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水神殿編
1-13 龍馬、修理と修繕で感謝される
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日も昇っていない早朝、まだ4時頃か? 俺はとても気分のいい朝を向かえていた。
手の中にはとても柔らかくて暖かい極上の抱き枕があった……うん、ナナだね!
そういえば昨日、雷が怖いって言って俺の所にきていたな……まだ少し眠気がある頭でそんな事をボーッと考えていた。
ナナは犬のぬいぐるみを抱いていつも寝ているといってたが、今は犬のお腹を枕にして、俺を抱きしめて寝ている。普通ならこの時期にくっついて寝たら暑いのだろうが、昨晩はナビーがエアコンの温度管理をして快適な温度を守ってくれていた。音も適度に遮断して快適空間ができあがっていたのでぐっすりだった。
なんかナナから凄く良い匂いがしている……。
先に言っておくが、俺はロリコンでも、匂いフェチの変態でもないぞ!
『おはよう、ナビー。ナナは香水でも付けているのか? なんかめっちゃ良い匂いがするのだが?』
『……おはようございます、マスター。ナナのは体臭です……ご自分の設定された事を覚えていないのですか?』
ただの体臭ですと答えが返ってきた……?しかも覚えてないのかとも。
どうやら過去の『俺設定』の中の一つらしい……全く覚えていない。
こちらの世界の住人は、指紋のように皆、匂いが顕著に違うらしい……個人香というのだそうだ。
遺伝や信仰している神、習得している魔法、個々の性格など、多岐にわたる要素で変わってくるらしく、同じ匂いの者は居ないとの事。向こうの世界では犬並みの嗅覚が無ければ個人を判別できるほどの差異はなかったので、実に興味がある。フィリアやサクラの匂いがどんなのか気になってしまった。
もちろん良い匂いの者ばかりではない、心の醜い者は悪臭がするそうだ。
良い匂いのする者でも、何日も体を清めなければ悪臭に変わる。
元々個人香より人体の持つ体臭や獣臭のほうが臭いがきついのだから当然だ。
この個人香、人によってはパッシブ効果を持っている者が居るらしく、ナナがその者のようだ。
ナナには【リッラクス効果】と【睡眠導入効果】があるのでは?と、ナビーが言っている。
女神謹製ボディは五感が優れているため、犬のように鼻も良いから、香水でも付けているのかと思ってしまったのだ。そのうち匂いから成分分析できる魔法を考えようとか思いながら、ナナをクンカクンカするのであった。
もう、変態じゃないよ。といえないな……ナナが良い匂いなのだから仕方ないのだ……うん、これは不可抗力だ。
そういえばベルルが俺の胸に顔を擦り付けて、クンカクンカしながら尻尾を振りまくってたのを思い出した。
俺も良い匂いがしてたのかも、とか考えながらナナが起きるのを待った。
ここの朝は早い、成長期で沢山睡眠の要るナナにはきついだろうな……。
ナナを見ていたらどうやら目覚めたようだ……まだ日は昇ってない、4時半頃かな。
「おはよう、ナナ」
ボーッと俺の方を見ている……寝起き鈍いな。思わず笑ってしまった。
「リョーマ! あっそうか、昨日お泊りしたんだった」
「ちゃんと眠れたようだね」
「うん、おはようリョーマ。昨日はありがとう! おかげで、ちっとも怖くなかったよ!」
満面の笑みだ、よく天使の微笑みとかいうが……天使はここに居る。
ナナ、マジ天使! 可愛いぞー!
