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離れている間のココロ
フェアラside
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リファンが隣国に旅立ってから数ヶ月。
一年間、ずっと一緒にいたから少し寂しくなった。その度に貰った指輪を眺めて座っていた。
あれから私は、お父様が探してきた侯爵令嬢(小さな男の子も…)の家庭教師をしていた。
お父様曰く、学校の成績が優秀だったから侯爵家の方々に雇われたとか何とか。
「はぁ…いつかは嫁ぐことになると思うけど、リファンのような人には巡り会えないんだろうな……」
とか部屋で独り言を言ってたら
コンコンとドアをノックされた。
「どうぞ~」と返すと、
「フェイ~家庭教師の仕事順調~?」とファルが入ってきた。
「ファル…?急にどうしたの?」と尋ねたら
「ん~?侯爵家の嫡男に求婚されてないか心配で…」と泣き真似し始めた。
「そんな心配しなくても、私が侯爵家の嫡男様に惚れられることないよ?」と返した。
「い~や!フェイは自分じゃ気づいてないと思うけど、超可愛いよ~!!」とファル。
真剣かふざけてるのか分からない顔で言われたから
「ふふ、ありがとう…ファル。」と返した。
それから
「求婚なんてされないから安心してね!」と言った。
それを聞いたファルは、
「うむ!よろしいよろしい!」と仙人のような話し方をした。
そう、私もまさか侯爵家嫡男:カルケア・ジュアシン様に求婚されるなんて…
ー 一月後 ー
私は、侯爵令嬢のライア様とまだ五歳のエンディア様に一般教養を教えているところだった。
突然、カルケア様が入室なさった。
「フェアラ嬢!お、お話があります!!!」と緊張した顔つきのカルケア様。
たぶん、私は驚いた顔だったと思う(知らないけど…)
「カルケア様?お話とはどのような件でございますか?」と尋ねると
「少しの間…つ、着いてきて欲しい」と言われた。
私は、ライア様とエンディア様をちらりと見た。
二人は
「フェアラ先生!行ってきていいですよ。私たちはここで自習しときますので」とライア様。
「僕もここでちゃんとご本読んでいます!」とエンディア様。
これは、行かなきゃだわ…
そう悟ると…
「では、少しの間だけお二人でここにいてくださいね。」といいカルケア様に着いて行った。
しばらく歩いて庭に行った。
「フェアラ嬢!俺と結婚してくれ!」と唐突に口を開いたカルケア様。
私は、口を大きく開けてあんぐりとしていた。
「えっと…貴族同士の結婚は、国王陛下や親の許可がいるので…この件、持ち帰ってもいいですか?」と驚きながらもファルとの約束通り肯定せまいとそう言った。
「あ、ああ。どっちの返事でも家庭教師は、続けて貰ってもいいから…」と少し落ち込んだように戻って行った。
私は、ライア様とエンディア様の元に戻ったが、残りの授業時間がすぐ終わったように感じた。
私は、家に帰ると真っ先にファルに今日のことを言いに行った。
「ファ、ファル!どうしましょ…ファルの言う通り求婚されちゃった…」と言うと、
「フェイ…やっぱりね。僕の予想通り。」と言われた。
「お父様に言いに行こうか…」と手を繋がれお父様の所に連れて行かれた。
「お父様、フェイを連れて来ました。」とファル。
「フェイ…やはり求婚されたのだな。」と言われ、
「やはりとは…?」と返すと、
「いやな、ファルトが絶対に求婚されるでしょうと言ってきたのだよ。」とお父様。
ファルを見ると
「絶対に受けてはダメだよ?」と言われ、
「どうし…」
と言おうとしたら途中で遮られた。
「……カルケアもだけど…、フェイには結婚はまだ早いからかな?」と歯切れ悪く言われた。
「じゃあ、なんでリファンの時は即OK出したのよ?」とファルに言うと、
「ん?だってリファンだから!」と何の根拠もない返事が帰ってきた。
そこからは淡々とジュアシン侯爵家のカルケア様宛に断りの文書をお父様が送り、その場は解散された。
…ファルのリファンとカルケア様で結婚の意識が違うのはどうしてなのかしら…?
