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【R18】afterStory happy honeymoon〜
その後のふたり2 ②
そして、当の千秋さんはと言うと――
妊娠してからこんな感じで、前にも増して甲斐甲斐しく私を気遣ってくれている。私より先回りして状況を察知しようとし、たまに今みたいに気配なく背後に現れるから、びっくりして卒倒しそうになるときもある。
……まぁ、一言でいうなら過保護だ。
少々やりすぎなのでは?
と思わないでもないが、千秋さんがこうして気にかけてくれるのは、素直にとても嬉しい。
そんなわけで、私たちは子供の成長を誰よりも楽しみにし、順調に家族としての愛も育んでいた。
「そういえば、今日の本社の休憩室で、永斗社長にお会いしましたよ」
就寝前のひととき。
読書する千秋さんの隣で思い出したように口にすると、千秋さんがピクリと反応した。
「経営会議のときですか……俺が会長に捕まっている隙にいなくなったと思ったら、そっちで油を売っていたとは」
ボスにも厳しい姿勢も相変わらずだ。
「明日よく言い聞かせねば」
と言い、明後日の方を見てなにか考えていふうなので、私は永斗社長が気の毒になって慌てて首を振った。
「あっ、油なんてとんでもない……私がいるのを見かけて、挨拶に来てくださった感じで――」
「そういうのを〝油を売っている〟というんです」
……永斗社長には特に手厳しい。
(藤森さんにもだけど)
でも幼馴染という関係上、私の中ではそれは愛情表現なのだと思っている。
だって、永斗社長の前での千秋さんは少し雰囲気が柔らかくて、表情も豊か……に見える。
「赤ちゃん生まれるの楽しみだねって、言ってくださったんですよ?」
そう言うと、やっぱりまんざらでもないのか、口元がゆるくカーブを描く。
「あとは……そう。すごく、この子の性別が気になっているようでした」
ちなみに永斗社長は一児のパパだ。
名前は斗真くんで、この前一歳半になったと教えてくれた。
奥様に似てとても可愛らしいようで、画像を見せながらデレデレと頬を緩める様子は、「千秋さんも、生まれたらこんなふうになるのかなぁ?」なんて思ってしまった。
想像はできないけれど……。
大きく成長したお腹を撫でながら、あったことを報告していると、私を見つめていた目がひと際柔らかくなり、一緒にお腹を撫でてくれる。
「そうですか」
きっと嬉しいのだろう。声色がとっても柔らかくなった。
日頃から千秋さんを見ていれば、永斗社長がとても大切な幼馴染であり友人であることが伝わってくる。
基本的に千秋さんは、親しい人には素直じゃなかったり、不器用だったりするときがある。
ちなみに私たちは、子供の性別を聞いていない。
この前お医者さんから「知りたいか?」と尋ねられたが、千秋さんは産まれるまで楽しみにしたいと言うので、私たちは生まれるまで楽しみにすることにしたのだ。
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