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第7章①
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ストリートピアノ撤去まであと二週間とちょっと。珠樹と別れてとぼとぼと帰った俺は、自分のベッドに寝転びながら考えていた。
「ピアノは撤去されたら倉庫のなか……」
真っ暗ななかに放置されるピアノ。誰も弾きに来ないピアノの横で独りぼっちになる奏子さんが思い浮かぶ。
なんだこれ、想像しただけで胸にずしんと来た。こんなの寂しすぎるだろう。倉庫に入れられる前に、どうにか成仏させてあげたい。
「そうだ。もともと俺は奏子さんを成仏させたかったんだ。何も目的は変わっていない。ただ期限が定まってしまっただけじゃん」
あのピアノに引き寄せられ、祟られるのが怖くて奏子さんの我が儘に振り回されつつも俺はピアノを弾いていた。平穏な生活を取り戻すために。
じゃあ、どうすれば成仏出来るのだろうか。
俺が接してきた中で思ったのは、やはり音楽に対する未練があるのだと思った。いつも弾いている洋楽の曲が未完成だから、成仏出来ないのではと今まで考えていた。そのことに多分間違いはないと思うのだけれど、なんせ正解が分からないのだから予想するしかないのが辛いところだ。
他のクラシックの曲はめちゃくちゃ上手く弾けるのに、俺が出会ったときはずっと洋楽を弾いていた。基本的に俺との会話の中で他の曲を弾く気にならない限り、奏子さんが弾くのはあの洋楽ばかり。だから、奏子さんにとってあの曲が特別なのは確実なのだと思う。
「とにかく、明日は午前しか講義がないから、残りの時間はすべて奏子さんの練習に充てよう」
他に成仏出来そうなことが思い浮かばないのだから、これに賭けるしかない。とにかく、奏子さんにあの洋楽を完全マスターしてもらおうと気合いを入れるのだった。
「奏子さん、すみません。管理会社と話してきましたが力及びませんでした」
大学帰り、俺は深々と奏子さんに頭を下げた。
「そうか、仕方ないな。ここにピアノを置いてくれていたのもあの人達の善意なんだし。感謝こそすれ、文句を言ったら罰が当たる」
奏子さんは想定していたようで、謝る俺を見て苦笑いしていた。
「だから俺、考えたんです。残りの時間を大事に過ごさなきゃいけないって」
「お、急に前向き発言だな」
「茶化さないでくださいよ。今日は絶対にあの洋楽を完成させますよ」
「そうきたか。うん、でも確かにふみ君に会える内にちゃんと弾けるようになりたい。じゃないと永遠に間違い続けてしまうからな」
奏子さんは何でも無いような口調で切ないことをこぼす。その不意打ちの言葉に、俺はいつももどかしい気持ちがもやもやと胸に渦巻くのだ。
奏子さんの『永遠』は言葉の綾などではなく、本当に永遠を示している。永遠に間違い続ける、しかも俺のように指摘する人間に今後出会う可能性は低いだろう。俺だって指摘したのは本当に気まぐれだったのだから。うぬぼれかもしれないけれど、奏子さんにとって俺との出会いは奇跡なのかもしれない。俺にとっては……よく分からないけれど。
ちなみに俺の計画はこうだ。翌日になったら奏子さんのピアノのレベルは元に戻る。ならばその日のうちに細部まで弾き込んで完璧レベルにする。今までだって間違っているところを練習し、通しで一曲弾ききったりもしていた。でも成仏していない。つまり『奏子さんが完璧に弾きこなしたと思えるレベル』にならなければ駄目なのではと思うのだ。
まぁ、奏子さんってプロ級だから、その求める完璧のレベルってどの高さだよって思わなくもないけれど……。
ランチタイムの時間帯はほぼ弾きに来る人はいなかったので、ひたすら奏子さんに弾いてもらった。間違って弾いてしまう部分も正しく弾けるようになり、あとは強弱の付け方、細部の弾き方のニュアンスだったりを弾き込んで染みこませていく。
夕方になると弾きに来る人が増えた。撤去されることが告知されているせいか、その前に是非弾こうと待機列が出来るくらい人が集まる時間帯も。その間はみんなが弾くのを休憩がてら二人で眺めていた。
「わざわざ弾きに来てくれる人がこんなにもいるって、なかなかすごいな。ずっと一人だったから嬉しいものだな。ふみ君には感謝しているよ。今までいろいろ振り回して申し訳なかった」
「な、なんです、急に」
まるで別れフラグのような台詞に俺は驚く。でも、そうなんだ。もし完璧に弾けるようになったら、もう奏子さんとは今日でお別れなんだ。
祟られることなく円満に別れられることを願って行動していた。だから、別れることが出来そうで嬉しいはずなのに、ちょっと惜しいなんて思ってしまうのは何故だろうか。
