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プリジュドルート
続々々々々・メムロの章:ギノツの森編
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「うーん・・・」
ナトリを出てからサーカさんはずっと考え事をしている。
「サーカどうしたの?ギルドではノリノリだったのに」
さすがのルーナさんも心配そうにしている。
続々々々々・メムロの章:ギノツの森編
「うーん・・・」
ルーナさんの問いかけが聞こえないのか、サーカさんは考え事をしながら唸っている。
「わっ!」
僕はサーカさんに向けて脅かしてみた。
「な、なんやメムロちゃん、そないな大声だして」
「メムロくんまで急にどうしたのよ?」
心配される結果になってしまった。
「すみません、でもサーカさんは何か気になっている事でもあるのかなぁと」
「うーん・・・それがやなぁ・・・」
ゴクリ。
僕とルーナさんは息を呑んだ。
「ギノツの森に行くんはえぇけど、なにしたらえぇんやろか」
・・・
「サーカ、こっちにおいで」
「お、ルーナちゃん、ロキはんから聞いてたんか?なになに?」
ドゴッ!
「うぐぉ・・・」
ルーナさんの鉄拳が油断していたサーカさんのみぞおちにクリーンヒットして悶絶している。
「ル、ルーナさん・・・それは・・・」
「なぁに?メムロくーん?」
こ、怖い・・・
「い、いえ、なんでもないです」
ルーナさんはこの手の冗談があまり好きじゃないんだった。
「アホのサーカは置いといてギノツに向うわよ」
「は、はい」
これで今回の主導権は完全にルーナさんになった。
「そ、それにしても、くっさいなぁ」
お腹をさすりながらもう片方の手で鼻をつまみながらサーカさんが言った。
「そうですね、焦げ臭いというかなんというか」
「・・・」
ルーナさんは完全に無視している。
「噴火に倒木、ほんまにどないなっとるんや」
「あの噴火だとギノツにあった砦と村は完全に壊滅してるでしょうね」
「ん?なんや、メムロちゃん、現場を見とったんかいな」
ギクッ。
しまった、口が滑りすぎた。
「い、いえ、目が覚めた場所から山からの溶岩が砦のようなものに降り注いでるのが見えましたので・・・」
本当は目の前で見ていたが、それ以外の嘘はついていない。
「ふーん・・・、ま、えぇわ。行ったらわかるやろ」
「・・・」
ルーナさんは相変わらず無口のままだ。
「あ、あれー?」
先頭を歩いていたルーナさんが急に大声を出して驚いている。
「ど、どないしたんや、ルーナちゃん。さっきはほんまにごめんやで」
「そんなのもうどうでもいいのよ、それよりもアレよアレ」
鉄拳制裁をそんなの扱いされたサーカさんには気の毒だが、ルーナさんが指をさした先の光景に比べるとそんな事どころではなかった。
「なんやあれ、森が枯れとるやん」
「大きな木が倒れたのはメムロくんから聞いていたけど・・・」
そう言いながらルーナさんがこっちを見てくる。
ブンブンブン。
僕は首を横に振った。
確かに木が倒れたのは見ていたし、目覚めた時は森は普通だった。
「木が倒れた衝撃で目が覚めたんですけど、森はまだ普通の状態でした」
嘘ではない。
森が枯れていたのならギルドで報告している。
「ごっつい木がなくなっとるんが原因かいな」
あの木が森の栄養素になっている?
「サーカさん、もしそうだとしたら他の森は?」
「見てへんからしらん」
「はぁ・・・ですよねぇ」
「ほんで、ルーナちゃんどないする?」
「じゃぁここで待ってるからサーカ、ギルドまでひとっ走りしてきて」
「よっしゃー、まかしときー・・・ってなんでやねん」
これがノリツッコミというやつだろうか。
「ギルドに報告は必要だけど、もう少し森に近寄ってみる必要があるわね」
さっきのやり取りは無かったかのようにルーナさんが言った。
「せやなぁ、森の全体が枯れてるんかの確認もしとかんとな」
「でもルーナさん、大丈夫でしょうか?」
「え、メムロくん大丈夫って何が?」
「何がって、森には強い敵が居るって・・・」
僕の記憶ではプリジュドとプリダルエが戦っていたはずだ。
「メムロくん、その時はあれよ」
なんだろう。
「全力で逃げる!」
ドテッ!
