突然ヒロインとなったマリアンナの恋愛事情〜女装の王子様に囲い込まれました

牧場のばら

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番外編

エリィに首ったけ 〜Crazy about Elly 4

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 ジェイムスは産気づいたエルリーヌを抱いて慌てて屋敷に戻った。
 医者を呼び、メイドたちに準備をさせて、エルリーヌの手を握りしめていた。
 3人目の出産とあって、予想以上に一気にやってきた陣痛の痛みにエルリーヌは、死ぬーと絶叫していた。

「エリィ、君に何があれば僕は生きていけないんだ!愛してる!愛しているんだ!」
 ジェイムスは狼狽して叫んだ。
 医者はまだなのか、陣痛が酷いじゃないか、ああ、エリィ、エリィ、エリィーーー!!死ぬな、死なないでくれー

「旦那様、邪魔です。」

 ジェイムスは侍女長によって部屋から追い出されたが、その顔は真っ青で、駆け寄ってきた子ども達をぎゅうっと抱きしめて、お母様の無事を祈ろうと声をかけていた。

「なんだ、あれは。ジェイムスってあんな奴だったか?」
 少し呆れたデヴィッドに
「愛は人を変えるのよ。」とマリアンナは答えた。

 翌朝、生まれたばかりの赤ん坊と、疲れた様子の妻のベッドの脇にジェイムスは佇んでいた。

「ジェイ、男の子よ」
「そうだね、頑張ったね。ありがとうエリィ」
「アルバートは金髪だけど、この子はあなたみたいな美しい銀の髪になるわ。今はまだ薄いけれどね」
「そうかもしれないね。どっちでもいいよ僕は。君が無事でいてくれたらそれでいい」
「ねぇ、ジェイ?わたしが死んだら生きていけないって、叫んでいたわね。わたし、まだ死なないわよ」

「聞こえていたの?」

「勝手に死なせないで。長生きして子どもたちが巣立ったら、ジェイと一緒に旅に出るのが楽しみなのに。
マリアンナ達も一緒だともっと楽しいわね」

「わかった。一緒に行こう、どこへでも。
 君の行きたいところへ連れていくよ。僕は君がいてくれれば、どこだっていいんだ」

 エルリーヌは優しく微笑んだ。
 わたしは少し休むわ。貴方も眠ってちょうだいね。


 僕は君に初めて会ったあの6歳の日からずっと、君に首ったけなんだよ。死ぬまで一生ね。

 デヴィッドは妻の眠る姿を確認するとそっと部屋を出た。




++++++


番外編もう少し続きます。
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