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メインストーリー1
続々・メムロの章:激闘編
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ハァ、ハァ、ハァ。
「メムロちゃん、ぼさーっとすな、そっちにいったでー」
続々・メムロの章:激闘編
ザクッ!
ドサッ!
ようやく片付いた。
街を出てから見たことが無いモンスターが次々と襲ってくる。
タスト村とナトリ街の間が平和な場所に感じる。
「メムロちゃん、無駄な動き多いで。短剣の戦い方はいかに動きをコンパクトにまとめるかやで」
「ルーナちゃんは魔法に頼りすぎで腰が引けとる。もっと間合い詰めんと効果うっすいで」
サーカさんが戦いながらコツを教えてくれる。
しかもアドバイスは的確である。
本当にこの人は何者なんだろうか。
草原に出てきた。
「ここでちょっと休憩とろか。休める時はしっかり休む。これが旅の基本や。ちなみに残りはあと半分ぐらいやで」
まだ半分しか進んでないのか。
「ねぇサーカ。あんた魔法使えないのに何故そんなに詳しいのさ」
ルーナさんが疑問を投げかけた。
確かに魔法が使えないのにアドバイスはすべて的確だ。
「知りたいか?」
「もちろんよ!」
「ほんまにほんまに知りたいんか?」
「もちろんのもちろんよ!」
サーカさんはルーナさんの前にドカッと座って語りだした。
「あれはそう、オレが・・・」
あ、ヤバイと思ったが遅かった。
「12ぐらいの頃・・・略・・・ってわけや」
ルーナさんはぽかーんとしている。
まだサーカさんのノリにはついていけてないようだ。
「何よそれ!説明になってない!というか、自分で略って言うの?」
僕と同じ事を言っている。
ごもっともだがサーカさんには通用しない。
「ようするに、オレは強いっちゅーことや」
ルーナさんはやれやれといった感じだ。
「サーカさん、ギノツ村ってどんな村なの?」
「うーん、雰囲気はタスト村に似とるけど、あっこの近所でえぇ鉱石が取れるから鍛冶の村って感じやなぁ」
鍛冶の村か。
新しい武器もそこで買えるのかな。
僕の短剣を見るともうボロボロだ。
それに引き換えサーカさんの武器は刃こぼれ1つない。
モンスターを倒す数は明らかにサーカさんの方が多い。
「サーカさんの武器って何故、刃こぼれしないの?」
「オレの武器は特注中の特注やからなぁ。それに戦いのセンスがちゃうねん」
自画自賛している。
「ほな、そろそろ休憩終わりにすんでー」
サーカさんがそう言った時だ。
何か空気が変わった気がした。
この空気感はどこかで感じたことがある。
・・・そうだ!ガイアさんでセキダイコに行った時に感じた空気感。
横目でルーナさんを見ると同じ事を思い出したのか、顔が青ざめているようにも見えた。
「ちょっとヤバイで・・・」
本当にちょっとなのか?
と、考える間もなくサーカさんが叫ぶ。
「はよ、こっから離脱や!ダッシュやでー!」
サーカさんを先頭に並んでダッシュする。
しかし、僕の体力ではサーカさんどころかルーナさんにもかなわない。
どんどん離されていく。
「メムロちゃん、はよせな!気合入れ時やで!」
サーカさんが激を飛ばすが気合はもう十分入っている。
ハァハァハァ・・・
もうこれ以上は走れない。
走っているつもりでも、歩く速度になっていた。
サーカさんが諦めた感じで足を止めた。
「やっぱり、あかんか。メムロちゃん、そのへんの木陰にでも隠れとき。ルーナはまだいけるか?」
「な、なんとか」
「ルーナ、この道を先に進め!村で待っとれ!」
「わかった、無理しないでね」
そういうと、ルーナさんは再び駆け出した。
ピリピリとした空気が強くなる。
僕は身体を引きずりながらもかろうじて木陰に身体を隠せる場所に移動した。
逃げる事すら出来ない。
情けないが僕の実力はこの程度だ。
何かが近づいてくるのはわかる。
いったい何がどこから来るんだ?
