隠居したい魔王様とその従者

イセヤ レキ

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従者(カルラ)の逃亡

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「カルラ、カルラ、一人にさせ‥‥て、すまな、かった」
カルラは、仰向けで足を頭の横まで折り曲げられたまま、熱く太い肉棒で奥深くを突かれていた。

ぱんっぱんっぱんっ  
ずっちゅ、ぐっちゅ、ぐちゅんっ
「っ!っあぁっ!‥‥はぅん、あぁ‥‥」(大丈夫です、出来たらもう、一生一人にさせて下さいっっ)

「カルラ、‥‥怒っているの‥‥か?さっきから、貴女の、喘ぎ声しか‥‥聞こえない」
ぱんっぱんっぱんっ  
じゅ、ぬちゅ、ぐりり!
「ぁん、あ、あはぁん‥‥!」(そ、そんな余裕ありません‥‥!喉、喉が渇いてどっちにしろ声なんか出ませんんん)

「なぁ、俺、考えたんだ。今日‥‥、玉座に、御簾を、用意させた。これで、明日から‥‥は、ずっと 繋がって、いられる。業務中カルラを、触手‥‥で、縛り、付ける必要もない‥‥し、一人で、待たせる事も‥‥もう、しないで、済む」
カルラは、チカチカとし始めた脳内を必死に落ち着かせ、言葉の端々を捉えて(明日からは以前の様に、従者としての仕事をさせて頂けるのかしら?)と淡い期待に胸を膨らませた。


「カルラが、戻ってきてから、もう1か月だ。あんなに‥‥長く、感じた3年間が、嘘の様だ‥‥な!!!」
ぱんっぱんっぱんっ
ぐじゅ、ぐじゅ、じゅぶぅっ
「‥‥はぅ、ええっ?」(‥‥‥‥ええええっっ!?!?私、ベッド上のみ生活1週間から1か月に更新ですか!?)
カルラは「ええ?」の部分だけ言葉に出来たが、ベルゼには伝わらなかった。

「やっと、貴女が、俺の傍に居るっ‥‥と実感出来るよ、‥‥うになって、来た。だが、まだまだ、足りな、い‥‥。夜だけじゃ、足りな、い、んだっ!!!」
ぱんっぱんっぱんっぱんぱんぱんぱんぱんぱぱぱんっぱぱぱぱんっ
ベルゼは、速度をあげてカルラを突き上げていった。
「ひぅ、あ、あ、あぁあ‥‥!!!!」
カルラが、昇り詰めようとしたその時。
「‥‥ぁ あ‥‥」
ベルゼの動きが止まった。
まただ。ここ何日が、カルラがイこうとすると、ベルゼは動きを止めて焦らす様になっていた。
そして、言わせるのだ。
「ほら、カルラ。どうしたい?」
「ぅ、‥‥ん‥‥」
「言って、カルラ」
「ィきたい‥‥です‥‥」(喉が痛いです‥‥お水も下さい)
「はは、聞こえない」
「続け‥‥て、くださぃ‥‥ベル、ゼ、さま‥‥」(もう、話せません‥‥お水‥‥)
「ああ、いいよ?カルラのおマンコに、俺のチンコでずぶずぶしてイかせて下さいって言えたらな」
(おみずーーーーー!!!お水がないと、そんな長い言葉せりふ言えません!!)カルラは、涙目でキッと魔王を睨み付けた。
その瞳を見て、ベルゼは自身をさらに膨張させる。
「あぁ、そんな表情も素敵だ‥‥。堪らない」
ベルゼはカルラの後頭部に手をやりそのまま引き寄せると、口付けた。
(おみず‥‥!唾液なら、精液よりはマシで、何とか喉が潤う‥‥)
カルラは、ベルゼの口内を貪り、唾液という唾液を掻き集めて全て飲み込んだ。