「ナナ、昨日の夜した話は覚えているか?」
「うん、ネレイス様以外の竜伸様の加護とかの話だよね?」
「そうだ。もう一度いっておくけど、ナナのお母様のいう事も間違いじゃないんだぞ。ナナは才能があるから勿体ないという話だ。選ぶのはナナだからな。後悔しないようにゆっくり考えればいいぞ。アドバイスはしてあげるから」
「ナナのお母様もね、若いときにここの巫女だったんだよ。フィリア様に一杯可愛がってもらったっていってた。どこに行ってもお母様は巫女様っていわれて尊敬されているんだよ。凄いでしょ! お母様はもう巫女じゃないのにって言いながら皆の怪我や病気をあっという間に治しちゃうんだ」
どうやら自慢のお母さんのようだ。
「ナナが3歳の神事の祝辞に行った時、凄い水の適性がある事が判って、流石は元水巫女様のお子だと皆にいわれ凄く嬉しかったってお母様がいってたの。ナナもお母様のようになりたくて一杯頑張ったんだよ」
現代日本で話に聞く、親のエゴによる幼少時の習い事。親の強要だが、年数を重ね真面目に通えばそれなりに上達する。大人になって習った技術に感謝する子も沢山居るようだが、少し考えものだ。
今回のナナの場合はどうだろう?
この話で大事なのは、親に強要されたものじゃ信仰値として還元されないという事だ。
当然だ、信仰心は心から願うものであって、中身のない祈りは意味がないのだ。
ナナの信仰値が高いのは親の意見を信じ、自ら望んで水神一択を選んだ結果である。
「ナナ、お母様に叱られるかもだけど、今日からリョーマのいう通りにしてみる」
「いいのか? そんなに簡単に決めて、ナナにとって大事なことだぞ?」
「うん。リョーマがナナに良いように考えてくれるなら、その通りやってみる。ナナ絶対【エアコン】覚えるの!」
決め手はどうやら【エアコン】魔法だった……うん、覚えたら一生快適だもんね。
「よし、絶対後悔させないからな! 可愛いナナに俺から良いものをやろう!」
【龍馬の祝福:神々の恩寵】ナナの頭に手を触れ、俺の祝福を与えた。
レベル1の癖に調子に乗りすぎだとナビーに注意された。
今日から訓練解禁だからすぐにレベル上げする、と言い訳して見逃してもらった。
気持ちのいい朝を迎えて、ナナの絶大な信頼を得たことで嬉しかったのだ。
レベルの事を忘れて調子に乗ってしまったのだ。後悔はしないけどね!
驚いたのはナナだった。リョウマが祝福を与えたのだ……しかもなんとなくとんでもないものを。
「あのリョーマ? これなーに? 神聖語? 何て読むの? 『かみがみのおんちょう』? なんか凄そう……」
「ちゃんとナナがお祈りしたらちょっとだけ神様がずるしておまけしてくれる祝福だ。ナナが頑張ればすぐに生活魔法ぐらいの祝福は付けてくれるぞ。多分だけど。さぁ、そろそろナナは顔洗って部屋に戻ろうな。サクラが起こしに行って居なかったら心配するぞ」
「うん! ありがとうリョウマ。祝福とか神様みたいだね!」
「ははは、使徒っぽいだろ? でも、皆には秘密な? 誰にでもはあげられないんだ。なんで私にはくれないのとか言われても俺も困るからね」
ナナが部屋を出た後、朝食までの間に【カスタマイズ】で加護の設定登録を行った。
5つまで即座に変更できるように登録できるのだ。今は魔法節約設定になっている。
今後のレベ上げを考え、すぐに変更できるようにあらかじめ登録しておくのだ。
まず最初のレベルが上がるまでは、自分がどのくらいのアベレージを持っているのか全くわからない。
一般人的なレベル1だと生まれたばかりの赤ちゃんの数値で、最弱のゴブリンパンチでも即死する。
恐ろしいことだ……普通なら10歳ぐらいまでは町から出ない。
常識的にレベル1でゴブリン相手とか普通はないのだ。
よって初期はビビり設定とした。死ぬのだけはあってはならないからだ。世界崩壊だそうなので。
【カスタマイズ】設定2の項目に登録
HP増量・体力強化・物理防御力Up・魔法防御力Up
【カスタマイズ】設定3の項目に登録
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
とりあえず、設定2。『命大事に』が主設定だな。
今後の為の設定を終えたころ、朝食の準備ができたとサクラが呼びにきた。
食堂ではこれまでの雰囲気が改善されていた。
皆の方からおはようと声をかけられ、とてもにこやかで良い雰囲気に変わっていた。
作戦成功だ……皆、手に何やら持っているのは修理依頼品のようだ。
食後になっても言いにくそうにしているので、こっちから声を掛けてあげてどんどん修理してあげた。
とても大事なものもあったようで、泣き崩れる者も居たのだ。
「形見とか生き別れとか重い品じゃなくても良いですよ。大事にしてたものなら遠慮なく持ってきてください。結構疲れるので、どこにでも売っている日用品の物が壊れたとかは流石に勘弁ですが……」
一時間ほどで、皆の修理が終えた……どうやら皆ここには最低減の品しか持ち込んでいないようだ。
実家の家宝が……とか言ってくる子もいたが。使徒としての使命があるから家まで行ったりはできないと一度断ったうえで「そのうち世界各地を回るつもりだからもし近くに行った時で良ければ……」と言ってあげると「それで構いません」とフレンド登録と住所を教えてもらった。美少女のフレリスゲットだぜ!
