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水神殿編
1-14 魔獣退治とレベルアップ
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午後、フィリアに連れられて姫騎士の宿舎に向かった。
午後14:00~17:00の3時間、姫騎士たちが毎日交代で剣術を教えてくれる話がついているようだ。
「フィリア様、ごめんなさい。至急の事案ができて、剣の修行の前に少しレベル上げをしないといけないのです。今から下の騎士たちと話がしたいです」
怒ったのは、姫騎士隊長カリナ様だ。予定を組んで、段取りしていたのだから当然だ。
「女じゃ不満か! お前の稽古ぐらい私たちで十分だ!」
「誰がそんなこといいました。レベル上げが必要だといったでしょ。ここでは修行はできるけど、魔獣が居ないから経験値は入らない……つまりレベルは上がらない。なんであなたは毎回喧嘩腰なんですか? 俺の存在はまだ隠したいのですけど、レベル上げの為にはしかたがない。だから騎士のとこにいって協力してもらう話をしないといけない。具体的には魔獣を倒して数レベル上げるのを手伝ってもらいたい」
「仕方ないのう、妾もいこう。きっと騒ぎになるじゃろうな……。男子禁制の神域に入っておるのじゃ。僻まれたり妬まれたりしなければいいがの」
フィリアとカリナを伴って門番のところまで歩いていったら。門番をしている騎士二人が訝しげに見ている。
まあ、そうだろうね。俺でも立場が逆ならそうなるね。
いつの間にか知らない男が入り込んでいたのだからね……警護としてどうなんだって話だ。
と、思っていたのだが……俺の事は女と思っているみたいだった……。
騎士隊の隊長は、アラン・ドヴァルという人で子爵の嫡子だそうだ。
貴族の階位で言えばナナの実家より1つ下にあたる。嫡子とは後継ぎを意味するので次の子爵家当主だね。
「へ~使徒様か、だがちゃんとこっちにも報告をくれなきゃダメなんじゃないか? それとも、神域に入れない私たちには報告もしてくれないのかな?」
姫騎士のカリナ隊長に不満をこぼすアラン隊長……まぁ当然だよね。
一生懸命警護しているのに、自分たちだけ蚊帳の外じゃ不満も出る。
「すみません、俺が口止めしました。女神様の命で暫く神域以外に口外するなとの事です」
これまで、何度か説明したことを同じように伝え納得してもらう。
「で、使徒様は戦闘経験が全くないにも拘らず、レベル上げがしたいとおっしゃるのですね?」
口調は丁寧だけど随分皮肉を込めたいい方するな、でも仕方ないか……。
「はい、オリジナル魔法はいくつか使えますが。レベルが低すぎて次の行動に支障があるようです。申し訳ないですが、数レベル上げるのを手伝ってもらえないでしょうか? 順番が逆なのは承知していますが、その後剣術の修行と魔法の修行をするようにアリア様にいわれましたので」
「オリジナル魔法とか持っているのか? どんなのか聞いていいか?」
オリジナル魔法は皆、食いつきがいいな。カリナ隊長も興味深々に聞き耳を立ててるぞ。
「修理魔法や周辺探索のオリジナル、後こんなのも【エアーコンディショナー】」
フィリアとカリナ、アランと近くにいた者にエアコン魔法を掛けてやった。
「【エアコン】って言えば、透過した設定画面が出ます。そこで温度調整・湿度調整・結界膜の範囲・持続時間・害虫の排除ができます。効果は12時間持続しますのでいろいろやってみてください。あまり温度を下げすぎると体調を悪くしたりしますのでほどほどにね」
後、ナナにもいった簡単な注意事項を伝える。
「リョウマ! なんじゃこれは? 修理の魔法も凄かったが、これもとんでもないのう。なんかずるいのう、こんな良いのを独り占めとか……チラッ」
俺に何か言いたそうだが、その先を言わない。チラッて口で言ってるし、なんか可愛い。
「昨日ナナに教えてあげる約束をしたのですが、まだナナは習得属性が足らなくて無理なようです」
さぁ、ナナに教える約束してると知ったら、フィリアどういう反応するかな?
