ”じゃない。“決断”だよ」
その言葉に、部屋の空気が張り詰める。
誰も、それを否定しない。
いや——否定する者など、最初からいなかった。
なぜなら、彼らは皆……
「ティガ。君が言っていたね。『順番が前後するだけ』……まったくその通りだよ」
ルクレウスがゆっくりと笑った。
「どうせ全員、僕の“駒”になるんだ。明日この会場に集う、すべての強者たちが——ね」
その笑みに、一瞬、部屋の温度が数度下がった気がした。
けれど"五牙"は——誰一人、その言葉を恐れなかった。
ルクレウスは、ふと視線を床に落とし、低く呟いた。
「……十年前。僕は、あの大会でエリナに敗れた」
言葉にこそ静けさがあったが、胸に燃える悔しさは今もなお色褪せていない。
「全力を尽くしたのに……僕の剣は、彼女の意志に届かなかった。あれは、僕にとって初めての“敗北”だったんだ」
「それゆえに、執着が生まれるのも無理はあるまい」
ティガが淡々と告げた。
「だが主よ、敗北とは……次の勝利の“布石”でもある」
「分かってるよ。だから、今度こそ決着をつけたいんだ。……僕は、過去に負けた自分を切り捨てる。それが僕の“正義”だ」
言い切る声に、一片の迷いもなかった。
その横顔に宿るのは、ただの復讐心ではない。
——信念。
それが、彼を突き動かす。
「ティガ。グリフ。グラム」
ルクレウスが名を呼ぶと、三人は無言で一歩、前に出る。
「明日の君たちの“配置”は、手筈通りにね。……混乱の中でこそ、牙は最も深く突き刺さる」
「承知しております、我らが主」
グリフが膝をつき、拳を胸に当てて頭を垂れた。弟のグラムも同様に、静かに従う。
「道を開き、標を撃ち抜く。それが我ら"双牙"の務めです」
「……人間とは、面倒な事を好むものだな」
ティガが低く呟いた。
「正しさを否定しながら、正しきことを求める。愚かだ……だが、小生は嫌いではない」
「フフ……ありがとう、ティガ。君たちがいてくれるなら、どれだけでも僕は進めるよ」
ルクレウスの声には、満足げな響きが滲んでいた。
「さあ。明日は始まりだ。力なき理想を蹴散らし、真の秩序を築く最初の一歩だよ」
彼が再び窓へと向き直ると、夜空の彼方に浮かぶ月が、静かにその光を差し込んでいた。
まるで彼の言葉に、天すら耳を傾けているかのように。
◇◆◇
そして——夜が明ける。
ホテルの最上階、スイートルームの窓から差し込む朝の光は、蒼く澄んでいた。
まだ誰も起きていない街の上に、ゆっくりと太陽が昇りはじめる。
ルクレウスは、その光を背にしながら、静かに目を閉じる。
「さあ、“始めようか”」
その呟きは、誰に向けられたものか——
あるいは、これから倒される誰かへ。
あるいは、自身の理想へと誓う、ただの宣誓。
そしてその言葉を合図に、五つの影が、音もなく部屋を去っていった。
狂気と理想をまとった牙たちは——
今、静かに舞台へと歩き出す。
幕が上がる。
正義の名のもとに、何かが“狂い始める”。
——開幕を告げる朝日が、ついに世界を照らし始めていた。
ホテル最上階。かつて王族専用に使われていたという格式高いスイートルームには、華美な調度品と重厚な空気が満ちていた。天井に煌く魔導灯の淡い光が、室内の緊張感を和らげることはない。
その部屋の中央。深紅の絨毯の上に立つ一人の青年が、窓の外を見下ろしながら、静かに語った。
「……全く。余計な口出しを……」
ルクレウス・ノーザリア。蒼金の軍装に身を包み、背に夜景を背負うその姿は、まさに“選ばれた者”の風格を漂わせていた。
「ロドリゲス・ヴァルディオス。あの老狐が“賢律因子”であることを、つい忘れていたよ」
彼の背後には、既に四人の影が揃っていた。
緩く椅子に腰かけ、サングラス越しにニタニタと笑う男。黄色と緑がまだらに絡むドレッドヘアの剣士——アポロ。
静かに壁際に佇み、白黒の縞模様のコーンロウを揺らす口元をマフラーで隠した暗殺者のような男——ティガ。
そして、魔槍を背にした青灰の短髪の男・グリフと、その双子にして魔弓を携えた赤灰の短髪の男・グラム。双子は同じ姿勢でソファに座し、無言でルクレウスを見つめていた。
その五人が揃った部屋には、まさしく“牙”が集う気配があった。
「もともと、僕の構想では……初戦でエリナ・ヴァイスハルトと当たり、十年前の借りを返す予定だったんだけどね」
ルクレウスは小さく笑う。だが、その声には氷のような棘が含まれていた。
「観衆の前で、完全な形で彼女を叩き伏せる。それが僕の“舞台”だった。……そして、アポロが九条迅を"下す"。そうすれば……世の中は“戦律の双牙”こそが必要だと理解するはずだった」
「──お、お任せいただければ、やったよォ?」
