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最後の一週間

賑やかな仲間達

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「なに、怖い顔してるの」
「えっ、怖い顔?」
知らず知らずのうちに顔が強ばっていたのだろうか。
我に返って笑顔を作り、お腹をさすって冗談混じりに言い訳をする。
「お腹すいているからかな?お昼、軽くしといたから。貴方もお腹空いてる?」
「お昼、抜いて来た。っていうか、今日は、時間がなくて、ランチを食べ損ねたから、そのまんま」
「え、じゃ、朝ご飯食べたっきり?」
「そう。といっても、朝も、コーヒーとドーナツ1個」
「ドーナツ?そんなの、スナックじゃない!朝ご飯とは呼べないよ。ちゃんとしたの、食べないの?」
「俺は朝は弱いし、スーパーに行くのをサボるから、キオスクで買ってすませることが多いんだ」
「ふうん、そうなんだ。でも、だったら、コーヒーじゃなくてフルーツジュースとか、ドーナツじゃなくて、サンドイッチにするとかすればいいのに」
余計なおせっかいかなと思いつつ、そんなことを言うと、ヴィクターが可笑しそうに笑いながら頷く。
「わかってるんだけどね。俺は祖母が作るサンドイッチをよく食べてたから、ドイツのやつは、あんまりね」
「え、ドイツのサンドイッチは、好きじゃないの?」
そういえば、ヴィクターの祖母の1人はスペイン人と言っていた気がする。ドイツのサンドイッチと違う、スペイン人の祖母が作る特別なもの?
スペインのサンドイッチといえば、思い当たるものがあった。
「もしかして、ボカディージョ?」
パリッと食べごたえのあるバゲットにおかずを豪快に挟んで、バリエーションも豊富で毎日食べても飽きない、まさにスペインのソウルフード的な存在という、ボカディージョ。
しばらく前に、雑誌で見て、六本木にオープンしたお店に食べに行って、かなり美味しかったことを思い出す。
「ビンゴ!」
両手の親指を立ててヴィクターが声をあげた。
私はバッグからカメラを取り出し、電源を入れる。
「少し前に女子会で、東京にあるスペインのバールに行ったの。その時はちょっとしたお祝い事だったから、写真撮ってて……確か、ボカディージョも写真、撮ったはず」
前月分の写真をスクロールしていると、やがて、その時の写真が何枚か出て来て、1枚、皆が注文したボカディージョが並ぶテーブルの写真があったのでそれを彼に見せた。
「私はやっぱり、ホットのボカディージョが好き!バゲットのパリパリ感が最高だった」
「へぇ、東京にもあるんだ!かなり美味しそうだ。俺も、断然ホット派。ちょっと写真、見せて」
興味深そうに写真を見ながらヴィクターがカメラを取った。
「あっ、ちょっと!ダメ!返してっ」
あの女子会では変顔をしたりした写真など満載だった。絶対に男性には見せないという約束で撮ったものばかりだ。
カメラを取り返そうとしたが、ヴィクターはさっとカメラを持った両手を頭上に高々と挙げてしまい、次々と写真をスクロールし始め、すぐに吹き出した。
「日本の女の子って、こんな感じなんだ?すごい写真だな、リオ、寄り目が半端ない!」
「ヴィクター!返しなさいってば!」
「もう少しいいだろ」
ヴィクターが私に背を向けたところで電車が停車し、彼はカメラを持ったまま降りる。私も仕方なく後をついて下車し、背後からカメラを返せと言ったけれど、彼はにやつきながらまだ写真を見て歩いている。
一番変な写真は見られたからもういいか、と投げやりな気持ちで上階へ行くエスカレーターのほうへ向かう。