「ナナだけ先に知っておったのか? ずるいではないか! リョウマ、妾にも教えてくれぬか? この魔法があれば今年の夏は快適じゃ! 教えてくれたら何でもいう事を聞いてやるぞ?」
予想以上の食いつきだった。
ズルいとかストレートだな……感情を隠せない子供みたいだ。やっぱ可愛いな。
「そうですね、フィリア様なら習得できますね。生活魔法程度の属性の祝福は全部ありますよね?」
「勿論じゃ! 伊達に長く生きておらぬぞ、何をすれば教えてくれるのじゃ?」
「そうですね……この話はまた後にしましょう、本題が進みません」
「そうであった、つい興奮してしもうたわ」
「使徒殿、私はどうですかね? その……この魔法は凄いですよ、できれば私も教わりたいです」
アランさん含めた全員が目を輝かせている。
皮肉った使徒様呼びが、使徒殿に変わっている。参ったな。
「この魔法は火・水・風・聖・暗黒の5つの適性属性が要ります。生活魔法程度の祝福でいいので難易度は低いですが、獣人とか魔法適性の低い人は厳しいですね。魔力操作がちょっと難しいので」
「使徒様、僕、全部持ってます! あの、良ければ僕にも教えてほしいです!」
「そのうち時間も取れるでしょうからその時に教えましょう」
「今は使徒としての使命がありますので。まず女神様がいうには俺のレベルがあまりにも低くて使い物にならないそうです。早急に1対1でオークぐらいは倒せるぐらいに強くなってほしいそうです。1ヶ月程神殿に滞在しますので皆さんよろしくお願いします。レベルが上がってからは午前中はフィリア様から依頼を受けた神殿の修理や修繕に時間を充てます。午後からは皆さんに剣術や魔法の稽古をつけてもらう予定です。その時に私のオリジナルもお教えできるでしょう」
「使徒殿了解した。ではレベル上げ優先で考える事にするか……最近この街道にちょくちょくゴブリンが出るようになってな。今日、これから偵察に行く予定だったのだ。ひょっとしたら近くに集落を作っているかもしれない。一緒に行ってみるか? 止めを使徒殿が刺すようにすれば危険も少なくレベル上げができるだろう。このようなやり方は好きではないのだが、理由が神託では仕方ない」
「よろしくお願いします。探索魔法もありますので、他で役に立てると思います」
「戦闘をするのにその恰好は……」といわれ、騎士たちに防具と剣を借り、さっそく出発するのだった。
【カスタマイズ】 設定2発動
HP増量・体力強化・物理防御力Up・魔法防御力Up
さっそく、命大事モード設定に変更した。
今回は偵察という事で、少数出発だった。俺の命優先だといい、人選はフィリア様・アラン隊長・カリナ隊長・他隊員2名と俺の6名だ。6人でPTを組み俺は経験値のために止めの時に抜ける予定だ。
騎士舎より山を下ること30分、最近この登山街道でよくゴブリンが出るエリアに入ったようだ。
ここから脇の森に分け入って痕跡を探すらしいのだが、時間が余り無いから今日は1時間ほどだけといわれた。
夕飯までに帰る時間を考慮したら、これぐらいしか時間がないそうだ。だが俺にはそんなの関係ない。
【周辺探索】発動……居た!
