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水神殿編
1-16 肉狩り祭(前編)
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朝、フィリアに昨晩の事の礼をいい【エアーコンディショナー】の事はナナが習得するまで内緒にしてほしいと伝えた。ナナが先に約束してたのに割り込んだ形になってしまったのだ。フィリアも申し訳なさそうに了承してくれた。
朝食時にもう一度皆に今日の狩りの詳細をファリアが伝える。
8歳で神殿入りしたナナのレベルが低いので、これまで初級程度の魔法しか覚えられないでいたようだ。
機会があれば今後も優先することと、ここにきて2年目になる17歳のアンナさんも中級魔法習得に3レベル程足りてないので、優先することを皆に伝えられる。
今回は俺がいるためにアンナさんは留守番で、護衛ができるサクラが付いてくることになった。
皆、快く了承してくれ、『お肉待ってます! 気を付けて行ってらしゃい』と送り出してくれた。
騎士宿舎前に行くと既に全員集まっていた……時間は9:00……皆さん1時間早いよ。
皆やる気満々なのだ……隊長たちとフィリアで話し合って、直ぐに出発することに決めた。
昨日の街道に30分程で到着する……この間索敵魔法に魔獣は引っかかっていない。
ここで再度スキル使用【周辺探索】。
「アラン隊長、問題発生です! オーク1・ゴブリンアーチャー1・ゴブリン3の部隊とオーク1・ゴブリンジェネラル1・ゴブリンソード2・ゴブリンプリースト1・ゴブリンアーチャー1・ゴブリン4の2部隊が外に出ています。5匹の部隊はこっちから逆の、コロニーの反対側約500m程の所に居ます。10匹の部隊は昨日俺たちが討伐したあたりに固まって居ますね。帰ってこなかった仲間を探しにきて、昨日の戦闘の痕跡を見つけたようです」
「使徒殿、昨日1kmぐらいしか探索できないと言ってなかったか?」
「レベルが上がって今は3km程に範囲が広がりました。それより10匹のゴブリンの上位種が、距離でいうと役300mしか離れていません。先にやっちゃいませんか?」
「3kmとはますます便利だな。よしいいだろう、以下の作戦でどうだろう?」
1、使徒殿の【音波遮断】を使用し目前まで移動
2、初撃は使徒殿と巫女様たちの魔法で開始合図とする
3、右側をサクラ殿、左側をナナ殿、中央を使徒殿、厄介なプリーストはフィリア様
4、できるだけ瀕死か行動不能で生かす
5、止めを使徒殿に
「4・5は初撃時必要ないです。巫女様たち全力でやっちゃってください。狩り残った場合巫女と俺は後ろに引っ込みますので。4・5でお願いします。あとフィリア様、パーティーリーダーをもらえますか? 昨日オリジナルで凄いのできちゃったので使ってみます。きっといろいろびっくりしますよ」
俺のオリジナル発言で皆ピクッと反応した。特にフィリアとナナは目が輝いている。
パーティーリーダーをもらい【カスタマイズ】で経験値振り分け項目を均等振り分けに設定。
【カスタマイズ】 設定3の項目に変更
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
さらに【殺生強奪】にチェック、完璧だろう。
【音波遮断】を俺中心に15m程の範囲にかけ、隊長の指示どおりに移動。
「なんか食べてますね? 集まっているからスキルだけで片付きそうな気がします」
「よし気付かれる前にやるぞ、さっきの説明どおりだ。カウント10から始める。0で発動するのでタイミングを合わせるように。巫女様のスキル発動と同時に騎士は切り込め! では準備はいいか?」
皆のうなずきを確認したアラン隊長はカウントの開始を始めた。
俺は【ホーミング】を発動しMAPを3回なぞった。
右手で1回、左から右に……10個のアクアボール出現
左手で1回、右から左に……更に10個追加
右手で再度1回 左から右に 計30個のアクアボールを出現させた。一体に3発ずつだ。
たっぷり魔力を込め、大きさは巫女たちの3倍だ。
それが俺の周りを3本のリング状になって30個周回している。
この間にカウントは進み、カウント4まで進んでいた。なのに……。
「なんじゃそれは! リョウマ! なんなのじゃそれは!」
フィリアが立ち上がって絶叫してた……。
フィリアさんもうカウント2ですよ? 幸い音は遮断してますから向こうには聞こえてませんが、ダメでしょそれは。隊長カウント忘れて口あけて呆けてるし。
「何やってるんですか? 皆ダメですね! ハイ、カウント3から行くよ、3・2・1・0はいGO!!」
俺はサクラとナナより少し遅らせて、気持ちよく魔法を発動した。ヒャッハー状態である。
同時にしっかり【音波遮断】でコロニーに音が聞こえないようにしている。
「音は遮断したけど、30発の一斉掃射は地響きがするね。地面が振動している。コロニー組に気付かれたかな?」
MAPを確認したら、あ!