アポロがふにゃりと笑う。だが、その奥にあるのは、蟲《むし》のように無機質な殺意だった。
「ひゃは……せ、戦場のアクシデントってのは、よくある話だからなァ?」
「だが、その筋書きは潰えた」
ティガが冷ややかに言葉を差し挟んだ。
「──主よ。そのような些事で、心を泡立てることはない。」
「ティガ……」
「順番が前後しただけのこと。いずれ、貴様が望む“未来”は確定されている。小生らがその為に在ること、忘れぬよう」
グリフとグラムが同時に立ち上がり、右膝をついて頭を下げた。
「我ら、主の望みに従いましょう」
「試合の場で、必要な動きを必ず行います」
その忠誠の姿に、ルクレウスの肩の力が僅かに抜ける。
「……そうだね。ありがとう。君たちがいれば、やり直しは何度だってできる」
そう言いながら、窓の外へと目を向ける。
煌めく王都の街。その一つ一つの灯りを、彼は“駒”と見ていた。
ルクレウスは窓の外、王都の夜景をじっと見つめていた。
「……この国はね、壊れてるんだよ」
ぽつりと落とされたその言葉は、どこか悲しげで、それでいて冷たい響きを帯びていた。
「強さが、秩序を作らない。弱者が、王を選びたがる。血筋が正しさを生むと錯覚している。そして、誰一人、本当の意味で“導く力”を持っていない」
言葉を重ねるほどに、彼の声には熱が帯びていった。
「だったら、僕が作り変える。弱さを捨て去り、力ある者が導く世界を。混沌と怯えのない、新しい秩序を」
振り返ったルクレウスの瞳には、確かな“信仰”の色が宿っていた。
「たとえそのために、どれだけの血を流すことになろうとも。……世界のために必要なのは、“正しさ”じゃない。“決断”だよ」
その言葉に、部屋の空気が張り詰める。
誰も、それを否定しない。
いや——否定する者など、最初からいなかった。
なぜなら、彼らは皆……
「ティガ。君が言っていたね。『順番が前後するだけ』……まったくその通りだよ」
ルクレウスがゆっくりと笑った。
「どうせ全員、僕の“駒”になるんだ。明日この会場に集う、すべての強者たちが——ね」
その笑みに、一瞬、部屋の温度が数度下がった気がした。
けれど"五牙"は——誰一人、その言葉を恐れなかった。
ルクレウスは、ふと視線を床に落とし、低く呟いた。
「……十年前。僕は、あの大会でエリナに敗れた」
言葉にこそ静けさがあったが、胸に燃える悔しさは今もなお色褪せていない。
「全力を尽くしたのに……僕の剣は、彼女の意志に届かなかった。あれは、僕にとって初めての“敗北”だったんだ」
「それゆえに、執着が生まれるのも無理はあるまい」
ティガが淡々と告げた。
「だが主よ、敗北とは……次の勝利の“布石”でもある」
「分かってるよ。だから、今度こそ決着をつけたいんだ。……僕は、過去に負けた自分を切り捨てる。それが僕の“正義”だ」
言い切る声に、一片の迷いもなかった。
その横顔に宿るのは、ただの復讐心ではない。
——信念。
それが、彼を突き動かす。
「ティガ。グリフ。グラム」
ルクレウスが名を呼ぶと、三人は無言で一歩、前に出る。
「明日の君たちの“配置”は、手筈通りにね。……混乱の中でこそ、牙は最も深く突き刺さる」
「承知しております、我らが主」
グリフが膝をつき、拳を胸に当てて頭を垂れた。弟のグラムも同様に、静かに従う。
「道を開き、標を撃ち抜く。それが我ら"双牙"の務めです」
「……人間とは、面倒な事を好むものだな」
ティガが低く呟いた。
「正しさを否定しながら、正しきことを求める。愚かだ……だが、小生は嫌いではない」
「フフ……ありがとう、ティガ。君たちがいてくれるなら、どれだけでも僕は進めるよ」
ルクレウスの声には、満足げな響きが滲んでいた。
「さあ。明日は始まりだ。力なき理想を蹴散らし、真の秩序を築く最初の一歩だよ」
彼が再び窓へと向き直ると、夜空の彼方に浮かぶ月が、静かにその光を差し込んでいた。
まるで彼の言葉に、天すら耳を傾けているかのように。
◇◆◇
そして——夜が明ける。
ホテルの最上階、スイートルームの窓から差し込む朝の光は、蒼く澄んでいた。
まだ誰も起きていない街の上に、ゆっくりと太陽が昇りはじめる。
ルクレウスは、その光を背にしながら、静かに目を閉じる。
「さあ、“始めようか”」
その呟きは、誰に向けられたものか——
あるいは、これから倒される誰かへ。
あるいは、自身の理想へと誓う、ただの宣誓。
そしてその言葉を合図に、五つの影が、音もなく部屋を去っていった。
狂気と理想をまとった牙たちは——
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