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駆け出しマンガ家は人気マンガ家に囲われる。
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「ただいま」
「…おかえりぃ…」
「…今泉先生、何エロ漫画抱えてむせび泣いてんですか?そんなに良かったの?」
「ち、ちが、違う!逆!ひど、酷いの!!」
「何が?」
「この、人気のさ、作家ざんの、うぅ…!!」
「先生、一先ずその他人に見せられない涙と鼻水でぐっちゃぐちゃな顔をティッシュで拭きましょうか」
ふきふき…チーン!!
「あ、ありがとう」
「どういたしまして。で?人気のエロ作家さんがどうかしたんです?」
「うん、人気なのに話が!話が酷いの!」
「どんな話だったんですか?」
「えとね…小学生の女の子が、用務員のオジサンに、無理矢理…ヤられて…うぅ、さ、最後のページなんてね!?小学生なのに、妊娠してて、妊娠してるのに、その用務員があああーーー!!」
わーーーーん!!!
「…」
ひょいっ
「あ、梶村クン、見ない方がいいよぅ!!」
「ふむ…あぁ、小学生がこれでもかって言うほど不細工な用務員にレイプされて、腹ボテエンドで突っ込まれてアへ顔曝しておしまいですか」
「はらぼて…?あへがお??」
「…先生、仮にも男向けのエロ漫画描くなら、それ位知っておかないと」
「う、うん、そうだよねっ!!」
「…で?良くあるこのパターンの、何が問題なんですか?」
がーん!!!
「ももも問題ありまくりでしょ!?小学生だよ!?この子、絶対トラウマ…いや、心的外傷後ストレス障害間違いないよ!?しかも妊娠しちゃったんだよ!?しかも用務員さんカッコ良くないし!!!」
「先生、これフィクションですし…」
「しかもね、他の作品、痴漢の話なんだけど…気持ちの悪いグループに囲まれて、中学生が最後までされちゃうの!!中学生だよ!?痴漢が電車で最後までって無理あるでしょ!?」
「いやだから、先生…」
「後ね、女性教師が担当する小学生達に監禁されて輪姦される話もあって…!!」
「せ、ん、せ、い!!」
「はいっ!」
「…顔を真っ赤にして憤慨する先生も可愛いですが、一言、良いですか?」
「は、はいっ!!」
「先生、共感する相手を間違えてます」
「は…い?」
「男向けを描くなら、男の隠れたエロ願望に気付かないとダメです」
「男の隠れたエロ願望…?」
「エロ漫画を読む時、ヒロインでなく相手役の立場で読んでみて下さい」
「う…ん?」
「自分は不細工で何の取り柄もない用務員。そこに、超可愛い美少女が。セックス出来たら最高ですよね?」
「け、けど相手小学生…!!」
「小学生とシたいって言う、隠れた願望を持った男性。そういった男性を満たす漫画って事なんですよ、結局」
「えぇー…」
「あ、俺は違いますよ?今泉先生と出来ればそれだけで幸せですから」
「う、うん」
「先生、エロ漫画読んでも全く動じないのに、そこで赤くなるって…って、少しダベり過ぎました。今、お昼ご飯作りに来たんです。ちょっと待ってて下さいね」
「あり、ありがとう…けど、本当にごめんね?こんなんで私、良いのかなぁ…」
「何がですか?」
「梶村クンのお家、間借りしちゃって…」
「…間借り…?」
「え?だって、梶村クンがアシスタントに来る移動時間の短縮とは言え、ここ梶村クンのお家だよね?梶村クンの仕事場は一階にあるんでしょう?」
「…」
「しかも、自宅用のお部屋を借りちゃって…あの、家賃とか生活費とかの話を後でしたいんだけど!!」
「先生」
「梶村クンがカジムラ要って教えてくれてから、一週間後には梶村クンのお家に引っ越す事になって、急過ぎてまだ頭が理解出来てないんだけど」
「せ、ん、せ、い」
「は、はいっ」
「この部屋、気に入りました?気に入らない?」
「え…?6畳が8畳になった以外、物の配置も全く一緒で、凄く快適だよ?」
「この家、俺のアシも出入りするけど、困っていないですか?」
「うーん…出入りするって言っても、二世帯住宅の作りで二階には専用の玄関あるし、全く顔をあわせないから問題ないよ?」
