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第1章
1-6.フェンリル討伐
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ケーヤク山の頂上へと辿り着いたシリウスたちは早速フェンリルと対面していた。
大人五人ほど背に乗っても余力がありそうなほど大きな体に、牙を剥き出した隙間から小さな火が飛び出している。
大きな四肢の爪は鋭く、人間など簡単に殺してしまえそうだ。
「これがフェンリル。本で読んだ時は想像しかできなかったけど、これは圧巻だね~」
「悠長だなぁ。まぁ、これぐらいでビビるような奴を選んだつもりはないが……のんびりしすぎじゃねーか?」
「そうでもありませんよ。何せ攻撃の主体はあなたなのですから」
「そうだよね。僕たちはゆっくり観察しながら援護はしてあげるから安心してよ」
「……あぁ。分かったよ。任せたぞ!」
「……」
シリウスたちはリードから離れた場所に座り込んで、様子を伺っていた。
まるで戦うつもりなどない様子に、リードはフェンリルを牽制しながら声を張り上げていた。
戦いながらの行動に、リード強さがにじみ出ている。
「やっぱり強いね」
「はい。確か、フェンリルの魔物ランクはBランクですよね」
「うん。まぁ、これも魔物に関しての書物に載ってたぐらいしか知らないけど」
「それを相手にしながこちらへ声をかけてくるとは」
「まぁ、それで油断するような奴ならそもそもフェンリルに出会った瞬間負けてるだろうけど……念には念を、てね」
地面に魔法陣を描いたシリウスは指でそれを押した。
「フィールド結界」
小さく唱えると、その陣はフェンリルや周辺まで囲うほど大きく広がった。そして駄目押しとばかりにフェンリルへと人差し指を向けて狙いを定めた。
「影縫い」
フェンリルへと唱えた魔法は、その魔物の影が一瞬鈍く光る。
フィールド結界は対象物を結界の外に逃がさないための魔法。そして影縫いも、同様一定の距離から離れられなくする魔法である。
これは万が一に、リードがフェンリルを逃してしまう場合の保険だった。
「あとは……」
「まだお手をお貸しになるようでしたら私が行ってきましょうか?」
「ん? 別にまだいいよ。万が一、ウィズに何かあったほうが嫌だから」
「仰せのままに。指示があればいつでも戦えますゆえ」
「うん。リードがやられちゃったときはお願いするよ」
「かしこまりました」
二人の会話は物騒ではあるものの、それはフェンリルを逃すつもりがないことを示していた。
「俺は負けねーよ!」
「うわ、地獄耳」
二人の声が聞こえたのか、リードは声を張り上げた。そんなリードに、シリウスは苦笑しながら言う。
フェンリル爪や牙を大剣で弾いていくリードの姿は一端の冒険者に見える。青年ではあるもののがっしりとした体格のおかげか、大剣を振り回す様子は凄く軽そうに見えた。しかし、それなりの重さがあるのを、シリウスはフェンリルと打つかる音を聞いただけで気づいている。
「随分と体力があるみたいだね」
「はい、かれこれ二十分ほどでしょうか」
「うん」
フェンリルとの一進一退の攻撃が続き、二十分ほどの時間が経っていた。
一人と一匹のどちらとも息を荒げた様子はない。しかし、早々に片付かないことに苛立ちを感じているのはフェンリルのようだった。
一声冷えたかと思うと、温存していたであろう炎を口から吹き出した。それを大剣で防ぐリードは退く、ということをあまりしなかった。
炎や魔法など、剣で受けるより躱したほうが遥かに有利だろう。しかし、リードは信念かのようにフェンリルの攻撃をその大剣で受けていたのだ。
「いつまで続けるの?」
「そう言うならちったぁ手伝ってくれ!」
「まだ余裕そうなのに?」
「そうか? でも、あと一歩の決定打がない。懐にもそうそう潜り込ませてくれないしな!」
「そう。なら、仕方ないか」
戦いに飽きたのか、シリウスはスクッと立ち上がった。そうして攻撃を続けるフェンリルへと一歩、二歩と近づいていく。近づいてくるシリウスに気づき、フェンリルはシリウスへと標的を変えたらしい。
炎を吹き出すことを止め、大口を開けてシリウスへと飛びかかってくる。
「氷の槍」
二本の指を立て、それを迫り来るフェンリルの口へと向けた。瞬間的作られた巨大な氷の槍はフェンリルの口内を貫いた。
突如の反撃に面食らったフェンリルは鳴き声を上げながらシリウスへと距離を取った。しかし、その隙を逃さず、リードは大剣を振り上げてフェンリルの首へと振り下ろしていた。
一瞬の刹那、フェンリルの生命活動は停止した。
「お疲れ様、リード」
「おう、シリウスもありがとうな。足止めの他にこんな魔法が使えたんだな!」
フェンリルを倒したリードはシリウスのもとへと駆けてくる。お互いに労い、リードはスッと手を上げた。
そのことにシリウスは小首を傾げた。
「なんだ、ハイタッチを知らないのか?」
「ハイタッチ?」
「手を出してみな」
「?」
リードの言われるまま、シリウスも軽く手をあげた。その小さな手に手加減を加えながらもパンッといい音と立てて手を叩く。
「勝利を祝ってハイタッチ。冒険者同士ならよくするもんだ」
「……」
シリウスは叩かれた掌がジンジンと痺れるのを感じた。そんな感じも初めて経験だった。
「シリウス様、大丈夫ですか?」
ジッと手を見つめたままのシリウスを心配し、ウィズは駆け寄ってくる。そんな彼にヒラヒラ手を振りながらシリウスは頷いた。
近寄ってきたウィズに、シリウスはリードの真似をして手を軽く持ち上げた。
その動作に、先程のやり取りを見ていたウィズはシリウスが叩きやすいように屈んで手を上げる。そして、先程と同じように、シリウスはウィズ手へとハイタッチをした。
「んじゃ、ウィズ。俺とも!」
「遠慮しておきます」
「なっ! そんなツレないこと言うなよ!」
リードも両手を上げて待ち構えていたが、ウィズはサラッと断った。その事にギャアギャアと騒ぐが、乗り気でないうウィズに口を尖らせながらも諦めたようだ。
リードはフェンリルの討伐部位を持ち帰るため、そして死体を処理する作業へと移った。
シリウスはメモ帳を取り出し、フェンリルの特徴をその紙へと書き出していく。ウィズはシリウスに言われ、リードの手伝いをしている。
それぞれが動く中、フェンリル討伐は終了したのであった。
大人五人ほど背に乗っても余力がありそうなほど大きな体に、牙を剥き出した隙間から小さな火が飛び出している。
大きな四肢の爪は鋭く、人間など簡単に殺してしまえそうだ。
「これがフェンリル。本で読んだ時は想像しかできなかったけど、これは圧巻だね~」
「悠長だなぁ。まぁ、これぐらいでビビるような奴を選んだつもりはないが……のんびりしすぎじゃねーか?」
「そうでもありませんよ。何せ攻撃の主体はあなたなのですから」
「そうだよね。僕たちはゆっくり観察しながら援護はしてあげるから安心してよ」
「……あぁ。分かったよ。任せたぞ!」
「……」
シリウスたちはリードから離れた場所に座り込んで、様子を伺っていた。
まるで戦うつもりなどない様子に、リードはフェンリルを牽制しながら声を張り上げていた。
戦いながらの行動に、リード強さがにじみ出ている。
「やっぱり強いね」
「はい。確か、フェンリルの魔物ランクはBランクですよね」
「うん。まぁ、これも魔物に関しての書物に載ってたぐらいしか知らないけど」
「それを相手にしながこちらへ声をかけてくるとは」
「まぁ、それで油断するような奴ならそもそもフェンリルに出会った瞬間負けてるだろうけど……念には念を、てね」
地面に魔法陣を描いたシリウスは指でそれを押した。
「フィールド結界」
小さく唱えると、その陣はフェンリルや周辺まで囲うほど大きく広がった。そして駄目押しとばかりにフェンリルへと人差し指を向けて狙いを定めた。
「影縫い」
フェンリルへと唱えた魔法は、その魔物の影が一瞬鈍く光る。
フィールド結界は対象物を結界の外に逃がさないための魔法。そして影縫いも、同様一定の距離から離れられなくする魔法である。
これは万が一に、リードがフェンリルを逃してしまう場合の保険だった。
「あとは……」
「まだお手をお貸しになるようでしたら私が行ってきましょうか?」
「ん? 別にまだいいよ。万が一、ウィズに何かあったほうが嫌だから」