俺の今日の午前中は修理予定だが、巫女たちの一日の行動パターンはサクラとナナに聞いている。
巫女たちの日頃のリズムを邪魔しないように再度詳細を聞いてみた。
今の時期はこんな感じらしい。
5:00 起床
5:30 禊組と朝食係に分かれる
6:30-8:00 朝食を終えたら片付け・掃除
8:00ー11:00 フィリア講師による座学・魔法訓練
11:00 昼食班準備
12:00 昼食・終えたら片付け
13:00ー17:00 各自自己の信仰心向上や魔法向上に充てる自由時間
17:00 夕食班準備・終えたら片付け
18:00ー20:00 入浴とか自由時間
今の時間はフィリアの座学になるようだ。
この座学なのだが、任期三年以上という神殿の決まりを利用して、フィリアが結構な高等教育をしているそうだ。他の神殿では行ってないが、水神殿で任期を終え、フィリアから卒業証明書をもらえると高等科卒業と同等扱いの学歴が与えられるのだ。なにげにフィリアは歳食ってないのだ。
そういえば、サクラは13歳から居るらしいから任期は今年で終えるのか……。
神託で水神殿の任に就くのを承諾した者は貴族から猛アプローチがくるとかいってたな。
サクラの実家は商家だっていってたから、貴族に圧力をかけられて、もう嫁ぎ先とか決まってるのかな?
考えたら嫌な気分になってきた……俺がどうこうできることじゃないな。
さぁ、気を取りなおして、最初の修理はお風呂場だ。
5つあるうちのシャワーが3つ調子が悪いのだ。このシャワー、魔道具のようだ。
順番に【詳細鑑識】で確認……1つは水の魔石が寿命だった。水が出ないはずだ、交換完了!
2つめは、火の魔石が魔力不足で温度が一定しなくなっていた。これも原因は寿命が近いからだ。よし、交換!
3つ目はゴムのパッキンにあたる部分が朽ちてしまい、止水栓に絡んでバルブがうまく開かなくなっていた。
これも交換!
