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メインストーリー1
メーグの章
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「ガハハ、さすがメーグ。見事な弓の扱い。無駄打ちばかりする他の連中にも見習わせないとなぁ」
巨漢のピグがそう言って森のアジトに戻っていった。
前方には無数のゴブリの死体と去っていくゴブリの姿が見えた。
メーグの章
僕は門の上にいる。
手には弓を持っている。
そしてピグの言葉を理解している。
なるほど。
「おい、突っ立ってないでアジトで次の作戦会議するぞ!」
さっきの巨漢のピグが声をかけてくる。
仕方なくあとをついて行く。
木で作られた建物の中に入り、巨漢のピグは中央の椅子にドカッと座った。
どうやらこいつがここのボスらしい。
「ピピロ、おまえの策はうまくいったぞ。次はどうする」
巨漢のピグの横に付き添うように年老いたピグが居る。
「ビッピル様、やつらは砦に逃げ帰ったようです。疲弊している今がチャンスかもしれませぬ。夜襲を仕掛けましょう」
「しかしピピロ。あの砦は我々が作っただけあって強固であるぞ。何か次の策でもあるのか?」
「はい、あの砦は木で作られたものです。火矢を放てばいちころでしょう」
「取り戻せぬのなら破壊するか。ガハハ、それもまた一興」
な、なんて卑劣な集団なんだ。
「聞いていたか、メーグ。お前にこの任務を任せる。焼き討ちしてこい!」
さっきまで一緒に戦っていたゴブリを倒しに行く羽目になるとは。
「・・・」
「返事は!」
「し、承知した」
「ガハハ、ゴブリのやつらが慌てふためく様が目に浮かぶわ。ガハハ」
気に入らないが今はこいつに従っている身。
拒否も失敗も許されないだろう。
だからといってゴブリも殺したくない。
陽が落ちるまでに何か考えないと!
無常にも時間だけが過ぎてゆく。
だめだ、時間が足りない。
そしてなによりビッピルの監視下にいる状態で下手な行動は取れない。
砦だけ壊してゴブリを逃がす策。
夕刻
数匹のピグを引き連れて砦へと向う。
場所は当然知っている。
さっきまで居た所だから。
砦が見えてきた。
ギリギリまで接近すると、ピグ達が僕の指示を待っている。
「僕が合図を出したら一斉に火矢を放て」
ピグ達はすなおにうなずく。
ダメ元で試してみよう。
「いくぞ」
『逃げろー!』
僕はゴブリの言葉で合図を出した。
『な、なんだ!?』
砦の中からゴブリの声が聞こえてくる。
ピグ達が次々と火矢を放つ。
『あいつら火矢を放ちやがった!逃げろー!』
『うわあああー、あついいいいい!』
『ギャーー!』
砦内は火矢によって炎上している。
逃げ損ねたゴブリ達の断末魔が聞こえてくる。
ビブリは逃げ切れただろうか。
僕は何も出来ず燃えさかる砦を見続けていたらピグが聞いてきた。
「おまえは何で火矢を撃たない?」
当然の質問である。
「お前らに手柄をあげるためだよ」
と、適当に返事しておいたらピグ達は嬉しそうに火矢を撃ちまくった。
砦が燃え尽きる頃には陽が登っていた。
完勝である。
ピグ達はハイタッチで喜びあっている。
「おい、おまえら、帰るぞ」
見たい光景はここには無かった。
アジトに戻りビッピルの元へ向かい報告した。
「砦を壊滅してきました。ただ、ゴブリを全滅はできませんでした。」
「ガハハ、全滅できなかったのは残念だが、いい気味だ。」
隣に居たピピロが聞いてくる。
「メーグ、おぬし何故浮かない顔をしておる?」
年の功というやつか、鋭い質問をしてきやがる。
「いや、思いのほかピグ達が成果をあげたので」
「ガハハ、褒美を貰い損ねたのが悔しいのか、ガハハ」
怪訝そうな顔でピピロが見ているが、何とかこの場はしのげそうだ。
「ガハハ、これでしばらくはゴブリのやつらもおとなしくしてるだろう。次は村を襲うぞ、ガハハ」
「!」
この辺りで村といえばタスト村。
「ガハハ、今日はゆっくり休んでおけ。出発は明日だからな」
バンバンと背中を叩いてビッピルとピピロが立ち去って行った。
くっ、よりにもよって自分の故郷を襲う事になるとは。
弓の才能はあっても巨漢のビッピル相手には勝てそうにない。
この姿でいる限りはこれからも従うしかないのか。
翌日
「ガハハ、久しぶりに人間相手に大暴れするぞ!今回は金品は盗ったもんの物だ!」
おおー!
