5 / 146
第一章 『ウメチカ』とは?
第五回 それは、出会い話から。
しおりを挟む――ここは? それでもって貴方は?
頭の中でワードは浮かぶけど、思うばかりで声にはならずで……そうこうしていると、
「シンパイナイヨ、ワタシハココノジュウギョウインデ、ココハキュウケイシツダカラ」
と、その男の人は話しかけてくる。
見た目は……三十代かな? 黒縁眼鏡のシャープな顔、背は……まあまあかな? 百六十五センチほど。中肉中背……肥満でもなく痩せているでもなくで、やっぱり普通……。
それもそうだけど、
それどころではなくて、今の状況。
畳の間、卓袱台、僕は布団の中で……あれ? 慌てて上半身を起こすと、
「アッ、マダネテナキャ」と、男の人は言うのだけど、その言葉も右から左で、それどころではなくて、上布団が捲れると素肌が……な、何で裸なの? と、声の代わりに、キッと、その人を見る。ササッと、上布団で体を隠したのは言うまでもないことだ。
「……ゴメンネ、キミノカラダガヌレテテツメタクナッテタカラ……。オヨウフクモヨゴレテタカラ、アラッテカワカシテルカラネ……」と、片言の上に、詰まり詰まりの言葉。
……でも、
「僕をどうするの?」と、訊いてみる。
「オウチマデオクッテアゲルヨ。キミ、ナンダカワケアリノヨウダシ、ワタシデヨカッタラ、ソウダンニノッテアゲルヨ」と……答える、その人は。――取り敢えず、僕の言っていることは理解しているようだ。僕も、この人の言うこと理解できる。……でも、初対面なのに、どうして僕に優しくしてくれるの? 何かあるの?
じゃあ、
「貴方は? お名前は何なの?」と、まずは自己紹介だね。
「ワタシハ、ティム・ウメダ」……間髪入れずに名乗った、この人は。
「……キム、さんね。僕は千佳《ちか》、星野《ほしの》千佳、よろしくねっ!」と声も高らかに、名乗っちゃった。――思えば、これが僕とパパとの出会いだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる