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佐々村美守2
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それとほぼ時を同じくして、青白い顔をした光が戻ってくる。
げっそりとした表情の彼女は、先ほどまでとは別人のように見えた。
「ははは、すごい変わりぶりだな。ダイエット広告のビフォー・アフターで使えそうだ」
「じょ、冗談言わないで……」
「でも、よく戻ってくる気になったな。それだけは褒めてやるよ」
「……わ、私も除霊師……だから……」
光は辛そうに返事をする。見る限り、とても除霊なんてできそうにない様子だが、意外と根性はあるらしい。戻ってきた光を見て、宗介は少しだけ彼女のことを見直した。
宗介は静かになった美守を柵越しに眺めてから、
「なあ、この牢の鍵って今持ってるか?」
と、乃恵に訊いてみた。
「え、あ、はい。持ってますけど……まさか、中へ入るおつもりですか?」
「ああ。ここから見ているだけじゃ分からないこともあるからな」
「……分かりました。ですが、くれぐれもお気をつけください」
少し迷った様子だったが、乃恵は鍵を開けてくれた。
牢の中へ足を踏み込むと、ヘドロのプールに飛び込んだような気持ち悪さが宗介を襲う。
だが、宗介が牢の中へ入っても、美守に変化はなかった。先ほどのような笑い声をあげることもなく、視線すら宗介に向けようとしない。それでも警戒は緩めずに、宗介はゆっくりと彼女に近づく。
美守の傍らにしゃがみ込むが、彼女は相変わらず何の反応も見せなかった。
宗介はおもむろに美守に手を伸ばし、着物の襟に手をかける。
服に手をかけられても、美守に抵抗する素振りはない。
そこで、宗介は強引に美守の着物をはだけさせた。
「く、黒宮様!?」
「な、何やってるの、宗介君!?」
美守の胸が露見した瞬間、女子二人から非難めいた声があがる。
宗介は彼女らの声を一切無視して、露わになった美守の肌を注意深く観察した。
美守の肌に現れていた症状は、顔の黒い斑点とは異なっていた。赤くはれ上がった部分もあれば、皮膚が焼け爛れたようになっている部分もある。黒く壊死したようになっている個所もあり、いくつもの感染症にかかっているようにすら見えた。
(複数の症状……。しかも、意図されたように症状がはっきりと分布している。これは……)
思考を巡らせながら美守の身体を観察していた、その時だった。
「がああっ!」
これまで何の反応も示さなかった美守が、突然大きな口を開けて宗介の腕に噛み付いてきた。
考え事をしていた宗介は、対応が遅れてしまう。
咄嗟に腕を引っ込めようとしたが間に合わず、美守の口が宗介の右腕をとらえた。
(ヤバイ!)
噛まれた痛みよりも焦りの方が大きかった。
それ故、宗介は反射的にあらん限りの力で噛まれた腕を振り回す。
幸運にも美守の口はすぐに外れ、振り回された勢いで彼女は柵に激突した。
「美守様!」
「宗介君!」
乃恵と光から悲鳴にも似た声が上がった。
だが、宗介はそんな二人の声に構わず、噛まれた腕を確認する。
くっきりと歯型が残ってしまっているが、血は出ていない。
宗介はそれを見て、ほっと安堵の息を吐いた。
「ヒヒ……ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
突き飛ばされた美守は、蹲ったまま不気味な笑い声をあげる。先ほどまでは焦点の定まっていなかった彼女の目。それが今は、爬虫類が獲物を狙うように宗介へと向けられていた。その視線に底冷えするような気味の悪さを感じた宗介は、すぐに牢から出る。
宗介と入れ替わるように乃恵が牢に入り、倒れた美守を介抱した。
乃恵が美守を元の状態に戻したところで、宗介たちは一旦座敷牢の部屋を出る。