ついでに全部の部屋と厨房のパッキンも交換しておいてあげる。次いつ治せる人間がくるか分からないからね。
このパッキン、ゴムじゃなく魔獣の素材を利用した物でゴム製より長持ちしそうだ。
あまり使わないかと思っていた修理魔法【リペア】大活躍である。
材料があるなら【リペア】の方が魔力が少なくてすみ、簡単だったのだ。
何十年の時間を戻すより、材料消費はするが高価な材料じゃないならこっちのほうが効率が良かった。
いくつか魔法も創った。
お風呂場に戻り【ハウスクリーニング】の魔法を風呂場全体に掛けて浴室は終了だ。
ふふふっ、ぴかぴかだ! 巫女たちもきれいに掃除はしている。
だが現代科学を取り入れた魔法は凄いのだ! タイルのクスミなんかは擦ったくらいじゃ落ちない。
カルシウムやタンパク質などが硬化したものやカビなんかもある。
魔法に科学を取り入れ、科学的に成分分解させた結果ピッカピカなのだ! 満足のいく輝きだった。
よし、次は昨日バタバタいってた窓だな。全部屋の窓、入り口の扉などの建付けを直して回った。
今日の修理はここまでだな、と時間を見ていたらナナが俺を探していたようで、こっちに駆けてきた。
「リョーマ! ヴィーネ様の祝福がついた! 【亜空間倉庫】がいきなり50個も開放になってる。どうしよう」
さっそく暗黒神ヴィーネが祝福をくれたようだ。
「へー、50個っていったら1枠分だね。もう検証はした?」
表示上インベントリの1枠は縦10×横5なのだ。
「検証って、なーに?」
「50マスあってもね、ぴんきりなんだよ。まず、時間経過はどうなのか? 時間停止の祝福付いてたら腐ったりしないから凄くいいぞ。アツアツのまま保存もできるから旅先でも美味しいものが食える」
「それ凄いね!」
「後は重量制限がどのくらいかも大事だな。マスが一杯あっても1マス1kgまでとかなら、あんまり重いものは入れられない」
検証の結果、時間停止付きで重量制限はかなり重い石とか入れたがまだ余裕がありそうだった、現在まだ不明。 おそらく1マス100kgはいけそうだ……なので、最大で5tも入る事になる。
ヴィーネさん、いくら俺のお願いでもやり過ぎではないでしょうか。
お祈り1時間でこんなの付けたら他の子が僻んじゃうよ?
お昼の時間はナナの祝福の話で盛り上がった……誰も僻んだり妬んだりする者もいなかった。
皆、良い娘たちだ。できることなら皆にも俺の祝福をあげたいくらいだ。
肝心のナナだが、この【亜空間倉庫】の凄さがいまいち解ってないようなので皆の前で説明してあげた。
「ナナこれだけでもう仕事の心配いらないんだぞ。お金に困ることはない」
キョトンとした顔をしている。
「やはり、この凄さが解ってないようだね」
他にも理解してなさそうな娘が数名いるようだ。
貴族の価値基準だと解らないのかも……と思いつつ続けた。
「ナナの【亜空間倉庫】は縦10マス×横5マス=最大50個入るんだ、しかも時間停止付き。腐らないから生ものもいける、つまりナナは『運び屋』といわれている職業もできる。暗黒適性が高いナナはそのうち転移魔法も覚えられるだろうからたくさん稼げるぞ」
もう少し具体的に説明してあげた。
「Aの町で90ジェニーで売ってるものが、Bの町では品不足で110ジェニーだったら、差額で1個20ジェニー儲かる。一度に同じものを大量に扱うと品不足での価値がなくなるから、情報を仕入れて少量ずついろんな物を幅広く扱うんだ。AとBの町の差額のあるものを50個仕入れて往復するだけで。100×差額20=2000ジェニーの儲けだ。安い商品でもこのぐらい稼げる。お金があるなら捌くのが大変になってくるが、差額の大きい高額商品を扱い、転移魔法を使えるようになれば、1日で数十万から数百万ジェニーも不可能じゃないだろうな」
俺の説明でナナだけじゃなく他の子たちにも価値が伝わったようだ。
実家が商家であるサクラと長いこと生きてるフィリアにはこの価値が最初から解ってたようだったけどね。
昼食後、部屋で午後の修行の準備をしていたら、フィリアに浴室に連れていかれる。
浴室には巫女が全員揃っていて、風呂場で俺のくるのを待っていたようだ。服は皆、着ていたけどね。
俺がきたのを見て、皆から一斉にお礼を言われ、ちょっと照れくさかった。
お風呂がピカピカになって皆、嬉しいみたいだ……俺もこんなに喜んでもらえて上機嫌だ。
手の中にはとても柔らかくて暖かい極上の抱き枕があった……うん、ナナだね!