「プリーストが瀕死だけど生きてる! マジックバリア張ってたみたいだ。ナナやっちゃいなさい!」
「解った! 清らかなる水の精霊達よ、集まりて敵を打ち倒せ【アクアボール】」
「よし! いいぞナナやっつけたぞ!」
あ! やばいかも……レベル一気に上がりすぎ。今晩フィリアにまたお願いしよう。
あ! 全員上がってる……どうしよ、最下級獣魔10匹で上がるレベルじゃない。
フィリア:レベル 51→52
サクラ:レベル 42→43
ナナ:レベル 13→17
リョウマ:レベル 8→14
確かにゴブリンの上位種混じってたけど、これ間違いなく【殺生強奪】の影響だよな。
普通に倒した場合、魔獣の持ってた経験値は数パーセント程しか本来は獲得できない。
強奪で総取りしてるから、一気にこんなに上がるんだな……皆に説明どうしよかな。
フィリア様そんなに見つめないで、ちょっと目が怖いんですが。
説明は後にして、インベントリに確保だ10体とっとと放り込んで、MAP検索。
うん、移動してないな。
「皆、何やっているのですか、次行きますよ。それに、フィリア様担当のプリーストだけ残っていましたね。ナナより役に立ってないですね! ナナはちゃんと3体やっつけたもんな、えらいぞ~!」
「そんな事より、リョウマ! 今のはなんなのじゃ! さっさと説明いたせ!」
ごまかせないようだ、どうしよう。
「昨晩考えたオリジナルって言ったじゃないですか」
「嘘を申すでない! 昨晩は妾と朝方まで一緒だったではないか! それに【エアコン】の魔法を教えてくれた時にも、何も言っておらなんではないか!」
「あー! リョーマ、ナナにはみんなに言っちゃダメって言ってたのにズルい! サクラ姉に【エアコン】の魔法の事、凄く言いたいの我慢してたのに!」
フィリアの発言でナナがちょっとご機嫌斜めだ。
「うっ。ナナごめんよー! つい言ってしまったんだ。お詫びにさっきの連射魔法、そのうち教えてあげるからな! それで許してくれるか?」
「エッ! さっきのすんごいのナナに教えてくれるの? いいの?」
「あの……妾も教えてくれるんじゃろな?」
「フィリア様はダメですね! 朝の約束破っちゃいましたし、こんな危険な魔法を信用できない人に教えられません! それに朝方まで一緒だったとか問題発言ですよ! カリナ隊長やサクラに誤解されたらどうするのですか?」
エアコン魔法教えっちゃったことナナに内緒にする約束だったのに、速攻でバラしちゃったからな。悪気がなかったとしてもダメだな。別に怒ってはないのだが、簡単に赦しちゃ約束の意味がない。
暫くは意地悪だが、いろいろ秘密という事にして、秘密を守れないフィリア様には内緒という事で逃げるか。
「そんな……態とじゃないのじゃ! あまりの事が起こった故、失念しておったのじゃ!」
フィリアの必死さが可愛いけど、無視して、話をすすめる。
「アラン隊長、コロニーに動きはないようです。剥ぎ取り時間の事もありますし、さっさと終えましょう。ハグレ部隊もいることですしね」
「使徒殿にいろいろ問いたい事とかあるのだが、先にやってしまうか。また、どこか狩りとかに出る部隊が出ても厄介だしな」
「オリジナルとかの事が聞きたいのでしょうが、ぶっちゃけ面倒です。今後オリジナルの質問は受け付けません。【エアコン】の魔法は攻撃系では無いので教えますが、それ以外は危険ですし教える気もないので諦めてください」
「そうか……残念だが仕方ない。よし残りもささっと片付けるか。使徒殿、音を消してくれ移動する」
「俺の半径20mを音消ししますので、注意して出ないでください。あとMP回復剤もらえますか? 念のために持っておきたいので、有ると助かります」
実際MP回復剤は必要ない【認識詐称】のスキルで減らしてごまかしているので、そう言っただけだ。
正直巫女たちだけなら、今後の為にも実値を教えてしまった方がいいのかもしれない。嘘が増えるととんでもない事になりそうで怖いのだ。信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ。さっきのフィリアじゃないが、うっかりならまだ許せるが俺のは隠ぺいや嘘ばかりだ、誠意がない。