部屋の外に出ても、三人の間にはしばし重苦しい沈黙が錨を下ろした。
「あ、あの……」
その沈黙を破ったのは乃恵だった。
「そ、それで、美守様を助けていただけるのでしょうか?」
乃恵はおどおどした口調で宗介たちに尋ねる。
宗介はちらりと光の方を見る。すると、光も不安そうな顔で宗介を見つめてきていた。その目は「私じゃ無理……」ということを如実に告げている。
宗介は、やれやれと溜息をつく。
「ああ、問題ないぜ」
「ほ、本当ですか!?」
宗介が答えると、乃恵は驚きつつ声を弾ませた。おそらく、宗介たちの前に来た除霊師には、ここで「無理だ」と断られてしまったのだろう。
「俺は格が違うからな。並みの除霊師には無理だろうけど、俺なら除霊できる。まあ、任せておけよ」
「ああ、ありがとうございます。でも、本当に良かった。私、早速旦那様にご報告してきますね。きっとお喜びになられるはずですから。お二人は夕食まで先ほどの応接間でおくつろぎください」
ぺこりとお辞儀をすると、乃恵はパタパタと廊下を駆けていった。
「ねえ、宗介君。疑っているわけじゃないけど、本当にアレを祓えるの? それに乃恵ちゃんには黙っていたけど、美守ちゃんの容体……かなり悪いよね?」
乃恵の姿が見えなくなると、光は少々言葉を濁しながら尋ねてきた。
光は光で、美守の状態を的確に判断していたらしい。
「このままだと、もって一週間ってところだな。でも佐々村の人間には言うなよ。余計な不安を煽るだけだからな」
「それは分かってるよ。でも、宗介君なら何とかできるんだよね?」
「さあ」
「さ、さあって! さっき自信満々で大丈夫だって言ってたじゃない! 嘘を吐いたの!?」
宗介を睨み、尖がった声を発する光。おそらく根が真面目で、何でも真剣に捉えてしまう性格なのだろう。女の甲高い声が苦手な宗介は、今後この手の冗談は言うまいと心に決めた。
「まあ、落ち着けよ。単純にあの怨念を祓うだけなら、俺にとってそう難しいことじゃない。でもな、今回の除霊はそれじゃ解決しないんだよ」
「どういうこと?」
「お前、あの怨念の正体が視えたか?」
宗介の問いかけに、光は首を横に振る。
「俺もだ。少なくとも佐々村美守に取り憑いている悪霊はいない。それに、毎日彼女の世話をしている下山乃恵には何の異変もない」
「それってつまり、美守ちゃんだけがターゲットされてるってこと?」
光にしてはなかなか勘が良い。宗介は「そうだ」と言って頷く。
「だから、これは『呪い』の類だと俺は考えている。どこであんな強力な呪いをもらってきたのか知らないが、呪いの元凶を突き留めない限り、いくら怨念を祓ってやったところで彼女は元に戻らない。それに、ちょっと気になることもあるしな……」
「気になること?」
宗介は右腕を光の前に差し出す。肘と手首のちょうど中間辺りには、先ほど美守に噛まれてできた歯型がくっきりと残っていた。
「美守ちゃんに噛みつかれたこと? でも、あれは宗介君がいきなり服を脱がせたから、怒っちゃったんじゃないの?」
「……本気で言っているのか?」
「当たり前だよ! 私でも同じことをされたら、噛み付いちゃうかもしれないもん! あれはどう考えても宗介君が悪い! 少しは反省してよ!」
光は人差し指を宗介に向け、学級委員長のような態度で宗介を注意する。これがジョークならまだ救いもあるが、光の顔は大真面目だ。
説明する気すら失せてしまった宗介は、溜息混じりに「もういい」と告げ、応接間に向かって歩き出す。
呪いに蝕まれている現在の美守には、彼女自身の意思はほとんど残っていないはずだ。故に、『裸を見られて恥ずかしい』『無理やり服を脱がされて腹が立った』といった感情から彼女が行動を起こすとは考えにくい。
逆に言えば、宗介の腕に噛みついたことには、何かしら呪いに由来する原因があるということ。それが何なのかは、今はまだ分からないが。
