竪琴の乙女

ライヒェル

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二章

真夜中の侵入者

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何故か寝返りが打てない窮屈さと、腹部を圧迫されているような違和感で、真夜中に目が醒める。数年ぶりくらいに金縛りにあっているらしい。やはり、あの剥製にされた動物達や肖像画の人物をたくさん見たせいだろうか。暗闇の中、解かれようともがいているうちにいつの間にかまた、深い眠りに落ちていた。
鐘が鳴る音が遠くから聞こえてきて、うっすらと目を開くと、室内がカーテンの隙間から差し込む朝日でピンク色に染まっているのが見えた。そうだった、昨日、部屋の移動をしたのだったと思い出す。前よりも更に大きな、天蓋付きのプリンセスベッドはふかふかで、広々としていて……と、ベッドから身を起こし、思い切り伸びをしようと両手を上に挙げた時、信じられないものが視界に入る。カウチの前に脱ぎ捨てられている見覚えのある上着とシャツ、そして濃紺のマント。
断じて、私のものではない。
まさか。
恐る恐る隣を見て、そのまさかを確認する。
うつ伏せで爆睡している上半身素っ裸のカスピアン。
「き……きゃあああああっっっ!」
驚きのあまり悲鳴をあげ仰け反る。勢い余ってベッドからドスンと転がり落ちたら、バンッとドアが開き、衛兵達が駆け込んできた。
何事かと血相を変えて駆けつけた彼等が、絨毯に倒れている私を助けようと身を屈め、私が必死で指差す方向に目を向ける。
途端、顔面蒼白になった二人は、私に差し伸べていた手をさっと引っ込め、揃って敬礼したかと思うと、瞬時にドアの向こうへ走り去り、無情に扉を締めた。
「待って!ここに……」
ここに不審者がいるというのに、何もせず部屋を出て扉まで閉めるとは、これのどこが衛兵なの?!
呆れるやら、ショックやらで放心していると、「静かにしろ」と不機嫌な掠れ声がした。
ベッドを振り返ると、仰向けになり、気怠げに眉間を片手で抑えているカスピアンが半目でこちらを見ていた。 
「ど、どういうこと?自分の部屋と間違ったの?!」
そんな、いかにも迷惑そうな顔をしているが、朝っぱらから心臓に悪いハプニングに合わされたのはこの私だ。夜中に金縛りと思ったのは、剥製にされた動物達の呪いではなく、このカスピアンが横に居たからだったのだ。朝まで気がつかない自分にも腹が立ち、羞恥と怒りで顔がカッと熱くなる。
カスピアンが、ニヤリと嫌な微笑みを浮かべると、衣装部屋を指差した。
「おまえの部屋とは、バルコニーと、衣装部屋で繋がっている」
「えっ……」
驚いて即座に立ち上がり、衣装部屋に駆け込み確かめる。沢山の衣装が陳列されたその奥に扉があり、開けてみると、その向こうの本棚の前に立つ熊の剥製と目が合う。扉の作りを確かめると、鍵もついてない、つまり、扉として最も重要な機能、肝心な施錠という役目を果たさない代物だった。
こんなの、聞いていない!
「バルコニーが共用って言ってたから、そこはちゃんと鍵をかけてたのにっ!」
悔しさに任せて、カウチのクッションを掴み取り、ベッドの上に我が物顔で横たわるカスピアン目掛けて思い切り投げつけた。
「夜中に忍び込むなんて、最低!」
朝まで気がつかない自分も許せないが、元凶はこの男だ。
もう一度投げつけてやろうとクッションに手を伸ばした瞬間、腕を掴まれ逆に引っ張られてベッドに倒れこんだ。
「静かにしろと言うのが、聞こえないのか」
クッションごと片腕で拘束され、耳元に響いた不機嫌な声にビクッと身を縮めた。
どうやら、怒らせてしまったらしい……
でも、悪いのは私じゃない!
