ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~

ラサ

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20 切なる願い 

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「フジオミ、一体どうしたんだね。こんな時間に。
 顔色が悪い――早く中に入りたまえ」
 低く響く優しい声に、フジオミは無言のまま従った。
 明け方近く、最後に彼が訪れたのは、カタオカの自室であった。
 おそらくは一睡もしていないのであろう。力なく椅子に座り込んだまま、両手で顔を覆ったフジオミを、カタオカはじっと見つめていた。
 そして、幾分察してためらいがちに声をかけた。
「シイナか。彼女と何かあったんだな」
「愛しているんです。僕は、彼女を愛してる――気づかなければよかった、こんな想いに!!」
 返ってきたのは、悲鳴にも似た、苦しげな叫びだった。
 肩を震わせ、声を殺して泣くフジオミは、以前とはすっかり変わっていた。
 そして、憐れだった。
「――」
 カタオカは、フジオミがシイナに特別な想いを抱いていることに気づいていた。
 だが、フジオミ自身がそうと気づくのを、望んではいなかった。
 シイナが胸の内に抱えているこの世界への嫌悪を、十分に理解していたからだ。
 彼女は何も愛せない。
 それどころか、全てを憎んでいる。
 そんな人間を愛して、幸せな結末が待っているとは思えなかった。
 現にフジオミはこんなにぼろぼろになって自分のところへ来たではないか。
「マナを愛することは、できないのだろうな……」
「できません」
 即答に、カタオカは大きく吐息をついた。
 フジオミの言葉には、強い意志が感じられた。
 シイナが持っているものとよく似た、強く、それ故に激しい、一途な想い。
 そんな感情を内に持つというのはどんなものなのだろうと、カタオカは自問した。
 自分が持たなかったものを、どうして、どうやって、彼等は抱えているのだろうと。
「なぜなのだろうな。私にはその強い想いがなかった。
 シイナは私が愛を持たないと言ったよ。誰かを愛せるのなら、あんなにも無慈悲な態度はとれなかったと、彼女は言いたかったんだな」
 愛を知っているのなら、愛してもいない人間を抱く苦痛も、抱かれる苦痛も、理解できるはずだと。
 だが、彼女は何も言わなかった。
 一度信頼を裏切った人間がそれ以上何を言うのかと、あの時、その背中はカタオカを拒否した。
 そして、カタオカも決定をくだした後で知った。シイナという女が、誇り高く、それ故に、受けた屈辱を決して忘れることはないのだということを。
 カタオカは、自分を慕ってくれる娘同然の子供を、その時失ったのだ。
「だが、愛しているのだよ。フジオミ、君を、そしてシイナを。私は確かに間違いを犯したが、それでも、君達を愛していたんだ」
 親が子を見守る如く。穏やかに、優しい感情で。
 理解してもらえる時は、来なかったけれども。
「幸せになりなさい、フジオミ。君がこの世界の中ででも幸せになれる方法は、きっと見つかる。それを探すんだ」
「だが、僕はマナを愛せない。シイナ以外、愛せないんです。そして、マナもユウ以外を愛せない。それでは、シイナは幸せになれない」
 こんな状況であっても、フジオミはまだ自分よりもシイナのことを考えていた。常に己れのことのみを考え続けていた彼が。
 本来、愛とはそういうものであったのかもしれないと、カタオカは思った。
 己れのではなく、相手の幸せになるべき道を探し、それによって自身の幸福をも見いだす。
 そんな愛が、かつては確かに存在していたのかもしれない。
 こんな世界でなければ、きっとシイナも、フジオミも、マナも、ユウも 全ての人間が、もっと幸せであっただろう。
 ありえないはずの世界を束の間思い描いて、カタオカは力なく頭を振った。
「では、私にはもう、何も言う資格はない。フジオミ、君が決めたまえ。君の決定に、私も従うよ。それが例え、シイナの計画に反することでもね」
「カタオカ――」
「もう、終わってもいいんだよ。自由になりなさい。終わることが決まった世界に義理立てすることは、もうないんだ。彼女も、それをわかってくれればいいのだが」
 カタオカはスクリーンの中の濃い闇が、やがて穏やかな光を増していくのに気づいた。