宗介は歩きながら、もう一度腕に刻まれた歯型を見る。
(厄介な除霊を引き受けちまったかもしれないな……)
この時初めて、宗介はそう自覚した。
げっそりとした表情の彼女は、先ほどまでとは別人のように見えた。
「ははは、すごい変わりぶりだな。ダイエット広告のビフォー・アフターで使えそうだ」
「じょ、冗談言わないで……」
「でも、よく戻ってくる気になったな。それだけは褒めてやるよ」
「……わ、私も除霊師……だから……」
光は辛そうに返事をする。見る限り、とても除霊なんてできそうにない様子だが、意外と根性はあるらしい。戻ってきた光を見て、宗介は少しだけ彼女のことを見直した。
宗介は静かになった美守を柵越しに眺めてから、
「なあ、この牢の鍵って今持ってるか?」
と、乃恵に訊いてみた。
「え、あ、はい。持ってますけど……まさか、中へ入るおつもりですか?」
「ああ。ここから見ているだけじゃ分からないこともあるからな」
「……分かりました。ですが、くれぐれもお気をつけください」
少し迷った様子だったが、乃恵は鍵を開けてくれた。
牢の中へ足を踏み込むと、ヘドロのプールに飛び込んだような気持ち悪さが宗介を襲う。
だが、宗介が牢の中へ入っても、美守に変化はなかった。先ほどのような笑い声をあげることもなく、視線すら宗介に向けようとしない。それでも警戒は緩めずに、宗介はゆっくりと彼女に近づく。
美守の傍らにしゃがみ込むが、彼女は相変わらず何の反応も見せなかった。
宗介はおもむろに美守に手を伸ばし、着物の襟に手をかける。
服に手をかけられても、美守に抵抗する素振りはない。
そこで、宗介は強引に美守の着物をはだけさせた。
「く、黒宮様!?」
「な、何やってるの、宗介君!?」
美守の胸が露見した瞬間、女子二人から非難めいた声があがる。
宗介は彼女らの声を一切無視して、露わになった美守の肌を注意深く観察した。
美守の肌に現れていた症状は、顔の黒い斑点とは異なっていた。赤くはれ上がった部分もあれば、皮膚が焼け爛れたようになっている部分もある。黒く壊死したようになっている個所もあり、いくつもの感染症にかかっているようにすら見えた。
(複数の症状……。しかも、意図されたように症状がはっきりと分布している。これは……)
思考を巡らせながら美守の身体を観察していた、その時だった。
「がああっ!」
これまで何の反応も示さなかった美守が、突然大きな口を開けて宗介の腕に噛み付いてきた。
考え事をしていた宗介は、対応が遅れてしまう。
咄嗟に腕を引っ込めようとしたが間に合わず、美守の口が宗介の右腕をとらえた。
(ヤバイ!)
噛まれた痛みよりも焦りの方が大きかった。
それ故、宗介は反射的にあらん限りの力で噛まれた腕を振り回す。
幸運にも美守の口はすぐに外れ、振り回された勢いで彼女は柵に激突した。
「美守様!」
「宗介君!」
乃恵と光から悲鳴にも似た声が上がった。
だが、宗介はそんな二人の声に構わず、噛まれた腕を確認する。
くっきりと歯型が残ってしまっているが、血は出ていない。
宗介はそれを見て、ほっと安堵の息を吐いた。
「ヒヒ……ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
突き飛ばされた美守は、蹲ったまま不気味な笑い声をあげる。先ほどまでは焦点の定まっていなかった彼女の目。それが今は、爬虫類が獲物を狙うように宗介へと向けられていた。その視線に底冷えするような気味の悪さを感じた宗介は、すぐに牢から出る。
宗介と入れ替わるように乃恵が牢に入り、倒れた美守を介抱した。
乃恵が美守を元の状態に戻したところで、宗介たちは一旦座敷牢の部屋を出る。
部屋の外に出ても、三人の間にはしばし重苦しい沈黙が錨を下ろした。
「あ、あの……」
その沈黙を破ったのは乃恵だった。
「そ、それで、美守様を助けていただけるのでしょうか?」