エスカレーターで前に立っていたヴィクターがこちらを振り返ると、数段下りて私の背後に立つ。そしてカメラを持った右手を後ろから私の前に伸ばし、レンズをこちらへ向けたかと思うと、いきなり大声で叫んだ。
「Digan whiskey! 」
「えっ」
驚いてびくっとした瞬間、ピカッとフラッシュが光り、眩しさにくらりと目眩がした。同時にエスカレーターの最後に到着し、躓きそうになったところでヴィクターが私の腕を掴んで支えてくれる。
よろめきながらエスカレーターを下りて壁のほうに寄ると、ヴィクターがカメラのスクリーンを確認し、歓喜の声を挙げた。
「ほら、ベストショット!」
そう言うなり、ぷっと吹き出し笑い出した。
私もカメラのスクリーンを覗いてみる。
驚きで目も口もまんまるに大きく開いて、肩を強ばらせてびびっている私と、その背後で、完璧な寄り目になっているヴィクターの、それは見事な写真があった。
「……っ、これっ」
あまりに滑稽な写真に私も吹き出す。
もう一度、その写真を見てまた、可笑しくて可笑しくて笑いが止まらず、涙を流してしばらく笑い続け、やがて、はぁ、と大きく深呼吸をして荒い息を整える。
「あぁ、可笑しかった」
私は目尻に溜まった涙を指で吹いて、カメラの電源を落とす。
ヴィクターも笑いながら片手で髪を掻きあげると、少し身を屈め私の顔を覗き込んだ。
「ほんと、我ながらいい1枚が撮れた。リオ、後で、メールで送って」
「えー、これ、人に見せたりしないよね?」
「しない、絶対しないって」
「わかった。じゃ、後でメールしとく。そうだね、あの、噴水の前の写真とかも、貴方が映ってる他のもね」
「ダンケ」
笑顔でヴィクターが頷き、ようやく私達はまた歩き出す。
駅の上階にある別のプラットホームまで階段を上って、丁度到着していた電車に駆け込んだ。
「さっきの、なんて言ってたの?ウイスキーとか聞こえたけど」
写真を撮った時の大声のことを思い出して聞いた。
「あれは、英語のSay Cheese!と同じやつのスペイン語版。Digan whiskey! ってかけ声」
「そうだったんだ!いきなりウイスキーとかいうから訳が分からなかったなぁ」
「日本ではなんて言うの」
「日本で?うーん、大概、ハイ、チーズ、かな」
「Hi Cheese?」
「あ、でも、ハイはHelloのHiじゃなくて、単なるかけ声」
「なるほどね」
ドアの前に立ってたわいない話をしているうちに、次がもう下車駅だ。
ドイツの電車では、ホームに電車が到着したら、開閉ボタンを乗降客が押さないとドアは開かないことになっている。電車がスピードダウンして、ようやく停止する時、ボタンに手を伸ばそうとして、後ろに、小学低学年くらいの男の子が立ってボタンを見つめているのに気がついた。私が反射的にボタンから離れ横に寄ると同時に、ヴィクターも反対側に寄る。
男の子は、私と彼を交互に満面の笑顔で見上げ、前に進み、緑の電気が点いた開閉ボタンを嬉しそうに押した。
ドアが、プシューと音を立てながらゆっくりと左右に開く。
子供でも特に男の子は、エレベーターのボタンとか大好きなものだ。
微笑ましく思いつつ先に下りたその男の子の後から降りて、私はヴィクターに聞く。
「貴方も、こういうボタン、好きだったんじゃないの?」
「ビンゴ」
電車のボタンやエレベーターのボタンを嬉しそうに押す、幼いヴィクターを想像して頬が緩む。きっと、かわいい子供だったんだろう。
「ちなみに、今でも押すの、好きだけどね」
彼は冗談ぽくそう言って、笑いながら階段の先を行く。
時計を見ると、7時を15分過ぎていた。きっと、あの変顔写真で大笑いして時間をロスしてしまったのかもしれない。
