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我はピンキー…だ…と…?
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前回ピンクの可愛らしい獣になってしまった魔王様。
慌てて鏡に自身を写すと、猫のような姿をしたピンクの生き物が写っていた。おまけに尻尾は可愛らしくくるんと一回転している。
ザ★おとぎ話の可愛いペット🖤
というのがぴったりの姿なのだ。
『これが我だと?!ふざけるな…すぐに出てやる!ふん!…ふぅぅぬうん!?』
出れない。何度も何度も魂を出そうとするが出ない。それどころか力を入れれば入れるぶん毛ヅヤが綺麗になるのだ。もう意味が分からない状況だ。
『どっ…どうなっている!?』
慌てる魔王。すると隣のベッドで寝ていた一行の一人が「うぅーん… 」とかいいながらねがえりをうった。もうひとつのベッドでもなにやらもぞついている。ヤバイこのまま騒げば絶対起きる。
『……ええぃ仕方ない!とりあえずしばらくはこれで我慢するしかないようだな…。フン勇者よ待っていろ…そうして安らかに眠っていられるのも今のうちだけだ!』
そう吐き捨てると勇者の布団から出てもうひとつの誰もいない布団に入って眠りについたのだった…
翌日。
「ふぁぁ…あれ?ピンキー…めずらしくそっちでねてるんだ…」
勇者 起床。
「んぁーーーよく寝た!」
魔術師、起床。
「うぅむ…あと5分…ぐぅ」
狙撃主、追眠。
以上ペット含め四名が勇者一行である。
再び夢の世界に旅立ってしまった狙撃主にため息をつく魔術師。
「もうーダメね狙撃主は…こんな時にもし魔王なんてものがきたら即死する奴だわ」
…その魔王はすぐそこにいる。
「しかたないよ、昨日初めてゴブリンを一気に5体もやっつけたんだし…」
そんな狙撃主の横で脱いだ服を畳んでちらかしっぱなしの狙撃主の荷物を手早く片付ける勇者
「ちょ、勇者様!あなたおかんじゃないんだから」
「いや~…よく寝てるし可哀想じゃない?」
「狙撃主の荷物は本人にやらせりゃいいのよ!甘やかしてるとなーーんにもやらなくなるんだから」
「まぁまぁ、今日だけ。ね?」
「もぅー…ピンキーあんたも起きなさいよ」
とりあえず布団の中にまるまっているペットを起こそうとその手で布団の上から軽く叩いた
ポンポンっ
『なっなにをするーーーー!?(ミギャーーーーッ!!)』
「「!?!?」」「何だ!?」
その瞬間、毛という毛をすべて逆立てたペットーーー否、魔王がとびだしてきたのだった
いつもと違いすぎる反応に驚く勇者と魔術師。
その声に狙撃主までもが目を覚ます
「ど…どうしたの?ピンキー怖い夢でも見た?」
「ちょっ…なによどうしたのよピンキー」
未だに毛を逆立てシャーシャーいっている魔王に下手に手を出せない二人。
魔王は誰かに優しく触れられたということが産まれてから一度もない。
産まれたときから魔王だったし、配下たちは常に足元にいた。
触れられる必要がなかったのだ。
それ故に過激に反応してしまった。
勇者一行の驚く顔を見てようやく魔王は『しまった!』事に気がついた。
『(ーーこれでは気づかれてしまう!なにか、ペットらしい事…人間に媚びへつらうペットらしいこと……)』
『…ごっ…ゴロニャーーン』
とりあえず仰向けになって鳴いてみた。
「…なんなのよ~…もう。発情期なの?」
「大変なんだね、ピンキー」
なんとか怪しまれずにすんだらしい。まぁ、怪しんだとしてもまさか魔王が中身だなんて思いもしないだろうが
『フゥ…なんとか怪しまれずに済んだ…』
ホッと胸を撫で下ろしていると、今頃になって起きた狙撃主がしみじみ呟く
「うむ、ピンキーもそんなお年頃か…」
「あんた出会って3日でしょうが。大体、二度寝してんじゃないわよ!あんたが昨日ちらかしっぱなしの荷物、勇者様が片づけてくれたんだからねっ」
「昨日は疲れてしまってな…それはかたじけなかった、勇者殿」
「いや、いいよ。昨日たくさん射ったもんね」
「なにそれ私だってたくさん魔法唱えたし!」
「うん、魔術師さんも凄かったよ。ありがとう」
「…別に!あんなの屁でもないわ」
フンと顔をそっぽに向ける魔術師の女。それを見て苦笑する勇者。今きっと彼はこう思ってるに違いない、『めんどくせ』と。
「とりあえず…そろそろ行こう?追加料金とられちゃうし。いくよピンキー…あ、抱っこするよ大丈夫?」
『は?ピンキー?我は魔王…ハッ!(ミギャ?ニャーーア…ニャッ!)』
ピンキー…って…よもや…我の名前なのでは……
「ピンキー?」
間 違 い な い
我のことをピンキーと呼んでいる……!