「慣れた土地から大分離れましたが、不安はないですか?」
「元々引きこもりなんで、コンビニさえ近くにあれば!」
「そうですか…家には不満なし、と。では、俺がアシを続ける事については?」
「プロの大人気作家さんにアシを頼むなんて、恐れ多すぎて本当は嫌だょ…!!」
「では、俺がアシスタントやめたら先生のアシはどうするんですか?」
「…誰か紹介して貰うと思う…梶村クンが手伝ってくれる様になってから、アシスタントさんの有り難みが身に滲みすぎて…!!」
「それは、俺が嫌だから却下です」
「えぇっっ!?」
「先生が俺以外と二人きりになるのも、俺の自宅に誰かが出入りするのも嫌です」
「わ、私自宅に出入りしちゃってるけど!!」
「先生は別です」
「別??私は別なの??」
「責任とるって言ったじゃないですか…あ、駄目だ。先生といるとどうしても長話になりますね。さて、ご飯作りますから待ってて下さいね」
ジュワ~ トントン コトコト
「あのさ、梶村クン」
「はい、何でしょう?」
「家事全般をアシさんに任せる作家さんも、いるにはいるんだろうけど…あの、梶村クンがカジムラ要だって知ってから、そりゃもう心苦しいと言うか…」
「今泉先生」
「はい」
「先生が家に来てから、俺の食生活は改善されたんですよ」
「へ?」
「俺も以前は、基本的にアシさんに惣菜やコンビニ弁当買ってきて貰うか、出前取るかって感じだったんです」
「え!?そうだったの?」
「はい。先生のところに通いだしてから、先生には健康的な物を食べさせたくて。本来料理は出来るんで、また作り出したんです」
「こんなに美味しいご飯が封印されていたとは…!!」
「はは。で、今は先生が二階にいるおかげで、毎食きちんとしたご飯を食べられる様になりました」
「ぉー!」
「だから、自分の為でもあるんで。ご飯作りますけど、気にしないで下さい」
「う、うー…」
「それに、ほら」
「?」
「先生には体力つけてもらわないとね。毎晩エッチに励む為にも」
「きゃーーー!!私は何も聞かなかった!私は何も聞かなかった!私は…」
「はい、お昼ご飯出来ましたよ」
「うわーい!美味しそう!いっただっきまーす!!」
「先生といると、本当に飽きないですね」
☆☆☆
ピンポーン
「…誰だろ?梶村クン、な訳ないし…出た方がいいの?出ない方がいいの?わーん!相談しておけば良かったー!!」
ピンポーン ピンポーン
「い、急ぎなのかな…」
カチャカチャ ギィ
「は、はぃ…?」
「うわ、マジで女がいる!」
ズカズカ
「え?あの、どちら様…?」
「僕?吉田です。カジムラ先生の、アシスタントをしています」
「あ、そうなんですね!え…と、梶村クン、あ、カジムラさん、いや、カジムラ先生は今、お留守ですが…」
「うん。知ってる」
「へ?」
「あんたを見に来た。つか、この前まで今泉先生、今泉先生っつってたのに、変わり身早えーな」
「あ…今泉、は、私です…」
「え!?こんな可愛い人が、あんなスケールでかい少年漫画描いてんの!?」
「あ、あの…」
「つか、マジでー…本当にカジムラの奴、ムカつく。仕事は直ぐ軌道にのるし、プライベートまで充実して…僕が一体何年、アシスタントなんかやってきたと…」
「あのー…」
「あ、つい愚痴っちゃったー。カジムラ先生がさ、ここ最近様子がおかしいって、アシ仲間で話題になってて。つっても、毎晩自宅にきっちり帰るとか、毎食ご飯の時間になるとやっぱり自宅に戻るとかだけど」
「はぁ」
「そんな中、先日あんたが二階に入っていく後ろ姿が見えてさ。これはまさか女かってね」
「はぁ」
「ねぇあんた、カジムラの何?」
「いや、えーと…何でしょう?同業者?」
「単なる同業者が自宅で寝泊まりすっかよ!もうヤったんだろ?あんたにすげー執着してるもんな、カジムラ先生」
「…」
「…あんたとヤったら、カジムラの奴、どんな顔すんだろな…いつも澄ましやがって…!!」
ぐいっ
「きゃ」
どすんっ
「い、痛いです、離してっ」
「暴れるなよ」
「や、嫌です、どいて下さいっ」
「…ん?あそこに転がってんの、エロ漫画じゃね?…何だ、あんた、レイプ願望あんじゃん」
「違いますっ」
「何、たいした時間はかかんねー…」
どすっ ガッシャーン!!
「いてっ」
「…おい、吉田。お前が何でここにいる?」
「か、梶村クン…!!!」
「答えろ、アシは自宅立ち入り禁止だっつってるよなぁ?」
どがっ ガシャーン!!
「ひ!!」
「わわわ、梶村クン、ストップ!ストップ!」
「…警察呼ぶ」
「え!」
「だだだ大丈夫、梶村クン、未遂!!」
「当たり前だ!ヤってたら吉田殺してる!!」
「うわ、うわわ!!」
「梶村クン、私警察行きたくないよ!」
「…」
「あの、吉田さん、もう、来ないで貰えますか?」
バタバタっ バターン!!
「…」
「…」
「あの、ごめんなさい」
「…何で、先生が謝るんですか」
「…梶村クンが、傷付いた顔してるから…」
「違う。先生…先生、無事で良かった…」
ぎゅ
「…」
「…え?ええっ??梶村クン、泣いてる!?大丈夫???」
「…大丈夫、です。先生が、無事、だったんで…」
「あの、吉田さん、これからどうする…の?」
「…あんな奴をアシにしていた落ち度は俺にあります。先生、ここから出ていきたく、なりましたか?」
「…ううん。吉田さん、とか、男の人、が、ここに来なければ、大丈夫、かな」
「先生、声震えてます」
「…だ、だって、怖かっ、た…!!」
うわーーん!! とんとん
うわーん!! とんとん
わーん!! とんとん
「…」
「…先生、落ち着きましたか?」
「…うん。梶村クンが、ずっと背中とんとんしてくれたから、何か眠くなって来た…」
「じゃあ、ベッド行きましょう?」
「うん」
カチャ パタン
「じゃあ、ゆっくり寝て下さい。また様子見に来ますね」
「梶村クン…」
「はい」
「今、て、お仕事の状況…」
「…何でそんな事聞くんですか?何かして欲しい事、あるんじゃないですか?」
「…あの」
「はい」
「あの、ね」
「はい」
「傍に、いて欲しいの」
「…」
「怖かったから、梶村クンに、ぎゅってして欲しい」
「ぎゅ、で止まりそうにないんですが…」
「うん」
「それでも?」
「うん。して欲しい、な」
☆☆☆
くちゅくちゅくちゅ
「あ…はぁっ、ん、ん…!!」
「先生のココ、凄い事になってる」
「だ、って、さっきから、そこばかりぃ」
「あぁ、すみません。クリも苛めて欲しいですよね」
ぱくっ クリクリっ
「ひゃああっ」
「下着に、下の毛が透き通って見えてエロいです」
「やだ、何で下着の上からぁっ…!」
「先生も、可愛い下着付けるようになりましたので。せっかくですしね」
「…!!も、お願い、触ってぇ…!!」
「ふふ。下着の上からじゃ、物足りない?」
ずるっ ぐちゅん!!