地上に出ると、もう空は殆ど群青色に染まって、空には灰色の雲が所々に浮かんでいた。気温も少しだけ下がって来たようだ。朝夕の寒暖差が激しいのは季節の変わり目の特有のものだろう。
「信号渡って、すぐそこだから」
「オッケー」
交差点のほうへ急いで、赤信号が青に変わるのを待つ。
木曜日の夜は、外食する人達も多いのか、街は仕事帰りの人達で溢れている。この交差点に、また来ることはあるのだろうか、なんて急に妙なことを考えて信号を見つめる。
まだ、帰りたくない。
まだ、ここに居たいと思っているから、そんなことを考えてしまうのだろう。
私は、信号から目を離し、隣に立っているヴィクターを見上げ、まっすぐに前を見ているその横顔を見た。
もう、今晩でこの横顔を見る事は当分ないのだと思うと、バッグを持っている手にぎゅうと力が入る。
周りが歩き出し、信号が青に変わった事に気がついて私も歩き出した。
少しだけ前を行くヴィクターの背中を見つめながら、ざわめく胸を落ち着かせようと深呼吸をする。
窓辺にたくさんのサボテンが並び、入り口の側の丸テーブルの上に大きなアンティークランタンが置かれたメキシカン・レストランがそこにあった。太い赤キャンドルの火が、ランタンの中でゆらゆらと燃えながら、テーブルに置かれたメニューを照らしてる。
ヴィクターがドアをあけると、ドアの上に掛けられた鈴がチリンチリン、と音をたてた。
中を見渡したヴィクターが彼等の姿を見つけたのか、笑顔で片手を挙げた。
「もう、他のヤツは着いているみたいだ」
「ほんと?私達、ちょっと遅れちゃったね」
「リオ、先に入って。レディ・ファースト」
おどけるように笑いながらそう言って、ドアを大きく開けたまま立つヴィクター。私も笑いながらお礼を言って中に入る。
フロアも壁もオレンジ色で、壁にはメキシコらしい、サボテンやロバの絵が描かれて明るい雰囲気だ。楽しいリズミカルな音楽も流れて、7時台にも関わらずテーブルの多くがもう客で埋まっている。
「あっち」
背中を押され、そちらを見ると、アナマリーやジョー、クリスティアン達が奥の予約席から手を振っていた。
「リオ!いつ来るかって待ってた」
アナマリーが席を立って迎えに来てくれて、軽く肩を抱き合う。今日のアナマリーは、長いダークブラウンの髪を上に一つでまとめ、耳にはパールのピアスをして、黒のワンピースとシックな装いだ。深紅のルージュが彼女の少し日焼けした肌に生えて、生き生きとしている。
「アナマリー、すごくエレガントで素敵」
思わずそう褒めて見つめると、アナマリーが照れたようにちょっと肩をすくめ、それから私の手を取って私の顔を覗き込んだ。
「リオだって!今晩はすごく、セクシーで大人っぽい!」
「え、そ、そう?」
恥ずかしくなって照れていると、アナマリーの後ろから日本語が聞こえて来る。
「リオ!君はこっちの席だから、早く来いよ」
見れば、クリスティアンが大袈裟に両手を広げて急かす。アナマリーが振り返って、呆れた様に眉をしかめた。
「あれ、席のこと言ってるんでしょ?リオは、自分の隣だって最初からうるさくて」
「えー、そうなの?でも、久しぶりに日本語を話せる相手の隣もいいかも」
私が笑いながら奥のほうへまわると、クリスティアンがベンチのクッションを整えてくれる。
「ありがとう」
日本語でお礼を言って座ると、クリスティアンがにやっと笑って私の肩を抱いて、耳元で囁いた。
「リオ、最高にイケてるね」
「はっ?」
こいつが言うと、いやらしい感じがする。
肩に触れている手を掴んではずし、私は彼と私の間にバッグを置き、距離を取ると、改めてじろりと睨みつけた。
「クリスティアン、日本語だからって、セクハラみたいな言葉はほどほどにしてよ」
そう言うと、クリスティアンはわざとらしく驚いた顔をした。
