魔拳のデイドリーマー

osho

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第23章 幻の英雄

第551話 いざ出陣、星々の海へ!

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 本日、いよいよ……『渡り星』に向けて出発する日がやってきた。

 ただいまの時刻、午前11時55分。
 出発予定時刻まで、あと5分だ。

 天気は生憎の雨模様だけど、このくらいの雨なら何も支障はない。普通に雨雲くらい突っ切って飛べるし、風もないから―――


「「よいっしょぉっ!!」」


 ―――ドゴォォオオォォン!!


「「「………………」」」





 えー……Take.2。

 本日、いよいよ……『渡り星』に向けて出発する日がやってきた。

 ただいまの時刻、午前11時56分。
 出発予定時刻まで、あと4分だ。

 天気は、さっきまで雨が降っていたけど、今は雨雲がほとんど吹き飛……もとい、風で散ってしまって晴れ間がのぞいている。
 むしろ、空の上に残っている雲の隙間から差し込む光が幻想的で、それをスポットライトのように浴びて船の甲板にたたずんでいる母さんとテーガンさんの美しさがより引き立―――


「「もう一丁ぉっ!!」」


 ―――ドゴォォオオォォン!!


 えー……Take.3。

 本日、いよいよ……『渡り星』に向けて出発する日がやってきた。

 ただいまの時刻、午前11時57分。
 出発予定時刻まで、あと3分だ。

 天気は雲一つない青空。まるで、天も僕らの船出を祝福してくれているかのような改正……もとい、快晴っぷりである。
 実際に祝福してくれているのは、さっきからはっちゃけまくっているうちの母とその友人であることに変わりはないんだけども、この際それはもう気にしないことに……

「あ、見てテーガン、あっちの方まだ雲残ってるわ」

「むう、しつこいのう。どれ、今度はもっと念入りに吹き飛ばして……」

「はいもういいから母さんもテーガンさんも船さっさと戻って! 出向まで時間もうないから! もう十分晴れてんだからいいじゃないそんな気にしなくて! むしろここ数日なかったんじゃないかってくらいのいい天気なんだからさ!」

 さっきから物理的に天気を変えまくっているこの2人。
 いや、気持ちはわかるけどさ……そんなことやってたらいつまで経っても出港できないって……。

「……気持ちはわかるのね」

「え、エルク何か言った?」

「いや、何も。そんなことより、さっさと準備始めましょ。クロエが困ってるから」

「うん、そうだね。ほら母さん、さっさと船の中入って! 出発するよ!」



 さて、気を取り直して。

 今現在、この『オルトヘイム号』は、ドックを出て運河に浮かんでいる状態なわけだけど……時刻が正午ジャストになったその瞬間、船体がふわりと空中に浮かんで水面から離れた。
 同時に、船体を丸々覆うように、球形のエネルギーフィールドが展開される。まるで、巨大なシャボン玉の中に『オルトヘイム号』がすっぽり入ってしまったかのような見た目になる。

 そのまま高度を上げていく。……ここまでは、今までと何ら変わらない。

 しかし船は、そのままどんどん高度をさらに上げていき……山よりも高く、雲よりも高く(ないけど)、そこからまだまだ上へ、上へと上がっていく。

 この高さになると、気温ももう氷点下で、余裕で船体が凍結するくらいのそれになるんだろうけど……それを防ぐフィールドに守られているので、何も問題なく船は飛び続ける。

 どんどん地上が遠くなっていき、地平線が曲線に見えてくるような、かつてないくらいの高さにまで上がっていくその光景を……『邪香猫』及び『女楼蜘蛛』一同、コントロールルームからモニター越しに見ていた。
 さすがに緊張感を隠しきれないのか、時に生唾を飲む『ごくり』という音が響いたりする。

「っ……っ……ね、ねえミナト!? やっぱりコレお母さん、外出て見ちゃだめかな! すっっっごい景色いいと思うんだけど!」

 ……一部、好奇心が緊張感を上回った人もいるようだけど。

「ダメだってば。フィールド張ってるとはいえ何があるかわかんないんだから、 窓からでも十分いい景色は見られるから我慢して」

「えぇ~そんな殺生な……ミナトはテスト飛行の時に外出たんでしょ? 私だって『エレメンタルブラッド』使えるんだから、ちょっとくらい……」

「それでもダメ! ……せめて上昇中はきちんと船内にいて。大気圏突破して状況が安定したところで安全確認出来たら外出てもいいから」

「むぅ~……」

 面白くなさそうにする母さんだけど、こればっかりはね……最初の一回くらいはきちんと大人しく待っていてもらわなきゃ。

 上昇中の、気温や気圧が急激に変化している間は、フィールドにかかる負荷も大きいから、何があるかわからないのはホントなんだ。また、下降中や大気圏突入時なんかも然り。

 それよりだったら、完全に宇宙空間に出た後で、ほとんどそれ以上環境の変化がなくなってからの方が安全ですらある。
 このへん、テスト飛行の時に明らかになった事実である。

