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第七話
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村長の家の前。
泣きべそのあとを手でこすろうとしていたユニスの前に、後輩からハンカチが差し出される。
「先輩、使います?」
「あ、ああ……サンキュ……」
ユニスはハンカチを受け取って広げ、それで涙を拭う。
そして、少し頬を染めて言った。
「いい匂いだな……お前、これ……」
「はい。カオリグサの花から作られた香料を振ってあります」
「なんだよそれ……こんなの、本気でオレのこと落とす気かよ」
ユニスは恥ずかしそうに視線を逸らしながら言う。
魔法少女の職場では、同僚がみんな女性であることや、一般人とは色々と日常的な感覚が合わないことなどもあり、同性同士、魔法少女同士での恋愛感情を持つことも少なくない。
ユニスが言っているのはそういう意味だが、一方のイルマは朗らかに笑ってみせる。
「えへへー、どうでしょう。でも先輩、その匂いをかいでいると落ち着いてきませんか? リラックス効果があるんですよ」
「……うん、落ち着く。……何だよオレ、バカみたいじゃん。こんないい後輩に、対抗意識なんて持ってさ。……イルマ、ごめんな。オレ、お前の教育係にふさわしくないな」
「そんなことないです。私、ユニス先輩のこと大好きですよ。ドヤ顔で教えてくれるところも、負けず嫌いで意地っ張りなところも、優しいところも全部見せてもらいました。そんなユニス先輩が全部まるごと好きです」
「……この、人たらしが」
「えへへー、ほめ言葉として受け取っておきます」
そんな後輩の人柄に苦笑しつつ、どうにか気を取り直したユニス。
彼女はイルマに先輩として、また教育係として指示を出す。
「よし、じゃあお前のブルームにもロックをかけてみろ。やり方は分かるか?」
「はい。ユニス先輩がやっていたようにやればいいんですよね? じゃあ、いきます──ロック・ヘヴィウェイト!」
イルマがブルームを地面に置いて、魔力を注ぎ込む。
すると──ずごごごごごっ。
イルマのブルームが置かれた部分の土の地面が、そこだけ深々と陥没して、ブルームは地面に埋まってしまった。
陥没してできた穴に向かって思いきり手を伸ばせば、その底のブルームまでどうにか届くかといった深さ。
それを見て──ユニスは熱帯魚のように、口をぱくぱくとさせていた。
「……あのさ、イルマ」
「なんですか、ユニス先輩」
「お前ちょっと、『先輩を立てる』ってこと覚えてもらってもいいか?」
「……? なんですそれ?」
「……いや、いい。気にしないでくれ」
***
再び気を取り直したユニスは、イルマを背後に連れて村長の家の扉をノックする。
「グラスベルの魔法少女ユニスだ。ゴブリン退治の件で来た」
すると扉が開き、中から村長らしき老年の男が現れる。
というか、先ほどの老人だった。
「お、おお、魔法少女様。よく来てくださいました。ささ、どうぞ中へ」
老人は棒読みで言うと、二人の魔法少女を家の中へと案内する。
ユニスが踏み入り、そのあとにイルマが続くが、その際イルマはユニスへとそっと耳打ちをする。
「ユニス先輩、村長さん、いい人ですね。さっきの見なかったことにしてくれてますよ」
「…………」
耳に吹きかけられる吐息に頬を染めながらも、複雑な気持ちになるユニス。
なんかもう、どうにでもしてくれという心持ちだった。
そんな二人は村長に連れられ、大きな家の中を進んでいく。
すると、次の大部屋で二人が見たのは、傷ついた何人もの村人たちの姿だった。
「う、ぐぅっ……」
「ちくしょう、ゴブリンのやつら……!」
「うぅっ、痛てぇよぉ……」
大部屋に何枚もの毛布が敷かれ、その上に負傷者たちが寝かされている。
いずれも傷には包帯が巻かれているが、血がにじんでいて痛々しい。