 朝が来る。

 何が起ころうとも、世界に変わりはない。
 等しく、誰の上にも朝は来るのだ。
「さあ。少し休みなさい。君は疲れている。私のベッドを使うといい」
「ですが、あなたは――」
「私は少し仕事を片づけるよ。行って休みなさい」
 促されて、フジオミは素直に従った。
 隣の部屋へフジオミが消えると、カタオカはゆっくりと椅子に腰掛けた。
 徐々に明るくなる部屋に、もはや明かりはいらなかった。
 夜明けの光は優しく室内を満たしていった。
「――」
 カタオカは眼を閉じてしばらく動かない。ただじっと、そうしていた。
 これで完全に、未来は断たれたのだと、彼は悟った。
 何が起ころうとも、フジオミとマナは結ばれることはない。
 彼等の間には、互いに寄せる愛情がないのだから。
 どんなにすぐれた科学と技術をもってしても、人間の心を説き明かすことはできなかった。
 その一番不確かな、すでに失われてしまったと思っていたものが、最後の未来を決定づけたのだ。
 何ということだろう。
 未来のために感情を切り捨ててきた人間が、それ故に滅びを迎えるなどとは。
 それは、深い虚無感としてカタオカの内部に組み込まれた。
 なぜこんなにも、虚しさばかりが広がっていくのか。
 自分には何かを強く愛することはできないのに。
 それは、もう失われた感情であるのに。
 強い愛情を向けるべきものは、この手に抱くことなく、この世界に生まれでることなく去った。
 そしてカタオカも、自覚することなくその感情を失った。

 持てるかもしれなかった子供。

 もしかしたら、シイナでも誰でもなく自分こそが、一番に新しい命を望んでいたのかもしれないと、カタオカは漠然と感じた。

 永遠に抱くことのなかった、自らの子供の代わりに。





 マナがここへ戻ってから、すでに二週間が経っていた。
 シイナはフジオミに言ったとおり、マナの懐柔に努めていた。決して無理強いはせず、以前と同じように宥めるように説得を繰り返す。
「ねえ、博士。何度も言ったわよね。あたし、ユウが好きなのよ」
「ええ。それはわかるわ。でも、それは問題ではないのよ」
「博士、聞いて――」
「ああ。マナ、いい子だから、落ち着いて考えてみてちょうだい。あなたには大切な使命があるのよ。あなたにしか、できないことなのよ。無理強いはしたくないの。あなたはいい子だもの。きっともう少ししたら私の言っていることがわかるはずよ」
 そう言ってシイナは部屋を出ていった。
「ユウ……」
 マナは泣きそうになるのを必死で堪えた。
 シイナはマナの話を決して真剣に聞いてくれようとはしなかった。子供を宥めるように教え諭すだけだ。マナが何を言っても取り扱ってくれることもない。
 マナは失望した。
 思ったとおりに、ここでマナと真剣に話をしてくれる者などいない。自分はかごの中で飼われる動物のようだと、マナは思った。
 シイナには、危険だからと許可してもらえなかったけれど、せめて外に出たかった。
 風が吹く、土の上に立ちたかった。
 ここは息がつまる。
 止まった時間の中でゆっくりと生きているように、全てが緩慢で、味気ない。
 ユウが来る前に、このままでは自分のほうがおかしくなって死んでしまうような気さえ、していた。そして、何よりマナは恐れていた。失望が憎しみに変わることを。
 かつてユウがシイナを憎んだように、自分の想いが憎しみに変わることだけは、いやだった。愛したものを憎むのは、つらいことだ。その愛が強ければなおさらに。
 シイナを、ユウを、愛している。
 だからこそ、愛し続けていたかった。
「ユウ いつまで、あなたのこと待てばいいの…早く来て…」
 何度も、ユウが迎えにきてくれる夢を見たけれど、目が覚めて虚しい現実に引き戻されれば、いつも哀しくて泣いてしまう。
 いつ来るかわからないものを待つのは、苦痛だった。
 このまま、彼が迎えにくるのを待っているだけでいいのだろうか――そう、考えてしまう。何もせずに、ただ待っていてもいいものなのかと。
 考えすぎて、嫌な結論を導きだしてしまいそうになるのも一度ではない。