でも、ファルに聞いても絶対におしえてくれなさそうだし…
とか考えながら私室に戻った。
一年間、ずっと一緒にいたから少し寂しくなった。その度に貰った指輪を眺めて座っていた。
あれから私は、お父様が探してきた侯爵令嬢(小さな男の子も…)の家庭教師をしていた。
お父様曰く、学校の成績が優秀だったから侯爵家の方々に雇われたとか何とか。
「はぁ…いつかは嫁ぐことになると思うけど、リファンのような人には巡り会えないんだろうな……」
とか部屋で独り言を言ってたら
コンコンとドアをノックされた。
「どうぞ~」と返すと、
「フェイ~家庭教師の仕事順調~?」とファルが入ってきた。
「ファル…?急にどうしたの?」と尋ねたら
「ん~?侯爵家の嫡男に求婚されてないか心配で…」と泣き真似し始めた。
「そんな心配しなくても、私が侯爵家の嫡男様に惚れられることないよ?」と返した。
「い~や!フェイは自分じゃ気づいてないと思うけど、超可愛いよ~!!」とファル。
真剣かふざけてるのか分からない顔で言われたから
「ふふ、ありがとう…ファル。」と返した。
それから
「求婚なんてされないから安心してね!」と言った。
それを聞いたファルは、
「うむ!よろしいよろしい!」と仙人のような話し方をした。
そう、私もまさか侯爵家嫡男:カルケア・ジュアシン様に求婚されるなんて…
ー 一月後 ー
私は、侯爵令嬢のライア様とまだ五歳のエンディア様に一般教養を教えているところだった。
突然、カルケア様が入室なさった。
「フェアラ嬢!お、お話があります!!!」と緊張した顔つきのカルケア様。
たぶん、私は驚いた顔だったと思う(知らないけど…)
「カルケア様?お話とはどのような件でございますか?」と尋ねると
「少しの間…つ、着いてきて欲しい」と言われた。
私は、ライア様とエンディア様をちらりと見た。
二人は
「フェアラ先生!行ってきていいですよ。私たちはここで自習しときますので」とライア様。
「僕もここでちゃんとご本読んでいます!」とエンディア様。
これは、行かなきゃだわ…
そう悟ると…
「では、少しの間だけお二人でここにいてくださいね。」といいカルケア様に着いて行った。
しばらく歩いて庭に行った。
「フェアラ嬢!俺と結婚してくれ!」と唐突に口を開いたカルケア様。
私は、口を大きく開けてあんぐりとしていた。
「えっと…貴族同士の結婚は、国王陛下や親の許可がいるので…この件、持ち帰ってもいいですか?」と驚きながらもファルとの約束通り肯定せまいとそう言った。
「あ、ああ。どっちの返事でも家庭教師は、続けて貰ってもいいから…」と少し落ち込んだように戻って行った。
私は、ライア様とエンディア様の元に戻ったが、残りの授業時間がすぐ終わったように感じた。
私は、家に帰ると真っ先にファルに今日のことを言いに行った。
「ファ、ファル!どうしましょ…ファルの言う通り求婚されちゃった…」と言うと、
「フェイ…やっぱりね。僕の予想通り。」と言われた。
「お父様に言いに行こうか…」と手を繋がれお父様の所に連れて行かれた。
「お父様、フェイを連れて来ました。」とファル。
「フェイ…やはり求婚されたのだな。」と言われ、
「やはりとは…?」と返すと、
「いやな、ファルトが絶対に求婚されるでしょうと言ってきたのだよ。」とお父様。
ファルを見ると
「絶対に受けてはダメだよ?」と言われ、
「どうし…」
と言おうとしたら途中で遮られた。
「……カルケアもだけど…、フェイには結婚はまだ早いからかな?」と歯切れ悪く言われた。
「じゃあ、なんでリファンの時は即OK出したのよ?」とファルに言うと、
「ん?だってリファンだから!」と何の根拠もない返事が帰ってきた。
そこからは淡々とジュアシン侯爵家のカルケア様宛に断りの文書をお父様が送り、その場は解散された。
…ファルのリファンとカルケア様で結婚の意識が違うのはどうしてなのかしら…?
でも、ファルに聞いても絶対におしえてくれなさそうだし…
とか考えながら私室に戻った。
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