世界の秩序は僕次第

虎鶫

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メインストーリー2

続々々々・メムロの章:合流編

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サーカさんとオオカさんはヨサトの出身なのだろうか。
ギルドにしか行ってないが、村の人の雰囲気からそのような気がする。

続々々々・メムロの章:合流編

「オオカさんはここの出身ですか?」
「気になるかー?せやで、まぁ口調でわかるか」
やっぱりそうだ。
となると、サーカさんも同じだろうな。
サーカさんと雰囲気は似ているが年はオオカさんの方が上だろう。
なんらかの関係性があるに違いないが、変なノリで返されそうな気がするので触れないほうがいいような気がする。

「これから向うワニナってどんなどころですか?」
「ワニナはなぁ、ヨサトと違って静かなところやで」
この地域がすべてこういうノリかと思っていただけに意外な返答だった。

「メムロちゃんはセキダインの方に行った事は?」
「僕が着いた時にはもうギノツが半壊状態でしたが、一応近くまでは」
「近くにごっつい山あったやろ?セキライミのそばには、ごっつい湖があるねんで」
「へー、そうなんですね」
その湖は知っている。
というか、大変な状態になっているはずだ。

ヨサトからワニナまで距離はあったが、安全に(オオカさんがほとんど倒してくれたが)移動できた。

「あのー、ワニナって静かなところですよね?」
「お、おう、せやで・・・」
オオカさんも困惑している。

ワニナの方がなにやら騒がしい。
まぁ原因はわかっているけど。

「メムロちゃん、ちょっと急ぐで」
「は、はい」

僕達は急いでワニナに向った。

「えーらいこっちゃ、えーらいこっちゃ」
「えーらいこっちゃ、えーらいこっちゃ」

ワニナの人達が口々にそういいながらあたふたしている。

オオカさんが1人を捕まえて問いただす。
「いったい何があったんや?」
「えーらいこっちゃ、えーらいこっちゃ」
「えらいこっちゃはえぇけど、なにがえらいこっちゃやねん」
「えーらいこっちゃ、えーらいこっちゃ」
会話になっていない。

「あかんわ、メムロちゃん。話にならん」
さすがのオオカさんでも無理のようだ。
「ギルドいくでー」
「は、はい」

オオカさんとギルドに向った。

「ブラフちゃん、どないなっとんねん!」
オオカさんが入るなりそう言った。
ブラフ?ここのギルドマスターかな?

「オオカか、久しいな」
「のんきに挨拶してる場合ちゃうで、どないなっとんねんって」
「そう急かすな。とにかく、えらいことになってる」
「だから、そのえらいことってなんやねん」
「オオカ、まぁ落ち着けって」
話が一向に進まない。

「僕はメムロといいます。あのー、何が起きたのでしょうか?」
「お、ちっこいの。オオカのつれか。よろしゅーな」
「あ、どうも」
僕は頭を下げた。

「で、何が起きてるのですか?」
「うーん、口で説明するよりもセキライミに向えばえぇ。セイドたちもおるはずや」
よかった、セイドさん達も無事にここまでついていたのか。

「メムロちゃん、いくでー」
そういうとオオカさんはギルドを出た。
僕もあとに続いた。

タッタッタ!

前方に人影が見え出した。
セイドさん達だろう。
でも、呆然とした感じだ。

「おー、セイドちゃん、おひさやでー・・・ってなんやこれはー!」
オオカさんがセイドさんに声をかけると同時に大声を出して驚いた。

セキライミ・・・が、あった場所が完全に水没している。

「セイドちゃん、どういうこっちゃ?」
「わからん、オレ達が着いた時には、すでにこの状態だった」
『久しぶりだな、オオカ。サーカはどうにかならないのか?』
『ドンちゃんもおひさやなー。サーカのアホが迷惑かけてすまんなー』
オオカさんがみんなと話をしている。

「メムロくん!無事でよかったー!」
ルーナさんが安心した顔をしている。

「お、メムロちゃーん。ほらなー、ひょっこり現れるゆーたやろ」
サーカさんだけは相変わらずのテンションだった。

「森の雰囲気も変な感じなのだ。まだ中には入っていないが、オレの知る森にも見えるし何か禍々しい雰囲気もある」
「ほんなら、森に行くしかないやん」
「オオカの言う通りだが・・・」
「ここでぼーっと突っ立っててもなーんも始まらんで。一旦ギルドにもどろかー」
オオカさんが珍しく?ちゃんとした事を言った。
セイドさん達も頷くと、みんなでギルドに戻った。

「で、何があったんや?」
オオカさんが口火を切った。
「オレ達がワニナに着く前ぐらいに、何かがセキライミに向かって飛んで行ったのが見えた、そのあとに大きな音がして、駆けつけたらあの状態だ」
セイドさんが答えた。
何かが飛んで行った・・・正確には飛ばされたブクドの事だろう。

「森には誰も行ってへんのかいな」
「サーカが勝手に行きそうになったが止めた」
「えぇ判断やで、セイドちゃん」
そう言うとオオカさんはサーカさんの方を見たが、サーカさんは顔をそむけている。

「ブラフちゃん、森はどないな感じ?」
「それがよーわからんのや。ギルド員に行かせたら森に入ったはずやのに入り口に戻るねんて」
「アッハッハ、ブラフちゃんらしくない冗談やで」
「ちゃうねんて、ほんまにそうらしいねんて」
「ブラフちゃんが直接行けたらよかったのになぁ。ギルドマスターも楽やないなぁ」
「オオカ・・・ギルドマスターをオレに押し付けたおまえがいうな」
オオカさんとブラフさんはどうやらそういう関係らしい。
大人は大変だ。

「ブラフ、どうする?」
セイドさんが尋ねた。
「セキライミがあないになった以上は、森に行くしかないやろ」
「ま、せやな」
オオカさんも同意見のようだ。

「オオカ、森行くメンバーはどうすんねん」
「そんなんサーカ以外に決まってるやん」
サーカさんが珍しく反論しない。
オオカさんには頭が上がらないのだろう。

「っていうか、オレが全部決めてもえぇんか?」
オオカさんがブラフさんに聞くと頷いた。

「ほな、オレとドンちゃんとメムロちゃんは森。サーカとルーナちゃんはセキダインの様子をみておいで。ブラフちゃんと、セイドちゃんはセキライミの様子と策でも練っといて」
全員が頷いた。

「ってことで、出発やー!」
オオカさんがそういうとギルドを出て行った。
僕が森に行っても大丈夫なんだろうか。

続々々々・メムロの章つづく
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