 迎えに来ないユウ。

 それは来ないのではなく、来れないのだと。
 あの爆発に巻き込まれ、もはや生きてはいないのではないかと。
 いっそ死んでしまおうか。そう考えたこともあった。
 簡単だ。
 ユウがいない世界に何の意味がある。
 あの声を聞けないのなら、あの微笑みが向けられないのなら、自分を抱く強い腕がないのなら、生きることはもはや死に等しい。
 そう思いながらも、自分が踏み切れないのは、心のどこかで、ユウの死を否定しているからだ。

 ユウが自分を一人残して死ぬはずがない。

 約束したのだ。
 ここを離れて、海の向こうの見知らぬ世界へ行こうと。
 少しの可能性でも在るのなら、全てを否定することはできない。決して。自分以外の全ての人間がそうしても。
「――」
 そうだ。他人の言うことなど、なぜ信じられる。
 老人も言ったではないか。
 人の言葉を信じるよりまず先に、それが真実であるかどうか自分が確かめろと。
 自分の目で、確かめるのだ。
 ユウの死体を見るまでは決して信じない。
 もし自分達がすれ違ったとしても、彼はきっと見つけてくれるはずだ。シイナ達よりも早く。

「行くわ、ユウ、あなたの所へ」

 マナは迅速に行動を起こした。コンピュータにアクセスし、地図を呼び出す。
 だが、地図を見てがっかりした。ここからあの廃墟までは相当の距離がある。ヘリではどのくらいの時間でどのくらいの距離を飛んだのかも、マナにはわからない。
 こんなことなら、よく見ておけばよかった。気を失っている暇などなかったのに。本当に、自分には知らないことが多すぎる。
 さらにコンピュータにアクセスし、近辺の地形、環境のデータを引き出す。
 徒歩で行くならマナの足ではまず無理だ。
 しかし、徒歩は無理だが、ドームには移動に使うジープがあるはずだ。廃墟まで来たクローン達は、シイナと違って陸を移動したはずだ。ならば、車で廃墟まで行くことは可能なはずだ。運転は、教わればいい。これから。
 マナは引き出したデータの中から必要なものだけをプリントアウトした。
 誰も信じられない。
 一人でやらなければ。



 その日マナが言い出した『お願い』に、シイナは案の定、不可解そうに問うてきた。
「ジープの運転を教わりたい?」
「ええ。博士」
「どうしたっていうの、マナ? 急にそんなことをいいだすなんて」
 シイナの反応は予測済みだった。後はいかに自分がうまく隠せるかだった。
「だって、博士。ここでは何もすることがないんだもの。あたし、退屈で死にそうなのよ。身体を動かしたいのよ。外に出れないのなら、変わったことがしてみたいの。大丈夫よ。倉庫からは出ないから。
 あたし考えたの。気分を変えなきゃって。そうすれば、ユウのこと忘れて、フジオミのこと考えられるかもしれないわ。だって、あれはもう過ぎたことだもの。ユウは死んだんだもの。そうでしょ、博士?」

 無邪気で愚かな少女の振りをする。

 それが、シイナを騙す唯一の手段だ。
 フジオミと違って、シイナはマナの変容を知らない。もとより、彼女の固定観念からは、マナは以前どおりの何も知らない人形のような少女を脱しない。彼女の日々のマナに対する接し方で、それはもう明らかだった。
「気分転換をしたいのね」
「そう。だって、もうディスクだけの学習なんて飽きちゃったわ。もっと面白いことがしたいの」
「――わかったわ。その代わり、危険なことはしないこと。約束できる?」
「ええ、できるわ。ありがとう、博士」
 マナは、シイナに抱きついた。あくまで以前の自分と同じように振る舞った。それはマナ自身にとっては気持ちのいいものではなかったが。
 以前の自分は、本当にシイナの言うがままのお人形のようだ。どうして、疑問にも思わなかったのだろう。
「じゃあ、気分転換は明日から。今日はもう部屋へ戻りなさい。十時には迎えをやるわ」
「はあい。約束よ、博士。ああ、今から楽しみ」
 マナはパッとシイナから離れて部屋へとかけていく。
「マナ、そんなに急ぐと転ぶわ」
 背後からかかる声に振り返ると、マナはにっこり笑って手を振った。
 シイナも笑って手を振り返す。その表情からは疑いは微塵も感じられない。マナは表情には出さなかったが、それを哀しく思った。
 シイナとは、わかりあえないのだ。例えどんなに言葉を重ねても。
 だからこそ、嘘だけを重ねて、自分はここを出ていかなければならないのだ。

