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番外編
エリィに首ったけ 〜Crazy about Elly 2
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(全く、エリィは変わらないな)
ジェイムスはエルリーヌを送る馬車の中で思い返していた。
それはまだ、ジェイムス達の母が健在であった頃、エルリーヌが初めて家にやってきた時の話。
女の子の格好をさせられていたデヴィッドに、女の子の友達を作ってあげたいという母の我儘で、父の友人の娘のエルリーヌが呼ばれたのだ。
エルリーヌは双子たちより一歳歳下で、金髪の巻き毛に青い瞳をした、お人形のような美少女だった。
デヴィッドは女の子の格好でエルリーヌと対面した。
「エルリーヌ・ソーンダイクでございます。ジェイムス様、デヴィ様、今日はよろしくお願いします」
顔合わせの後、ジェイムスは兄アランと剣の稽古をしていた。エルリーヌとデヴィ(実は女装させられているデヴィッド)は部屋で遊んでいるはずだった。
(何をしているんだろう?)
ジェイムスは庭を走るデヴィッドと、それを追いかける少女の姿が目に入って、剣を振る手を止めた。
「兄上、あれは?」
5歳年長のアランと顔を見合わせて、2人の後を追いかけた。
「待ってー!返してー!!」エルリーヌは必死で叫んでいた。
お父様に買ってもらったお気に入りの人形、デヴィッドはその人形を振り回しながら走っている。
「こっちに秘密基地があるんだ!着いてきて!」
デヴィはエルリーヌをそっちのけで全力疾走していた。
そして、案の定というか、走りにくい女の子のドレスが脚に絡まってデヴィは転んでしまった。
手にしていたエルリーヌのお人形は、手放すことをしなかったのでデヴィの下敷きになってしまい、顔も服も汚れて土だらけとなった。おまけにそれを何とかしようと焦ったデヴィが、無理やり人形を整えようとして、服がビリと破けてしまった。
デヴィに追いついたエルリーヌは泣き喚いた。
「あたしのマギーちゃんが壊れたー!デヴィが壊したー!うぇーん」
エルリーヌはまだ6歳。高位貴族の令嬢らしく取り繕うことも忘れて、デヴィをポカスカ叩きながら怒って泣いていた。叩くのに使っているのが、人形のマギーちゃんである事には気がついていない。
2人の元へやってきたアラン(双子の兄、当時12歳)が、エルリーヌに優しく声をかけて慰め、手をとって屋敷まで連れて帰った。ジェイムスはしょぼくれたデヴィを連れて戻った。
デヴィは両親から酷く叱られたが、そもそもが女の子としてエルリーヌと遊ばせることに無理があったのだ。
事情を聞いたソーンダイク侯爵からは逆に、女装をさせられているデヴィのことを気遣われて、どうか叱らないで欲しい、そんなに大切な人形を持っていくエルリーヌも悪いのだからと言われた。
エルリーヌはもう二度とここへは来ない、と言い出すかと思いきや、
「許して差し上げます。でもデヴィは嫌いよ」と、つんと頭を逸らせた。
泣き喚いているところを助けに来てくれたアランが、王子様のように思えて、ちょっぴり胸がときめいてしまったエルリーヌは、あの素敵なお兄様にお会い出来るのなら、意地悪デヴィのことも我慢できる、と6歳なりに考えを巡らせていた。
一方ジェイムスは弟の事が気に入らなかった。
(大体、デヴィッドは男のくせに、あいつだけどうしてエルリーヌと遊ぶんだよ)
ジェイムスは訳のわからない苛立ちから、デヴィッドと喧嘩になった。
「お前がエルリーヌを虐めるから、もう来ないかもしれないじゃないか」