冒険者が相手ならともかく、ここに居る者たちは皆、信心深い神殿関係者なのだ……悪人なんか一人も居ない。
おそらく俺がここにいる間には、もう獣魔を狩れないだろう……遠征してまで行く気はない。
なので、もうこの際このチャンスにやらかしちゃおう。
フィリア、サクラ、ナナにとってはご褒美だ! 世話になったんだからこのぐらい良いだろう。
さっきので追加されたAPをさらに割り振った。
獲得経験値増量:レベル1→レベル4
獲得SP増量:レベル1→レベル3
獲得AP増量:レベル1→レベル5
獲得熟練度増量:レベル1→レベル3
レベル1→レベル2に割り振るのに1ポイント消費する
レベル2→レベル3に割り振るのに2ポイント消費する
レベル3→レベル4に割り振るのに3ポイント消費する
レベル4→レベル5に割り振るのに4ポイント消費する
つまり今回22ポイント消費したわけだ。
正直まだAPは余ってるが、どのくらいレベルが上がるのかが判らないのが怖い。
ゴブリンの上位種でこれだったのだ、オークの上位種なら……。
レベルが上がりすぎた後のあのレベルアップ痛……今回はナナやサクラも居る。
普通は1レベル分のレベルアップ痛なのだが、もう既にナナは4レベル上がっている。
大丈夫だろうか? 心配だ……小声でフィリアに聞いてみた。
「フィリア様、既にナナのレベルが4つも上がっているのですが、今晩大丈夫でしょうか?」
「1レベル上がっただけでも普通はきついのじゃ……ナナにはちと酷な事じゃが正直神殿でいる間はこんなチャンスは滅多にないのじゃ。ゴブリンごときでそうそうレベルが上がるものでもない。其方がまた何かとんでもない事をやったのであろう? ナナは妾がなんとかするしかないのう、妾もあの痛みはきついのじゃが我慢するゆえ、続行じゃ」
そうこう言ってる間に現地に到着……姿勢を低くし木々の間に隠れる。
さあ、本命の肉狩り開始だ! 昨日のような忌避感はもうない……サクラやナナもワクワクしているようだ。
肉狩り祭りの始まりであった。
朝食時にもう一度皆に今日の狩りの詳細をファリアが伝える。
8歳で神殿入りしたナナのレベルが低いので、これまで初級程度の魔法しか覚えられないでいたようだ。
機会があれば今後も優先することと、ここにきて2年目になる17歳のアンナさんも中級魔法習得に3レベル程足りてないので、優先することを皆に伝えられる。
今回は俺がいるためにアンナさんは留守番で、護衛ができるサクラが付いてくることになった。
皆、快く了承してくれ、『お肉待ってます! 気を付けて行ってらしゃい』と送り出してくれた。
騎士宿舎前に行くと既に全員集まっていた……時間は9:00……皆さん1時間早いよ。
皆やる気満々なのだ……隊長たちとフィリアで話し合って、直ぐに出発することに決めた。
昨日の街道に30分程で到着する……この間索敵魔法に魔獣は引っかかっていない。
ここで再度スキル使用【周辺探索】。
「アラン隊長、問題発生です! オーク1・ゴブリンアーチャー1・ゴブリン3の部隊とオーク1・ゴブリンジェネラル1・ゴブリンソード2・ゴブリンプリースト1・ゴブリンアーチャー1・ゴブリン4の2部隊が外に出ています。5匹の部隊はこっちから逆の、コロニーの反対側約500m程の所に居ます。10匹の部隊は昨日俺たちが討伐したあたりに固まって居ますね。帰ってこなかった仲間を探しにきて、昨日の戦闘の痕跡を見つけたようです」
「使徒殿、昨日1kmぐらいしか探索できないと言ってなかったか?」
「レベルが上がって今は3km程に範囲が広がりました。それより10匹のゴブリンの上位種が、距離でいうと役300mしか離れていません。先にやっちゃいませんか?」
「3kmとはますます便利だな。よしいいだろう、以下の作戦でどうだろう?」
1、使徒殿の【音波遮断】を使用し目前まで移動
2、初撃は使徒殿と巫女様たちの魔法で開始合図とする
3、右側をサクラ殿、左側をナナ殿、中央を使徒殿、厄介なプリーストはフィリア様
4、できるだけ瀕死か行動不能で生かす
5、止めを使徒殿に
「4・5は初撃時必要ないです。巫女様たち全力でやっちゃってください。狩り残った場合巫女と俺は後ろに引っ込みますので。4・5でお願いします。あとフィリア様、パーティーリーダーをもらえますか? 昨日オリジナルで凄いのできちゃったので使ってみます。きっといろいろびっくりしますよ」
