アリスと女王

ちな

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秘密

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取り出した蓮のそれは、あまり元気がありません。蓮は双子のあばら家から持ってきた注射器を、自分の足の付け根に打ちました。
「凛を洗ってあげる。僕のできれいにしてあげるからね」
中身をすべて体内へ押し込むと、蓮は注射器を草むらへ放り投げました。
「っ…う…!」
腕に包む凛を潰さんばかりに、蓮が呻いて凛を強く掻き抱きました。じわじわと端正な顔に汗を浮かばせます。呼吸も荒くなり、苦しそうです。
「蓮…?」
泣きじゃくって掠れてしまった声で、凛が呼びました。苦しい程抱きしめられている凛からは、蓮の顔が見えません。ただ苦しそうな呼吸だけが鼓膜へ入ってくるのでした。
「蓮、大丈夫?蓮!?」
呻くばかりで反応がない蓮の体をぺしぺしと叩きます。やっぱり反応はありません。段々青褪めていく凛に、蓮はそのまま言いました。
「好きだよ、凛。本当は許されないんだ。でも、許して」
ぎゅっと一際強く凛を掻き抱き、蓮ははあはあと苦しそうな呼吸を繰り返して言いました。切ない程に苦しそうな蓮の声に、凛は代わりとばかりに涙を零しました。
「うん…あたし、蓮のことが好きよ」
そうして、蓮が笑いました。
「知ってる」


蓮が腰をぐっと引き寄せると、凛がびくりと反応しました。腹のあたりに熱くて固いなにかが当たったのです。先は濡れて冷たくなり、凛の白い肌も一緒に濡れました。とろりとしたそれは花でつくった泡に混ざり、蓮が腰を動かすと、にゅちゅにゅちゅと卑猥な音が聞こえます。蓮が自分で打った注射器の中身は、興奮剤でした。
そっと離れていく蓮に、凛は不安になりました。そんな凛に、蓮はにこりと笑いかけます。
「凛を抱き潰したい。いい?よく見ているんだよ」
「えっ…?」
意味が分からないといったふうに、凛が首を傾げます。蓮は凛の小さな手を取って岸に誘導しました。それから岸に座らせると、今までそっとしか触れていなかった凛を、乱暴に押し倒しました。
「っきゃあ!」
「いくよ」
蝶の脳髄を溶かしに溶かした、あの肉棒です。熱した鉄みたいに熱く、木の棒みたいに固く、そんなにご不満ですかと問いただしたくなるほど反り返った蓮の肉棒が、凛の蜜壺を捕えました。凛が欲しくて仕方がなかった、それです。蓮は頑なに入れてはくれなかった、蜜壺へ。
凛は期待と緊張に身を固くしました。息を詰め、目をぎゅっと瞑ります。
蓮は少し思案しましたが、気遣うことは止めました。強烈な催淫作用のあるはちみつを腹が膨れても尚押し込まれた体は、未だその余韻から覚めません。ひくんひくんと蠢く蜜壺へ、一気に押し入りました。
「っひあああああ!」
ずぐん!と一気に押し入った大きすぎる蓮のそれは、凛の小さな体を簡単に貫きました。むりむりと肉壁を割り、子宮へ向けて一気に叩き込みます。
凛が慣れるのを待たず、蓮は一度抜けるギリギリまで引き抜き、奥へ向かって一気に叩き込みました。
「いあああっ!蓮っ!れんっ!」
ずぐん、ずぐん、と乱暴に出入りする、蓮の大きなそれは、凛の腹の奥を殴ります。催淫効果が抜けきらないとはいえ、凛には大きすぎるそれが何度も奥を殴りつけました。
凛は蓮の白いシャツを握り締め、目を白黒させて叫びました。
「ほら、凛よく見て。今凛にひどいことをしているのは誰?」
ずぐんずぐんと奥を突きあげる度、凛の小さな体は持ち上がり、甲高い悲鳴が上がります。突然訪れた強すぎる波を受け止めきれず、凛の目からは滝のような涙が零れました。
顎をがくがくと震わせ、腰を捩る凛を無視して、蓮は一心不乱に腰を振りました。
「凛、ほら目を閉じないで。今凛に乱暴しているのは誰?」
「あああっ蓮!蓮!奥っ…!」
「うん、気持ちいいの?こんなに乱暴にされて…」
湖に入ったせいで濡れたシャツを、凛が力いっぱい握り締めます。
蓮は乱暴に貫くことで、凛の記憶を上書きしようと思ったのです。ひどいことをしたのは自分だと言い聞かせるため、蓮は凛の頬を掴んで半ば強引に目を合わせました。
「よく見て、ほら、今凛にひどいことをしているのは僕だよ」
「あああっやああっ蓮!蓮っ…!」
涙をいっぱい溜め、凛は真っ赤な顔で名前を呼びました。
そうして、笑ったのです。
「れん、だいすきだよ…」
ふっと目元を緩め、凛が嬉しそうに言うのです。
「凛…」
蓮は頭を殴られたような衝撃に、一瞬眩暈を覚えました。そうして奥歯を噛み、唸りました。
「ひどいことをしているのに、凛は、どうして…」
「あたし蓮になにされてもいいのっ…!」
泣きじゃくって濡れた、純粋な少女の目。その目の奥に強い光を宿す凛に、蓮は終ぞキスをしました。
絶対に触れなかった、凛の唇です。触れてはいけなかったのです。でも、蓮はどうしても我慢ができませんでした。この小さくて純粋なアリスを、心の底から愛してしまったのです。
「凛!凛!」
馬鹿みたいに名前を呼びながら、蓮は凛の奥を殴りつけました。
凛は蓮の首に絡みつき、腰を上げました。大好きな人のものが、一番奥を突いているのです。恋を知らなかった少女が、体で繋がる意味を、知ってしまったのです。
蓮の細い腰に足を巻き付け、逃がさないとばかりに力を込めました。蓮も応えるように、凛のぷっくりした唇に吸い付き、舌を絡めました。ふたりで馬鹿みたいに泣きながら、舌を絡め合いました。
「蓮っだいすきだよっ!蓮!」
乱暴なピストンは、凛を簡単に絶頂へ追い詰めました。
しかしそれは、強制的なものではありませんでした。
凛が心の底から気持ちいいと思う、一番高い快楽の波でした。
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