俺の探索魔法はまだレベルが低いので1km程しか探索距離がないが、それに魔獣が引っ掛かったのだ。
1kmとは俺が歩いて10分ほどの距離だ……遅めの女性でも15分あれば行き着く距離だ。
そんな近距離に、俺の索敵用MAPに赤い光点が50個ほど固まって表示されている。
間違いなくコロニーだ、ゴブリンは繁殖率が高く、放っておくとどんどん増えるらしい。
「アラン隊長、コロニーです。距離はここから約1km。オークジェネラル1・オークプリースト1・オーク3・ゴブリンジェネラル2・ゴブリンソルジャー3・ゴブリンアーチャー3・ゴブリンプリースト2・ゴブリン48、合計63体のコロニーですね。どうします?」
アラン以下フィリアもカリナも俺の言葉に固まった。
「皆、なにを呆けているのです? コロニーは潰さないとまずいのでしょ? やっぱ多いのですか?」
「いや使徒殿……俺たちが唖然としたのは魔獣にじゃないぞ。使徒殿のそのスキルに驚いたのだ」
「リョウマ、そうじゃぞ。なんじゃそのとんでもなく具体的にあげた数字は、冗談にしても笑えんぞ?」
普通の探索魔法は大体の距離と数が分かる程度、優秀な者でも正確な距離と正確な数が判る程度だそうだ。
俺のように種族どころか、魔獣の職種まで判断できるのはおかしいらしい。
「何言っているのですフィリア様、全部事実ですよ? で、どうするのです? あっ! 偵察部隊かな? オーク1・ゴブリン4がこっちの街道の近くにいる……距離300m、こっちに向かってきている。こいつらは狩るよ! オークはナナのお土産だ! あと250m……アラン隊長、準備早く!」
「リョウマ、冗談じゃないのじゃな? アラン隊長、止めはリョウマにまわすようお願いする」
「解った! 皆、殺さないように足を狙え、集落から1kmだと仲間を呼ばれる可能性がある、喉を衝いて声を奪え」
アラン隊長が皆に的確に指示を出す、だが少し修正させてもらった。
「魔法で俺が音を封じますので喉は狙わないでください! 喉だと即死の可能性が出ます。指定範囲内の音を封じます。距離あと30mもうすぐ遭遇します。オークを起点に50m程の範囲の音を抑えますので、その範囲から逃がさないように足を奪ってください……来ました! 【音波遮断】皆さんGOです!」
皆、凄かった。僅か20秒で片が付いたのだ。しかもまだ全部生きている……後は俺が止めを刺すだけだ。
まずフィリアがオークに先制、両足を凍らせたのだ。そのまま転倒してしまい動けないようだ。持っていた棍棒で足を固めている氷を砕こうとするが水系最強のフィリアの氷がそう簡単に砕けるはずもない。
その間にアラン隊長とカリナ隊長が走り出し、2頭ずつゴブリンの足の腱を切断していた。
他の2名の隊員は両脇から俺の護衛だ。まったく危険な事もなかった……実にあっけない。
オークとゴブリンは大声を上げ仲間を呼んでいるが音は俺が封じている。
俺はPTから離脱し即時設定を変えた。
パーティーだと経験値はパーティーメンバーで均等割りになるからだ。
抜けてソロで倒せば全て倒した者に経験値は入る。
貴族がよくやっている安全志向のパワーレベリングだ。あまり感心できない事だが、仕方ない。
【カスタマイズ】 設定3の項目に変更
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
俺は止めを刺すためにオークに近づいた。
隊員2名がオークの腕を抑えてくれ、俯けに押さえつけてくれている。
後は首を落とすだけ、というとこまでお膳立てしてくれたのだ。
目の前には2m程の人型の魔獣、色は黄土色、顔は豚っぽいが人間に見えない事もない。
やはり人型の魔獣を殺すのに抵抗がある。
だが俺は首に刃を当て一気に横なぎに薙いだ……本来首は素人がそう簡単に切り落とせるものじゃないのだが、ポロンと簡単に落ちた。女神謹製のこの体の筋力が凄いのだろう。