 ひとまず納得してくれた母さんから、モニターの方に視線を戻すと、だんだんと空が暗くなってきていた。
 大気が薄くなって、その分光があたりを照らさなくなってきているんだろうな……上の方の空の色が、透き通るような青から、夜空のような藍色に、そして真っ暗な黒へと移り変わっていく。

 そして、計測機器が……地球の重力を完全に振り切ったことを示し、同時に、船に搭載されている疑似重力システムが作動。
 ほんの一瞬、ふわっと浮き上がるような妙な浮遊感を体に感じたが、直後に普通に僕らの足は、船の床をきちんと踏みしめていた。よかった、うまく動いてくれたようだ。

 ……それでも、地球の自然な重力とは、なんかこう……違う感じがするけど……まあ、気にしても仕方ないだろう。あくまで『疑似的』なものなんだしな。

 操縦席に座るクロエがせわしなく両手を動かし、さらにコンピューターの中に入っているリュドネラが内側から色々な処理を行っていく。

『機密フィールド安定、内部環境チェック……空気よし、有害物質よし……疑似重力正常……安全確認全項目OK』

「現在時刻12時28分、宇宙空間到達確認。……ふぅ、まずはひと段落……かな?」

「そうだね。お疲れ様、クロエ、リュドネラ。はい、じゃあ皆、聞いての通り、無事にこの船は宇宙……あーまあ簡単に言うと、地上から見えてる範囲の空よりもずっと高い、星空の中にまで飛び上がりました! じゃ、ここから自由時か―――」

 『自由時間』と言い切るよりも先に、母さんとテーガンさんが、コントロールルームのドアがぶっ壊れるような勢いで外に飛び出していった。
 その後に、シェリーとセレナ義姉さん、さらに彼女たちほどの勢いじゃないけど、心持早足になってアイリーンさんやエレノアさんも続いていく。

「ごめんなさいね、ミナト君。皆、よっぽど楽しみだったみたいで……エレノアまでああなっちゃうとは……」

 ちょっとばつが悪そうに言ってくるテレサさん。

「いえいえ……まあ、正直半ば予想できてましたから」

「昨日のミーティングのうちに注意事項きちんと言っておいて正解だったな。ありゃ呼び止めたところで聞きゃしなかっただろうし」

 呆れたように言う師匠。
 普段であればこの人もはしゃぐ側の人間――人間じゃないが――の1人なんだろうけど、僕と一緒にテスト飛行の時に何回もこの光景は見ているからか、珍しく落ち着いている。

 もっとも……そのテスト飛行の時は、僕も師匠も、今の母さん達に負けないくらいの勢いではしゃいじゃったんだけどね……。
 いやだって、大気圏突破して宇宙空間に出て、しかもそれを、フィールド越しにとはいえ、甲板で……生身で外に出て見れるんだからさ。そりゃテンションも上がるだろう。
 だから僕らも、母さん達のはしゃぎっぷりに関しては否定も何もするつもりはない。

 ただ、注意事項だけきちんと守った上で楽しんでくれれば、それでいい。

 前後左右に広がる星々の海を見て、テンション上がって自由に飛んでみたいとか言い出して、フィールド突き破って外に飛び出したりしない限りは……

 …………大丈夫だよな?

 ……不安になってきた、僕もさっさと甲板に出よう。


 ☆☆☆


 その後、結局中にいた皆、大なり小なり外に出て景色を見たかったようなので、全員で甲板に出てみたわけだが……うん、何度見ても感動的な絶景である。

 地平線だの水平線だのってものがなく、どこまでも無限に広がっている星空。
 光も空気もないせいで空間そのものは暗いけど、そのおかげで星々のきらめきがよくわかる。

 普段であれば、夜、それも雲が邪魔をしないときにしか見れないような満点の星空が……前後左右上下に広がっているというこの光景は、一度見たら忘れられないし、何度見ても飽きが来ないくらいには感動的だ。

 外に出る直前まで、『どっちかと言えば興味あるかも』程度だったエルク達も、この光景を目にした瞬間に唖然として、そのまま見入っちゃってるしね。現在進行形で。

 口ぽかーんと開けて、どこまでも広がる星空に見入っている。
 嫁のその様子がかわいくて、しばらく指摘せずに横で眺めていた。

 そのエルクは、少しした後にはっとして我に返ったかと思うと、見られていたことに気づいて赤面しながら抗議するように僕の方にジト目を向けてきたけど、むしろ大好物だったので、思わず無言でサムズアップを返した。
 ハリセンですぱぁん、と叩かれたけど、甘んじて受け入れておいた。

 そんなに気にしなくていいって、皆だいたい同じような感じになってるじゃん。
 ナナもザリーもミュウも、ネリドラもリュドネラもクロエも。あ、もちろんクロエは船を一時的に自動操縦&リュドネラの遠隔操作にしてあるので大丈夫。

 いつも通りなのなんて、僕や師匠といった『もう見慣れた』立場の者意外だと……アルバくらいのもんだ。いや、そのアルバも、景色やらいろいろ珍しいのか、あちこちきょろきょろしてるようにすら見えるな。