そういえば昨日、雷が怖いって言って俺の所にきていたな……まだ少し眠気がある頭でそんな事をボーッと考えていた。
ナナは犬のぬいぐるみを抱いていつも寝ているといってたが、今は犬のお腹を枕にして、俺を抱きしめて寝ている。普通ならこの時期にくっついて寝たら暑いのだろうが、昨晩はナビーがエアコンの温度管理をして快適な温度を守ってくれていた。音も適度に遮断して快適空間ができあがっていたのでぐっすりだった。
なんかナナから凄く良い匂いがしている……。
先に言っておくが、俺はロリコンでも、匂いフェチの変態でもないぞ!
『おはよう、ナビー。ナナは香水でも付けているのか? なんかめっちゃ良い匂いがするのだが?』
『……おはようございます、マスター。ナナのは体臭です……ご自分の設定された事を覚えていないのですか?』
ただの体臭ですと答えが返ってきた……?しかも覚えてないのかとも。
どうやら過去の『俺設定』の中の一つらしい……全く覚えていない。
こちらの世界の住人は、指紋のように皆、匂いが顕著に違うらしい……個人香というのだそうだ。
遺伝や信仰している神、習得している魔法、個々の性格など、多岐にわたる要素で変わってくるらしく、同じ匂いの者は居ないとの事。向こうの世界では犬並みの嗅覚が無ければ個人を判別できるほどの差異はなかったので、実に興味がある。フィリアやサクラの匂いがどんなのか気になってしまった。
もちろん良い匂いの者ばかりではない、心の醜い者は悪臭がするそうだ。
良い匂いのする者でも、何日も体を清めなければ悪臭に変わる。
元々個人香より人体の持つ体臭や獣臭のほうが臭いがきついのだから当然だ。
この個人香、人によってはパッシブ効果を持っている者が居るらしく、ナナがその者のようだ。
ナナには【リッラクス効果】と【睡眠導入効果】があるのでは?と、ナビーが言っている。
女神謹製ボディは五感が優れているため、犬のように鼻も良いから、香水でも付けているのかと思ってしまったのだ。そのうち匂いから成分分析できる魔法を考えようとか思いながら、ナナをクンカクンカするのであった。
もう、変態じゃないよ。といえないな……ナナが良い匂いなのだから仕方ないのだ……うん、これは不可抗力だ。
そういえばベルルが俺の胸に顔を擦り付けて、クンカクンカしながら尻尾を振りまくってたのを思い出した。
俺も良い匂いがしてたのかも、とか考えながらナナが起きるのを待った。
ここの朝は早い、成長期で沢山睡眠の要るナナにはきついだろうな……。
ナナを見ていたらどうやら目覚めたようだ……まだ日は昇ってない、4時半頃かな。
「おはよう、ナナ」
ボーッと俺の方を見ている……寝起き鈍いな。思わず笑ってしまった。
「リョーマ! あっそうか、昨日お泊りしたんだった」
「ちゃんと眠れたようだね」
「うん、おはようリョーマ。昨日はありがとう! おかげで、ちっとも怖くなかったよ!」
満面の笑みだ、よく天使の微笑みとかいうが……天使はここに居る。
ナナ、マジ天使! 可愛いぞー!