ピグ達の雄たけびが森の中をこだまする。
「ガハハ、しゅっぱーつ!」
・・・遅い。
ゴブリと比べると段違いの進行速度。
ピグ自体が遅いのか、ビッピルの移動速度が遅いのか。
村にあまりピグが襲って来なかったのはこれが原因だったのか。
その代わり力は強い。
普通の木の盾では石斧は防げないだろう。
のっそのっそと移動すること数時間。
村が見えてきた。
ようやく戦いが始まる!
って、16年暮らした村に攻め込むのか。
葛藤が過ぎる。
「どうしたメーグ、ゴブリが攻めてきた後から様子がおかしいが、何か隠し事でもあるのか?」
ピピロが心を読むかのようにチクリと刺してくる。
やはりこいつは只者ではない。
「ガハハ、全員停止!メーグ、開戦の矢を放ってやれ!」
くっ、やるしかないか。
わざと建物の屋根に当たるように力を調整して弓を放った。
「ガハハ、全員突撃!存分に暴れろー!」
オオー!
ピグの大群が村へと襲い掛かる。
『キャーッ!ピグが襲ってきたわ!』
村には体格のいい剣士がピグを相手にしながら指示を出している。
『女、子どもは退避しろ!おまえらはサポートにつけ!』
『セイドさん、オレはあんたのサポートでいいっすよね』
隣の若い剣士がそういってピグの進路を阻んでいた。
「ガハハ、あの若い活きがいいヤツから殺るか。メーグ、ワシのサポートにつけ」
のっそのっそと歩きながらビッピルが若い剣士に近寄っていった。
若い剣士、ガイアである。
ガイアの腕前は知っているがビッピル相手には厳しいかもしれない。
『ガイア!そいつの相手はオレがするから周りのピグを倒せ!』
体格のいい剣士、この村のギルドマスターのセイドがガイアを止める。
「ガハハ、どっちが相手でもかまわん。」
ブン!ブン!
ビッピルの移動は遅いが巨大な石斧を軽々と振り回す。
セイドも盾でガードしたり俊敏な動きでビッピルを翻弄しながら攻撃している。
「ガハハ、なかなかこやつ、やりおるな。」
ビッピルとセイドが戦っているのを見ているとピピルが近寄ってきて指示を出してきた。
「メーグ、やつの足元を狙え」
確かにセイドの動きを封じればビッピルが勝つ可能性は高い。
「なにをしておるのじゃ、早く弓を放て」
ためらいつつも弓を構えて狙いを定めていたその時。
『キャーッ!』
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
思わず声の方を向くと逃げ遅れた母親がピグに襲われそうになっていた。
危ない!
姿かたちはピグではあるが僕はメムロ。
思わず母親の方へ向けて駆け出していた。
「グアーッ!メーグ、どこを狙っておる!」
偶然とはいえ放った矢はビッピルの足元に刺さっていた。
『危ない、おばさん!』
ズバーッ!
