126 / 266
六 完全の家
4
しおりを挟む
「でも、実際に話してみると楓は私が思ってたのと全然違う人で、それで余計に楓のことを知りたくなって……仲良くなりたいって思った」
「お~、いいよいいよあずさん。皆はあずさんのそういう回答を求めてるんだよ。わかってるね~」
「先輩……それ以上言ったら私帰りますよ?」
迷塚さんはメロンソーダを一口飲んで、
「そんなこと言われてもな~、ここで帰っちゃったら困るのはあずさんだよ? 今更皆に本当のこと言うのも嫌っしょ?」
「そ……それは嫌です、けど、でもこんなことになるならいっそあの時本当のことを言った方がよかったです。先輩が皆から庇ってくれたから相談したのに、こんな……」
「いや~、だってさぁ、あずさんの彼氏が本当にいるのかどうか確かめるために代表して会いに行くーなんて役得、そりゃあ楽しまなくちゃ駄目でしょ」
迷塚さんの発言を聞いて梓の顔が見る見る赤くなっていく。羞恥ではなく憤怒が原因だろう。
「んー、でもあずさんが話したくないっていうならなー、仕方ないなー、よし、楓ちゃんに聞こっと。楓ちゃんさぁ、あずさんと初めて手を繋いだのはいつ?」
唐突に質問される。しかも梓と初めて手を繋いだ時のことは、梓が僕に話しかけてくれた理由と同様に思い出せない。
「お~、いいよいいよあずさん。皆はあずさんのそういう回答を求めてるんだよ。わかってるね~」
「先輩……それ以上言ったら私帰りますよ?」
迷塚さんはメロンソーダを一口飲んで、
「そんなこと言われてもな~、ここで帰っちゃったら困るのはあずさんだよ? 今更皆に本当のこと言うのも嫌っしょ?」
「そ……それは嫌です、けど、でもこんなことになるならいっそあの時本当のことを言った方がよかったです。先輩が皆から庇ってくれたから相談したのに、こんな……」
「いや~、だってさぁ、あずさんの彼氏が本当にいるのかどうか確かめるために代表して会いに行くーなんて役得、そりゃあ楽しまなくちゃ駄目でしょ」
迷塚さんの発言を聞いて梓の顔が見る見る赤くなっていく。羞恥ではなく憤怒が原因だろう。
「んー、でもあずさんが話したくないっていうならなー、仕方ないなー、よし、楓ちゃんに聞こっと。楓ちゃんさぁ、あずさんと初めて手を繋いだのはいつ?」
唐突に質問される。しかも梓と初めて手を繋いだ時のことは、梓が僕に話しかけてくれた理由と同様に思い出せない。
0
あなたにおすすめの小説
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、どうぞお好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
いつまでもドアマットと思うなよ
あんど もあ
ファンタジー
二年前に母を亡くしたミレーネは、後妻と妹が家にやって来てからすっかり使用人以下の扱いをされている。王宮で舞踏会が開催されるが、用意されたのは妹のドレスだけ。そんなミレーネに手を差し伸べる人が……。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
異世界からの召喚者《完結》
アーエル
恋愛
中央神殿の敷地にある聖なる森に一筋の光が差し込んだ。
それは【異世界の扉】と呼ばれるもので、この世界の神に選ばれた使者が降臨されるという。
今回、招かれたのは若い女性だった。
☆他社でも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる