ヤンデレ男に拐われ孕まセックスされるビッチ女の話

イセヤ レキ

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「起きたんだね、砂里サリちゃん。良かった、薬の量間違えたのかと思ったー」
「……その声……まさか、相楽さがら?」
「酷いなぁ、少し髪型変えただけでわからなくなっちゃうなんて……」


私は舌打ちする。
前の会社で危うく手を出しそうになった相手、と「揉めた」後輩だ。
システムエンジニアあるあるなのか、相楽ももれなく無精髭つきのモサ男だった筈だが、いつから爽やか青年にジョブチェンジしたんだ、おい。
あー、だから会社の男は嫌なんだ。……いや、会社だから問題ないか?
揉めた理由は興味ないから聞いてないけど、いつもユルくてダルそうな雰囲気の相楽にも、そんな熱くなることもあるんだねーって思った記憶はある。

「久しぶりだね、相楽。あんただけは随分変わったみたいだけど、皆変わりない?元気してる?」
「はー、砂里ちゃんのそういう、さっぱりしたところ好きだわ」
会社の男とか関係ないわ。相手がこういう粘着体質って時点で問題だったわ。ああ、今日は本当に失敗した。セックスまでは良かったのに。

「そう?私はあんたのこういう趣味は好きじゃないわ」
わざとらしく手を動かして、ガチャガチャと手錠の音を聞かせる。
「でも、こうでもしないと逃げちゃうでしょ?砂里ちゃん」
こういうのは、メンヘラM女相手にやって欲しい。
私ははぁ、とため息をついた。
「あのね?知っていると思うけど、私彼氏は募集してないの。むしろワンナイトラブで良いの」
セフレは随時募集してるけど、どう考えてもこいつに務まると思えない。

「じゃあ、夫……なんてどう?」
頭沸いてんのか、こいつ。
「お断りします。旦那もいらない。一生いらない」
「じゃあ、ご主人様とかは?」
手錠をした時点で、こいつにはSっ気があるのだろう。セックスのスパイスとしてはたまになら良いかもしれないが、こんな犯罪紛いのことを実際にした時点でヤベー奴だ。ご主人様どころか、関わらないのが吉だと相手が考えないと何故思わない?

「悪いけど、間に合ってるわ」
「うーん?おかしいなぁ、砂里ちゃん今、特定のパートナーいないよね?出会い系では遊んでたみたいだけど」
そう言われて、今更ながら少し怖くなった。だから、私はわざとぶすっとした顔を作って、話題を変えた。


「ところで、何であんたに下の名前で呼ばれなきゃいけないのよ。私は先輩なのに」
「砂里ちゃん、会社辞めたからもう俺の先輩じゃないよ」
いやそうだけど。
「前は、先輩先輩!って可愛かったのになぁ」
モサ男だったけど。
「……あいつなんかに、砂里って呼び捨てを許すから。俺だって下の名前で呼びたかったのに」
あいつ……?ああ、手を出しそうになった相手のことか。……名前、何だっけ?
「勝手にあっちがそう呼んでただけよ」
「じゃあ、俺も勝手に呼びます」
「……」
会話にならない。いや、一応成立はしてるけど、話が先に進まないわこれ。
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