「セクハラ?本当のことを言っただけじゃないか。いいものはいいと褒めて何が悪い」
「とにかく!自分の身をわきまえて」
「ワキマエルって、どういう意味?」
「えー、だから、彼女が嫌な思いをしないように、気配りしてということ」
そう言いながら、ふと、この場にマーラの姿がないことに気づく。
私がキョロキョロとしていると、クリスティアンが両肘をついてメニューを開きながら言う。
「もう、別れたから、マーラは来ない」
「え」
その言葉に驚いてクリスティアンを見ると、彼はメニューを少し上に挙げその影に隠れるように顔を覆い、意味深な流し目で私を見た。
「タクシーの中で、ジョーのやつが、アナマリーにプロポーズした話、聞いただろ?」
「うん、聞いた」
「そう。マーラがあの後、タクシー降りるなり、これから自分達はどうなるんだってつっこんできたから、正直に、マーラとは結婚する気は全くないから、お互いの為にもこれで別れようと言ったんだ」
「……」
私はクリスティアン同様、メニューを持ち上げて顔を覆いショックを隠した。
まさか、片方のカップルがプロポーズを成功させたその晩に、もう片方は別れたとは。しかも、その片方のプロポーズが引き金になってしまったなんて、なんとも皮肉だ。
いずれ、そうなるとは分っていても、幸せなカップルを目にした直後に、別れを告げられるなんて、マーラはどれだけ傷ついたことだろう。
「あれでよかったんだ。妙に希望を持たせてずるずる無駄な時間を使わせたら、マーラが後悔するだろ」
「うん……それは、確かにそうかも」
「ってことで、俺は、完全フリー!誰を口説いても文句は言われない」
すっきりした笑顔を浮かべ、クリスティアンはメニューをテーブルに下ろした。明るく、肩の重荷をおろした様子の彼の表情に、ふっと心が温かくなった。軽卒そうなヤツに見えるけど、彼なりの優しさなんだろう。マーラが後を引かない様に、はっきりと別れを告げるその強さ。期待を持たせたり思わせぶりなことを一切しない、その潔さは、尊敬すべきだ。別れは辛い傷となるけれど、マーラはきっと、立ち直ることが出来る。そして、彼女はきっと、クリスティアンはやっぱりいいヤツだったなと、いつか思えるようになるに違いない。
そう確信して、私はメニューをテーブルに置いてクリスティアンの顔を見た。
「クリスティアンって、軽そうに見えて、実はいいヤツなのね」
すると、彼は肘で私の肘を軽く突き、いたずらっ子のように目を輝かせて頷く。
「そうだろ?俺と付き合う気になってきた?」
「どうして、そう飛躍するわけ!別れた直後によくそんな気分になれるね」
呆れて私は首を左右に振る。
そして、まだ話していなかったジョーのほうを見ようとテーブル向いの端に視線を向け、ふと、その隣で、ヴィクターが女の子と何か笑いながら話しているのが視界に入る。
あれが、きっとオリビアだ。
ジョーの会社のインターン生で、スペイン系アメリカ人という子だろう。
歳はきっと23、4歳くらいの大学卒業してまもないくらいの、くりくりしたカーリーヘアがキュートな子だった。二人がスペイン語を話しているので、何を言っているのかわからないけれど、楽しそうな様子だ。
私は彼等から視線をジョーに移し、その隣のアナマリーに微笑みかけると、お祝いの言葉を述べる。
「ジョー、アナマリーに聞いたよ。婚約、おめでとう!」
「ありがとう」
ジョーが笑顔で頷き、親指を立ててオッケーサインを見せたので、私も両手の親指を立てて返す。
「3月の結婚式に合わせて、リオもまた、ベルリンに来てくれるって言ってくれたの」
アナマリーが嬉しそうにそう言った時、丁度ウエイトレスが来たので、皆それぞれ注文をする。それぞれ、飲み物を注文し、良さそうなものを片っ端から頼んで皆で取り分けようということになった。