バサッバサッバサッ!
巨大なそれは空を飛んでいた。
「こないなところまで、ごろうさんなこっちゃで、ほんまに」
サーカさんの口調はいつも通りだが、余裕はなさそうである。
僕は木陰から覗いていた。
徐々に姿が見えてくる。
大きな翼。
長い尻尾。
体表は鱗。
手足っぽいのもある。
・・・
もしかして、ドラゴンってやつか?
カシジュマの時に読んだ架空の話で登場してきたドラゴンと呼ばれるモンスターと条件は一致する。
本に挿絵が無いので実際に姿を見たのは初めてだ。
だから、ドラゴンであっているかどうかはわからないが、たぶんドラゴン系のモンスターだろう。
身体の色は深緑といった感じだろうか。
グルルル!
お腹の芯にまで響いてくる唸り声。
かなりの距離があるのにこの状態。
実際に目の前に居たら気絶でもしていたかもしれない。
バサッバサッバサッ!
それはゆっくりと降りてくる。
「リクドちゃんの監視範囲はこことちゃうんとちゃうのん」
という言葉と同時にサーカさんが突っ込んで行った。
サーカさんがリクドと呼んでいたそのモンスターは炎を口から吐き出した。
危ない!と、思ったがサーカさんはひらりとかわし、なおも前進。
もう少しで顔への攻撃範囲というところで、リクドは顔を振ってサーカさんを弾き飛ばした。
「ふー、危ない危ない。炎吐いた後がチャンスゆーたの誰や。めっちゃピンチやないか」
どうやら、サーカさんは飛ばされたのではなく、自ら後ろに飛んで避けたようだ。
華麗な剣さばきは見ていたが、このすばやさがあるからこその攻撃方法なのだろう。
自分に合った武器と攻撃方法とはこういう事か。
ブオーン!
スパッ!
リクドが尻尾を振り回してきたが、これも飛んで避ける。
「おっじょおさん、おっはいりなさいっ。って縄跳びやってる場合ちゃうでー」
避けながらも尻尾に攻撃をあたえていた。
グルルルーッ!
ダメージとしては大きくないが攻撃されたことに腹を立てている。
「リクドちゃんもまだまだやなー」
そういいながら、リクドの攻撃の隙を突いて切り刻んでいく。
硬そうな鱗をまとった皮膚なのに、スパスパと切れるのは何故だろう。
それほどいい武器なのか。
いや、武器の性能だけでは説明がつかない気がする。
何か秘密があるのか?
サーカさんの本気の戦いに目が離せない。
隠れるように言われていたが、気がつけば木陰から半分以上も身体が出ていた。
「ったく、そろそろ諦めてくれへんかのー。リクドちゃんもこないな無駄な戦いしにきたんちゃうやろ」
グガーーッ!
バサッバサッバサッ・・・
リクドが吠えたと同時に飛び立った。
言葉でも通じてるのか?
とにかく、この場は無事に乗り切った気がした。
僕が重い身体を引きずりながら木陰から出て、サーカさんに近寄ろうとした時!
ヒューッ!
ザクッ!
身を隠すために逃げ込んだ木に、血がついた矢が刺さっているのが見えた。
バタンッ!
そのまま前に倒れこんだ。
「メムロちゃーん、もう出てきてもえぇでー。どこにおんねやー?」
叫んでいるはずのサーカさんの声が小さくなっていく。
・・・
「急に森の外が騒がしくなったと思ったら、リクドが来ていたのか。様子を見に来ただけなのに、逃げ隠れている人間を容赦なく後ろから攻撃するとは・・・さすがだな、メルダール」
そういうと、肩をポンと叩かれた。
メルダール?
声をかけてきた相手も見たことが無い種族だ。
「さ、目的も済んだし、プリダルエさんに報告に戻るか」
プリダルエ?