そしてベルゼは勘違いの一途を辿った。


✰✰✰


次の日。カルラは久しぶりに、日中寝所を出る事が出来て、嬉しかった。
魔王と出会ってからあまり城外に出る事がなかった為、引きこもり生活がそこまでは苦でなかったものの、やはり魔王以外の者と、会話をしたかった。
魔王がしっかりと仕事をしているのかも、従者としてとても気になっていたからだ。

ところが。

(‥‥あれ?何だか、思っていたのと違うのですが‥‥)
『‥ん!‥‥んん!』
『どうした?カルラ。急に腰を振って。‥‥外に漏れるぞ?』
ベルゼは意地悪く、カルラに囁きかけた。

魔王ベルゼ様、私と一緒に仕事するって言ったのに‥‥嘘つきです)
カルラは昨日ベルゼの言葉の脳内変換を間違えた為にそう思ったが、ベルゼはそんな事、一言も言っていない。
『あぁ、いいぞ、これは最高だ‥‥仕事がこれ以上ない程、楽しい時間になるな』

ベルゼは玉座に座り、目の前にある、移動式テーブルの上に置かれた書類に筆を走らせながら、締まりのない顔をしていた。
なんせ、腕の中には向かい合った形でカルラが膝の上に座り、更に彼女の胎内に自分の逸物イチモツを埋め込んでいるのだから。

カルラは震えながら、声を抑えるのに必死だ。
ベルゼの首に両手を回してしがみついている姿も、堪らなかった。
お互い服を一切はだけさせていないのに、性器だけは結合している。ベルゼは左手で文字を書きながら、右手でカルラの大きくいた胸元から指先だけ入れ、乳首を弄くり回してもいた。


カルラは、普段の結合の激しさとはかけ離れた、じっくりゆっくりと粘着的な愛撫を受けて、くすぶる様な気持ち良さと焦れったさとに翻弄されていた。

アソコに確かに入っていて、存在感は半端ないのに、暴れ馬が大人しくなりを潜めているかの様だ。ほぼ動きがない為、良いところを掠める機会もずっと少ない。
気持ち良いのに、玉座の間ではこれ以上を求め辛く、性的な責め苦を受け続けている様に感じた。

つい我慢しきれなくなって自分から腰を振ってしまえば、背徳感からか何時もより感じてしまって、声が漏れてくる。しかし、そうでもしないと、ずっと物足りないままだ。カルラはユラユラと揺れて、辛うじてクリトリスが擦れて生じる刺激を得ようとしていた。


ベルゼが机上の業務を朝から始めて、1時間ほど経過していた。カルラはその間、ずっと焦らされたまま。
この、書類処理さえ終われば魔王は人と会う時間になるから、きっとカルラだけは寝所に引き上げる事になるだろう。そうしたら、好きなだけ自慰できイケるのだ‥‥!!
それを励みに、カルラは我慢し続けた。


『カルラ、今のが最後の一枚だ。これが終わったら、引見いんけんに入るぞ』
ベルゼはそう言うと、カルラの躰を繋がったままクルリと反転させ、対面座位から背面座位の体位に変えた。

ぐりりっっ!!
『ひゃうんっ!!』

魔王が朝、書類業務を終わらせた後、引見に入るのは普段通りの流れである。しかしカルラは、自分が一向に解放される様子がない事に気付いて、顔色を青くした。

『いつもはこの机も下げさせるが‥‥今日はカルラの為に、このままにしておいてやろう』
クツクツ笑いながらカルラにそう囁き、ベルゼは両手でカルラの両足を大きく開脚させた。
魔王ベルゼ様っ!!』
青くした顔を、今度は羞恥で真っ赤に染め、カルラはベルゼを振り返る様にして睨みながら、小さな声で分かりやすく非難した。
「謁見の許可を出す。通せ」
「はっ!」
当然その声が聞こえただろうにベルゼは無視して、無情にも謁見の義が始まった。


☆☆☆


御簾の向かいに、人の気配を感じる。あろうことか、そちらに向かってカルラは限界まで開脚させられており、相手に見えていないとは言え、深く挿入された結合部を曝している。