「ひぁん!!」
ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ
「あ、あ、あ…!!気持ち、い…!」
「まだ指ですよ?」
「ん…!!あん、あんっ!!」
「…あー、駄目だ。今日は我慢が出来ません」
ずるり…
「あ…」
「そんな顔しなくても」
ずぷんっ
「ああーーーっ!」
「すぐに、あげますって」
ずんっ ずんっ ずんっ
「あん、ふぅ、ん、…!!」
「あー、先生の膣(ナカ)、うねって、絞られて、最高です」
「ばかぁ、下着、何で…!」
「ん?何で、下着ずらしただけで、入れたかって?」
「壊れちゃ、う」
「大丈夫、ですよ…濡れ、はしますが。壊れるのは、先生、だけです」
ぬぷっ ぬぷっ ぐりんっ
「ひぁあーー!!あ、そこ、しゅごい」
「ここですよね?」
ぐっちゅ ぐっちゅ ぐっちゅ
「あ、ん、そこ、そこ、す、き…!!」
「ここ、好きですか?」
「要、クン、す、きぃ…!!」
「…!!先生、今、煽られたら、俺…!!!」
ぬっちゅ ぬっちゅ パンっパンっパンっパンっ
「あぅ、も、イっちゃう…!!!」
「イって、先生のイくトコ、俺にだけ、見せて…!!」
パンっパンっパンっパンっパンっパンっ
「あ、あ、あ、イく、イく、イっちゃ……!!ああーーーー!!」
「………っく!すげ…!!」
ビクン ビクン
ドクドクっ…
☆☆☆
「ねぇ、要クン」
「何でしょう?先生…香帆サン」
「私、やっぱり、レイプする様な作品、描けないかも。描きたく、ないかも…」
「…そうですね。あのさ、香帆サン」
「なぁに?」
「ずっと考えていたのですが」
「うん」
「先生、一先ず今の雑誌から離れて、Web漫画のチャレンジからやり直してみる…とか、如何ですか?」
「Web漫画?」
「はい。チャレンジからでしたら、注目度があがればスカウトされてプロに転向できますし、何よりも、人気に関わらず、好きな作品を好きなだけ描けます」
「好きな作品を好きなだけ…」
「途中で打ち切られる事もない」
「…」
「香帆サンの作り出す世界は、直ぐに人気が出る様なものでなく…ジワジワと広がっていく様なものだと思うんですよね」
「…ありがとう」
「本心です。俺みたいに、香帆サンの世界をもっと堪能したい奴は、ごまんと現れます。ただ、それは香帆サンが作品に伏線を散りばめてる最中じゃなくて、伏線を回収し出してからなんですよ…だから、雑誌だと作品の良さが出るまでに時間がかかりすぎるんです」
「…」
「俺なんかが、こんな香帆サンの漫画人生を大きく左右する様な提案、本当はしてはいけないんでしょうが…」
「あ、ち、違うの」
「?」
「私、余り貯金なくて…チャレンジだと、お金が入って来なくなるから、どうやって要クンに、家賃と生活費払おうかと思って…」
「何だ、簡単な事です」
「?」
「香帆サン、俺と結婚すれば良いんですよ」
「…どええ??」
「何を今更…責任とるって、結婚するって、前にも言ってたでしょう?」
「あれ、本気だったの…??」
「勿論です。今月の締め切り終わったら、直ぐにでもご両親に挨拶に行って、入籍しましょう」
「…展開が早くて…頭が…」
「ふふ、ついていけないですか?ともかく、俺と香帆サンが結婚すれば、四方まあるくおさまりますので」
「そ、そうなの…??」
「そうです」
「そっか」
「香帆サン、返事は?」
「じゃ、じゃあ要クン、これからよろしくお願い致します!」
「はい、香帆サン。末永くよろしくお願い致します」
「…おかえりぃ…」
「…今泉先生、何エロ漫画抱えてむせび泣いてんですか?そんなに良かったの?」
「ち、ちが、違う!逆!ひど、酷いの!!」
「何が?」
「この、人気のさ、作家ざんの、うぅ…!!」
「先生、一先ずその他人に見せられない涙と鼻水でぐっちゃぐちゃな顔をティッシュで拭きましょうか」
ふきふき…チーン!!