逃げ出そうとしたが、全く身動きが出来ない。
この、鋼のような腕。
しかも、さして力を込めていないようなのに、精一杯振り解こうとしても微動だにしない。
なんという怪力男。
今思うに、夜中に動けなくて苦しかったのは、この丸太のように太く、カチカチに硬い鋼鉄のような腕が、お腹に巻きついていたからなのかもしれない。
捕らえられたまま、恐ろしさがこみ上げてきて、石のように固まっているうちに、今度は、このあまりにもあり得ない状況に、恥ずかしさで叫びたくなってくる。
さっきの衛兵は、絶対に何か勘違いしたに違いない。半裸の王子がこのベッドで寝てたわけだから。
そうだ、この人は半裸で……!
途端に、背中に伝わってくる体温と、体に巻きついている筋肉隆々とした剥き出しの腕が気になり、ますます動悸が激しくなる。
やっぱり、一番危険なのは、このカスピアンだ。
背後のカスピアンが動き衣擦れのような音が聞こえたか思うと、今度は、髪に触れられていることに気がつき、慌ててクッションに顔を埋めた。そうでもしないと、羞恥と戸惑いで叫び出してしまいそうだ。
髪に指を通し梳いているその手が時折首筋に触れる感覚に、全身の鳥肌が立つ。
なにしているの?!
やめて、と言いたくても喉に声がつっかえて音にならない。
長毛種の猫じゃないんだから!
どうして朝っぱらから、こんなところでこの人と一緒にいなきゃならないのだ。
否応無しに、昨晩サリーがしつこく繰り返していた、お妃云々、の話が脳裏に蘇る。
もう、やめて……!
叫ぶ代わりに、窒息しそうなくらい更に強く、クッションに顔を埋めた。
しばらくして、ノックの音が聞こえたので、ハッとしてクッションから顔をあげると、扉が開いてサリーが入ってくるのが見えた。
また衛兵みたいに出て行かれるのではと焦り、助けを求めようと口を開こうとしたら、サリーは特に驚いた様子も見せずに、まっすぐにベッドの脇にやってきた。そして、いつも通りにこやかに、おはようございますと挨拶をした後、私達を素通りして、窓のカーテンを開け始めた。
予想外の反応に言葉を失い呆然とサリーを眺めていると、彼女はカスピアンの側に近づき、朝食はどちらでおとりになりますか、と聞いた。バルコニーに視線を流したカスピアン。
サリーが深々と頭を下げる。
「かしこまりました」
サリーが表の衛兵に何かを言いつけている間、カスピアンは相変わらず、猫でも抱えているように私を片腕に抱いてベッドの上でくつろいでいる。試しにまた、腕を外そうとしてみたが、やはり、びくともしない。
一体どうなっているんだ。
やがて、ワゴンの音が聞こえてきて、エリサとアリアンナが室内に入ってくる。私達を目にすると、サリーと同じく足を止め、丁寧に朝の挨拶を述べ、またもや私達の前を通り過ぎ、バルコニーへとワゴンを押していく。二人の耳が真っ赤になっているのを私は見逃さなかった。
ようやくサリーが私に、「お支度を」と声をかけたので、ついにカスピアンの束縛から解放される。
ぐったりと疲れを感じながら、サリーに手伝われて簡単な身支度を済ませ、バルコニーでの朝食の席につく。
喉が渇いていたのでグラスの水に手を伸ばそうとして、サリーにたしなめられ、出した手を引っ込めた。しばらくして真っ白なシャツを羽織ったカスピアンがバルコニーに現れて、隣のカウチにどっしりと腰掛ける。カスピアンがグラスを口にした後、サリーの目配せの合図でようやく、私も水を飲むことができた。
なんで、こんな面倒くさいことを私が!
水くらい、飲みたい時に飲ませてくれてもいいんじゃないの?