「ナナ、昨日の夜した話は覚えているか?」
「うん、ネレイス様以外の竜伸様の加護とかの話だよね?」
「そうだ。もう一度いっておくけど、ナナのお母様のいう事も間違いじゃないんだぞ。ナナは才能があるから勿体ないという話だ。選ぶのはナナだからな。後悔しないようにゆっくり考えればいいぞ。アドバイスはしてあげるから」
「ナナのお母様もね、若いときにここの巫女だったんだよ。フィリア様に一杯可愛がってもらったっていってた。どこに行ってもお母様は巫女様っていわれて尊敬されているんだよ。凄いでしょ! お母様はもう巫女じゃないのにって言いながら皆の怪我や病気をあっという間に治しちゃうんだ」
どうやら自慢のお母さんのようだ。
「ナナが3歳の神事の祝辞に行った時、凄い水の適性がある事が判って、流石は元水巫女様のお子だと皆にいわれ凄く嬉しかったってお母様がいってたの。ナナもお母様のようになりたくて一杯頑張ったんだよ」
現代日本で話に聞く、親のエゴによる幼少時の習い事。親の強要だが、年数を重ね真面目に通えばそれなりに上達する。大人になって習った技術に感謝する子も沢山居るようだが、少し考えものだ。
今回のナナの場合はどうだろう?
この話で大事なのは、親に強要されたものじゃ信仰値として還元されないという事だ。
当然だ、信仰心は心から願うものであって、中身のない祈りは意味がないのだ。
ナナの信仰値が高いのは親の意見を信じ、自ら望んで水神一択を選んだ結果である。
「ナナ、お母様に叱られるかもだけど、今日からリョーマのいう通りにしてみる」
「いいのか? そんなに簡単に決めて、ナナにとって大事なことだぞ?」
「うん。リョーマがナナに良いように考えてくれるなら、その通りやってみる。ナナ絶対【エアコン】覚えるの!」
決め手はどうやら【エアコン】魔法だった……うん、覚えたら一生快適だもんね。
「よし、絶対後悔させないからな! 可愛いナナに俺から良いものをやろう!」
【龍馬の祝福:神々の恩寵】ナナの頭に手を触れ、俺の祝福を与えた。
レベル1の癖に調子に乗りすぎだとナビーに注意された。
今日から訓練解禁だからすぐにレベル上げする、と言い訳して見逃してもらった。
気持ちのいい朝を迎えて、ナナの絶大な信頼を得たことで嬉しかったのだ。
レベルの事を忘れて調子に乗ってしまったのだ。後悔はしないけどね!
驚いたのはナナだった。リョウマが祝福を与えたのだ……しかもなんとなくとんでもないものを。
「あのリョーマ? これなーに? 神聖語? 何て読むの? 『かみがみのおんちょう』? なんか凄そう……」
「ちゃんとナナがお祈りしたらちょっとだけ神様がずるしておまけしてくれる祝福だ。ナナが頑張ればすぐに生活魔法ぐらいの祝福は付けてくれるぞ。多分だけど。さぁ、そろそろナナは顔洗って部屋に戻ろうな。サクラが起こしに行って居なかったら心配するぞ」
「うん! ありがとうリョウマ。祝福とか神様みたいだね!」
「ははは、使徒っぽいだろ? でも、皆には秘密な? 誰にでもはあげられないんだ。なんで私にはくれないのとか言われても俺も困るからね」
ナナが部屋を出た後、朝食までの間に【カスタマイズ】で加護の設定登録を行った。
5つまで即座に変更できるように登録できるのだ。今は魔法節約設定になっている。
今後のレベ上げを考え、すぐに変更できるようにあらかじめ登録しておくのだ。
まず最初のレベルが上がるまでは、自分がどのくらいのアベレージを持っているのか全くわからない。
一般人的なレベル1だと生まれたばかりの赤ちゃんの数値で、最弱のゴブリンパンチでも即死する。
恐ろしいことだ……普通なら10歳ぐらいまでは町から出ない。
常識的にレベル1でゴブリン相手とか普通はないのだ。
よって初期はビビり設定とした。死ぬのだけはあってはならないからだ。世界崩壊だそうなので。
【カスタマイズ】設定2の項目に登録
HP増量・体力強化・物理防御力Up・魔法防御力Up
【カスタマイズ】設定3の項目に登録
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
とりあえず、設定2。『命大事に』が主設定だな。
今後の為の設定を終えたころ、朝食の準備ができたとサクラが呼びにきた。
食堂ではこれまでの雰囲気が改善されていた。
皆の方からおはようと声をかけられ、とてもにこやかで良い雰囲気に変わっていた。
作戦成功だ……皆、手に何やら持っているのは修理依頼品のようだ。
食後になっても言いにくそうにしているので、こっちから声を掛けてあげてどんどん修理してあげた。
とても大事なものもあったようで、泣き崩れる者も居たのだ。
「形見とか生き別れとか重い品じゃなくても良いですよ。大事にしてたものなら遠慮なく持ってきてください。結構疲れるので、どこにでも売っている日用品の物が壊れたとかは流石に勘弁ですが……」
一時間ほどで、皆の修理が終えた……どうやら皆ここには最低減の品しか持ち込んでいないようだ。
実家の家宝が……とか言ってくる子もいたが。使徒としての使命があるから家まで行ったりはできないと一度断ったうえで「そのうち世界各地を回るつもりだからもし近くに行った時で良ければ……」と言ってあげると「それで構いません」とフレンド登録と住所を教えてもらった。美少女のフレリスゲットだぜ!
