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最後の1年
阪神大震災
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1995年1月……
関西地方を大きな地震が襲った。
横浜に住んでいたボクには無縁……というわけには行かなかった。
というのも、うちの両親は二人とも兵庫県の出身であり、父親の会社は兵庫県西宮市にあったからだ。
父親の会社は大打撃を受け、社員の安否が気遣われ……。
神戸に住んでいる母方の伯父と連絡をつけるのに骨折ったり、父親の会社関係の人との連絡にてんやわんやだったりで……数日間はボクの身辺も騒がしかった。
そんな中……ボクは受験勉強を始めた。
受験勉強ははかどらなかった。
地震のせいではない。
夜遅くまでラジオを聞きながらボクがやっていたことは勉強ではない。
夢中になって小説を書いていた。
こんな小説はものにはならない……
自分で分かっていた。
なんとも稚拙で……
如何ともしがたいぐらいどこかで見たような物語。
それでも書くのが楽しくて、いつも深夜まで書き続けていた。
あの時……。
『何がやりたいんだ?』ではなくあの時『とりあえず進路を決めよう』と言われればこんなにも悩まなかったとボクは思う。
人生とはある程度勢いで物事を決めないといけないときもある。
だから、やりたいことがないならとりあえずバイトでもなんでもいいから働けばよかったのだ。
最終的にはどうあれ仕事するわけだし、進学か就職かで迷うなら、働いてしまった方がお金も無駄にならないのだ。
結局、そんなことは当時のボクも、うすうす感じていたはずである。
だからこそ、受験を目の前に、本来はやらなければならない勉強に身が入らなかったのだ。
結局……
ろくに勉強をしていなかった受験。
ボクは失敗した。
一緒に受験した森くんは合格した。
『今回は推薦枠だけど、一般枠の受験があるけどどうする?』
久保山先生は数日後にボクに言ったが、ボクのモチベーションは上がらなかった。
受験とか勉強とかはしたくない。
もう、自分がやりたくないことに1分でも時間をかけるのは嫌だった。
だから、一般枠での受験……
ボクは挑戦しなかった。
真っ暗闇の中……出口も見えずに自分だけが一人で迷っている感じがする毎日だった。
卒業まで3ヶ月。
ボクの進路はまだ定まらない。
関西地方を大きな地震が襲った。
横浜に住んでいたボクには無縁……というわけには行かなかった。
というのも、うちの両親は二人とも兵庫県の出身であり、父親の会社は兵庫県西宮市にあったからだ。
父親の会社は大打撃を受け、社員の安否が気遣われ……。
神戸に住んでいる母方の伯父と連絡をつけるのに骨折ったり、父親の会社関係の人との連絡にてんやわんやだったりで……数日間はボクの身辺も騒がしかった。
そんな中……ボクは受験勉強を始めた。
受験勉強ははかどらなかった。
地震のせいではない。
夜遅くまでラジオを聞きながらボクがやっていたことは勉強ではない。
夢中になって小説を書いていた。
こんな小説はものにはならない……
自分で分かっていた。
なんとも稚拙で……
如何ともしがたいぐらいどこかで見たような物語。
それでも書くのが楽しくて、いつも深夜まで書き続けていた。
あの時……。
『何がやりたいんだ?』ではなくあの時『とりあえず進路を決めよう』と言われればこんなにも悩まなかったとボクは思う。
人生とはある程度勢いで物事を決めないといけないときもある。
だから、やりたいことがないならとりあえずバイトでもなんでもいいから働けばよかったのだ。
最終的にはどうあれ仕事するわけだし、進学か就職かで迷うなら、働いてしまった方がお金も無駄にならないのだ。
結局、そんなことは当時のボクも、うすうす感じていたはずである。
だからこそ、受験を目の前に、本来はやらなければならない勉強に身が入らなかったのだ。
結局……
ろくに勉強をしていなかった受験。
ボクは失敗した。
一緒に受験した森くんは合格した。
『今回は推薦枠だけど、一般枠の受験があるけどどうする?』
久保山先生は数日後にボクに言ったが、ボクのモチベーションは上がらなかった。
受験とか勉強とかはしたくない。
もう、自分がやりたくないことに1分でも時間をかけるのは嫌だった。
だから、一般枠での受験……
ボクは挑戦しなかった。
真っ暗闇の中……出口も見えずに自分だけが一人で迷っている感じがする毎日だった。
卒業まで3ヶ月。
ボクの進路はまだ定まらない。
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