「あ、ありがとう」
「どういたしまして。で?人気のエロ作家さんがどうかしたんです?」
「うん、人気なのに話が!話が酷いの!」
「どんな話だったんですか?」
「えとね…小学生の女の子が、用務員のオジサンに、無理矢理…ヤられて…うぅ、さ、最後のページなんてね!?小学生なのに、妊娠してて、妊娠してるのに、その用務員があああーーー!!」
わーーーーん!!!
「…」
ひょいっ
「あ、梶村クン、見ない方がいいよぅ!!」
「ふむ…あぁ、小学生がこれでもかって言うほど不細工な用務員にレイプされて、腹ボテエンドで突っ込まれてアへ顔曝しておしまいですか」
「はらぼて…?あへがお??」
「…先生、仮にも男向けのエロ漫画描くなら、それ位知っておかないと」
「う、うん、そうだよねっ!!」
「…で?良くあるこのパターンの、何が問題なんですか?」
がーん!!!
「ももも問題ありまくりでしょ!?小学生だよ!?この子、絶対トラウマ…いや、心的外傷後ストレス障害間違いないよ!?しかも妊娠しちゃったんだよ!?しかも用務員さんカッコ良くないし!!!」
「先生、これフィクションですし…」
「しかもね、他の作品、痴漢の話なんだけど…気持ちの悪いグループに囲まれて、中学生が最後までされちゃうの!!中学生だよ!?痴漢が電車で最後までって無理あるでしょ!?」
「いやだから、先生…」
「後ね、女性教師が担当する小学生達に監禁されて輪姦される話もあって…!!」
「せ、ん、せ、い!!」
「はいっ!」
「…顔を真っ赤にして憤慨する先生も可愛いですが、一言、良いですか?」
「は、はいっ!!」
「先生、共感する相手を間違えてます」
「は…い?」
「男向けを描くなら、男の隠れたエロ願望に気付かないとダメです」
「男の隠れたエロ願望…?」
「エロ漫画を読む時、ヒロインでなく相手役の立場で読んでみて下さい」
「う…ん?」
「自分は不細工で何の取り柄もない用務員。そこに、超可愛い美少女が。セックス出来たら最高ですよね?」
「け、けど相手小学生…!!」
「小学生とシたいって言う、隠れた願望を持った男性。そういった男性を満たす漫画って事なんですよ、結局」
「えぇー…」
「あ、俺は違いますよ?今泉先生と出来ればそれだけで幸せですから」
「う、うん」
「先生、エロ漫画読んでも全く動じないのに、そこで赤くなるって…って、少しダベり過ぎました。今、お昼ご飯作りに来たんです。ちょっと待ってて下さいね」
「あり、ありがとう…けど、本当にごめんね?こんなんで私、良いのかなぁ…」
「何がですか?」
「梶村クンのお家、間借りしちゃって…」
「…間借り…?」
「え?だって、梶村クンがアシスタントに来る移動時間の短縮とは言え、ここ梶村クンのお家だよね?梶村クンの仕事場は一階にあるんでしょう?」
「…」
「しかも、自宅用のお部屋を借りちゃって…あの、家賃とか生活費とかの話を後でしたいんだけど!!」
「先生」
「梶村クンがカジムラ要って教えてくれてから、一週間後には梶村クンのお家に引っ越す事になって、急過ぎてまだ頭が理解出来てないんだけど」
「せ、ん、せ、い」
「は、はいっ」
「この部屋、気に入りました?気に入らない?」
「え…?6畳が8畳になった以外、物の配置も全く一緒で、凄く快適だよ?」
「この家、俺のアシも出入りするけど、困っていないですか?」
「うーん…出入りするって言っても、二世帯住宅の作りで二階には専用の玄関あるし、全く顔をあわせないから問題ないよ?」
「慣れた土地から大分離れましたが、不安はないですか?」
「元々引きこもりなんで、コンビニさえ近くにあれば!」
「そうですか…家には不満なし、と。では、俺がアシを続ける事については?」
「プロの大人気作家さんにアシを頼むなんて、恐れ多すぎて本当は嫌だょ…!!」
「では、俺がアシスタントやめたら先生のアシはどうするんですか?」
「…誰か紹介して貰うと思う…梶村クンが手伝ってくれる様になってから、アシスタントさんの有り難みが身に滲みすぎて…!!」
「それは、俺が嫌だから却下です」
「えぇっっ!?」
「先生が俺以外と二人きりになるのも、俺の自宅に誰かが出入りするのも嫌です」
「わ、私自宅に出入りしちゃってるけど!!」
「先生は別です」
「別??私は別なの??」
「責任とるって言ったじゃないですか…あ、駄目だ。先生といるとどうしても長話になりますね。さて、ご飯作りますから待ってて下さいね」
ジュワ~ トントン コトコト
「あのさ、梶村クン」
「はい、何でしょう?」
「家事全般をアシさんに任せる作家さんも、いるにはいるんだろうけど…あの、梶村クンがカジムラ要だって知ってから、そりゃもう心苦しいと言うか…」
「今泉先生」
「はい」
「先生が家に来てから、俺の食生活は改善されたんですよ」
「へ?」
「俺も以前は、基本的にアシさんに惣菜やコンビニ弁当買ってきて貰うか、出前取るかって感じだったんです」
「え!?そうだったの?」
「はい。先生のところに通いだしてから、先生には健康的な物を食べさせたくて。本来料理は出来るんで、また作り出したんです」
「こんなに美味しいご飯が封印されていたとは…!!」
「はは。で、今は先生が二階にいるおかげで、毎食きちんとしたご飯を食べられる様になりました」
「ぉー!」
「だから、自分の為でもあるんで。ご飯作りますけど、気にしないで下さい」
「う、うー…」
「それに、ほら」
「?」
「先生には体力つけてもらわないとね。毎晩エッチに励む為にも」
「きゃーーー!!私は何も聞かなかった!私は何も聞かなかった!私は…」
「はい、お昼ご飯出来ましたよ」
「うわーい!美味しそう!いっただっきまーす!!」
「先生といると、本当に飽きないですね」
☆☆☆
ピンポーン
「…誰だろ?梶村クン、な訳ないし…出た方がいいの?出ない方がいいの?わーん!相談しておけば良かったー!!」
ピンポーン ピンポーン
「い、急ぎなのかな…」
カチャカチャ ギィ
「は、はぃ…?」
「うわ、マジで女がいる!」
ズカズカ
「え?あの、どちら様…?」
「僕?吉田です。カジムラ先生の、アシスタントをしています」
「あ、そうなんですね!え…と、梶村クン、あ、カジムラさん、いや、カジムラ先生は今、お留守ですが…」
「うん。知ってる」
「へ?」
「あんたを見に来た。つか、この前まで今泉先生、今泉先生っつってたのに、変わり身早えーな」
「あ…今泉、は、私です…」
「え!?こんな可愛い人が、あんなスケールでかい少年漫画描いてんの!?」
「あ、あの…」
「つか、マジでー…本当にカジムラの奴、ムカつく。仕事は直ぐ軌道にのるし、プライベートまで充実して…僕が一体何年、アシスタントなんかやってきたと…」
「あのー…」
「あ、つい愚痴っちゃったー。カジムラ先生がさ、ここ最近様子がおかしいって、アシ仲間で話題になってて。つっても、毎晩自宅にきっちり帰るとか、毎食ご飯の時間になるとやっぱり自宅に戻るとかだけど」
「はぁ」
「そんな中、先日あんたが二階に入っていく後ろ姿が見えてさ。これはまさか女かってね」
「はぁ」
「ねぇあんた、カジムラの何?」
「いや、えーと…何でしょう?同業者?」
「単なる同業者が自宅で寝泊まりすっかよ!もうヤったんだろ?あんたにすげー執着してるもんな、カジムラ先生」
「…」
「…あんたとヤったら、カジムラの奴、どんな顔すんだろな…いつも澄ましやがって…!!」
ぐいっ
「きゃ」
どすんっ
「い、痛いです、離してっ」
「暴れるなよ」
「や、嫌です、どいて下さいっ」
「…ん?あそこに転がってんの、エロ漫画じゃね?…何だ、あんた、レイプ願望あんじゃん」
「違いますっ」
「何、たいした時間はかかんねー…」
どすっ ガッシャーン!!
「いてっ」
「…おい、吉田。お前が何でここにいる?」
「か、梶村クン…!!!」
「答えろ、アシは自宅立ち入り禁止だっつってるよなぁ?」
どがっ ガシャーン!!
「ひ!!」
「わわわ、梶村クン、ストップ!ストップ!」
「…警察呼ぶ」
「え!」
「だだだ大丈夫、梶村クン、未遂!!」
「当たり前だ!ヤってたら吉田殺してる!!」
「うわ、うわわ!!」
「梶村クン、私警察行きたくないよ!」
「…」
「あの、吉田さん、もう、来ないで貰えますか?」
バタバタっ バターン!!
「…」
「…」
「あの、ごめんなさい」
「…何で、先生が謝るんですか」
「…梶村クンが、傷付いた顔してるから…」
「違う。先生…先生、無事で良かった…」
ぎゅ
「…」
「…え?ええっ??梶村クン、泣いてる!?大丈夫???」
「…大丈夫、です。先生が、無事、だったんで…」
「あの、吉田さん、これからどうする…の?」
「…あんな奴をアシにしていた落ち度は俺にあります。先生、ここから出ていきたく、なりましたか?」
「…ううん。吉田さん、とか、男の人、が、ここに来なければ、大丈夫、かな」
「先生、声震えてます」
「…だ、だって、怖かっ、た…!!」
うわーーん!! とんとん
うわーん!! とんとん
わーん!! とんとん
「…」
「…先生、落ち着きましたか?」
「…うん。梶村クンが、ずっと背中とんとんしてくれたから、何か眠くなって来た…」
「じゃあ、ベッド行きましょう?」
「うん」
カチャ パタン
「じゃあ、ゆっくり寝て下さい。また様子見に来ますね」
「梶村クン…」
「はい」
「今、て、お仕事の状況…」
「…何でそんな事聞くんですか?何かして欲しい事、あるんじゃないですか?」
「…あの」
「はい」
「あの、ね」
「はい」
「傍に、いて欲しいの」
「…」
「怖かったから、梶村クンに、ぎゅってして欲しい」
「ぎゅ、で止まりそうにないんですが…」
「うん」
「それでも?」
「うん。して欲しい、な」
☆☆☆
くちゅくちゅくちゅ
「あ…はぁっ、ん、ん…!!」
「先生のココ、凄い事になってる」
「だ、って、さっきから、そこばかりぃ」
「あぁ、すみません。クリも苛めて欲しいですよね」
ぱくっ クリクリっ
「ひゃああっ」
「下着に、下の毛が透き通って見えてエロいです」
「やだ、何で下着の上からぁっ…!」
「先生も、可愛い下着付けるようになりましたので。せっかくですしね」
「…!!も、お願い、触ってぇ…!!」
「ふふ。下着の上からじゃ、物足りない?」
ずるっ ぐちゅん!!