俺の今日の午前中は修理予定だが、巫女たちの一日の行動パターンはサクラとナナに聞いている。
巫女たちの日頃のリズムを邪魔しないように再度詳細を聞いてみた。
今の時期はこんな感じらしい。
5:00 起床
5:30 禊組と朝食係に分かれる
6:30-8:00 朝食を終えたら片付け・掃除
8:00ー11:00 フィリア講師による座学・魔法訓練
11:00 昼食班準備
12:00 昼食・終えたら片付け
13:00ー17:00 各自自己の信仰心向上や魔法向上に充てる自由時間
17:00 夕食班準備・終えたら片付け
18:00ー20:00 入浴とか自由時間
今の時間はフィリアの座学になるようだ。
この座学なのだが、任期三年以上という神殿の決まりを利用して、フィリアが結構な高等教育をしているそうだ。他の神殿では行ってないが、水神殿で任期を終え、フィリアから卒業証明書をもらえると高等科卒業と同等扱いの学歴が与えられるのだ。なにげにフィリアは歳食ってないのだ。
そういえば、サクラは13歳から居るらしいから任期は今年で終えるのか……。
神託で水神殿の任に就くのを承諾した者は貴族から猛アプローチがくるとかいってたな。
サクラの実家は商家だっていってたから、貴族に圧力をかけられて、もう嫁ぎ先とか決まってるのかな?
考えたら嫌な気分になってきた……俺がどうこうできることじゃないな。
さぁ、気を取りなおして、最初の修理はお風呂場だ。
5つあるうちのシャワーが3つ調子が悪いのだ。このシャワー、魔道具のようだ。
順番に【詳細鑑識】で確認……1つは水の魔石が寿命だった。水が出ないはずだ、交換完了!
2つめは、火の魔石が魔力不足で温度が一定しなくなっていた。これも原因は寿命が近いからだ。よし、交換!
3つ目はゴムのパッキンにあたる部分が朽ちてしまい、止水栓に絡んでバルブがうまく開かなくなっていた。
これも交換!