大体、勝手に人のベッドに潜り込んだ犯罪者と、どうして朝食を共にしなければならないのだ。
それもこれも、カスピアンに王子殿下という肩書きがあるから、どんな理不尽もまかり通ってしまうのだ。
横暴!
自己中心!
熊男!
思いつく限りの罵詈雑言を心の中で呟いていると、じろりと睨まれてギクッとする。まさか、心の声が聞こえてしまったのではないかとうろたえ、さりげなく視線を目の前の朝食の上に泳がせる。
とりあえずこの場を凌ごうと、ベリーの盛り合わせに手を伸ばす。
しばらくの間、沈黙の中で食事を進める。
場を持たそうと、とにかく食べ続けつつ、カスピアンのほうを見ないようにしていたのだが、傍目にも挙動不審なのは明らかで、サリーが困惑気味にこちらを見守っているのが見えた。
「……何か言いたいことがあるなら言え」
不機嫌な声が聞こえたので、空っぽになったガラスの器を膝においてカスピアンに目を向けた。
「いつ、帰してくれるのか聞いても、どうせ答えてくれないでしょ」
「もう答えただろう。おまえはここから出さない」
「……」
やっぱり、聞いても意味ない。
不貞腐れて明後日の方を向く。
私が何の悪さをしたというのだ。
自由を奪われるほどの罰当たりなことは何もしていない。
「何が不満だ」
何がって?
全部でしょう。
そう思った通りに言えば、激怒されることくらい予測出来るので、あえて無言に徹する。
しばらくの沈黙の後、さっきのことを思い出し、カスピアンに視線を戻す。
「あんなことはもうやめて下さい」
「なんの話だ」
「さっきのことです!」
「わからんな」
わざとらしく鼻で笑い、真っ赤なりんごにかぶりついたカスピアン。
思い出すだけで怒りと羞恥で頰が熱くなる。
「だからっ、人の寝ているところに、勝手に来るとか!」
ヤケクソになってはっきりと言うと、お茶の準備をしていたアリアンナがガチャンと音を立ててカップを落とした。
「も、申し訳ございません!」
顔を真っ赤に染めたアリアンナは割れた陶器のカップを大急ぎで片付け、サリーに小言を言われながら部屋の奥へと連れていかれた。
「なにか不都合でもあるというのか」
平然とした様子で全く反省の色が見えないカスピアンに、話が通じているのか不安になってくる。
「不都合もなにも、常識的に考えれば……」
「なんだ、その常識とは」
ここに来て、大の男にこの私が、節操についていちから説明しなくてはならないのかと絶望する。
「今朝も現に、あんな所を見られて、サリー達にも誤解されて……」
「誤解?」
「変な噂の種になるし……」
「どんな噂だ」
興味を惹かれたように目を見開いてこちらを見るカスピアン。
まさか、どんな噂が立っているのか、当の本人は知らないのだろうか。
単に知らぬふりをして私をからかっている可能性もある。
しかし、とてもじゃないが、私の口から、噂の内容を説明することは出来ない。
「……だから、あの、王子を慕っている姫君たちもいらっしゃるでしょうし」
我ながら上手く遠回しに言えたとホッとしていると、カスピアンが突然、手に持っていたナイフを振り上げ、瞬時に鳥の丸焼きにグサリと突き立てた。
テーブルがガタガタと激しく振動し、グラスが揺れ倒れかけ、私は驚きのあまり、咄嗟にカウチの隅に身を寄せた。
な、なんなの!?
何かそれほど怒らせることを言ったかと縮み上がり、ドキドキしながらカスピアンを見ると、鋭利な刃物のように鋭い目つきで、じろりと私を睨みつけている。
恐ろしくなって目を伏せた。
あの鳥の丸焼きが自分だったら、もう確実に死んでいただろう。
瞬殺!
「セイラ」
押し殺すような低い声に、恐る恐る顔をあげた。
「お前を妃にする」
「……えっ?」
この鬼の形相のカスピアンの口から出た言葉が、一瞬理解出来ず、頭の中で反芻してみる。
オマエヲ、キサキニスル?