「ひぁん!!」
ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ
「あ、あ、あ…!!気持ち、い…!」
「まだ指ですよ?」
「ん…!!あん、あんっ!!」
「…あー、駄目だ。今日は我慢が出来ません」
ずるり…
「あ…」
「そんな顔しなくても」
ずぷんっ
「ああーーーっ!」
「すぐに、あげますって」
ずんっ ずんっ ずんっ
「あん、ふぅ、ん、…!!」
「あー、先生の膣(ナカ)、うねって、絞られて、最高です」
「ばかぁ、下着、何で…!」
「ん?何で、下着ずらしただけで、入れたかって?」
「壊れちゃ、う」
「大丈夫、ですよ…濡れ、はしますが。壊れるのは、先生、だけです」
ぬぷっ ぬぷっ ぐりんっ
「ひぁあーー!!あ、そこ、しゅごい」
「ここですよね?」
ぐっちゅ ぐっちゅ ぐっちゅ
「あ、ん、そこ、そこ、す、き…!!」
「ここ、好きですか?」
「要、クン、す、きぃ…!!」
「…!!先生、今、煽られたら、俺…!!!」
ぬっちゅ ぬっちゅ パンっパンっパンっパンっ
「あぅ、も、イっちゃう…!!!」
「イって、先生のイくトコ、俺にだけ、見せて…!!」
パンっパンっパンっパンっパンっパンっ
「あ、あ、あ、イく、イく、イっちゃ……!!ああーーーー!!」
「………っく!すげ…!!」
ビクン ビクン
ドクドクっ…
☆☆☆
「ねぇ、要クン」
「何でしょう?先生…香帆サン」
「私、やっぱり、レイプする様な作品、描けないかも。描きたく、ないかも…」
「…そうですね。あのさ、香帆サン」
「なぁに?」
「ずっと考えていたのですが」
「うん」
「先生、一先ず今の雑誌から離れて、Web漫画のチャレンジからやり直してみる…とか、如何ですか?」
「Web漫画?」
「はい。チャレンジからでしたら、注目度があがればスカウトされてプロに転向できますし、何よりも、人気に関わらず、好きな作品を好きなだけ描けます」
「好きな作品を好きなだけ…」
「途中で打ち切られる事もない」
「…」
「香帆サンの作り出す世界は、直ぐに人気が出る様なものでなく…ジワジワと広がっていく様なものだと思うんですよね」
「…ありがとう」
「本心です。俺みたいに、香帆サンの世界をもっと堪能したい奴は、ごまんと現れます。ただ、それは香帆サンが作品に伏線を散りばめてる最中じゃなくて、伏線を回収し出してからなんですよ…だから、雑誌だと作品の良さが出るまでに時間がかかりすぎるんです」
「…」
「俺なんかが、こんな香帆サンの漫画人生を大きく左右する様な提案、本当はしてはいけないんでしょうが…」
「あ、ち、違うの」
「?」
「私、余り貯金なくて…チャレンジだと、お金が入って来なくなるから、どうやって要クンに、家賃と生活費払おうかと思って…」
「何だ、簡単な事です」
「?」
「香帆サン、俺と結婚すれば良いんですよ」
「…どええ??」
「何を今更…責任とるって、結婚するって、前にも言ってたでしょう?」
「あれ、本気だったの…??」
「勿論です。今月の締め切り終わったら、直ぐにでもご両親に挨拶に行って、入籍しましょう」
「…展開が早くて…頭が…」
「ふふ、ついていけないですか?ともかく、俺と香帆サンが結婚すれば、四方まあるくおさまりますので」
「そ、そうなの…??」
「そうです」
「そっか」
「香帆サン、返事は?」
「じゃ、じゃあ要クン、これからよろしくお願い致します!」
「はい、香帆サン。末永くよろしくお願い致します」
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「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
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