村長が痛ましいという様子で首を横に振る。
「村の男たちが武器を取り、どうにかゴブリンどもを追い払ったのですが──その犠牲がこの有様です」
「……重傷者もいるな。殺されたやつはいるのか?」
「いえ。死人は出さずにすみました。不幸中の幸いです」
「よし、だったら何とかなるな。──イルマ、手伝え。ヒールをかけて回るぞ」
「はい、ユニス先輩!」
ユニスは後輩の返事を確認すると、自身は一人の重傷者の前で膝をつく。
そして患部に手をあてると、魔法を発動した。
「──ヒール!」
ユニスの手から温かい治癒の光が生まれ、それが負傷者の患部に吸い込まれていく。
完全にではないが傷が癒えていき、苦しんでいた患者の吐息もいくぶんか穏やかになった。
「はぁっ……はぁっ……あ、ありがとうございます、魔法少女様。ずいぶん楽に──ぐっ……!」
「いや、まだ治り切ってない。もう一発いくぞ──ヒール!」
その二発目の治癒魔法で、傷は完全にふさがった。
負傷者の顔色も良くなり、起き上がれるほどにまで回復した。
「おおっ……! もう大丈夫です! 魔法少女様、私にはあなた様が聖女のように見えます。どうお礼を言っていいか……」
「気にすんな、こっちも仕事だ。あんたたちが畑を耕して野菜作ってくれてんのと一緒だよ」
そうして一人の負傷者の治癒を終えたユニスは、立ち上がって大部屋を見渡す。
「……けどそうは言っても、この人数を全員看るのは結構ホネだな……。魔力の消耗もバカに──って、おいイルマ、何やってる」
ユニスが目を向けた先では、赤髪の後輩魔法少女が負傷者の患部に手をあてることもなく、立ったまま治癒魔法を使おうとしていた。
燐光をまとった赤の魔法少女は、大部屋の真ん中に立ち、胸の前で祈るように手を組んで魔力を高めている。
──あんなやり方では、ヒールの治癒効率が悪くなる。
ヒールを使うときに患部に手をあてるのは、魔法少女学園でも習う常識レベルの基礎知識だ。
英才かと思ったが、意外と抜けてるところもあるんだな、とユニスは思った。
そして、こう考える。
しょうがない、だったら自分が教えてやろう。
それが教育係であるユニスの役目なのだから。
そう、ユニスが思った矢先──
「──サークリングヒール!」
イルマの綺麗な声とともに、部屋の真ん中に立つその魔法少女の足元から、光の魔法陣が広がった。
「へっ……?」
間抜けな声をあげるユニス。
そのかたわら、部屋全体に広がった魔法陣からは癒しの光が立ち昇り、部屋にいたすべての負傷者の傷をあっという間に癒した。
しかも一発で、重傷者まで含めての完全回復。
「おおっ……!」
「すげぇ、もうまったく痛まないぞ」
「女神様だ!」
回復した村人たちがイルマを取り囲み、やんややんやとほめ称えた。
「やー、どうもどうも──って、あれ、何ですかユニス先輩」
「……いいからこっち来い」
ユニスに手を引っ張られて、イルマは大部屋の外に引きずり出される。
そしてユニスはイルマを壁際に押し付けると、尋問を開始。
……する前に、イルマがくねくねと恥ずかしそうに身をよじらせる。
「ゆ、ユニス先輩……そんな、いきなり大胆です……」
「そういうんと違うわ! ──それより後輩、なんださっきのあれは」
「さっきのって、サークリングヒールのことですか? あれだけ人数がいたら、あっちのほうが早いかなって思ったんですけど、何かまずかったですか?」
「いや待て待て。……サークリングヒール? なんだそれ。オレそんな魔法、見たことも聞いたこともないぞ。ってか、あれだけの負傷者をいっぺんに治すとかありえないだろ。治癒魔法の常識が全部ひっくり返るぞ」
「えっと、学園の治癒魔法の先生が、『ひょっとしたらイルマなら使えるかもしれない』って、なんかすごい古そうな本を持ってきて教えてくれたんですけど」
「……ちょっと待て。それって古代の伝説級の魔法なんじゃ……」
「そういえば先生、学界に発表するとか言って小躍りしてましたね」
「もうやだこの後輩。帰りたい」
まだゴブリン退治の本題に入る前だというのに、ユニスの心はだいぶ折れていた。
泣きべそのあとを手でこすろうとしていたユニスの前に、後輩からハンカチが差し出される。
「先輩、使います?」
「あ、ああ……サンキュ……」
ユニスはハンカチを受け取って広げ、それで涙を拭う。
そして、少し頬を染めて言った。
「いい匂いだな……お前、これ……」
「はい。カオリグサの花から作られた香料を振ってあります」
「なんだよそれ……こんなの、本気でオレのこと落とす気かよ」
ユニスは恥ずかしそうに視線を逸らしながら言う。
魔法少女の職場では、同僚がみんな女性であることや、一般人とは色々と日常的な感覚が合わないことなどもあり、同性同士、魔法少女同士での恋愛感情を持つことも少なくない。
ユニスが言っているのはそういう意味だが、一方のイルマは朗らかに笑ってみせる。
「えへへー、どうでしょう。でも先輩、その匂いをかいでいると落ち着いてきませんか? リラックス効果があるんですよ」
「……うん、落ち着く。……何だよオレ、バカみたいじゃん。こんないい後輩に、対抗意識なんて持ってさ。……イルマ、ごめんな。オレ、お前の教育係にふさわしくないな」
「そんなことないです。私、ユニス先輩のこと大好きですよ。ドヤ顔で教えてくれるところも、負けず嫌いで意地っ張りなところも、優しいところも全部見せてもらいました。そんなユニス先輩が全部まるごと好きです」
「……この、人たらしが」
「えへへー、ほめ言葉として受け取っておきます」
そんな後輩の人柄に苦笑しつつ、どうにか気を取り直したユニス。
彼女はイルマに先輩として、また教育係として指示を出す。
「よし、じゃあお前のブルームにもロックをかけてみろ。やり方は分かるか?」
「はい。ユニス先輩がやっていたようにやればいいんですよね? じゃあ、いきます──ロック・ヘヴィウェイト!」
イルマがブルームを地面に置いて、魔力を注ぎ込む。
すると──ずごごごごごっ。
イルマのブルームが置かれた部分の土の地面が、そこだけ深々と陥没して、ブルームは地面に埋まってしまった。
陥没してできた穴に向かって思いきり手を伸ばせば、その底のブルームまでどうにか届くかといった深さ。
それを見て──ユニスは熱帯魚のように、口をぱくぱくとさせていた。
「……あのさ、イルマ」
「なんですか、ユニス先輩」
「お前ちょっと、『先輩を立てる』ってこと覚えてもらってもいいか?」
「……? なんですそれ?」
「……いや、いい。気にしないでくれ」
***
再び気を取り直したユニスは、イルマを背後に連れて村長の家の扉をノックする。
「グラスベルの魔法少女ユニスだ。ゴブリン退治の件で来た」
すると扉が開き、中から村長らしき老年の男が現れる。
というか、先ほどの老人だった。
「お、おお、魔法少女様。よく来てくださいました。ささ、どうぞ中へ」
老人は棒読みで言うと、二人の魔法少女を家の中へと案内する。
ユニスが踏み入り、そのあとにイルマが続くが、その際イルマはユニスへとそっと耳打ちをする。
「ユニス先輩、村長さん、いい人ですね。さっきの見なかったことにしてくれてますよ」
「…………」
耳に吹きかけられる吐息に頬を染めながらも、複雑な気持ちになるユニス。
なんかもう、どうにでもしてくれという心持ちだった。
そんな二人は村長に連れられ、大きな家の中を進んでいく。
すると、次の大部屋で二人が見たのは、傷ついた何人もの村人たちの姿だった。
「う、ぐぅっ……」
「ちくしょう、ゴブリンのやつら……!」
「うぅっ、痛てぇよぉ……」
大部屋に何枚もの毛布が敷かれ、その上に負傷者たちが寝かされている。
いずれも傷には包帯が巻かれているが、血がにじんでいて痛々しい。
村長が痛ましいという様子で首を横に振る。