『ほら、随分と我慢していたから、クリトリスが充血しきって真っ赤になっているぞ?思う存分、可愛がってやろう』
『やめっ‥‥あぁ!!』
「南部のカストコ山脈内グレート盆地で、人間が侵入してきた形跡がございます。如何いたしましょう?」
ぐりっぐりり、ぐりんっ
『ひゃぁんっ』
「そうだな‥‥レスリーに連絡し、一ヶ月様子を探らせろ。一般人なら、放置。国の者なら、追い返せ。」
「御意」
「次」


『あぁ、私のを美味しそうにくわえ込んで‥‥下の口は涎まみれではしたないな』
愛液をその右手の指先にたっぷりまぶし、そのままクリトリスを弄ぶ。カルラは、その痛みを感じる一歩手前までの、限界ギリギリな快感を与えられて、目尻が涙で滲んだ。
ぐにぃ、ぐにっぐにっ
『あはぁっ‥‥はぁ、はぁ』
カルラの左脚を下から抱えていたベルゼの左手はそのままカルラの左胸まで伸びて、胸元を引き下げた。豊満なおっぱいがポロリとこぼれる。ベルゼは下から持ち上げる様にタプタプと揉みしだいた後、乳首をぎゅ、と潰してにゅ、と伸ばす動きを繰り返した。
「先日、トルネン街にて怪しい動きをしていた人間を捉えたと連絡あり。如何いたしましょう?」
「怪しい動きとは何だ?」
ねちゃ、むに、むにゅん
ぐにっ、ぐにっ、ぐにっ
『‥‥っっ!!っう‥‥!!』
「我々魔族相手に、薬草を売っていたそうです」
「確かに、珍しいな。まずその薬草と、人間の素性を1週間で調べよ。その報告を待ってから、処遇を考える」
「はっ」
「次」


『流石カルラは淫魔なだけあるな。これでもまだイかないとは、まだまだ刺激が足りないらしい』
魔王が、玉座の間で引見中にイかせるつもりだったと知って、カルラは嘆いた。
(そんなコに育てた覚えはありませんっっ!!!)
しかし、口を開けば喘ぎ声しか出ないだろう事は容易に想像ついた為、必死で噛み殺す。

ベルゼは、カルラの両腕をそっと前の机に導くと、細腰を両手で掴んで立ち上がり、激しくバックから突いた。大きな胸が、ゆさっゆさっと揺れる。
ぱちゅん!ぱちゅん!ぱちゅん!
ぐっちゃ、ぢゅぱっ じゅ、じゅ、ぐちゅん!!
『‥‥~~っっ!!』

「謁見の機会を頂き、ありがとうございます。先日ご報告させて頂いた件ですが、やはり収束がつきません。つきましては、魔王様には御足労お掛け致しますが、是非とも彼の地へ赴いて頂きたく‥‥」
「‥‥ああ、そういう約束だったな。構わない、直ぐには無理だが、なるべく早くダガールへ向かおう」
「はっ!ありがたきお言葉!」
『あぁ、良い締め付けだ。ほら、そろそろ膣内ナカが食事をしたくて蠢いてるぞ?‥‥欲しがっている、精液モノを、やろう!!』
ずっちゅずっちゅずっちゅ ぐちゅ、ぐちゅ、ずちゅ、ずちゅうん!!
『あ、あ、あぁーーーっっっ!!!』
『‥‥っっ!!』
神聖なる玉座の間で、魔王ベルゼは遠慮なくカルラの膣内ナカに大量の白濁を流し込んだ。


☆☆☆


(私、このままですとやっぱり魔王ベルゼ様に間違いなく生きる屍にされてしまいそうです‥‥!!)