くぅぅぅっそぉぉぉおおおお!!!!我が、魔族の王たる我が憑依に失敗した挙げ句、宿敵勇者に「ピンキー」などとふざけた名前をつけられるとは!!な、なんたる屈辱!この恨みはらさでおくべきかぁぁぁ~…!!!
『うっ…うむ。よか…ろぅ(ギッ…ニャ。ニャー…)』
毛を逆立てそうになるのを必死に抑えほぼ硬直する魔王。そんな魔王を「よいしょっと」と抱き抱える勇者。魔王はその腕に収まった。
『我が…我が抱っこされている…(ニャ…ニャ…)』
「ピンキー、調子悪いのかな?次の町に病院あったらつれてってあげるね」
「さぁ、参ろう勇者殿。次は何処へ向かわれる?」
「地図くらいだしなさいよあんたが」
「さて、どこにしまったか…」
「あ、カバンの右ポケットだよ」
「おお、見つかった」
「だからあんたはおかんかって!」
『だれか助けてくれ…(ミギャーン…)』
その頃魔王城
シュッ!とピンクの魂が魔王に入り込む。そこにちょうど用事があって配下魔物が入ってきた
「あ、おかえりですか魔王様ちょうどよかっ」
『ギニャーーーーーーーッ!!!!!!!』
魔王の口からまるで猫のような絶叫が響き渡った。あまりの事態に驚愕の顔で魔王を見る魔物。
『ニャッニャーーー!ギニャアーーッ!シャーッシャーッ!!』
「魔王様…ご乱心ですか?なに食べたんですか
?」
慌てて鏡に自身を写すと、猫のような姿をしたピンクの生き物が写っていた。おまけに尻尾は可愛らしくくるんと一回転している。
ザ★おとぎ話の可愛いペット🖤
というのがぴったりの姿なのだ。
『これが我だと?!ふざけるな…すぐに出てやる!ふん!…ふぅぅぬうん!?』
出れない。何度も何度も魂を出そうとするが出ない。それどころか力を入れれば入れるぶん毛ヅヤが綺麗になるのだ。もう意味が分からない状況だ。
『どっ…どうなっている!?』
慌てる魔王。すると隣のベッドで寝ていた一行の一人が「うぅーん… 」とかいいながらねがえりをうった。もうひとつのベッドでもなにやらもぞついている。ヤバイこのまま騒げば絶対起きる。
『……ええぃ仕方ない!とりあえずしばらくはこれで我慢するしかないようだな…。フン勇者よ待っていろ…そうして安らかに眠っていられるのも今のうちだけだ!』
そう吐き捨てると勇者の布団から出てもうひとつの誰もいない布団に入って眠りについたのだった…
翌日。
「ふぁぁ…あれ?ピンキー…めずらしくそっちでねてるんだ…」
勇者 起床。
「んぁーーーよく寝た!」
魔術師、起床。
「うぅむ…あと5分…ぐぅ」
狙撃主、追眠。
以上ペット含め四名が勇者一行である。
再び夢の世界に旅立ってしまった狙撃主にため息をつく魔術師。
「もうーダメね狙撃主は…こんな時にもし魔王なんてものがきたら即死する奴だわ」
…その魔王はすぐそこにいる。
「しかたないよ、昨日初めてゴブリンを一気に5体もやっつけたんだし…」
そんな狙撃主の横で脱いだ服を畳んでちらかしっぱなしの狙撃主の荷物を手早く片付ける勇者
「ちょ、勇者様!あなたおかんじゃないんだから」
「いや~…よく寝てるし可哀想じゃない?」
「狙撃主の荷物は本人にやらせりゃいいのよ!甘やかしてるとなーーんにもやらなくなるんだから」
「まぁまぁ、今日だけ。ね?」
「もぅー…ピンキーあんたも起きなさいよ」
とりあえず布団の中にまるまっているペットを起こそうとその手で布団の上から軽く叩いた
ポンポンっ
『なっなにをするーーーー!?(ミギャーーーーッ!!)』
「「!?!?」」「何だ!?」
その瞬間、毛という毛をすべて逆立てたペットーーー否、魔王がとびだしてきたのだった