僕は今どんな種族になっているのだ?
「お、おう」
理解は出来ていないがとりあえず返事だけしてついていった。
メルダールの章へつづく
「メムロちゃん、ぼさーっとすな、そっちにいったでー」
続々・メムロの章:激闘編
ザクッ!
ドサッ!
ようやく片付いた。
街を出てから見たことが無いモンスターが次々と襲ってくる。
タスト村とナトリ街の間が平和な場所に感じる。
「メムロちゃん、無駄な動き多いで。短剣の戦い方はいかに動きをコンパクトにまとめるかやで」
「ルーナちゃんは魔法に頼りすぎで腰が引けとる。もっと間合い詰めんと効果うっすいで」
サーカさんが戦いながらコツを教えてくれる。
しかもアドバイスは的確である。
本当にこの人は何者なんだろうか。
草原に出てきた。
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まだ半分しか進んでないのか。
「ねぇサーカ。あんた魔法使えないのに何故そんなに詳しいのさ」
ルーナさんが疑問を投げかけた。
確かに魔法が使えないのにアドバイスはすべて的確だ。
「知りたいか?」
「もちろんよ!」
「ほんまにほんまに知りたいんか?」
「もちろんのもちろんよ!」
サーカさんはルーナさんの前にドカッと座って語りだした。
「あれはそう、オレが・・・」
あ、ヤバイと思ったが遅かった。
「12ぐらいの頃・・・略・・・ってわけや」
ルーナさんはぽかーんとしている。
まだサーカさんのノリにはついていけてないようだ。
「何よそれ!説明になってない!というか、自分で略って言うの?」
僕と同じ事を言っている。
ごもっともだがサーカさんには通用しない。
「ようするに、オレは強いっちゅーことや」
ルーナさんはやれやれといった感じだ。
「サーカさん、ギノツ村ってどんな村なの?」
「うーん、雰囲気はタスト村に似とるけど、あっこの近所でえぇ鉱石が取れるから鍛冶の村って感じやなぁ」
鍛冶の村か。
新しい武器もそこで買えるのかな。
僕の短剣を見るともうボロボロだ。
それに引き換えサーカさんの武器は刃こぼれ1つない。
モンスターを倒す数は明らかにサーカさんの方が多い。
「サーカさんの武器って何故、刃こぼれしないの?」
「オレの武器は特注中の特注やからなぁ。それに戦いのセンスがちゃうねん」
自画自賛している。
「ほな、そろそろ休憩終わりにすんでー」
サーカさんがそう言った時だ。
何か空気が変わった気がした。
この空気感はどこかで感じたことがある。
・・・そうだ!ガイアさんでセキダイコに行った時に感じた空気感。
横目でルーナさんを見ると同じ事を思い出したのか、顔が青ざめているようにも見えた。
「ちょっとヤバイで・・・」
本当にちょっとなのか?
と、考える間もなくサーカさんが叫ぶ。
「はよ、こっから離脱や!ダッシュやでー!」
サーカさんを先頭に並んでダッシュする。
しかし、僕の体力ではサーカさんどころかルーナさんにもかなわない。
どんどん離されていく。
「メムロちゃん、はよせな!気合入れ時やで!」
サーカさんが激を飛ばすが気合はもう十分入っている。
ハァハァハァ・・・
もうこれ以上は走れない。
走っているつもりでも、歩く速度になっていた。
サーカさんが諦めた感じで足を止めた。
「やっぱり、あかんか。メムロちゃん、そのへんの木陰にでも隠れとき。ルーナはまだいけるか?」
「な、なんとか」
「ルーナ、この道を先に進め!村で待っとれ!」
「わかった、無理しないでね」
そういうと、ルーナさんは再び駆け出した。
ピリピリとした空気が強くなる。
僕は身体を引きずりながらもかろうじて木陰に身体を隠せる場所に移動した。
逃げる事すら出来ない。
情けないが僕の実力はこの程度だ。
何かが近づいてくるのはわかる。
いったい何がどこから来るんだ?
