[R-18] 火消しの火遊び:おっさん消防士はイケメン俳優に火をつける

山葉らわん

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第六章 親分はボディガード

突入! ※【絡み:小川健悟x柳川健人】

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 健悟は両肘をついて、その巨軀をほんの少しだけかせた。さっきまでぴったりと重なっていた肌と肌が、ゆっくりと離れてゆく。貼りついた救急絆創膏を剥がすときのような、いや、そういったヒリヒリとする痛みではない。それよりも、ねっとりとした感覚。ちょうど水飴のような、とろりとした粘度を健悟は感じた。
 裸かの肌と肌のあいだには隙間がある。しかし健悟は、まだ柳川と触れあっているような心持がした。上半身をびっしりと覆いつくす健悟の剛毛が、まだ柳川の肌の表面にその先を残しているのだった。
「親分……ああっ……」
 健悟の真下で柳川が苦しそうに身を捩らせる。しっぽりと濡れた無数の筆先で愛撫されているような気分なのだろう。
「おう。くすぐってえのか?」
 健悟がドスを利かせたが、柳川からの返事はない。ただ小刻みに全身を揺らしつづけるばかりだ。そこで健悟はからだの位置を下にずらし、互いの乳首と乳首が触れあうようにした。
「ふぅ……くぅ……ん、おやぶ……」柳川が胸を左右に揺らして乳首同士を擦りあわせる。「ああ……親分……」
「ここも擦りっこしねえとな」健悟は一度だけ腰を軽く前後に動かした。「消防士になりてえんだろ? ほら、動けよ」
 云われるままに柳川が腰を動かしはじめた。最初はおずおずと、もどかし気に。しかしその動きは次第に大きくなっていった。
 相棒同士のぶつかりあいを股間に感じながら、健悟は柳川のようすを凝っと眺めた。
 ——くそったれ。可愛いじゃねえか。なあ、相棒。
 ——まったくだ。で、俺の出番はいつだ?
 ——せっかくだから、もうちょっと楽しんでからだな。
 ——ああん?
 ——おっと、前言撤回。柳川に楽しんでもらわねえとな。
 健悟の目の前で人気絶頂の若手イケメン俳優が眉根を寄せ、唇を半開きにして喘ぎながら快楽に酔いしれている。健悟はもう一度、その唇に顔を近づけた。こんどは柳川の上下の唇を、その肉厚の舌で一周舐めまわしてから舌を深く差しいれた。柳川がくぐもった声をあげる。いい反応だ。それでいい。健悟はその舌で柳川の舌を捕らえ、たっぷりと揉みくちゃにしてから解放してやった。
「柳川、おめえキスシーンはやったことあんのか?」低い声で柳川の耳許に声を送りこむ。
「な……ないっす……」喘ぎ喘ぎ柳川が応えた。
「だろうな。相手役の女が炎上するに決まってる」健悟はひと呼吸おいて、核心に迫った。「プライベートでもか?」
 柳川が無言になった。
 健悟は揶揄からかうように云った。「童貞なのは仕方ねえが、キスぐらいは経験あんだろ。ああん?」
「……」
 柳川は顔をそっと背けた。目をぎゅっと閉じ、やはり何も云わない。長い睫毛が小刻みに震えている。
 おいおい。セックスどころか、キスも俺が初めてなのか?
 最高じゃねえか。
 健悟はつぎの行動に移った。
 舌を顎から咽喉へと辷らせ、柳川の咽喉仏の周囲を円を描くようにじっくりと舐めまわし、それからそこに唇をすっぽりと被せた。飴玉をしゃるぶように舌で咽喉仏を愛撫すると、柳川が、ああ、と掠れた声を洩らす。その官能的な響きに健悟はますますたかぶった。
「おう。我慢しねえで声出しな」
 云いながら健悟はつぎの場所へと舌を運んだ。
 左右の鎖骨の窪みを叮嚀に舌で愛撫し、それからまずは左の乳首の周りを念入りに舐めまわす。右肘に体重をかけて巨軀の左側を心持ち泛かせると左手で右の胸を荒々しくまさぐり、指の腹で乳首を捏ねまわした。
「お、親分……」柳川が声をあげた。やめてほしいのか、続けてほしいのか。健悟にはどっちでもいいことだ。「ああっ……」
「声を出せと云っただろ」乳首から唇を離して健悟がえた。「出火元を探してんだ。どうやら、おめえの軀のどっかにあるらしい」もっともらしいことを云いながら、左手を乳首から離し、わき腹を手のひらで腰のほうから撫であげる。
「あっ、あっ、ああっ……」柳川が身もだえしながら両腕をあげ、両手で顔を覆った。「親分……親分……」
 健悟は柳川の両手を顔から引きはがし、枕のしたに潜りこませた。暗がりのなかで柳川の腋窩が顕わになる。その黒さは影なのか体毛なのかよくわからない。ただ若い青年の、すがすがしい、若草のようなすっきりとした匂いが立ちこめるだけだ。そしてそれは明らかにまだ女を識らぬ無垢な青年のものだった。健悟の放つ雄のフェロモン——これのおかげで健悟は今まで遊び相手に困ったことはなかった——とはまったく違うものだった。
 この俺が初めての相手ってわけか……。
 健悟が感慨にふけりながら柳川の乳首を愛撫していると、柳川が腰を大きく揺らしはじめた。健悟の胸の谷間に何かが当たっている。柳川が自分の相棒を健悟の分厚い胸に擦りつけているのだった。剛毛にくすぐられるのが心地よいのか、柳川の腰の動きは止まらない。
 そうか。そういうことなら……。
 健悟は身を起こして柳川の相棒を握った。その柔らかな皮をほぐすように手筒をゆるゆると上下させる。しばらくそうしてから、手筒を相棒の根元までひと息に引きおろした。
「あああっ——!」
「剥いておけといったはずだ」とドスを利かせ、健悟は柳川から離れた。そして柳川をうつ伏せに転がすと、脚を割って両膝を入れ、両手で腰を掴んで持ち上げた。それからそのまま両手を這わせ、尻の谷間に沿って親指を差しいれると、リンゴを素手で割るかのように尻肉を左右に割り開いた。
「おう。柳川——」相棒の先端を谷間の中心にある窪みに押しつける。そこは泥濘むかるみのように柔らかくなっていて、腰を軽く押しだすだけで先端の三分の一ほどが内部に侵入した。「どうやらこの奥が出火元らしいぜ」
 柳川がびくりと全身を震わせた。それに呼応して、健吾の相棒がさらに奥へと進む。
 ——相棒、準備はいいか?
 ——ああ、そのままドスンとな。
 相棒はすでによだれを垂らしている。健悟はその粘液が柳川の腰の奥へ流れこんでゆくのを感じて興奮した。相棒がそれに応えるように、よりいっそう太く硬くなる。
 柳川も自分のなかに健悟の体液が流れこむのを感じているようだ。言葉にならない声をあげながら小刻みに腰を揺らす。それは健悟の侵入を拒んでいるのではなく、これから起こることを予想して武者震いしているかのようだだった。
 健悟はゆっくりと柳川に覆いかぶさった。左手で柳川の口許を覆い、右手で柳川の腰をしっかりと抱く。無精ひげの生えた頬を柳川の柔らかな頬に擦りつけ、焦らすようにしばらくのあいだそうした。
 ここまで来たら、もう引き返すことはできない。いや、引き返すものか。
 頬ずりをやめて、健吾が柳川の耳許で囁いた。
「おう。突入すっぞ!」
 つぎの瞬間——健悟は体重をかけて埋没した……。
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