乃恵はおどおどした口調で宗介たちに尋ねる。
宗介はちらりと光の方を見る。すると、光も不安そうな顔で宗介を見つめてきていた。その目は「私じゃ無理……」ということを如実に告げている。
宗介は、やれやれと溜息をつく。
「ああ、問題ないぜ」
「ほ、本当ですか!?」
宗介が答えると、乃恵は驚きつつ声を弾ませた。おそらく、宗介たちの前に来た除霊師には、ここで「無理だ」と断られてしまったのだろう。
「俺は格が違うからな。並みの除霊師には無理だろうけど、俺なら除霊できる。まあ、任せておけよ」
「ああ、ありがとうございます。でも、本当に良かった。私、早速旦那様にご報告してきますね。きっとお喜びになられるはずですから。お二人は夕食まで先ほどの応接間でおくつろぎください」
ぺこりとお辞儀をすると、乃恵はパタパタと廊下を駆けていった。
「ねえ、宗介君。疑っているわけじゃないけど、本当にアレを祓えるの? それに乃恵ちゃんには黙っていたけど、美守ちゃんの容体……かなり悪いよね?」
乃恵の姿が見えなくなると、光は少々言葉を濁しながら尋ねてきた。
光は光で、美守の状態を的確に判断していたらしい。
「このままだと、もって一週間ってところだな。でも佐々村の人間には言うなよ。余計な不安を煽るだけだからな」
「それは分かってるよ。でも、宗介君なら何とかできるんだよね?」
「さあ」
「さ、さあって! さっき自信満々で大丈夫だって言ってたじゃない! 嘘を吐いたの!?」
宗介を睨み、尖がった声を発する光。おそらく根が真面目で、何でも真剣に捉えてしまう性格なのだろう。女の甲高い声が苦手な宗介は、今後この手の冗談は言うまいと心に決めた。
「まあ、落ち着けよ。単純にあの怨念を祓うだけなら、俺にとってそう難しいことじゃない。でもな、今回の除霊はそれじゃ解決しないんだよ」
「どういうこと?」
「お前、あの怨念の正体が視えたか?」
宗介の問いかけに、光は首を横に振る。
「俺もだ。少なくとも佐々村美守に取り憑いている悪霊はいない。それに、毎日彼女の世話をしている下山乃恵には何の異変もない」
「それってつまり、美守ちゃんだけがターゲットされてるってこと?」
光にしてはなかなか勘が良い。宗介は「そうだ」と言って頷く。
「だから、これは『呪い』の類だと俺は考えている。どこであんな強力な呪いをもらってきたのか知らないが、呪いの元凶を突き留めない限り、いくら怨念を祓ってやったところで彼女は元に戻らない。それに、ちょっと気になることもあるしな……」
「気になること?」
宗介は右腕を光の前に差し出す。肘と手首のちょうど中間辺りには、先ほど美守に噛まれてできた歯型がくっきりと残っていた。
「美守ちゃんに噛みつかれたこと? でも、あれは宗介君がいきなり服を脱がせたから、怒っちゃったんじゃないの?」
「……本気で言っているのか?」
「当たり前だよ! 私でも同じことをされたら、噛み付いちゃうかもしれないもん! あれはどう考えても宗介君が悪い! 少しは反省してよ!」
光は人差し指を宗介に向け、学級委員長のような態度で宗介を注意する。これがジョークならまだ救いもあるが、光の顔は大真面目だ。
説明する気すら失せてしまった宗介は、溜息混じりに「もういい」と告げ、応接間に向かって歩き出す。
呪いに蝕まれている現在の美守には、彼女自身の意思はほとんど残っていないはずだ。故に、『裸を見られて恥ずかしい』『無理やり服を脱がされて腹が立った』といった感情から彼女が行動を起こすとは考えにくい。
逆に言えば、宗介の腕に噛みついたことには、何かしら呪いに由来する原因があるということ。それが何なのかは、今はまだ分からないが。
宗介は歩きながら、もう一度腕に刻まれた歯型を見る。
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