バサッバサッバサッ!
巨大なそれは空を飛んでいた。
「こないなところまで、ごろうさんなこっちゃで、ほんまに」
サーカさんの口調はいつも通りだが、余裕はなさそうである。
僕は木陰から覗いていた。
徐々に姿が見えてくる。
大きな翼。
長い尻尾。
体表は鱗。
手足っぽいのもある。
・・・
もしかして、ドラゴンってやつか?
カシジュマの時に読んだ架空の話で登場してきたドラゴンと呼ばれるモンスターと条件は一致する。
本に挿絵が無いので実際に姿を見たのは初めてだ。
だから、ドラゴンであっているかどうかはわからないが、たぶんドラゴン系のモンスターだろう。
身体の色は深緑といった感じだろうか。
グルルル!
お腹の芯にまで響いてくる唸り声。
かなりの距離があるのにこの状態。
実際に目の前に居たら気絶でもしていたかもしれない。
バサッバサッバサッ!
それはゆっくりと降りてくる。
「リクドちゃんの監視範囲はこことちゃうんとちゃうのん」
という言葉と同時にサーカさんが突っ込んで行った。
サーカさんがリクドと呼んでいたそのモンスターは炎を口から吐き出した。
危ない!と、思ったがサーカさんはひらりとかわし、なおも前進。
もう少しで顔への攻撃範囲というところで、リクドは顔を振ってサーカさんを弾き飛ばした。
「ふー、危ない危ない。炎吐いた後がチャンスゆーたの誰や。めっちゃピンチやないか」
どうやら、サーカさんは飛ばされたのではなく、自ら後ろに飛んで避けたようだ。
華麗な剣さばきは見ていたが、このすばやさがあるからこその攻撃方法なのだろう。
自分に合った武器と攻撃方法とはこういう事か。
ブオーン!
スパッ!
リクドが尻尾を振り回してきたが、これも飛んで避ける。
「おっじょおさん、おっはいりなさいっ。って縄跳びやってる場合ちゃうでー」
避けながらも尻尾に攻撃をあたえていた。
グルルルーッ!
ダメージとしては大きくないが攻撃されたことに腹を立てている。
「リクドちゃんもまだまだやなー」
そういいながら、リクドの攻撃の隙を突いて切り刻んでいく。
硬そうな鱗をまとった皮膚なのに、スパスパと切れるのは何故だろう。
それほどいい武器なのか。
いや、武器の性能だけでは説明がつかない気がする。
何か秘密があるのか?
サーカさんの本気の戦いに目が離せない。
隠れるように言われていたが、気がつけば木陰から半分以上も身体が出ていた。
「ったく、そろそろ諦めてくれへんかのー。リクドちゃんもこないな無駄な戦いしにきたんちゃうやろ」
グガーーッ!
バサッバサッバサッ・・・
リクドが吠えたと同時に飛び立った。
言葉でも通じてるのか?
とにかく、この場は無事に乗り切った気がした。
僕が重い身体を引きずりながら木陰から出て、サーカさんに近寄ろうとした時!
ヒューッ!
ザクッ!
身を隠すために逃げ込んだ木に、血がついた矢が刺さっているのが見えた。
バタンッ!
そのまま前に倒れこんだ。
「メムロちゃーん、もう出てきてもえぇでー。どこにおんねやー?」
叫んでいるはずのサーカさんの声が小さくなっていく。
・・・
「急に森の外が騒がしくなったと思ったら、リクドが来ていたのか。様子を見に来ただけなのに、逃げ隠れている人間を容赦なく後ろから攻撃するとは・・・さすがだな、メルダール」
そういうと、肩をポンと叩かれた。
メルダール?
声をかけてきた相手も見たことが無い種族だ。
「さ、目的も済んだし、プリダルエさんに報告に戻るか」
プリダルエ?
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