文明トカゲ

ペン牛

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七 怨讐の皹

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「……はぁ?」
 真奈さんの口からはっきりと怒りのこもった声が漏れる。
「アンタ、高校生でしょう? こんなのとつきあってたら身が持たないどころじゃないわよ。真っ当な人生送りたいんだったら別の相手にしときなさい」
「――何様よ、あなた」
 真奈さんの声には、明確な憎悪が含まれていた。
「せんせーがお世話になってるだかなんだか知らないけど、人をそんな堂々と馬鹿にするとか、常識がないにも程があるでしょ。私よりずっと年上のくせに一体どんな人生送ったらそんな風になるわけ?」
 あまりの剣幕に思わず呆然としてしまう。真奈さんの気の強さは知っているつもりだったが、まさか初対面の男性である佐治さんにここまで怒りを露わにするとは思わなかった。肝心の佐治さんはといえば、一瞬意外そうな表情をした後、
「……パン子、一体何をどうしたらこんなことになるのよ。っていうかもうちょっと自分の立場考えて行動したら? もう手遅れだけど」
 心の底から呆れた、という表情で僕のことを見下ろした。
「……すみません」
「ちょっとせんせー、なんで謝ってんの!? 言い返しなよ!」
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