直ぐに俺のレベルが上がったのが分かった。だがまだだ。
ゴブリンがあと4体いる、同じようにさっさと首を薙いだ……こいつらは放っておくと人を襲う。
男や子供や老人なら、殺されて食われるだけで済む。しかし襲われた女は最悪だ……巣に連れ帰って死ぬまで犯され、子供を産ませるための産床にされるそうだ。人と違い3か月ほどで出産され、生まれたらまた次の子を孕まされる……死ぬまで繰り返されるまさに生き地獄。
オークやゴブリンは見つけたら必ず殺すのが冒険者のルールらしい。
4体のゴブリンでもレベルが上がったようだ。直ぐに確認したいが、ステータスを見るのが怖い。
俺が変に驚いて、フィリアに見せろとか言われたら困る……見せるなら明日以降だ。
【認識詐称】でごまかさないとね。
隊員2名がさっさとオークの解体を始めたが、正直気持ちが悪かった。
人間の解体を見ているようなのだ。
このオーク、味は豚8:牛2のような食感なのに、見た目は豚8:人2って感じなのだ……今日夕飯に出ても正直食いたくないな。熟成に3~5日とか言ってたからすぐには出ないか。
隊長がPT勧誘を飛ばしてきたが断った。
ダメだと皆に言われたが、女神の指示がきたと言い張って断った。
フィリアがなにか言いたそうにしているが無視だ! こっちにも事情があるのだ。
「皆様ありがとうございます。レベルは上がりましたがまだ足らないようです。集落はどうしますか?」
「こんな近くに集落ができているとはな……数自体はフィリア様一人でも殲滅できるぐらいですが、ジェネラル級がいるなら明日朝から部隊を連れてきましょう。階位が高い魔獣ほど肉も美味しいですし、魔石も高額で買い取ってくれます。普通の村だと60頭の集団だと恐れられるでしょうが、我々からすればちょっとしたボーナスですね。不謹慎ですが隊員も喜ぶでしょう」
「一度詰所に戻って作戦会議を開きましょう。カリナ隊長もそれで良いかな?」
「こちらは問題ない。明日は祭りですね。さっさと戻って話を詰めましょう」
カリナ隊長、お祭り気分なんですね。お肉祭りですもんね。
さっき狩ったオークは、心臓付近から魔石を取出し、食肉として解体された。
ゴブリンは食用として向かず、魔石だけ取り出して処分するそうだ。
冒険者ギルドに所属していればゴブリンでも討伐報酬が少しだがでるとの事。
本来死骸はその場で燃やすそうだが、集落が近いので今回は持ち帰って後で処分するそうだ。
騎士の宿舎に帰り、直ぐに会議が始まった。編成や出発時間は10分ほどで決まった。
一番時間が掛かったのが、肉と魔石の配分だった。
オークジェネラルとオークプリーストの肉の取り分で少し揉めたのだ。
皮算用だがちゃんと数が分かっているなら、先に決めた方が揉めずにいいそうだ。
オークの上位種のお肉は凄く美味しいのだ……揉めるほど美味しいのだ!
後で再度揉めないように、証書まで書く始末だ。
内心ちょっと呆れたが黙って見ていた。
最終的にこうなった。
・オークジェネラルとオークプリーストの肉は、巫女と姫騎士と騎士で1/3ずつ
・そのほかのオーク肉は騎士に
・オークジェネラルの魔石は巫女に
・オークプリーストの魔石は姫騎士に
・残りの魔石は騎士に
騎士の取り分が多いようだが、一人頭の計算で考えれば人数が多い分むしろ少ないそうだ。
ここに居るのはほとんどが貴族、各国と神殿から給金もでている。
お金には全く困っていない……お金より旨い肉がいいそうだ。
明日の参加者
・神殿巫女 フィリア・サクラ・ナナ・リョウマ
・姫騎士 カリナ隊長 以下2名
・騎士 アラン隊長 以下12名
明日の行動予定表
10:00 出発
10:45 リョウマの【音波遮断】を使用し目前で待機
11:00 討伐開始 初撃はリョウマと巫女達の魔法で開始合図とする
できるだけ瀕死か行動不能で生かす
止めをリョウマに
12:00 昼食 各持ち込みで