「な……」
妃にする?
「なな、何でそうなるのっ?!」
仰天して詰め寄ると、カスピアンは立ち上がった。
「話は終わりだ」
グラスの水を一気に飲み干し、空のそれを私の手に押し付けた。サリーが準備していた上着を取り、大股で室内に戻りながらそれを手早く羽織ると、控えていた側近から剣を受け取り、腰に装着する。慌てて部屋に飛び込むと、サリーがカスピアンの後ろからマントの留め金を素早く留め終えて、もう部屋を出ようとしていた。
「王子!待って!」
慌てて追いかけマントを掴むと、カスピアンがピタリと足を止めた。
「ちゃんと、話を……」
カスピアンが振り返った次の瞬間、ふわっと体が宙に浮いたかと思うと突然呼吸が出来なくなる。
「!」
カスピアンが、両腕で私を抱きあげ唇を重ねていた。
正確には、馬鹿力で拘束され強引に口を塞がれている状態。
「……っ!」
驚いてもがくが、拘束の腕はびくともしないどころか、逃げようとすればするほど逆に強引に深く口づけてくる。
「~~~っ!」
仰け反りすぎてエビぞりみたいな体勢できつく抱きしめられ、酸欠で意識が遠のきかけた時、ついに解放された。完全に腰が抜け、へなへなと絨毯に崩れ落ちる。
窒息死するかと本気で思った。
反動でめいっぱい空気を吸い込み、激しく咳き込む。
「口答えは許さん」
頭上で聞こえた、有無を言わせない厳格な声。
大勢の護衛兵たちの足音と共に、カスピアンが去っていった。
絨毯の上にへたり込んだまま、茫然自失になっていると、顔を紅潮させたエリサが駆け寄って来た。
「セイラ様、大丈夫ですか」
全然、大丈夫なわけない……
脱力して絨毯に両手をつきうなだれていると、ワゴンの音が聞こえ、目の前で止まる。
顔をあげると、アリアンナがナイフの突き刺さった鳥の丸焼きを指さすので見てみたら、ムカデみたいな虫がナイフで串刺しにされていた。
「うわ……」
気持ち悪くて直視出来ずに目を背けた。
「毒はない虫ですが、噛み付く恐れがあるムカデです。恐らく天井から落ちたかと。殿下より、中庭を念入りに調べ全ての害虫を駆除するようご指示がありました」
「……そう」
いきなりナイフを突き刺すから驚いたが、そういう理由があったのか。
この国の人たちは、基本的に皆、動体視力が高いんだろう。
私みたいに、電子機器ばかりいじりながら成長した人間とは違う。
いや、今はそんなこと、どうでもいい!
じんじんと痺れている唇を手の甲で拭い、一気にぶりかえす羞恥と怒りでぶるぶる震える。
絨毯の上でへたり込んでいる私の目の前には、満面の笑顔でウキウキした様子のエリサ。
「セイラ様、やっぱりお妃様になられるんですね!」
興奮気味に声を挙げたエリサに、ワゴンを止めたアリアンナが目を丸くする。
「えっ、何かあったんですか」
エリサが、何も見ていなかったアリアンナに抱きついてはしゃぎだした。
「先程殿下が、お見送りにいらしたセイラ様に口づけされてたんです!」
「殿下が?!」
「エイドリアン様達も目が点になってて、それはそれは驚いて……!」
キャァキャァと騒ぎ始めた二人の隣で、がっくりとうなだれる私。
違う!誤解だ!
見送りに来たんじゃない!
そしてあれは、口づけじゃなくて、文字通りの口封じだ!
この部屋に居る限り、こんなことが日常茶飯事になるのか。
冗談じゃない。
この状況を甘んじるわけにはいかない。
私は一体どうしたらいいのだ。
混乱と動揺でまともに機能しない頭を抱え込んだ。
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