メニューを回収しているウエイトレスに自分のメニューを渡しながら、クリスティアンが私のメニューも取る。
「リオ、3月にまた来るんだ。俺は多分、4月頭から東京になるし、そしたら頻繁に会えるようになるな」
「あのねぇ……」
返答に困っていると、アナマリーが不満気に声をあげた。
「クリスティアン!日本語ばっかり、やめてよ。わからないじゃないの」
「あ、そうか。悪かったな。4月から多分俺も東京だから、そしたらリオといっぱいデート出来るなって言ってただけさ」
「はぁ?」
アナマリーが素っ頓狂な声を上げ、呆れたようにクリスティアンを見て、それからヴィクターを振りかえった。
「ちょっと、ヴィクター!言ってやってよ」
「え、俺が?何を?」
面食らったように目を丸くするヴィクターに、アナマリーがムッとする。
「この、プレイボーイに言ってよ!リオにはもう、プロポーズした彼がいるんだから、クリスティアンが東京に行く頃には、結婚してパリ住まいになってるって」
「え?」
驚いて私を振り返ったヴィクターが、一瞬混乱したかのように何度か瞬きをした。
私は居心地が悪くなり、皆から目を逸らし目の前のマルガリータを見下ろす。
アナマリーが少し黙り、それから、気まずそうに肩をすくめて私を見た。
「ごめん、リオ。てっきり、ヴィクターも知ってるのかと思ってた」
「ううん、でも、まだ……」
どう答えようかと思っていると、隣のクリスティアンがクスクスと笑いながら、テーブルに置いていた私の右手を取り、甲に塩をひとつまみ置いた。
一体なんだろうと手の上の塩を見下ろしたら、彼は私の手を持ったまま、目の前のテキーラショットガンの隣に置かれたくし切りのライムをかじり、そして一息にテキーラを流し込む。
口元をぐいと手で拭うと、私の手をすっと持ち上げ、手の甲に乗せられていた塩をぺろりと舐めた。
「……っ、ちょっと!」
右手をもぎとった瞬間、ガタンを音がしてそちらを見たら、顔を強張らせたヴィクターが立ち上がっていた。
「……ヴィクター?どうした?」
クリスティアンがちらりとヴィクターを見て可笑しそうに笑うと、彼ははっとしたように瞬きをして、黙って席に座り直した。
「アメリカじゃ、テキーラの時はそれ、よくやるわ。女の子の体のあちこちに塩を乗せちゃってね。ま、一種のゲームよ」
オリビアが笑いながらそう言うと、アナマリーが呆れたように首をすくめ、私を見る。
「それはそうとしても、クリスティアンの悪ふざけ、私達はついていけないよね。ここはクラブでもバーでもなくて、レストラン!」
「ほんと!全く、子供みたい!」
私も呆れて隣のクリスティアンを見る。
彼は落ち着き払った余裕の様子で、アナマリーとジョーにウインクする。
「リオはまだ、結婚すると決めちゃいないんだ。その、プロポーズした男に渡さなければいいんだろ」
その言葉に、ジョーが大笑いする。
「さすが、クリスティアンだな。向かう所、敵なしってやつか。でも、聞いた所だと、かなりの強敵っぽいぞ。そうなんだろ、ヴィクター?」
そう声をかけられたヴィクターは、オリビアと何かスペイン語で話していてその問いかけは聞こえていない様子だった。
「もう、いいじゃない、この話は!今晩の主役は、アナマリーとジョー!」
私は立ち上がると、マルガリータのグラスを上に掲げた。
「二人の婚約を祝って、乾杯!」
皆が一斉にグラスを掲げ、祝福の声をあげた。
「Prost!」
「Cheers!」
「Salud!」
「乾杯!」
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