「村の男たちが武器を取り、どうにかゴブリンどもを追い払ったのですが──その犠牲がこの有様です」
「……重傷者もいるな。殺されたやつはいるのか?」
「いえ。死人は出さずにすみました。不幸中の幸いです」
「よし、だったら何とかなるな。──イルマ、手伝え。ヒールをかけて回るぞ」
「はい、ユニス先輩!」
ユニスは後輩の返事を確認すると、自身は一人の重傷者の前で膝をつく。
そして患部に手をあてると、魔法を発動した。
「──ヒール!」
ユニスの手から温かい治癒の光が生まれ、それが負傷者の患部に吸い込まれていく。
完全にではないが傷が癒えていき、苦しんでいた患者の吐息もいくぶんか穏やかになった。
「はぁっ……はぁっ……あ、ありがとうございます、魔法少女様。ずいぶん楽に──ぐっ……!」
「いや、まだ治り切ってない。もう一発いくぞ──ヒール!」
その二発目の治癒魔法で、傷は完全にふさがった。
負傷者の顔色も良くなり、起き上がれるほどにまで回復した。
「おおっ……! もう大丈夫です! 魔法少女様、私にはあなた様が聖女のように見えます。どうお礼を言っていいか……」
「気にすんな、こっちも仕事だ。あんたたちが畑を耕して野菜作ってくれてんのと一緒だよ」
そうして一人の負傷者の治癒を終えたユニスは、立ち上がって大部屋を見渡す。
「……けどそうは言っても、この人数を全員看るのは結構ホネだな……。魔力の消耗もバカに──って、おいイルマ、何やってる」
ユニスが目を向けた先では、赤髪の後輩魔法少女が負傷者の患部に手をあてることもなく、立ったまま治癒魔法を使おうとしていた。
燐光をまとった赤の魔法少女は、大部屋の真ん中に立ち、胸の前で祈るように手を組んで魔力を高めている。
──あんなやり方では、ヒールの治癒効率が悪くなる。
ヒールを使うときに患部に手をあてるのは、魔法少女学園でも習う常識レベルの基礎知識だ。
英才かと思ったが、意外と抜けてるところもあるんだな、とユニスは思った。
そして、こう考える。
しょうがない、だったら自分が教えてやろう。
それが教育係であるユニスの役目なのだから。
そう、ユニスが思った矢先──
「──サークリングヒール!」
イルマの綺麗な声とともに、部屋の真ん中に立つその魔法少女の足元から、光の魔法陣が広がった。
「へっ……?」
間抜けな声をあげるユニス。
そのかたわら、部屋全体に広がった魔法陣からは癒しの光が立ち昇り、部屋にいたすべての負傷者の傷をあっという間に癒した。
しかも一発で、重傷者まで含めての完全回復。
「おおっ……!」
「すげぇ、もうまったく痛まないぞ」
「女神様だ!」
回復した村人たちがイルマを取り囲み、やんややんやとほめ称えた。
「やー、どうもどうも──って、あれ、何ですかユニス先輩」
「……いいからこっち来い」
ユニスに手を引っ張られて、イルマは大部屋の外に引きずり出される。
そしてユニスはイルマを壁際に押し付けると、尋問を開始。
……する前に、イルマがくねくねと恥ずかしそうに身をよじらせる。
「ゆ、ユニス先輩……そんな、いきなり大胆です……」
「そういうんと違うわ! ──それより後輩、なんださっきのあれは」
「さっきのって、サークリングヒールのことですか? あれだけ人数がいたら、あっちのほうが早いかなって思ったんですけど、何かまずかったですか?」
「いや待て待て。……サークリングヒール? なんだそれ。オレそんな魔法、見たことも聞いたこともないぞ。ってか、あれだけの負傷者をいっぺんに治すとかありえないだろ。治癒魔法の常識が全部ひっくり返るぞ」
「えっと、学園の治癒魔法の先生が、『ひょっとしたらイルマなら使えるかもしれない』って、なんかすごい古そうな本を持ってきて教えてくれたんですけど」
「……ちょっと待て。それって古代の伝説級の魔法なんじゃ……」
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