「最初の頃はさ、私のことが見えるふみ君が珍しくて、逃したくないって思っていた。だから、ふみ君が怖がるのを思い切り利用もした」
やっぱり奏子さんは意図的に脅かしてきていたのか。
「私が無理矢理弾かせたせいもあるだろうけど、出会った当時、ふみ君はすごく辛そうに弾いていたな」
「……そう、ですね。ピアノはもう二度と弾かないつもりでしたから」
「ふふ、もったいない」
奏子さんに言われると、誰に言われるよりもグサッと胸に刺さる。
「でも、俺よりも上手くて凄い奴はたくさんいます」
「だから? 下手だったらピアノを弾いてはいけないのか?」
「そ、そういうわけじゃないですけど」
「だろう? それに、この前のふみ君の英ポロは、のびのびとして楽しそうだった。ああいう音も出せるんだなと、すごく驚いたよ。聞いていて自由になれる気がして、もっと聞きたいって思った」
急になんだ、このべた褒めは。やめてくれ、なんか泣きそうになってくるじゃないか。
「ふみ君がどんな理由があってピアノを辞めたのかは知らない。でも、どんな形であれ、また弾いていって欲しい。きっとふみ君のピアノを聞いて感動する人達がいるし、私も聞きたいから届くように弾いてくれよ」
さっきまでは分からなかったけれど、俺にとって奏子さんとの出会いとは、ピアノにもう一度向き合うためだったのかもしれない。俺は奏子さんに無理矢理弾かされなければ絶対にピアノを弾くことはなかった。奏子さんの演奏を聴かなければ、あんなに自由な英ポロは弾けなかった。
そうか、と腑に落ちた。幽霊に詳しい十和が言っていた「波長が共鳴している」って意味が分かった気がする。波長が同じなわけじゃ無く、お互いに影響し合っていたんだ。いやむしろ、俺が一方的に奏子さんに導かれているだけかもしれないが。
勝手に奏子さんに目をつけられて巻き込まれたと思っていた。でも、実際は俺が救われただけなのかも。
ピアノに対して、わだかまりがなくなったわけじゃない。挫折は挫折として心にしっかりと苦々しい後味を残している。母とのピアノを通じた葛藤も無くなったわけじゃない。でも、狭かった視野を奏子さんは広げてくれた。
「あ、ふみくん。話し込んでいる内に人が居なくなっている」
奏子さんの声に顔を上げると、人通りもまばらになっていた。時間を確認するともうすぐ二十時。あと三十分ほどでピアノが施錠されてしまう。
「次が本番、最高の一曲をお届けするから。しっかり聴いていてくれ」
奏子さんは気合い十分に言うと、満面の笑みを浮かべた。
きっと、これが奏子さんの最後の演奏なのだろう。
「ピアノは撤去されたら倉庫のなか……」
真っ暗ななかに放置されるピアノ。誰も弾きに来ないピアノの横で独りぼっちになる奏子さんが思い浮かぶ。
なんだこれ、想像しただけで胸にずしんと来た。こんなの寂しすぎるだろう。倉庫に入れられる前に、どうにか成仏させてあげたい。
「そうだ。もともと俺は奏子さんを成仏させたかったんだ。何も目的は変わっていない。ただ期限が定まってしまっただけじゃん」
あのピアノに引き寄せられ、祟られるのが怖くて奏子さんの我が儘に振り回されつつも俺はピアノを弾いていた。平穏な生活を取り戻すために。
じゃあ、どうすれば成仏出来るのだろうか。
俺が接してきた中で思ったのは、やはり音楽に対する未練があるのだと思った。いつも弾いている洋楽の曲が未完成だから、成仏出来ないのではと今まで考えていた。そのことに多分間違いはないと思うのだけれど、なんせ正解が分からないのだから予想するしかないのが辛いところだ。
他のクラシックの曲はめちゃくちゃ上手く弾けるのに、俺が出会ったときはずっと洋楽を弾いていた。基本的に俺との会話の中で他の曲を弾く気にならない限り、奏子さんが弾くのはあの洋楽ばかり。だから、奏子さんにとってあの曲が特別なのは確実なのだと思う。
「とにかく、明日は午前しか講義がないから、残りの時間はすべて奏子さんの練習に充てよう」
他に成仏出来そうなことが思い浮かばないのだから、これに賭けるしかない。とにかく、奏子さんにあの洋楽を完全マスターしてもらおうと気合いを入れるのだった。
「奏子さん、すみません。管理会社と話してきましたが力及びませんでした」
大学帰り、俺は深々と奏子さんに頭を下げた。
「そうか、仕方ないな。ここにピアノを置いてくれていたのもあの人達の善意なんだし。感謝こそすれ、文句を言ったら罰が当たる」
奏子さんは想定していたようで、謝る俺を見て苦笑いしていた。
「だから俺、考えたんです。残りの時間を大事に過ごさなきゃいけないって」
「お、急に前向き発言だな」
「茶化さないでくださいよ。今日は絶対にあの洋楽を完成させますよ」
「そうきたか。うん、でも確かにふみ君に会える内にちゃんと弾けるようになりたい。じゃないと永遠に間違い続けてしまうからな」