サーカさんがこけた。
「ルーナちゃん、なかなかえぇボケかますやん」
確かにルーナさんらしくないが、現状の戦力を考えると撤退の選択は間違っていない・・・と思う。
「サーカ、いつまでも転がってないでさっさと森にいくわよ」
ルーナさんはまたもや何事も無かったかのように歩いていった。
森に近づくにつれて凄惨な状況が目の前に広がっていく。
あの青々と茂っていた森は影も形もない。
2人の戦いの決着はついたのだろうか。
いや、その前にイウンは無事なのだろうか。
色々な事が頭をよぎるが答えはでない。
「ルーナちゃん、ちょい待ち」
「え、サーカどうしたの?」
「アカン、これ以上はアカン」
サーカさんの顔は真剣そのもので冗談を言う雰囲気でもない。
「わかったわ、ギルドに戻るわ」
ルーナさんはそう言うと走り出した。
サーカさんも走り出した。
2人が走り出したので僕も慌てて走ろうとした時に何か視線を感じた。
「!」
思わず視線を感じる方向に顔を向けた。
ぼんやりとだがプリダルエがこっちを見ている。
プリダルエがいるってことはプリジュドは負けたのか?
「メムロちゃん、ボサッとしてんとはよ走り!」
「あ、はい!」
いや、今はそんな事を考えている場合ではない、急いでこの場を離れないと。
『あの小僧の雰囲気・・・』
タッタッタ・・・
逃げ帰るような勢いでナトリのギルドに戻った。
「おぉ、戻ってきたか」
ロキさんがいつものように出迎えてくれた。
「ハァハァハァ・・・」
「3人ともどうしたそんなに慌てて、ギノツの森はどうだった?」
「ハァハァハァ・・・」
3人とも全力で走ったので息を整えるので精一杯だ。
「とりあえず、座って休め。もうじきみんなも戻ってくるだろう」
ロキさんの言う通り全員戻ってきた。
「全員揃ったな、ではそれぞれ報告をしてくれ」
続々々々々・メムロの章つづく
ナトリを出てからサーカさんはずっと考え事をしている。
「サーカどうしたの?ギルドではノリノリだったのに」
さすがのルーナさんも心配そうにしている。
続々々々々・メムロの章:ギノツの森編
「うーん・・・」
ルーナさんの問いかけが聞こえないのか、サーカさんは考え事をしながら唸っている。
「わっ!」
僕はサーカさんに向けて脅かしてみた。
「な、なんやメムロちゃん、そないな大声だして」
「メムロくんまで急にどうしたのよ?」
心配される結果になってしまった。
「すみません、でもサーカさんは何か気になっている事でもあるのかなぁと」
「うーん・・・それがやなぁ・・・」
ゴクリ。
僕とルーナさんは息を呑んだ。
「ギノツの森に行くんはえぇけど、なにしたらえぇんやろか」
・・・
「サーカ、こっちにおいで」
「お、ルーナちゃん、ロキはんから聞いてたんか?なになに?」
ドゴッ!