ついでに全部の部屋と厨房のパッキンも交換しておいてあげる。次いつ治せる人間がくるか分からないからね。
このパッキン、ゴムじゃなく魔獣の素材を利用した物でゴム製より長持ちしそうだ。
あまり使わないかと思っていた修理魔法【リペア】大活躍である。
材料があるなら【リペア】の方が魔力が少なくてすみ、簡単だったのだ。
何十年の時間を戻すより、材料消費はするが高価な材料じゃないならこっちのほうが効率が良かった。
いくつか魔法も創った。
お風呂場に戻り【ハウスクリーニング】の魔法を風呂場全体に掛けて浴室は終了だ。
ふふふっ、ぴかぴかだ! 巫女たちもきれいに掃除はしている。
だが現代科学を取り入れた魔法は凄いのだ! タイルのクスミなんかは擦ったくらいじゃ落ちない。
カルシウムやタンパク質などが硬化したものやカビなんかもある。
魔法に科学を取り入れ、科学的に成分分解させた結果ピッカピカなのだ! 満足のいく輝きだった。
よし、次は昨日バタバタいってた窓だな。全部屋の窓、入り口の扉などの建付けを直して回った。
今日の修理はここまでだな、と時間を見ていたらナナが俺を探していたようで、こっちに駆けてきた。
「リョーマ! ヴィーネ様の祝福がついた! 【亜空間倉庫】がいきなり50個も開放になってる。どうしよう」
さっそく暗黒神ヴィーネが祝福をくれたようだ。
「へー、50個っていったら1枠分だね。もう検証はした?」
表示上インベントリの1枠は縦10×横5なのだ。
「検証って、なーに?」
「50マスあってもね、ぴんきりなんだよ。まず、時間経過はどうなのか? 時間停止の祝福付いてたら腐ったりしないから凄くいいぞ。アツアツのまま保存もできるから旅先でも美味しいものが食える」
「それ凄いね!」
「後は重量制限がどのくらいかも大事だな。マスが一杯あっても1マス1kgまでとかなら、あんまり重いものは入れられない」
検証の結果、時間停止付きで重量制限はかなり重い石とか入れたがまだ余裕がありそうだった、現在まだ不明。 おそらく1マス100kgはいけそうだ……なので、最大で5tも入る事になる。
ヴィーネさん、いくら俺のお願いでもやり過ぎではないでしょうか。
お祈り1時間でこんなの付けたら他の子が僻んじゃうよ?
お昼の時間はナナの祝福の話で盛り上がった……誰も僻んだり妬んだりする者もいなかった。
皆、良い娘たちだ。できることなら皆にも俺の祝福をあげたいくらいだ。
肝心のナナだが、この【亜空間倉庫】の凄さがいまいち解ってないようなので皆の前で説明してあげた。
「ナナこれだけでもう仕事の心配いらないんだぞ。お金に困ることはない」
キョトンとした顔をしている。
「やはり、この凄さが解ってないようだね」
他にも理解してなさそうな娘が数名いるようだ。
貴族の価値基準だと解らないのかも……と思いつつ続けた。
「ナナの【亜空間倉庫】は縦10マス×横5マス=最大50個入るんだ、しかも時間停止付き。腐らないから生ものもいける、つまりナナは『運び屋』といわれている職業もできる。暗黒適性が高いナナはそのうち転移魔法も覚えられるだろうからたくさん稼げるぞ」
もう少し具体的に説明してあげた。
「Aの町で90ジェニーで売ってるものが、Bの町では品不足で110ジェニーだったら、差額で1個20ジェニー儲かる。一度に同じものを大量に扱うと品不足での価値がなくなるから、情報を仕入れて少量ずついろんな物を幅広く扱うんだ。AとBの町の差額のあるものを50個仕入れて往復するだけで。100×差額20=2000ジェニーの儲けだ。安い商品でもこのぐらい稼げる。お金があるなら捌くのが大変になってくるが、差額の大きい高額商品を扱い、転移魔法を使えるようになれば、1日で数十万から数百万ジェニーも不可能じゃないだろうな」
俺の説明でナナだけじゃなく他の子たちにも価値が伝わったようだ。
実家が商家であるサクラと長いこと生きてるフィリアにはこの価値が最初から解ってたようだったけどね。
昼食後、部屋で午後の修行の準備をしていたら、フィリアに浴室に連れていかれる。
浴室には巫女が全員揃っていて、風呂場で俺のくるのを待っていたようだ。服は皆、着ていたけどね。
俺がきたのを見て、皆から一斉にお礼を言われ、ちょっと照れくさかった。
お風呂がピカピカになって皆、嬉しいみたいだ……俺もこんなに喜んでもらえて上機嫌だ。
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【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺が死んでから始まる物語
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パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
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セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
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父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
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異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
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よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
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どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
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俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
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話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
異世界は流されるままに
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貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
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これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
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