俺のオリジナル発言で皆ピクッと反応した。特にフィリアとナナは目が輝いている。
パーティーリーダーをもらい【カスタマイズ】で経験値振り分け項目を均等振り分けに設定。
【カスタマイズ】 設定3の項目に変更
獲得経験値増量・獲得SP増量・獲得AP増量・獲得熟練度増量
さらに【殺生強奪】にチェック、完璧だろう。
【音波遮断】を俺中心に15m程の範囲にかけ、隊長の指示どおりに移動。
「なんか食べてますね? 集まっているからスキルだけで片付きそうな気がします」
「よし気付かれる前にやるぞ、さっきの説明どおりだ。カウント10から始める。0で発動するのでタイミングを合わせるように。巫女様のスキル発動と同時に騎士は切り込め! では準備はいいか?」
皆のうなずきを確認したアラン隊長はカウントの開始を始めた。
俺は【ホーミング】を発動しMAPを3回なぞった。
右手で1回、左から右に……10個のアクアボール出現
左手で1回、右から左に……更に10個追加
右手で再度1回 左から右に 計30個のアクアボールを出現させた。一体に3発ずつだ。
たっぷり魔力を込め、大きさは巫女たちの3倍だ。
それが俺の周りを3本のリング状になって30個周回している。
この間にカウントは進み、カウント4まで進んでいた。なのに……。
「なんじゃそれは! リョウマ! なんなのじゃそれは!」
フィリアが立ち上がって絶叫してた……。
フィリアさんもうカウント2ですよ? 幸い音は遮断してますから向こうには聞こえてませんが、ダメでしょそれは。隊長カウント忘れて口あけて呆けてるし。
「何やってるんですか? 皆ダメですね! ハイ、カウント3から行くよ、3・2・1・0はいGO!!」
俺はサクラとナナより少し遅らせて、気持ちよく魔法を発動した。ヒャッハー状態である。
同時にしっかり【音波遮断】でコロニーに音が聞こえないようにしている。
「音は遮断したけど、30発の一斉掃射は地響きがするね。地面が振動している。コロニー組に気付かれたかな?」
MAPを確認したら、あ!
「プリーストが瀕死だけど生きてる! マジックバリア張ってたみたいだ。ナナやっちゃいなさい!」
「解った! 清らかなる水の精霊達よ、集まりて敵を打ち倒せ【アクアボール】」
「よし! いいぞナナやっつけたぞ!」
あ! やばいかも……レベル一気に上がりすぎ。今晩フィリアにまたお願いしよう。
あ! 全員上がってる……どうしよ、最下級獣魔10匹で上がるレベルじゃない。
フィリア:レベル 51→52
サクラ:レベル 42→43
ナナ:レベル 13→17
リョウマ:レベル 8→14
確かにゴブリンの上位種混じってたけど、これ間違いなく【殺生強奪】の影響だよな。
普通に倒した場合、魔獣の持ってた経験値は数パーセント程しか本来は獲得できない。
強奪で総取りしてるから、一気にこんなに上がるんだな……皆に説明どうしよかな。
フィリア様そんなに見つめないで、ちょっと目が怖いんですが。
説明は後にして、インベントリに確保だ10体とっとと放り込んで、MAP検索。
うん、移動してないな。
「皆、何やっているのですか、次行きますよ。それに、フィリア様担当のプリーストだけ残っていましたね。ナナより役に立ってないですね! ナナはちゃんと3体やっつけたもんな、えらいぞ~!」
「そんな事より、リョウマ! 今のはなんなのじゃ! さっさと説明いたせ!」
ごまかせないようだ、どうしよう。
「昨晩考えたオリジナルって言ったじゃないですか」
「嘘を申すでない! 昨晩は妾と朝方まで一緒だったではないか! それに【エアコン】の魔法を教えてくれた時にも、何も言っておらなんではないか!」
「あー! リョーマ、ナナにはみんなに言っちゃダメって言ってたのにズルい! サクラ姉に【エアコン】の魔法の事、凄く言いたいの我慢してたのに!」
フィリアの発言でナナがちょっとご機嫌斜めだ。
「うっ。ナナごめんよー! つい言ってしまったんだ。お詫びにさっきの連射魔法、そのうち教えてあげるからな! それで許してくれるか?」
「エッ! さっきのすんごいのナナに教えてくれるの? いいの?」
「あの……妾も教えてくれるんじゃろな?」