ガイアがピグに向って飛び込みながら剣を振り下ろして斬り殺した。
「ウググ、メーグの役立たずめ!撤退するぞ!」
ビッピルがそう言うと、ピグ達が村から撤退していく。
村では歓声があがっている。
さすがガイアだ。
みごとに僕の身体はまっぷたつ。
『でも、こいつなんでおばさんの前に?』
不思議そうな顔をしたガイアが最後に見えた気がした。
・・・
「・・・ょうぶか?」
声に起こされるように目を開けるとセイドが心配そうな顔でこっちを見ている。
「あれ?セイドさん?」
「なーにがセイドさん?だ。ピグを倒したあとに倒れたから心配したぞ。」
セイドが呆れた顔をしながらギルドへ戻っていった。
「助けてくれてありがとう、ガイア」
そばに居た母親がそう声をかけてきた。
ガイアの章へつづく
巨漢のピグがそう言って森のアジトに戻っていった。
前方には無数のゴブリの死体と去っていくゴブリの姿が見えた。
メーグの章
僕は門の上にいる。
手には弓を持っている。
そしてピグの言葉を理解している。
なるほど。
「おい、突っ立ってないでアジトで次の作戦会議するぞ!」
さっきの巨漢のピグが声をかけてくる。
仕方なくあとをついて行く。
木で作られた建物の中に入り、巨漢のピグは中央の椅子にドカッと座った。
どうやらこいつがここのボスらしい。
「ピピロ、おまえの策はうまくいったぞ。次はどうする」
巨漢のピグの横に付き添うように年老いたピグが居る。
「ビッピル様、やつらは砦に逃げ帰ったようです。疲弊している今がチャンスかもしれませぬ。夜襲を仕掛けましょう」
「しかしピピロ。あの砦は我々が作っただけあって強固であるぞ。何か次の策でもあるのか?」
「はい、あの砦は木で作られたものです。火矢を放てばいちころでしょう」
「取り戻せぬのなら破壊するか。ガハハ、それもまた一興」
な、なんて卑劣な集団なんだ。
「聞いていたか、メーグ。お前にこの任務を任せる。焼き討ちしてこい!」
さっきまで一緒に戦っていたゴブリを倒しに行く羽目になるとは。
「・・・」
「返事は!」
「し、承知した」
「ガハハ、ゴブリのやつらが慌てふためく様が目に浮かぶわ。ガハハ」
気に入らないが今はこいつに従っている身。
拒否も失敗も許されないだろう。
だからといってゴブリも殺したくない。
陽が落ちるまでに何か考えないと!
無常にも時間だけが過ぎてゆく。
だめだ、時間が足りない。
そしてなによりビッピルの監視下にいる状態で下手な行動は取れない。
砦だけ壊してゴブリを逃がす策。
夕刻
数匹のピグを引き連れて砦へと向う。
場所は当然知っている。
さっきまで居た所だから。
砦が見えてきた。
ギリギリまで接近すると、ピグ達が僕の指示を待っている。
「僕が合図を出したら一斉に火矢を放て」
ピグ達はすなおにうなずく。
ダメ元で試してみよう。
「いくぞ」
『逃げろー!』
僕はゴブリの言葉で合図を出した。
『な、なんだ!?』
砦の中からゴブリの声が聞こえてくる。
ピグ達が次々と火矢を放つ。
『あいつら火矢を放ちやがった!逃げろー!』
『うわあああー、あついいいいい!』
『ギャーー!』
砦内は火矢によって炎上している。
逃げ損ねたゴブリ達の断末魔が聞こえてくる。
ビブリは逃げ切れただろうか。
僕は何も出来ず燃えさかる砦を見続けていたらピグが聞いてきた。
「おまえは何で火矢を撃たない?」
当然の質問である。
「お前らに手柄をあげるためだよ」
と、適当に返事しておいたらピグ達は嬉しそうに火矢を撃ちまくった。
砦が燃え尽きる頃には陽が登っていた。
完勝である。
ピグ達はハイタッチで喜びあっている。
「おい、おまえら、帰るぞ」
見たい光景はここには無かった。
アジトに戻りビッピルの元へ向かい報告した。
「砦を壊滅してきました。ただ、ゴブリを全滅はできませんでした。」
「ガハハ、全滅できなかったのは残念だが、いい気味だ。」
隣に居たピピロが聞いてくる。
「メーグ、おぬし何故浮かない顔をしておる?」
年の功というやつか、鋭い質問をしてきやがる。
「いや、思いのほかピグ達が成果をあげたので」
「ガハハ、褒美を貰い損ねたのが悔しいのか、ガハハ」
怪訝そうな顔でピピロが見ているが、何とかこの場はしのげそうだ。
「ガハハ、これでしばらくはゴブリのやつらもおとなしくしてるだろう。次は村を襲うぞ、ガハハ」
「!」
この辺りで村といえばタスト村。
「ガハハ、今日はゆっくり休んでおけ。出発は明日だからな」
バンバンと背中を叩いてビッピルとピピロが立ち去って行った。
くっ、よりにもよって自分の故郷を襲う事になるとは。
弓の才能はあっても巨漢のビッピル相手には勝てそうにない。
この姿でいる限りはこれからも従うしかないのか。
翌日
「ガハハ、久しぶりに人間相手に大暴れするぞ!今回は金品は盗ったもんの物だ!」
おおー!