13:00 剥ぎ取り・分配
15:00 帰還・解散
総勢20名での討伐部隊だ……過剰攻撃なのだそうだが、肉祭りだ、仕方がないのだ。
午後14:00~17:00の3時間、姫騎士たちが毎日交代で剣術を教えてくれる話がついているようだ。
「フィリア様、ごめんなさい。至急の事案ができて、剣の修行の前に少しレベル上げをしないといけないのです。今から下の騎士たちと話がしたいです」
怒ったのは、姫騎士隊長カリナ様だ。予定を組んで、段取りしていたのだから当然だ。
「女じゃ不満か! お前の稽古ぐらい私たちで十分だ!」
「誰がそんなこといいました。レベル上げが必要だといったでしょ。ここでは修行はできるけど、魔獣が居ないから経験値は入らない……つまりレベルは上がらない。なんであなたは毎回喧嘩腰なんですか? 俺の存在はまだ隠したいのですけど、レベル上げの為にはしかたがない。だから騎士のとこにいって協力してもらう話をしないといけない。具体的には魔獣を倒して数レベル上げるのを手伝ってもらいたい」
「仕方ないのう、妾もいこう。きっと騒ぎになるじゃろうな……。男子禁制の神域に入っておるのじゃ。僻まれたり妬まれたりしなければいいがの」
フィリアとカリナを伴って門番のところまで歩いていったら。門番をしている騎士二人が訝しげに見ている。
まあ、そうだろうね。俺でも立場が逆ならそうなるね。
いつの間にか知らない男が入り込んでいたのだからね……警護としてどうなんだって話だ。
と、思っていたのだが……俺の事は女と思っているみたいだった……。
騎士隊の隊長は、アラン・ドヴァルという人で子爵の嫡子だそうだ。
貴族の階位で言えばナナの実家より1つ下にあたる。嫡子とは後継ぎを意味するので次の子爵家当主だね。
「へ~使徒様か、だがちゃんとこっちにも報告をくれなきゃダメなんじゃないか? それとも、神域に入れない私たちには報告もしてくれないのかな?」
姫騎士のカリナ隊長に不満をこぼすアラン隊長……まぁ当然だよね。
一生懸命警護しているのに、自分たちだけ蚊帳の外じゃ不満も出る。
「すみません、俺が口止めしました。女神様の命で暫く神域以外に口外するなとの事です」
これまで、何度か説明したことを同じように伝え納得してもらう。
「で、使徒様は戦闘経験が全くないにも拘らず、レベル上げがしたいとおっしゃるのですね?」
口調は丁寧だけど随分皮肉を込めたいい方するな、でも仕方ないか……。
「はい、オリジナル魔法はいくつか使えますが。レベルが低すぎて次の行動に支障があるようです。申し訳ないですが、数レベル上げるのを手伝ってもらえないでしょうか? 順番が逆なのは承知していますが、その後剣術の修行と魔法の修行をするようにアリア様にいわれましたので」
「オリジナル魔法とか持っているのか? どんなのか聞いていいか?」
オリジナル魔法は皆、食いつきがいいな。カリナ隊長も興味深々に聞き耳を立ててるぞ。
「修理魔法や周辺探索のオリジナル、後こんなのも【エアーコンディショナー】」
フィリアとカリナ、アランと近くにいた者にエアコン魔法を掛けてやった。
「【エアコン】って言えば、透過した設定画面が出ます。そこで温度調整・湿度調整・結界膜の範囲・持続時間・害虫の排除ができます。効果は12時間持続しますのでいろいろやってみてください。あまり温度を下げすぎると体調を悪くしたりしますのでほどほどにね」
後、ナナにもいった簡単な注意事項を伝える。
「リョウマ! なんじゃこれは? 修理の魔法も凄かったが、これもとんでもないのう。なんかずるいのう、こんな良いのを独り占めとか……チラッ」
俺に何か言いたそうだが、その先を言わない。チラッて口で言ってるし、なんか可愛い。
「昨日ナナに教えてあげる約束をしたのですが、まだナナは習得属性が足らなくて無理なようです」
さぁ、ナナに教える約束してると知ったら、フィリアどういう反応するかな?