「フィリア様はダメですね! 朝の約束破っちゃいましたし、こんな危険な魔法を信用できない人に教えられません! それに朝方まで一緒だったとか問題発言ですよ! カリナ隊長やサクラに誤解されたらどうするのですか?」
エアコン魔法教えっちゃったことナナに内緒にする約束だったのに、速攻でバラしちゃったからな。悪気がなかったとしてもダメだな。別に怒ってはないのだが、簡単に赦しちゃ約束の意味がない。
暫くは意地悪だが、いろいろ秘密という事にして、秘密を守れないフィリア様には内緒という事で逃げるか。
「そんな……態とじゃないのじゃ! あまりの事が起こった故、失念しておったのじゃ!」
フィリアの必死さが可愛いけど、無視して、話をすすめる。
「アラン隊長、コロニーに動きはないようです。剥ぎ取り時間の事もありますし、さっさと終えましょう。ハグレ部隊もいることですしね」
「使徒殿にいろいろ問いたい事とかあるのだが、先にやってしまうか。また、どこか狩りとかに出る部隊が出ても厄介だしな」
「オリジナルとかの事が聞きたいのでしょうが、ぶっちゃけ面倒です。今後オリジナルの質問は受け付けません。【エアコン】の魔法は攻撃系では無いので教えますが、それ以外は危険ですし教える気もないので諦めてください」
「そうか……残念だが仕方ない。よし残りもささっと片付けるか。使徒殿、音を消してくれ移動する」
「俺の半径20mを音消ししますので、注意して出ないでください。あとMP回復剤もらえますか? 念のために持っておきたいので、有ると助かります」
実際MP回復剤は必要ない【認識詐称】のスキルで減らしてごまかしているので、そう言っただけだ。
正直巫女たちだけなら、今後の為にも実値を教えてしまった方がいいのかもしれない。嘘が増えるととんでもない事になりそうで怖いのだ。信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ。さっきのフィリアじゃないが、うっかりならまだ許せるが俺のは隠ぺいや嘘ばかりだ、誠意がない。
冒険者が相手ならともかく、ここに居る者たちは皆、信心深い神殿関係者なのだ……悪人なんか一人も居ない。
おそらく俺がここにいる間には、もう獣魔を狩れないだろう……遠征してまで行く気はない。
なので、もうこの際このチャンスにやらかしちゃおう。
フィリア、サクラ、ナナにとってはご褒美だ! 世話になったんだからこのぐらい良いだろう。
さっきので追加されたAPをさらに割り振った。
獲得経験値増量:レベル1→レベル4
獲得SP増量:レベル1→レベル3
獲得AP増量:レベル1→レベル5
獲得熟練度増量:レベル1→レベル3
レベル1→レベル2に割り振るのに1ポイント消費する
レベル2→レベル3に割り振るのに2ポイント消費する
レベル3→レベル4に割り振るのに3ポイント消費する
レベル4→レベル5に割り振るのに4ポイント消費する
つまり今回22ポイント消費したわけだ。
正直まだAPは余ってるが、どのくらいレベルが上がるのかが判らないのが怖い。
ゴブリンの上位種でこれだったのだ、オークの上位種なら……。
レベルが上がりすぎた後のあのレベルアップ痛……今回はナナやサクラも居る。
普通は1レベル分のレベルアップ痛なのだが、もう既にナナは4レベル上がっている。
大丈夫だろうか? 心配だ……小声でフィリアに聞いてみた。
「フィリア様、既にナナのレベルが4つも上がっているのですが、今晩大丈夫でしょうか?」
「1レベル上がっただけでも普通はきついのじゃ……ナナにはちと酷な事じゃが正直神殿でいる間はこんなチャンスは滅多にないのじゃ。ゴブリンごときでそうそうレベルが上がるものでもない。其方がまた何かとんでもない事をやったのであろう? ナナは妾がなんとかするしかないのう、妾もあの痛みはきついのじゃが我慢するゆえ、続行じゃ」
そうこう言ってる間に現地に到着……姿勢を低くし木々の間に隠れる。
さあ、本命の肉狩り開始だ! 昨日のような忌避感はもうない……サクラやナナもワクワクしているようだ。
肉狩り祭りの始まりであった。
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