「ミナト君ミナト君! あれ、あの丸いのが、私達が今までいた地上なのよね!?」

「すっご……本当に丸かったんだ。いやあ……世界ってまだまだ不思議なことに満ちてるもんなのねえ……」

 と、よりアクティブにこの空間を楽しんでいるシェリーと義姉さんが、船の端、手すりのところできゃいきゃいはしゃいでいた。

 その指さす先には、シェリーが今言った通りに、今しがた飛び立ってきた地球――こないだから言ってたけど、こう言っていいんだろうかね――はっきり『丸い』とわかる形をしていた。
 もう少し高度、というか距離をとれば、星そのものが『球体』であるというところまでよくわかるようになるだろう。

 そして、この世界の地球も青いんだな。表面の大部分が海(たぶん)だ。

 それにしても、うん、フィールドは問題なく作用しているようでよかった。
 今もああして、シェリーや義姉さんが船の手すりから身を乗り出して外を眺めてるけど、そのさらに外側にまでフィールドは覆っているので問題ない。さすがに手すりを乗り越えようとしたら止めるつもりでいたけど。

 宇宙空間を窓越しでも宇宙服越しでもなく生身で見るなんて、21世紀の地球でも不可能な技術だからな……いやあ、この異世界で技術者やっててよかった。
 色々やりたい放題やってきたけど……また何というか、随分なところまで来たもんだとしみじみ思う。

 最初こそ王道というか、普通の『剣と魔法の異世界』っていう感じの世界観で――剣じゃなくて『拳』だったけどね、僕の場合――旅してたけど、師匠のところに行ったあたりから、何というか……暴走が始まった感じだったな。
 いや、それよりも前……ノエル姉さん達との『強化合宿』あたりからもう、オリジナルの魔法づくりやら何やらで好き放題やってはいたか。

 そこからは、装備にマジックアイテム、魔法薬に、素材そのものに至るまで新開発したり……
 
 この『オルトヘイム号』も浮遊戦艦に改造したし、オリジナルの人工モンスターも作ったし……

 縮退炉なんてとんでもないものも作ったし、拠点っつって都市みたいなものまで作ったし、しかもそれがまた魔法とかじゃなく近未来的な感じで……

 しまいにはこうして。宇宙まで飛んできて……いやあ、自分で言うのもなんだけど、なかなかに世界観もへったくれもないやりたい放題ぶりだなあ。

(それでようやくここまできて……しかもそれでも、まだまだこの異世界の全容が明らかになったとは言えないと来てる。こりゃまだまだやること、やれることはいっぱいあるな)

「いや~……こんだけいいもの見せてもらって、私はいい子供を持ったわ」

 と、いつの間にか後ろに来ていた母さんが、すごく楽しそうに、嬉しそうに笑いながら、ぽんぽんと僕の頭を軽くたたいてくる。
 今までどこにいたのかと聞いたら、船の後ろの方までずっと歩いて周りを見てたんだって。

「こんなすごい景色見たの、それこそ現役時代以来だわ……あなたが生まれて来てくれなければ、こんな景色があるんだってことを知ることもなく、死ぬまでずっとあの大陸にいたんでしょうね……ホント、ありがとね、ミナト」

「どういたしまして。実際そうだね……この景色を今まで見たことがあるのが、僕らだけだって思うと……すごく何というか、優越感というか、特別な感じするよね」

「うん、でも……どうせなら今度はもっと、仲いい皆で来たいなー。他の子ども達……ドレークやアクィラ達もそうだし、『ヤマト』にいるタマモとかもさ。他にも……」

「今回は冒険者としてだけど、今度来るときは……皆誘って、普通に娯楽っていうか、観光とか旅行みたいな感じで来てもいいかもね。来るだけならそんなに時間かから焚ないわけだし、弁当持って日帰りのピクニックみたいな感じでもさ」

「でもよ、この話が知れ渡ったら、各国の王族や貴族連中が依頼出して『我々も連れて行ってくれ』とか言い出しそうじゃね? そういうの大好物だからな、連中……めんどくさくなりそーだぜ」

「そんなん今更でしょ。こないだもああいうことあったわけだしさ。相手にしなきゃいいのよ、少なくともしばらくは、私達や仲いい奴だけで独占してても罰は当たんないでしょ」

「そうだね。……せっかくだし、この景色見ながらご飯とか食べる? ちょうどお昼時だし、折り畳み式のイスとテーブルとかあるし」

「おっ、いいわねミナト、それ採用! お弁当みたいに広げて食べよっか! よーし皆、準備するから手伝ってー!」

 そんな感じで、ノリノリで走っていく母さんの後ろ姿を、僕と師匠は苦笑しながら見送った。
 やれやれ、子供みたいにはしゃいじゃって……こんな場所に来ても、ある意味いつも通りな人だなあ。

「ホント……親子って似るんだな、ってわかる光景よね」

「? エルク何か言った?」

「何でもない。さーほら、私達も手伝いに行きましょ」



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