「ナナだけ先に知っておったのか? ずるいではないか! リョウマ、妾にも教えてくれぬか? この魔法があれば今年の夏は快適じゃ! 教えてくれたら何でもいう事を聞いてやるぞ?」
予想以上の食いつきだった。
ズルいとかストレートだな……感情を隠せない子供みたいだ。やっぱ可愛いな。
「そうですね、フィリア様なら習得できますね。生活魔法程度の属性の祝福は全部ありますよね?」
「勿論じゃ! 伊達に長く生きておらぬぞ、何をすれば教えてくれるのじゃ?」
「そうですね……この話はまた後にしましょう、本題が進みません」
「そうであった、つい興奮してしもうたわ」
「使徒殿、私はどうですかね? その……この魔法は凄いですよ、できれば私も教わりたいです」
アランさん含めた全員が目を輝かせている。
皮肉った使徒様呼びが、使徒殿に変わっている。参ったな。
「この魔法は火・水・風・聖・暗黒の5つの適性属性が要ります。生活魔法程度の祝福でいいので難易度は低いですが、獣人とか魔法適性の低い人は厳しいですね。魔力操作がちょっと難しいので」
「使徒様、僕、全部持ってます! あの、良ければ僕にも教えてほしいです!」
「そのうち時間も取れるでしょうからその時に教えましょう」
「今は使徒としての使命がありますので。まず女神様がいうには俺のレベルがあまりにも低くて使い物にならないそうです。早急に1対1でオークぐらいは倒せるぐらいに強くなってほしいそうです。1ヶ月程神殿に滞在しますので皆さんよろしくお願いします。レベルが上がってからは午前中はフィリア様から依頼を受けた神殿の修理や修繕に時間を充てます。午後からは皆さんに剣術や魔法の稽古をつけてもらう予定です。その時に私のオリジナルもお教えできるでしょう」
「使徒殿了解した。ではレベル上げ優先で考える事にするか……最近この街道にちょくちょくゴブリンが出るようになってな。今日、これから偵察に行く予定だったのだ。ひょっとしたら近くに集落を作っているかもしれない。一緒に行ってみるか? 止めを使徒殿が刺すようにすれば危険も少なくレベル上げができるだろう。このようなやり方は好きではないのだが、理由が神託では仕方ない」
「よろしくお願いします。探索魔法もありますので、他で役に立てると思います」
「戦闘をするのにその恰好は……」といわれ、騎士たちに防具と剣を借り、さっそく出発するのだった。
【カスタマイズ】 設定2発動
HP増量・体力強化・物理防御力Up・魔法防御力Up
さっそく、命大事モード設定に変更した。
今回は偵察という事で、少数出発だった。俺の命優先だといい、人選はフィリア様・アラン隊長・カリナ隊長・他隊員2名と俺の6名だ。6人でPTを組み俺は経験値のために止めの時に抜ける予定だ。
騎士舎より山を下ること30分、最近この登山街道でよくゴブリンが出るエリアに入ったようだ。
ここから脇の森に分け入って痕跡を探すらしいのだが、時間が余り無いから今日は1時間ほどだけといわれた。
夕飯までに帰る時間を考慮したら、これぐらいしか時間がないそうだ。だが俺にはそんなの関係ない。
【周辺探索】発動……居た!