ピグ達の雄たけびが森の中をこだまする。
「ガハハ、しゅっぱーつ!」
・・・遅い。
ゴブリと比べると段違いの進行速度。
ピグ自体が遅いのか、ビッピルの移動速度が遅いのか。
村にあまりピグが襲って来なかったのはこれが原因だったのか。
その代わり力は強い。
普通の木の盾では石斧は防げないだろう。
のっそのっそと移動すること数時間。
村が見えてきた。
ようやく戦いが始まる!
って、16年暮らした村に攻め込むのか。
葛藤が過ぎる。
「どうしたメーグ、ゴブリが攻めてきた後から様子がおかしいが、何か隠し事でもあるのか?」
ピピロが心を読むかのようにチクリと刺してくる。
やはりこいつは只者ではない。
「ガハハ、全員停止!メーグ、開戦の矢を放ってやれ!」
くっ、やるしかないか。
わざと建物の屋根に当たるように力を調整して弓を放った。
「ガハハ、全員突撃!存分に暴れろー!」
オオー!
ピグの大群が村へと襲い掛かる。
『キャーッ!ピグが襲ってきたわ!』
村には体格のいい剣士がピグを相手にしながら指示を出している。
『女、子どもは退避しろ!おまえらはサポートにつけ!』
『セイドさん、オレはあんたのサポートでいいっすよね』
隣の若い剣士がそういってピグの進路を阻んでいた。
「ガハハ、あの若い活きがいいヤツから殺るか。メーグ、ワシのサポートにつけ」
のっそのっそと歩きながらビッピルが若い剣士に近寄っていった。
若い剣士、ガイアである。
ガイアの腕前は知っているがビッピル相手には厳しいかもしれない。
『ガイア!そいつの相手はオレがするから周りのピグを倒せ!』
体格のいい剣士、この村のギルドマスターのセイドがガイアを止める。
「ガハハ、どっちが相手でもかまわん。」
ブン!ブン!
ビッピルの移動は遅いが巨大な石斧を軽々と振り回す。
セイドも盾でガードしたり俊敏な動きでビッピルを翻弄しながら攻撃している。
「ガハハ、なかなかこやつ、やりおるな。」
ビッピルとセイドが戦っているのを見ているとピピルが近寄ってきて指示を出してきた。
「メーグ、やつの足元を狙え」
確かにセイドの動きを封じればビッピルが勝つ可能性は高い。
「なにをしておるのじゃ、早く弓を放て」
ためらいつつも弓を構えて狙いを定めていたその時。
『キャーッ!』
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
思わず声の方を向くと逃げ遅れた母親がピグに襲われそうになっていた。
危ない!
姿かたちはピグではあるが僕はメムロ。
思わず母親の方へ向けて駆け出していた。
「グアーッ!メーグ、どこを狙っておる!」
偶然とはいえ放った矢はビッピルの足元に刺さっていた。
『危ない、おばさん!』
ズバーッ!
ガイアがピグに向って飛び込みながら剣を振り下ろして斬り殺した。
「ウググ、メーグの役立たずめ!撤退するぞ!」
ビッピルがそう言うと、ピグ達が村から撤退していく。
村では歓声があがっている。
さすがガイアだ。
みごとに僕の身体はまっぷたつ。
『でも、こいつなんでおばさんの前に?』
不思議そうな顔をしたガイアが最後に見えた気がした。
・・・
「・・・ょうぶか?」
声に起こされるように目を開けるとセイドが心配そうな顔でこっちを見ている。
「あれ?セイドさん?」
「なーにがセイドさん?だ。ピグを倒したあとに倒れたから心配したぞ。」
セイドが呆れた顔をしながらギルドへ戻っていった。
「助けてくれてありがとう、ガイア」
そばに居た母親がそう声をかけてきた。
ガイアの章へつづく
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