政略カップルと切ない王子様

まび

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集団宿泊

集団宿泊1日目 午後 愛梨

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「二手に分かれよー!!!」

午後からはウォークラリーです!
なんでもポールに書いてある指定の番号によって進んでいくようで、
途中にあるカードを集めてゴール
でも
たくさん集めたチームにはなんか豪華な?商品があるらしく
途中にも分かれ道があり、

分かれていった方がたくさん取れるかもね。

とゆうことで


「「「グーとパーで別れましょ!」」」

優奈がグー
柳くんがグー
比奈がグー

多部くんがパー
望くんがパー
そして私が


パー

望くんと多部くんかー

多部くんさっきからなんか口数少ないし
機嫌悪い?

望くんとはなんか優奈たちが変なこと言うから意識しちゃうし

そんなことを考えながら望くんを見ていると

バチッ

目が合った
どっどうしよう
なんか


そらせない____________


しばらく望くんと見つめ合ってた

ニコッ

しばらくして望くんが笑顔を返してから
やっと離れた私たちの視線


私はまだ知らなかったの
これが


あなたをどれだけ不安にさせてるかって________


そして歩いていると
分かれ道があった

「じゃっゴールでね」
「うん!」

あぁ
分かれ道なんてなければ


政略カップルなんて____________



「疲れた~」
そんな声を出しても疲れなんて取れない
あの分かれ道からかなり歩いてる


とゆーか


「多部くん遅い~~!!」

多部くんはかなり後ろを歩いていた。
「………先行ってて」
さっきからそればっか
絶対もっと早く歩けるでしょ?

私が少しプンプンしていると

「まぁ先行っとこ?」
望くんがそう言う。
「……うん」

すると少し先にポールが見える

私たちの番号は2番

あれ?
このポール
「どっち行けばいいんだろ」

ポールの番号が少し削れててどちらも2番に見える

ここ分かれ道だしできれば間違えたくない。

「右じゃない?」
望くんがそう言う
「右かな?」
うーん

まぁいっか

「右いこー」

あぁ
もっと真剣に考えていれば……




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