「仰せのままに。指示があればいつでも戦えますゆえ」
「うん。リードがやられちゃったときはお願いするよ」
「かしこまりました」
二人の会話は物騒ではあるものの、それはフェンリルを逃すつもりがないことを示していた。
「俺は負けねーよ!」
「うわ、地獄耳」
二人の声が聞こえたのか、リードは声を張り上げた。そんなリードに、シリウスは苦笑しながら言う。
フェンリル爪や牙を大剣で弾いていくリードの姿は一端の冒険者に見える。青年ではあるもののがっしりとした体格のおかげか、大剣を振り回す様子は凄く軽そうに見えた。しかし、それなりの重さがあるのを、シリウスはフェンリルと打つかる音を聞いただけで気づいている。
「随分と体力があるみたいだね」
「はい、かれこれ二十分ほどでしょうか」
「うん」
フェンリルとの一進一退の攻撃が続き、二十分ほどの時間が経っていた。
一人と一匹のどちらとも息を荒げた様子はない。しかし、早々に片付かないことに苛立ちを感じているのはフェンリルのようだった。
一声冷えたかと思うと、温存していたであろう炎を口から吹き出した。それを大剣で防ぐリードは退く、ということをあまりしなかった。
炎や魔法など、剣で受けるより躱したほうが遥かに有利だろう。しかし、リードは信念かのようにフェンリルの攻撃をその大剣で受けていたのだ。
「いつまで続けるの?」
「そう言うならちったぁ手伝ってくれ!」
「まだ余裕そうなのに?」
「そうか? でも、あと一歩の決定打がない。懐にもそうそう潜り込ませてくれないしな!」
「そう。なら、仕方ないか」
戦いに飽きたのか、シリウスはスクッと立ち上がった。そうして攻撃を続けるフェンリルへと一歩、二歩と近づいていく。近づいてくるシリウスに気づき、フェンリルはシリウスへと標的を変えたらしい。
炎を吹き出すことを止め、大口を開けてシリウスへと飛びかかってくる。
「氷の槍」
二本の指を立て、それを迫り来るフェンリルの口へと向けた。瞬間的作られた巨大な氷の槍はフェンリルの口内を貫いた。
突如の反撃に面食らったフェンリルは鳴き声を上げながらシリウスへと距離を取った。しかし、その隙を逃さず、リードは大剣を振り上げてフェンリルの首へと振り下ろしていた。
一瞬の刹那、フェンリルの生命活動は停止した。
「お疲れ様、リード」
「おう、シリウスもありがとうな。足止めの他にこんな魔法が使えたんだな!」
フェンリルを倒したリードはシリウスのもとへと駆けてくる。お互いに労い、リードはスッと手を上げた。
そのことにシリウスは小首を傾げた。
「なんだ、ハイタッチを知らないのか?」
「ハイタッチ?」
「手を出してみな」
「?」
リードの言われるまま、シリウスも軽く手をあげた。その小さな手に手加減を加えながらもパンッといい音と立てて手を叩く。
「勝利を祝ってハイタッチ。冒険者同士ならよくするもんだ」
「……」
シリウスは叩かれた掌がジンジンと痺れるのを感じた。そんな感じも初めて経験だった。
「シリウス様、大丈夫ですか?」
ジッと手を見つめたままのシリウスを心配し、ウィズは駆け寄ってくる。そんな彼にヒラヒラ手を振りながらシリウスは頷いた。
近寄ってきたウィズに、シリウスはリードの真似をして手を軽く持ち上げた。
その動作に、先程のやり取りを見ていたウィズはシリウスが叩きやすいように屈んで手を上げる。そして、先程と同じように、シリウスはウィズ手へとハイタッチをした。
「んじゃ、ウィズ。俺とも!」
「遠慮しておきます」
「なっ! そんなツレないこと言うなよ!」
リードも両手を上げて待ち構えていたが、ウィズはサラッと断った。その事にギャアギャアと騒ぐが、乗り気でないうウィズに口を尖らせながらも諦めたようだ。
リードはフェンリルの討伐部位を持ち帰るため、そして死体を処理する作業へと移った。
シリウスはメモ帳を取り出し、フェンリルの特徴をその紙へと書き出していく。ウィズはシリウスに言われ、リードの手伝いをしている。
それぞれが動く中、フェンリル討伐は終了したのであった。
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