「うぐぉ・・・」
ルーナさんの鉄拳が油断していたサーカさんのみぞおちにクリーンヒットして悶絶している。
「ル、ルーナさん・・・それは・・・」
「なぁに?メムロくーん?」
こ、怖い・・・
「い、いえ、なんでもないです」
ルーナさんはこの手の冗談があまり好きじゃないんだった。
「アホのサーカは置いといてギノツに向うわよ」
「は、はい」
これで今回の主導権は完全にルーナさんになった。
「そ、それにしても、くっさいなぁ」
お腹をさすりながらもう片方の手で鼻をつまみながらサーカさんが言った。
「そうですね、焦げ臭いというかなんというか」
「・・・」
ルーナさんは完全に無視している。
「噴火に倒木、ほんまにどないなっとるんや」
「あの噴火だとギノツにあった砦と村は完全に壊滅してるでしょうね」
「ん?なんや、メムロちゃん、現場を見とったんかいな」
ギクッ。
しまった、口が滑りすぎた。
「い、いえ、目が覚めた場所から山からの溶岩が砦のようなものに降り注いでるのが見えましたので・・・」
本当は目の前で見ていたが、それ以外の嘘はついていない。
「ふーん・・・、ま、えぇわ。行ったらわかるやろ」
「・・・」
ルーナさんは相変わらず無口のままだ。
「あ、あれー?」
先頭を歩いていたルーナさんが急に大声を出して驚いている。
「ど、どないしたんや、ルーナちゃん。さっきはほんまにごめんやで」
「そんなのもうどうでもいいのよ、それよりもアレよアレ」
鉄拳制裁をそんなの扱いされたサーカさんには気の毒だが、ルーナさんが指をさした先の光景に比べるとそんな事どころではなかった。
「なんやあれ、森が枯れとるやん」
「大きな木が倒れたのはメムロくんから聞いていたけど・・・」
そう言いながらルーナさんがこっちを見てくる。
ブンブンブン。
僕は首を横に振った。
確かに木が倒れたのは見ていたし、目覚めた時は森は普通だった。
「木が倒れた衝撃で目が覚めたんですけど、森はまだ普通の状態でした」
嘘ではない。
森が枯れていたのならギルドで報告している。
「ごっつい木がなくなっとるんが原因かいな」
あの木が森の栄養素になっている?
「サーカさん、もしそうだとしたら他の森は?」
「見てへんからしらん」
「はぁ・・・ですよねぇ」
「ほんで、ルーナちゃんどないする?」
「じゃぁここで待ってるからサーカ、ギルドまでひとっ走りしてきて」
「よっしゃー、まかしときー・・・ってなんでやねん」
これがノリツッコミというやつだろうか。
「ギルドに報告は必要だけど、もう少し森に近寄ってみる必要があるわね」
さっきのやり取りは無かったかのようにルーナさんが言った。
「せやなぁ、森の全体が枯れてるんかの確認もしとかんとな」
「でもルーナさん、大丈夫でしょうか?」
「え、メムロくん大丈夫って何が?」
「何がって、森には強い敵が居るって・・・」
僕の記憶ではプリジュドとプリダルエが戦っていたはずだ。
「メムロくん、その時はあれよ」
なんだろう。
「全力で逃げる!」
ドテッ!
サーカさんがこけた。
「ルーナちゃん、なかなかえぇボケかますやん」
確かにルーナさんらしくないが、現状の戦力を考えると撤退の選択は間違っていない・・・と思う。
「サーカ、いつまでも転がってないでさっさと森にいくわよ」
ルーナさんはまたもや何事も無かったかのように歩いていった。
森に近づくにつれて凄惨な状況が目の前に広がっていく。
あの青々と茂っていた森は影も形もない。
2人の戦いの決着はついたのだろうか。
いや、その前にイウンは無事なのだろうか。
色々な事が頭をよぎるが答えはでない。
「ルーナちゃん、ちょい待ち」
「え、サーカどうしたの?」
「アカン、これ以上はアカン」
サーカさんの顔は真剣そのもので冗談を言う雰囲気でもない。
「わかったわ、ギルドに戻るわ」
ルーナさんはそう言うと走り出した。
サーカさんも走り出した。
2人が走り出したので僕も慌てて走ろうとした時に何か視線を感じた。
「!」
思わず視線を感じる方向に顔を向けた。
ぼんやりとだがプリダルエがこっちを見ている。
プリダルエがいるってことはプリジュドは負けたのか?
「メムロちゃん、ボサッとしてんとはよ走り!」
「あ、はい!」
いや、今はそんな事を考えている場合ではない、急いでこの場を離れないと。
『あの小僧の雰囲気・・・』
タッタッタ・・・
逃げ帰るような勢いでナトリのギルドに戻った。
「おぉ、戻ってきたか」
ロキさんがいつものように出迎えてくれた。
「ハァハァハァ・・・」
「3人ともどうしたそんなに慌てて、ギノツの森はどうだった?」
「ハァハァハァ・・・」
3人とも全力で走ったので息を整えるので精一杯だ。
「とりあえず、座って休め。もうじきみんなも戻ってくるだろう」
ロキさんの言う通り全員戻ってきた。
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