俺の探索魔法はまだレベルが低いので1km程しか探索距離がないが、それに魔獣が引っ掛かったのだ。
1kmとは俺が歩いて10分ほどの距離だ……遅めの女性でも15分あれば行き着く距離だ。
そんな近距離に、俺の索敵用MAPに赤い光点が50個ほど固まって表示されている。
間違いなくコロニーだ、ゴブリンは繁殖率が高く、放っておくとどんどん増えるらしい。
「アラン隊長、コロニーです。距離はここから約1km。オークジェネラル1・オークプリースト1・オーク3・ゴブリンジェネラル2・ゴブリンソルジャー3・ゴブリンアーチャー3・ゴブリンプリースト2・ゴブリン48、合計63体のコロニーですね。どうします?」
アラン以下フィリアもカリナも俺の言葉に固まった。
「皆、なにを呆けているのです? コロニーは潰さないとまずいのでしょ? やっぱ多いのですか?」
「いや使徒殿……俺たちが唖然としたのは魔獣にじゃないぞ。使徒殿のそのスキルに驚いたのだ」
「リョウマ、そうじゃぞ。なんじゃそのとんでもなく具体的にあげた数字は、冗談にしても笑えんぞ?」
普通の探索魔法は大体の距離と数が分かる程度、優秀な者でも正確な距離と正確な数が判る程度だそうだ。
俺のように種族どころか、魔獣の職種まで判断できるのはおかしいらしい。
「何言っているのですフィリア様、全部事実ですよ? で、どうするのです? あっ! 偵察部隊かな? オーク1・ゴブリン4がこっちの街道の近くにいる……距離300m、こっちに向かってきている。こいつらは狩るよ! オークはナナのお土産だ! あと250m……アラン隊長、準備早く!」
「リョウマ、冗談じゃないのじゃな? アラン隊長、止めはリョウマにまわすようお願いする」
「解った! 皆、殺さないように足を狙え、集落から1kmだと仲間を呼ばれる可能性がある、喉を衝いて声を奪え」
アラン隊長が皆に的確に指示を出す、だが少し修正させてもらった。
「魔法で俺が音を封じますので喉は狙わないでください! 喉だと即死の可能性が出ます。指定範囲内の音を封じます。距離あと30mもうすぐ遭遇します。オークを起点に50m程の範囲の音を抑えますので、その範囲から逃がさないように足を奪ってください……来ました! 【音波遮断】皆さんGOです!」
皆、凄かった。僅か20秒で片が付いたのだ。しかもまだ全部生きている……後は俺が止めを刺すだけだ。
まずフィリアがオークに先制、両足を凍らせたのだ。そのまま転倒してしまい動けないようだ。持っていた棍棒で足を固めている氷を砕こうとするが水系最強のフィリアの氷がそう簡単に砕けるはずもない。
その間にアラン隊長とカリナ隊長が走り出し、2頭ずつゴブリンの足の腱を切断していた。
他の2名の隊員は両脇から俺の護衛だ。まったく危険な事もなかった……実にあっけない。
オークとゴブリンは大声を上げ仲間を呼んでいるが音は俺が封じている。
俺はPTから離脱し即時設定を変えた。
パーティーだと経験値はパーティーメンバーで均等割りになるからだ。
抜けてソロで倒せば全て倒した者に経験値は入る。
貴族がよくやっている安全志向のパワーレベリングだ。あまり感心できない事だが、仕方ない。
【カスタマイズ】 設定3の項目に変更
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
俺は止めを刺すためにオークに近づいた。
隊員2名がオークの腕を抑えてくれ、俯けに押さえつけてくれている。
後は首を落とすだけ、というとこまでお膳立てしてくれたのだ。
目の前には2m程の人型の魔獣、色は黄土色、顔は豚っぽいが人間に見えない事もない。
やはり人型の魔獣を殺すのに抵抗がある。
だが俺は首に刃を当て一気に横なぎに薙いだ……本来首は素人がそう簡単に切り落とせるものじゃないのだが、ポロンと簡単に落ちた。女神謹製のこの体の筋力が凄いのだろう。
直ぐに俺のレベルが上がったのが分かった。だがまだだ。
ゴブリンがあと4体いる、同じようにさっさと首を薙いだ……こいつらは放っておくと人を襲う。
男や子供や老人なら、殺されて食われるだけで済む。しかし襲われた女は最悪だ……巣に連れ帰って死ぬまで犯され、子供を産ませるための産床にされるそうだ。人と違い3か月ほどで出産され、生まれたらまた次の子を孕まされる……死ぬまで繰り返されるまさに生き地獄。
オークやゴブリンは見つけたら必ず殺すのが冒険者のルールらしい。
4体のゴブリンでもレベルが上がったようだ。直ぐに確認したいが、ステータスを見るのが怖い。
俺が変に驚いて、フィリアに見せろとか言われたら困る……見せるなら明日以降だ。
【認識詐称】でごまかさないとね。
隊員2名がさっさとオークの解体を始めたが、正直気持ちが悪かった。
人間の解体を見ているようなのだ。
