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六病目「不安」
六病目「不安」
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......流石に緊張する。
「凜々也、はやくおいで」
螺燈がベッドに腰掛け相変わらずぶん殴りたくなるような笑顔で僕を待っている。
今日は螺燈の店の居住スペースでお泊まり...
僕は自分の枕と布団じゃないと眠れないんだよな。螺燈はもう寝巻きに着替えているのだが、和服着て寝て寝ずらくないのだろうか。チラリと螺燈の寝巻きの柄に目をやる。また変な柄の着物着てるよ。
「キミ今日はぶどう柄じゃないんだな」
「...あれはぶどうじゃないよ」
僕の疑問に螺燈は苦笑している。
「今日はテッセンっていう植物の柄だよ。似合ってる?」
「うーん、よく知らんけど男物の着物って無地が多いんじゃないのか?」
螺燈はクスクス笑い布団に入ると横たわったまま布団を捲りこちらに視線を送る。
「...それはいいからさ、はやくおいで。凜々也」
「......」
僕は適当に着ている白衣を脱ぎ捨て上は黒のタンクトップ1枚になる。白衣の下はタンクトップ1枚しか着ていない。
「...寒い」
「なんでこんな季節にタンクトップ姿になるの?」
ニコニコしながらこちらを見ている螺燈をよそに僕はベッドへ上がり布団に潜り込む。
「別にいいだろ、おやすみ。」
「え、もう寝るの?」
何故か螺燈が困惑している。布団に入ったら寝る以外にすることねぇだろ。何言ってんだこいつ
...寒い。
「寒い、温めろ」
寒いから螺燈の腕の中に入り込んで温めさせる。
「ふふ、分かったよ」
彼は嬉しそうに僕を優しく抱き締めた。
温かい... 落ち着く匂い...
なんか疲れたな。久々にゆっくり落ち着いて眠れる...
だんだんウトウトしてきて気持ちよくなってきた。
██████████████████
『おい、怜依、起きろよ』
ん...?誰だ...?
ゆっくり目を開けると目の前にぼんやりとした人影があった。
兄貴...?
僕は何故か『ソレ』を実兄だと認識した。その僕が兄だと認識したものは抑揚のない口調で僕に語り掛けてくる。
『なぁ、怜依。僕お前と仲直りしたいんだよ』
え...
「あ、ぼ、僕もまた兄貴と一緒にゲームやりたいよ!あの時やってたゲームの続編が~」
言い終える前にその人影は消えてなくなってしまった。まって!まだ話したいことがあるんだよ、僕の話を聞いてくれよ...!
........................
え...?
「はは...」
うん、ベッドの上だよ。いつものこと。
またあの夢か...
くそ...!
「しょっちゅう下らねぇ夢見せてくんじゃねぇよ!クソがクソがクソが!!」
長く乱れた髪を振り乱して頭を掻きむしる。すると螺燈が心配して目を覚まして声を掛けてきた。
「凜々也、どうしたの?」
「...ん?なんでもないよ」
とびきりの笑顔を見せ再び螺燈の胸に顔を埋めて甘える。
「気にすんなよ」
「うん」
「ねぇ、凜々也」
「あ?」
「僕ね、君と夫婦になれて嬉しかったよ」
「そ、そうか」
自然と笑みがこぼれる。あんな夢なんかどうでもいい。今この幸せを噛み締めよう。
「大好きだよ、ユウ」
「は...?」
ゆう...?ユウ...?誰だソレ...?
僕は起き上がり螺燈を問い詰める。
「おい、『ユウ』って誰だよ。元カノか?それとも元カレか?僕は『凜々也』だっつの」
暫し黙った後螺燈がゆっくりと起き上がり感情の読み取れない表情で僕を見た。
「どちらでもないよ、古い友人なんだ。つい癖で言っちゃうんだよ」
「...まぁ、いいけどさ。あまり気分のいいものではないから間違わないでくれ」
「...うん、もう間違わないよ。約束する」
「...ならいいよ、おやすみ。」
「うん、おやすみ。凜々也」
隣を見ると螺燈が腕枕をしながら嬉しそうに微笑んでいた。何か腑に落ちなかったが癖なら追求しても仕方ないし気にしないようにしよう。
ただ、なんだろう...
