文明トカゲ

ペン牛

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六 完全の家

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「……すみません、思い出せません。でも、梓と手を繋ぐこと自体は時々あります」
「おぉ~、そっかそっか。で? どっちから繋ぐの?」
「基本僕から……かな? 梓からはほとんどないと思います」
「おっほっほっほっほ、そうなんだ~、楓ちゃん顔に似合わず積極的なんだぁ~、いやー、いいよいいよ楓ちゃん、あずさんと違って大衆の要求ってやつがすっごくわかってる」
 迷塚さんの言っていることの意味はよくわからなかった。梓はといえば、怒りとも驚きともつかない感情で顔を歪ませ、
「かっ……かっかっかっかっ」
 と鳴くのが下手な鳥のような声を継続的に出していた。
「よーし、じゃあ次の質問行こう! 楓ちゃん、あずさんと一緒にお風呂に入ったことはある?」
「はい、あります。以前僕が怪我をした時に梓が看病をしてくれて、その時に」
「どほほほほほほほほほぅ、いやぁ~、たまらんですなぁ。で、で? あずさんの裸もその時見たんでしょ? ほれ感想感想」
「感想……そうですね。梓の体は女性的で、とても綺麗だと思いました。僕は女としては骨ばっているというか、起伏のない体つきなので、正反対だと思います」
「ほおおおおおう。女性的っていうとぉ、こう、柔らかそ~、とかぁ、思わず抱き締めて頬擦りしたくなっちゃう~みたいな?」
「あぁ、そうですね。実際梓を抱き締めるのはとても心地いいです」
「それ詳しく」
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