 こんなにも大事に思っているのに、こんなにも大事にされているのに、どうして心はこんなにも隔たっているのだろう。

 それはとても哀しいことだと、胸が痛んだ。


 さらに次の日、マナは今度は自分を迎えに来たクローンに、シイナとは違う『お願い』をした。
「私が指示されたのは、あなたに運転の仕方を教えることだけですが」
 声音に変化はないが、かすかに訝しげな表情で男は問い返す。
「ええ。でも、あなたはそれ以外のことも知ってるんでしょ。それを全部教えてほしいのよ。例えば、これが故障したときは、どうすればいいのかとか、そういうことを」
「ですが、それは博士の意志に反します。我々クローンは博士の指示に逆らうことは許されません」
「博士には黙っていればいいのよ。でなければ、あたしがあなたを処分するわよ。それがいやなら、さあ、教えて」
 穏やかな脅迫だった。
 彼等クローンには、人間に逆らうことは許されていない。
 触れなくても、マナには目の前の男の怯えが伝わった。
 罪悪感に、胸が痛む。
 処分。
 同じ命に対して、そのような傲慢な態度にでる権利を有する『人間』に、強い嫌悪を覚えた。

「――ねえ。あたしたちがここで何をしているかなんて、いちいち全部報告する義務はないんでしょ。あたしたちはただ余計なことさえ言わなきゃいいのよ。ばれやしないわ。そうでしょ?」

「…それは、そうですが」
「じゃあ、教えて。あたし、どうしても知りたいの。お願いよ」
 真摯な眼差しで見上げるマナに、男は小さく溜息をついた。

「わかりました。では、始めましょう――」


 マナはこの一週間、学ぶべきことを全て完璧に学んだ。マニュアルを全て読みこなし、ここから北へと向かう走行可能な場所、タイヤの交換の仕方、エンジンの故障への対応、バッテリーの点検など、考えられる非常事態にできうるあらゆる対処法を教わった。
「これで、私が教えられることはもう何もありません」
「ありがとう。あなたは立派な先生だったわ。ごめんなさい。無理を言って。それに、一番最初にひどいことも言ったわ。本当にごめんなさい」
 マナを教えた男は、訝しげな表情でマナを見ていた。
「何故、私などに謝るのですか? クローンに謝罪はいりません」
 その言葉に、今度はマナが訝しげに顔を上げた。
「あたしはあなたに悪いことをしたわ。悪いことをしたら謝るのは当たり前でしょう?
クローンも人間も、関係ないわ」
「あなたは、博士が恐ろしくないのですか。私達にはとてもできないことです。彼女の意志に逆らうなど」
 問うてから、差し出がましい振る舞いをしたかというように狼狽えた男に、マナは何でもないというように微笑った。
「ねえ。あたしを見て。どう思う? 人間に見える? それとも、クローンに見える?」
「――」
 いきなりの問いに、なんと答えるべきか、男は迷っていた。
「構わないわ。公然の秘密なんでしょう。あたしもあなた達と同じ。だとしたら、あたしに命令される権利はないってことよ」
「ですが、あなたは選ばれた存在です」
「いいえ。同じ人間だわ、みんな。例え産まれがどうであれ。あたし達はみな平等に、この世界に命を持って生まれたの。生きることに差はないわ。命に、差があるはずない。あたしは、そう信じてる」
 真っすぐに、マナは男の瞳を見返した。
「そんなことを言ったのも、あなたが初めてです」
 こんなふうに話す相手に真っすぐに見つめられたことのなかった彼は、驚きと感嘆とともに、マナを見つめ返した。
「私には何もできませんが、せめて、あなたの望みが叶うことを、お祈りします」
 祈るという言葉に、マナは驚いた。
 ここでそんな言葉を使うものは誰もいないと思っていたからだ。
 もう何度も見て覚えたはずのネームプレートをもう一度確かめる。
「神様に?」
 嬉しそうなマナの問いに、男は笑みを返した。それは、とても人間らしい、豊かな微笑みだった。
「ええ。あなたが信じる神に」
 コウ=サワダ。ここで唯一まともに、自分と話してくれた人だ。
 忘れないでおこう。
「ありがとう。コウ。あなたが幸せであるように、あたしも祈ってる」


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