この不安感は...
六病目 オワリ
「凜々也、はやくおいで」
螺燈がベッドに腰掛け相変わらずぶん殴りたくなるような笑顔で僕を待っている。
今日は螺燈の店の居住スペースでお泊まり...
僕は自分の枕と布団じゃないと眠れないんだよな。螺燈はもう寝巻きに着替えているのだが、和服着て寝て寝ずらくないのだろうか。チラリと螺燈の寝巻きの柄に目をやる。また変な柄の着物着てるよ。
「キミ今日はぶどう柄じゃないんだな」
「...あれはぶどうじゃないよ」
僕の疑問に螺燈は苦笑している。
「今日はテッセンっていう植物の柄だよ。似合ってる?」
「うーん、よく知らんけど男物の着物って無地が多いんじゃないのか?」
螺燈はクスクス笑い布団に入ると横たわったまま布団を捲りこちらに視線を送る。
「...それはいいからさ、はやくおいで。凜々也」
「......」
僕は適当に着ている白衣を脱ぎ捨て上は黒のタンクトップ1枚になる。白衣の下はタンクトップ1枚しか着ていない。
「...寒い」
「なんでこんな季節にタンクトップ姿になるの?」
ニコニコしながらこちらを見ている螺燈をよそに僕はベッドへ上がり布団に潜り込む。
「別にいいだろ、おやすみ。」
「え、もう寝るの?」
何故か螺燈が困惑している。布団に入ったら寝る以外にすることねぇだろ。何言ってんだこいつ
...寒い。
「寒い、温めろ」
寒いから螺燈の腕の中に入り込んで温めさせる。
「ふふ、分かったよ」
彼は嬉しそうに僕を優しく抱き締めた。
温かい... 落ち着く匂い...
なんか疲れたな。久々にゆっくり落ち着いて眠れる...
だんだんウトウトしてきて気持ちよくなってきた。
██████████████████
『おい、怜依、起きろよ』
ん...?誰だ...?
ゆっくり目を開けると目の前にぼんやりとした人影があった。
兄貴...?
僕は何故か『ソレ』を実兄だと認識した。その僕が兄だと認識したものは抑揚のない口調で僕に語り掛けてくる。
『なぁ、怜依。僕お前と仲直りしたいんだよ』
え...
「あ、ぼ、僕もまた兄貴と一緒にゲームやりたいよ!あの時やってたゲームの続編が~」
言い終える前にその人影は消えてなくなってしまった。まって!まだ話したいことがあるんだよ、僕の話を聞いてくれよ...!
........................
え...?
「はは...」
うん、ベッドの上だよ。いつものこと。
またあの夢か...
くそ...!
「しょっちゅう下らねぇ夢見せてくんじゃねぇよ!クソがクソがクソが!!」
長く乱れた髪を振り乱して頭を掻きむしる。すると螺燈が心配して目を覚まして声を掛けてきた。
「凜々也、どうしたの?」
「...ん?なんでもないよ」
とびきりの笑顔を見せ再び螺燈の胸に顔を埋めて甘える。
「気にすんなよ」
「うん」
「ねぇ、凜々也」
「あ?」
「僕ね、君と夫婦になれて嬉しかったよ」
「そ、そうか」
自然と笑みがこぼれる。あんな夢なんかどうでもいい。今この幸せを噛み締めよう。
「大好きだよ、ユウ」
「は...?」
ゆう...?ユウ...?誰だソレ...?
僕は起き上がり螺燈を問い詰める。
「おい、『ユウ』って誰だよ。元カノか?それとも元カレか?僕は『凜々也』だっつの」
暫し黙った後螺燈がゆっくりと起き上がり感情の読み取れない表情で僕を見た。
「どちらでもないよ、古い友人なんだ。つい癖で言っちゃうんだよ」
「...まぁ、いいけどさ。あまり気分のいいものではないから間違わないでくれ」
「...うん、もう間違わないよ。約束する」
「...ならいいよ、おやすみ。」
「うん、おやすみ。凜々也」
隣を見ると螺燈が腕枕をしながら嬉しそうに微笑んでいた。何か腑に落ちなかったが癖なら追求しても仕方ないし気にしないようにしよう。
ただ、なんだろう...
この不安感は...
六病目 オワリ
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