カルラは、ベッドにぐったりと横になっていた。
今日からの、地獄の日々を思うとそれだけで胸やけがしそうだ。

カルラがおよそ一ヶ月前に帰城を告げてから、ベルゼは初めての閨の様に丸一日抱き続ける事はなく、仕事の時間外のみ求めてきた。(なんと初日も、カルラだけ手と口で絶頂に導いた後は、股間を最大に膨らませながら業務に戻っている。)
そして、教育係としては勤務に障りがない事を非常に嬉しく感じていた。

魔王もこの3年間で、カルラから独り立ちして業務をこなす能力がある事は実証しているのだ。
なし崩し的に毎晩夜伽をさせられるものの、魔王が業務に出ている間は、カルラも水を飲んだり水を飲んだり水を飲んだり寝たり出来た。
その為、触手は無理して外さず様子見をしていたのである。


それが、どうだ。
あろうことか、ベルゼは業務中での性交を、(1回でも信じられないのに)今後もする気満々なのである。


(もう、お手上げです。)
カルラはペンを取り、丁寧に魔王宛ての手紙を書いた。
要約すると、もう教育係は必要なさそうな感じなんで、旅に出るから探さないでね。魔王業頑張ってね。困ったら、ラーンを呼んでね。触手さんを苛めないでね。‥‥と言った具合だ。
書き終えると、また丁寧に折り畳み、ベッドサイドテーブルの上に、目立つ様置いた。


☆☆☆


「少し、動けなくなるだけですから。許して下さいね」
カルラは触手に話しかけると、そのから生命力を吸い上げ出した。


カルラは、淫魔と淫魔の間に生まれたサラブレッドである。
魔王のみならず、他の種族である魔族も知る事はないが、ハーフでない純血の淫魔は、実は性交なしでも、相手の魔力や精力、体力を吸い取る事が出来るのだ。
その事は、他の種族が知ると恐怖の対象となり得る為、乱獲を恐れて文献には記されず、淫魔の子から子へと口伝される。
基本的には、「生命の危機」に陥った時だけ火事場の馬鹿力的に解放される能力であるのだが、カルラは違った。

物凄い集中力は必要としたが、望めば何時でもそれ・・が出来た。

わざわざ食事をしていたのは、周りの目を誤魔化す為と、純粋に性交の方が簡単に相手の生命力(魔力、精力、体力)を奪えるからだった。


触手がくたりとしてその動きを止め、拘束が緩まったのを見て、カルラはベルゼと初めて会った時の事を思い出していた。
ベルゼは覚えていないが、カルラは鮮明に記憶に残っている。


カルラは、銀髪の髪を靡かせて金色の瞳を虚ろに彷徨わせるベルゼを見て、(ああ、生まれたてですね)と直ぐにわかった。ベルゼは力の制御が出来ずに、周りの者‥‥殺しに来た魔王だとか、それに従って来た従者だとか、その場で生命活動をしていた動物も植物も全て何もかも‥‥の生命力を奪い尽くしていたからである。
「異端」は、養育する者がいない為、生まれた時にその力を暴発させる事が高確率で起きる。そして、「血脈」と違って、未知なる力を有する者が多い。つまり、どんな能力なのかわからないのだ。

魔王と従者は普通、お互いの力を均衡に保つ為か、相対した力を持つ。例えば、火が得意な魔王には、水の従者がつく様に。

ベルゼの魔力は、全てを吸い尽くす力だった。その為周りの生命は、皆奪われた。
しかしカルラだけは、同じ力を持っていた。ベルゼが無意識に奪う生命力を、カルラもそれより少し多目に取り返す。そうしながら、(あ、私がこの人の従者なんですね!)と思いついた。
魔王と類似した能力を有した従者の話は聞いた事なかったが、カルラなら、この魔王が暴走しても食い止める事が出来る。


やがて、ベルゼの魔力が底をつき、その場で気を失った。
カルラは、相手を殺さない様加減しながら魔力を吸い取り、魔王相手に実は勝利を収めていた。
(これが100年の経験値です、魔王様。)
ちょっとご機嫌良く鼻歌を歌いながら、隣にチョコンと座って、魔王の目覚めを待つ。
カルラは、その時殺そうと思えばベルゼを殺す事が出来た。
しかし、それをしなかった。
淫魔はその(相手の生命力を糧にして生きる)性質上、殺戮を好むたぐいの魔族ではなかった事が、新魔王の命を繋いだ。


それが、誰も知ることのない、8年前の事実である。
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