奏子さんは何でも無いような口調で切ないことをこぼす。その不意打ちの言葉に、俺はいつももどかしい気持ちがもやもやと胸に渦巻くのだ。
奏子さんの『永遠』は言葉の綾などではなく、本当に永遠を示している。永遠に間違い続ける、しかも俺のように指摘する人間に今後出会う可能性は低いだろう。俺だって指摘したのは本当に気まぐれだったのだから。うぬぼれかもしれないけれど、奏子さんにとって俺との出会いは奇跡なのかもしれない。俺にとっては……よく分からないけれど。
ちなみに俺の計画はこうだ。翌日になったら奏子さんのピアノのレベルは元に戻る。ならばその日のうちに細部まで弾き込んで完璧レベルにする。今までだって間違っているところを練習し、通しで一曲弾ききったりもしていた。でも成仏していない。つまり『奏子さんが完璧に弾きこなしたと思えるレベル』にならなければ駄目なのではと思うのだ。
まぁ、奏子さんってプロ級だから、その求める完璧のレベルってどの高さだよって思わなくもないけれど……。
ランチタイムの時間帯はほぼ弾きに来る人はいなかったので、ひたすら奏子さんに弾いてもらった。間違って弾いてしまう部分も正しく弾けるようになり、あとは強弱の付け方、細部の弾き方のニュアンスだったりを弾き込んで染みこませていく。
夕方になると弾きに来る人が増えた。撤去されることが告知されているせいか、その前に是非弾こうと待機列が出来るくらい人が集まる時間帯も。その間はみんなが弾くのを休憩がてら二人で眺めていた。
「わざわざ弾きに来てくれる人がこんなにもいるって、なかなかすごいな。ずっと一人だったから嬉しいものだな。ふみ君には感謝しているよ。今までいろいろ振り回して申し訳なかった」
「な、なんです、急に」
まるで別れフラグのような台詞に俺は驚く。でも、そうなんだ。もし完璧に弾けるようになったら、もう奏子さんとは今日でお別れなんだ。
祟られることなく円満に別れられることを願って行動していた。だから、別れることが出来そうで嬉しいはずなのに、ちょっと惜しいなんて思ってしまうのは何故だろうか。
「最初の頃はさ、私のことが見えるふみ君が珍しくて、逃したくないって思っていた。だから、ふみ君が怖がるのを思い切り利用もした」
やっぱり奏子さんは意図的に脅かしてきていたのか。
「私が無理矢理弾かせたせいもあるだろうけど、出会った当時、ふみ君はすごく辛そうに弾いていたな」
「……そう、ですね。ピアノはもう二度と弾かないつもりでしたから」
「ふふ、もったいない」
奏子さんに言われると、誰に言われるよりもグサッと胸に刺さる。
「でも、俺よりも上手くて凄い奴はたくさんいます」
「だから? 下手だったらピアノを弾いてはいけないのか?」
「そ、そういうわけじゃないですけど」
「だろう? それに、この前のふみ君の英ポロは、のびのびとして楽しそうだった。ああいう音も出せるんだなと、すごく驚いたよ。聞いていて自由になれる気がして、もっと聞きたいって思った」
急になんだ、このべた褒めは。やめてくれ、なんか泣きそうになってくるじゃないか。
「ふみ君がどんな理由があってピアノを辞めたのかは知らない。でも、どんな形であれ、また弾いていって欲しい。きっとふみ君のピアノを聞いて感動する人達がいるし、私も聞きたいから届くように弾いてくれよ」
さっきまでは分からなかったけれど、俺にとって奏子さんとの出会いとは、ピアノにもう一度向き合うためだったのかもしれない。俺は奏子さんに無理矢理弾かされなければ絶対にピアノを弾くことはなかった。奏子さんの演奏を聴かなければ、あんなに自由な英ポロは弾けなかった。
そうか、と腑に落ちた。幽霊に詳しい十和が言っていた「波長が共鳴している」って意味が分かった気がする。波長が同じなわけじゃ無く、お互いに影響し合っていたんだ。いやむしろ、俺が一方的に奏子さんに導かれているだけかもしれないが。
勝手に奏子さんに目をつけられて巻き込まれたと思っていた。でも、実際は俺が救われただけなのかも。
ピアノに対して、わだかまりがなくなったわけじゃない。挫折は挫折として心にしっかりと苦々しい後味を残している。母とのピアノを通じた葛藤も無くなったわけじゃない。でも、狭かった視野を奏子さんは広げてくれた。
「あ、ふみくん。話し込んでいる内に人が居なくなっている」
奏子さんの声に顔を上げると、人通りもまばらになっていた。時間を確認するともうすぐ二十時。あと三十分ほどでピアノが施錠されてしまう。
「次が本番、最高の一曲をお届けするから。しっかり聴いていてくれ」
奏子さんは気合い十分に言うと、満面の笑みを浮かべた。
きっと、これが奏子さんの最後の演奏なのだろう。
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