「秘密基地に案内するつもりだったんだよ。虐めてないよ。
なんだよ、ジェイムス、お前はあの泣き虫の味方になるのかよ!」
エルリーヌはもう来ないかもしれない、ジェイムスはせめて弟の無礼のお詫びしたいと考えた。自分だってエルリーヌと話がしたかったのだ。
それゆえ、ジェイムスは、今日のお詫びに代わりの人形をエルリーヌに贈りたいと両親に願い出た。母は喜んで人形を手配し、侍女達に命じて人形のドレスを数着作り、それらを綺麗に包装して花束と一緒に侯爵家へ贈った。贈り主の名はジェイムス・ロックフィールドだ。
ジェイムスはその後も、度々エルリーヌに贈り物をした。
可愛いいお菓子や、小さな髪飾り、花束といった、ジェイムス少年のお小遣いで賄える範囲のものだったが、エルリーヌはどれもとても喜んでくれた。
同じ顔をしてるのに、デヴィと違ってジェイムス様は紳士だわ、エルリーヌはアラン兄さまに憧れていた事も忘れて、いつのまにかジェイムスに夢中になっていった。
両家の親達が、2人の婚約を進めたのは自然の成り行きだった。
(それが僕とエルリーヌの出会いだった。エルリーヌはいつでも真っ直ぐで、全身で喜怒哀楽を表してくれる。
デヴィッドやエルリーヌと違って、僕は感情を面に出すことが苦手だから、彼女のあの感情豊かなところが好きなんだ。
最近は淑女らしく内面を抑えていたけれど、今日のあの怒ってるエリィは、昔みたいで可愛かったな)
揺れる馬車の中でも、エルリーヌは学院での出来事をジェイムスに報告していた。くるくると変わるその表情は愛らしい。彼女は整って大人びた顔立ちだからきつく見られがちだが、本来は明るく素直な性質なのだ。
ジェイムスは、閉じては開く小さな赤い唇から目が離せなかった。話してくれる内容にはあまり興味はなかったけど、それを伝えようと懸命に喋っているエルリーヌを見ているのはとても楽しいことだった。
唇に触れてみたい、思わず手を伸ばしそうになったのを自制した。唇だけではなく、その細い肩も華奢な手も、黄金色の髪も、全てに触れたかった。
ジェイムスは子どもの頃と変わらず、エルリーヌに夢中だったが、感情表現が苦手で、その気持ちをうまく伝えられなかった。「愛している」その一言がいつまでも言えないジェイムスだった。
馬車がソーンダイク侯爵家に着いて、ジェイムスはエルリーヌに手を貸して下ろし、玄関先まで送り届けた。
「ジェイムス様、今日はありがとうございました。お恥ずかしい姿で、お目汚しでした。
それにジェイムス様にもご迷惑をおかけしましたわ」
「いや、何てことはないよ。怒れるエリィが見られて、僕は満足さ」
照れて真っ赤になって、もぅ!と赤い唇を尖らせる。
(触れたい、、ダメだ、我慢だ)
エルリーヌは他人の前では完璧な淑女だが、そんな無防備な顔を他の男には見せないでくれ……
ジェイムスは内心の動揺を隠して微笑んだが、実は嫉妬深い男だった。
ジェイムスはエルリーヌを送る馬車の中で思い返していた。
それはまだ、ジェイムス達の母が健在であった頃、エルリーヌが初めて家にやってきた時の話。
女の子の格好をさせられていたデヴィッドに、女の子の友達を作ってあげたいという母の我儘で、父の友人の娘のエルリーヌが呼ばれたのだ。
エルリーヌは双子たちより一歳歳下で、金髪の巻き毛に青い瞳をした、お人形のような美少女だった。
デヴィッドは女の子の格好でエルリーヌと対面した。
「エルリーヌ・ソーンダイクでございます。ジェイムス様、デヴィ様、今日はよろしくお願いします」
顔合わせの後、ジェイムスは兄アランと剣の稽古をしていた。エルリーヌとデヴィ(実は女装させられているデヴィッド)は部屋で遊んでいるはずだった。
(何をしているんだろう?)
ジェイムスは庭を走るデヴィッドと、それを追いかける少女の姿が目に入って、剣を振る手を止めた。
「兄上、あれは?」
5歳年長のアランと顔を見合わせて、2人の後を追いかけた。
「待ってー!返してー!!」エルリーヌは必死で叫んでいた。
お父様に買ってもらったお気に入りの人形、デヴィッドはその人形を振り回しながら走っている。
「こっちに秘密基地があるんだ!着いてきて!」
デヴィはエルリーヌをそっちのけで全力疾走していた。
そして、案の定というか、走りにくい女の子のドレスが脚に絡まってデヴィは転んでしまった。
手にしていたエルリーヌのお人形は、手放すことをしなかったのでデヴィの下敷きになってしまい、顔も服も汚れて土だらけとなった。おまけにそれを何とかしようと焦ったデヴィが、無理やり人形を整えようとして、服がビリと破けてしまった。
デヴィに追いついたエルリーヌは泣き喚いた。
「あたしのマギーちゃんが壊れたー!デヴィが壊したー!うぇーん」
エルリーヌはまだ6歳。高位貴族の令嬢らしく取り繕うことも忘れて、デヴィをポカスカ叩きながら怒って泣いていた。叩くのに使っているのが、人形のマギーちゃんである事には気がついていない。
2人の元へやってきたアラン(双子の兄、当時12歳)が、エルリーヌに優しく声をかけて慰め、手をとって屋敷まで連れて帰った。ジェイムスはしょぼくれたデヴィを連れて戻った。
デヴィは両親から酷く叱られたが、そもそもが女の子としてエルリーヌと遊ばせることに無理があったのだ。
事情を聞いたソーンダイク侯爵からは逆に、女装をさせられているデヴィのことを気遣われて、どうか叱らないで欲しい、そんなに大切な人形を持っていくエルリーヌも悪いのだからと言われた。
エルリーヌはもう二度とここへは来ない、と言い出すかと思いきや、
「許して差し上げます。でもデヴィは嫌いよ」と、つんと頭を逸らせた。
泣き喚いているところを助けに来てくれたアランが、王子様のように思えて、ちょっぴり胸がときめいてしまったエルリーヌは、あの素敵なお兄様にお会い出来るのなら、意地悪デヴィのことも我慢できる、と6歳なりに考えを巡らせていた。
一方ジェイムスは弟の事が気に入らなかった。
(大体、デヴィッドは男のくせに、あいつだけどうしてエルリーヌと遊ぶんだよ)
ジェイムスは訳のわからない苛立ちから、デヴィッドと喧嘩になった。
「お前がエルリーヌを虐めるから、もう来ないかもしれないじゃないか」
「秘密基地に案内するつもりだったんだよ。虐めてないよ。
なんだよ、ジェイムス、お前はあの泣き虫の味方になるのかよ!」
エルリーヌはもう来ないかもしれない、ジェイムスはせめて弟の無礼のお詫びしたいと考えた。自分だってエルリーヌと話がしたかったのだ。
それゆえ、ジェイムスは、今日のお詫びに代わりの人形をエルリーヌに贈りたいと両親に願い出た。母は喜んで人形を手配し、侍女達に命じて人形のドレスを数着作り、それらを綺麗に包装して花束と一緒に侯爵家へ贈った。贈り主の名はジェイムス・ロックフィールドだ。
ジェイムスはその後も、度々エルリーヌに贈り物をした。
可愛いいお菓子や、小さな髪飾り、花束といった、ジェイムス少年のお小遣いで賄える範囲のものだったが、エルリーヌはどれもとても喜んでくれた。
同じ顔をしてるのに、デヴィと違ってジェイムス様は紳士だわ、エルリーヌはアラン兄さまに憧れていた事も忘れて、いつのまにかジェイムスに夢中になっていった。
両家の親達が、2人の婚約を進めたのは自然の成り行きだった。
(それが僕とエルリーヌの出会いだった。エルリーヌはいつでも真っ直ぐで、全身で喜怒哀楽を表してくれる。
デヴィッドやエルリーヌと違って、僕は感情を面に出すことが苦手だから、彼女のあの感情豊かなところが好きなんだ。
最近は淑女らしく内面を抑えていたけれど、今日のあの怒ってるエリィは、昔みたいで可愛かったな)
揺れる馬車の中でも、エルリーヌは学院での出来事をジェイムスに報告していた。くるくると変わるその表情は愛らしい。彼女は整って大人びた顔立ちだからきつく見られがちだが、本来は明るく素直な性質なのだ。
ジェイムスは、閉じては開く小さな赤い唇から目が離せなかった。話してくれる内容にはあまり興味はなかったけど、それを伝えようと懸命に喋っているエルリーヌを見ているのはとても楽しいことだった。
唇に触れてみたい、思わず手を伸ばしそうになったのを自制した。唇だけではなく、その細い肩も華奢な手も、黄金色の髪も、全てに触れたかった。
ジェイムスは子どもの頃と変わらず、エルリーヌに夢中だったが、感情表現が苦手で、その気持ちをうまく伝えられなかった。「愛している」その一言がいつまでも言えないジェイムスだった。
馬車がソーンダイク侯爵家に着いて、ジェイムスはエルリーヌに手を貸して下ろし、玄関先まで送り届けた。
「ジェイムス様、今日はありがとうございました。お恥ずかしい姿で、お目汚しでした。
それにジェイムス様にもご迷惑をおかけしましたわ」
「いや、何てことはないよ。怒れるエリィが見られて、僕は満足さ」
照れて真っ赤になって、もぅ!と赤い唇を尖らせる。
(触れたい、、ダメだ、我慢だ)
エルリーヌは他人の前では完璧な淑女だが、そんな無防備な顔を他の男には見せないでくれ……
ジェイムスは内心の動揺を隠して微笑んだが、実は嫉妬深い男だった。
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