いつもと違いすぎる反応に驚く勇者と魔術師。
その声に狙撃主までもが目を覚ます
「ど…どうしたの?ピンキー怖い夢でも見た?」
「ちょっ…なによどうしたのよピンキー」
未だに毛を逆立てシャーシャーいっている魔王に下手に手を出せない二人。
魔王は誰かに優しく触れられたということが産まれてから一度もない。
産まれたときから魔王だったし、配下たちは常に足元にいた。
触れられる必要がなかったのだ。
それ故に過激に反応してしまった。
勇者一行の驚く顔を見てようやく魔王は『しまった!』事に気がついた。
『(ーーこれでは気づかれてしまう!なにか、ペットらしい事…人間に媚びへつらうペットらしいこと……)』
『…ごっ…ゴロニャーーン』
とりあえず仰向けになって鳴いてみた。
「…なんなのよ~…もう。発情期なの?」
「大変なんだね、ピンキー」
なんとか怪しまれずにすんだらしい。まぁ、怪しんだとしてもまさか魔王が中身だなんて思いもしないだろうが
『フゥ…なんとか怪しまれずに済んだ…』
ホッと胸を撫で下ろしていると、今頃になって起きた狙撃主がしみじみ呟く
「うむ、ピンキーもそんなお年頃か…」
「あんた出会って3日でしょうが。大体、二度寝してんじゃないわよ!あんたが昨日ちらかしっぱなしの荷物、勇者様が片づけてくれたんだからねっ」
「昨日は疲れてしまってな…それはかたじけなかった、勇者殿」
「いや、いいよ。昨日たくさん射ったもんね」
「なにそれ私だってたくさん魔法唱えたし!」
「うん、魔術師さんも凄かったよ。ありがとう」
「…別に!あんなの屁でもないわ」
フンと顔をそっぽに向ける魔術師の女。それを見て苦笑する勇者。今きっと彼はこう思ってるに違いない、『めんどくせ』と。
「とりあえず…そろそろ行こう?追加料金とられちゃうし。いくよピンキー…あ、抱っこするよ大丈夫?」
『は?ピンキー?我は魔王…ハッ!(ミギャ?ニャーーア…ニャッ!)』
ピンキー…って…よもや…我の名前なのでは……
「ピンキー?」
間 違 い な い
我のことをピンキーと呼んでいる……!
くぅぅぅっそぉぉぉおおおお!!!!我が、魔族の王たる我が憑依に失敗した挙げ句、宿敵勇者に「ピンキー」などとふざけた名前をつけられるとは!!な、なんたる屈辱!この恨みはらさでおくべきかぁぁぁ~…!!!
『うっ…うむ。よか…ろぅ(ギッ…ニャ。ニャー…)』
毛を逆立てそうになるのを必死に抑えほぼ硬直する魔王。そんな魔王を「よいしょっと」と抱き抱える勇者。魔王はその腕に収まった。
『我が…我が抱っこされている…(ニャ…ニャ…)』
「ピンキー、調子悪いのかな?次の町に病院あったらつれてってあげるね」
「さぁ、参ろう勇者殿。次は何処へ向かわれる?」
「地図くらいだしなさいよあんたが」
「さて、どこにしまったか…」
「あ、カバンの右ポケットだよ」
「おお、見つかった」
「だからあんたはおかんかって!」
『だれか助けてくれ…(ミギャーン…)』
その頃魔王城
シュッ!とピンクの魂が魔王に入り込む。そこにちょうど用事があって配下魔物が入ってきた
「あ、おかえりですか魔王様ちょうどよかっ」
『ギニャーーーーーーーッ!!!!!!!』
魔王の口からまるで猫のような絶叫が響き渡った。あまりの事態に驚愕の顔で魔王を見る魔物。
『ニャッニャーーー!ギニャアーーッ!シャーッシャーッ!!』
「魔王様…ご乱心ですか?なに食べたんですか
?」
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