このオーク、味は豚8:牛2のような食感なのに、見た目は豚8:人2って感じなのだ……今日夕飯に出ても正直食いたくないな。熟成に3~5日とか言ってたからすぐには出ないか。
隊長がPT勧誘を飛ばしてきたが断った。
ダメだと皆に言われたが、女神の指示がきたと言い張って断った。
フィリアがなにか言いたそうにしているが無視だ! こっちにも事情があるのだ。
「皆様ありがとうございます。レベルは上がりましたがまだ足らないようです。集落はどうしますか?」
「こんな近くに集落ができているとはな……数自体はフィリア様一人でも殲滅できるぐらいですが、ジェネラル級がいるなら明日朝から部隊を連れてきましょう。階位が高い魔獣ほど肉も美味しいですし、魔石も高額で買い取ってくれます。普通の村だと60頭の集団だと恐れられるでしょうが、我々からすればちょっとしたボーナスですね。不謹慎ですが隊員も喜ぶでしょう」
「一度詰所に戻って作戦会議を開きましょう。カリナ隊長もそれで良いかな?」
「こちらは問題ない。明日は祭りですね。さっさと戻って話を詰めましょう」
カリナ隊長、お祭り気分なんですね。お肉祭りですもんね。
さっき狩ったオークは、心臓付近から魔石を取出し、食肉として解体された。
ゴブリンは食用として向かず、魔石だけ取り出して処分するそうだ。
冒険者ギルドに所属していればゴブリンでも討伐報酬が少しだがでるとの事。
本来死骸はその場で燃やすそうだが、集落が近いので今回は持ち帰って後で処分するそうだ。
騎士の宿舎に帰り、直ぐに会議が始まった。編成や出発時間は10分ほどで決まった。
一番時間が掛かったのが、肉と魔石の配分だった。
オークジェネラルとオークプリーストの肉の取り分で少し揉めたのだ。
皮算用だがちゃんと数が分かっているなら、先に決めた方が揉めずにいいそうだ。
オークの上位種のお肉は凄く美味しいのだ……揉めるほど美味しいのだ!
後で再度揉めないように、証書まで書く始末だ。
内心ちょっと呆れたが黙って見ていた。
最終的にこうなった。
・オークジェネラルとオークプリーストの肉は、巫女と姫騎士と騎士で1/3ずつ
・そのほかのオーク肉は騎士に
・オークジェネラルの魔石は巫女に
・オークプリーストの魔石は姫騎士に
・残りの魔石は騎士に
騎士の取り分が多いようだが、一人頭の計算で考えれば人数が多い分むしろ少ないそうだ。
ここに居るのはほとんどが貴族、各国と神殿から給金もでている。
お金には全く困っていない……お金より旨い肉がいいそうだ。
明日の参加者
・神殿巫女 フィリア・サクラ・ナナ・リョウマ
・姫騎士 カリナ隊長 以下2名
・騎士 アラン隊長 以下12名
明日の行動予定表
10:00 出発
10:45 リョウマの【音波遮断】を使用し目前で待機
11:00 討伐開始 初撃はリョウマと巫女達の魔法で開始合図とする
できるだけ瀕死か行動不能で生かす
止めをリョウマに
12:00 昼食 各持ち込みで
13:00 剥ぎ取り・分配
15:00 帰還・解散
総勢20名での討伐部隊だ……過剰攻撃なのだそうだが、肉祭りだ、仕方がないのだ。
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その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
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といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
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パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
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セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
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え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
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話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
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