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一年生
夏休み
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クラスの大半が優一と有川たちの話を聞いていたこともあり、文化祭の準備は授業時間だけを使って無理のないように勧められた。しかし夏休みに入る直前、学級委員長である新城が突然悲鳴を上げた。
「無理! 誰だよ、迷路の壁面に絵を描こうって言ったの!」
「童話モチーフだからね。何もなかったらただの迷路だし」
「夏休み使えたらいけるかもだけど、みんな忙しいじゃん? 部活の大会も練習もあるし、夏期講習もあるだろうから……」
「まあ来れる人でやればいいでしょ」
「そんな放任してたら誰も何もやらずに二学期を迎えることになるんだよ……中学の時もそうだった……」
きっと思い当たるところがあるのだろう。新城の呟きを聞いたクラスメイト達は気まずそうに次々と目を逸らす。まあ確かにそうなるだろうと思いながら優一は一つ新城に提案をした。
「下手でもいいなら俺が大体やっとくよ。どうせ学校には来るし」
「え、でも」
「夏期講習行かないから夏休みも学校の自習室使うつもりなんだよね。あと美術部の作品作りもあるし」
「あ、ありがと上沢! 上沢がいるなら手伝いにくるやつもいっぱいいるよ」
「うわちゃんがいるなら私も手伝うよ!」
「有川は夏期講習で忙しいって言ってたじゃん」
優一の言葉で自分が近宮に何を言っていたのかを思い出したのか、有川は顔を真っ赤にして俯いてしまった。どうせ、きっと誰も来ない。ある程度の予想はつく。優一はちらりと他のクラスメイトのことも盗み見たが、誰もかれも有川のようにできるだけ優一の方を見ないよう努めていた。
「まあ俺、暇だからさ。助けてほしかったらまた連絡するから」
「う、うん……ありがと、うわちゃん」
そう、夏休みにやらねばならないことなんて俺には何もない。学校から出される課題と美術部の展示会に提出する作品作りくらいなものだ。その作品だって今までに描いたデッサンでいいと言われているから、新たに何かを作る必要は何もない。
しかしそれでも俺は学校に来なければならなかった。だって学校に来ないと、陽太の姿が見られない。一年生である陽太はレギュラーには選ばれなかったから、野球部の大会は見に行かなくてもいい。しかし大会期間でも試合のない日は普通に学校で練習がある。その姿を見るために、陽太とのつながりを少しでも保つためにも、俺は学校に来なければならない。
そんな優一の心中など露知らず、新城はまるで救世主でも見るかのようなキラキラとした期待に満ちた目で優一を見つめていた。そこまで期待されると少し重い。俺は近宮のように上手い絵なんてかけやしないし、そもそも私情百パーセントで製作を申し出たのだから。
優一はいたって普通の人間である。だからどうせ色々言葉を並べたってクラスの人間が文化祭準備を手伝いに来ないだろうことには気が付いていた。きっとあれだけ色々言っていた新城だって来やしない。人間とはそういうものだからだ。しかしそれは優一にとって逆に好都合だった。誰にも邪魔されずに陽太の姿を思う存分拝める。夏休みの間は画塾にも夏期講習があるとかで、田中や近宮はそちらに行くそうだから美術室も一人で使える。冷房完備で最高のロケーションを楽しめるだなんて、こんな贅沢ったら他にない。
『ごめんな上沢。任せちゃって』
夏休みに入って一週間が経った。優一の予想通り迷路の作成は誰も手伝いに来なかった。毎日優一がクラスの連絡用アプリに送る進捗報告にはすぐ返信が来るあたり、各々きっと罪悪感はあるのだろう。そんなこと、考えなくていいのに。俺は俺の利になることしかしていないのだから。
段ボールを迷路の形に裁断するのは一学期の間に全部やり終えた。組み立てるのは文化祭直前なので、優一の仕事は絵を描いて色を塗るところまでだ。クラスで考えたおおざっぱな構成を元に優一は鉛筆で下描きをさらさらと描いていく。田中や近宮のような写実的な絵は無理でも、デフォルメ調のイラストなら自分でもなんとか描ける。連絡アプリにアップしても誰からも文句を言われないから、きっとこのテイストで大丈夫なのだろう。まあ手伝いもしない自分たちに何かを言う権利など無いとでも思っているのかもしれないが。
「精が出るなー!」
「陽太。今日もわざわざお疲れ様」
「優一こそお疲れ様。結局誰も来ねえじゃん。まあ俺もだけど」
「ここに来てくれるだけでも嬉しいよ。励みになる」
「……ごめんなぁ」
「なんで。あ、気になるならちょっと見てよ。感想聞きたい」
「それくらいならできそう!」
本当に何も気にしなくていいのに。むしろ練習の休憩時間にわざわざ校舎の三階まで駆け上がってきてくれる陽太に優一は心から感謝していた。陽太がわざわざ自分のもとに来るのに時間と体力を割いてくれているのが何よりも嬉しかった。それこそ疲労など全て吹き飛んでしまうレベルに。
「優一、絵上手くなったよな。いや、前から上手いなーとは思ってたけど」
「そう? でも近宮さんたちに比べたらまだまだだよ」
「比べる必要ねえだろ。……まあ近宮は競争で勝たなきゃいけない立場なんだろうけど」
夏の大会のレギュラーが発表されてから、陽太は暗い顔をすることが多くなった。陽太は一年生だからとかではなく、本気でレギュラーを獲りにいくつもりだったのだろう。その熱意が、本気が優一には眩しくてたまらない。
「あ、ごめん。俺もう行かなきゃ!」
「わざわざありがと」
「じゃあ、またなー!」
優一は美術室を騒々しく飛び出していった陽太を目を細めて見送った。そしてまた段ボールに向き直る。今日中に下描きを終えて、そろそろ主線を描いていきたい。優一は作成に没頭しながらも休憩がてら陽太の練習風景を眺める。一生この時間が続けばいいのに。
二学期になったらすぐに文理選択がある。そして進路指導も。俺はどちらを選ぼうか。一体何に進もうか。優一には全く将来設計と言うのが想像つかなかったが、同時に陽太が隣にいない日々と言うのも全く想像がつかない。野球推薦で大学に進むというのについていくのは難しいかもしれないが、教育学部に進むというのならついていってもいいかもしれない。幸い勉強は苦手ではないから、陽太がどこを選んでもついていけるはずだ。むしろ学習面については陽太の方がよほど心配なのだけれど。
赤ずきんの顔を描きながら、ふと陽太のことを思い浮かべる。誰のことも疑わずに素直に信じ込んでしまうあたり、赤ずきんは少し陽太に似ている。俺が一体何を考えているのかなんて陽太は何も知らない。知りはしない。俺だってここ最近自分が陽太に抱いている感情がよく分からない。目標に向かって頑張る陽太の姿を見て憧憬を抱いていると思っていた。でも同じように努力を重ねている田中や近宮を見ていても同じように憧れはするけれど陽太に感じるような強い思いを抱くことはない。だとすれば、俺はどうして陽太からこれほど目が離せないのか。
突然がらりと扉が開いて、優一は肩を揺らした。また陽太が来たのだろうか。いや、それにしては先ほどの来訪から早すぎる。だとすれば顧問の吉田先生か。優一がくるりと扉の方を振り返ると、大きな荷物を持った近宮が呆れた顔をして優一を睨みつけていた。
「本当に全部あなたがやっているの。バカみたい」
「あれ、近宮さんどうしたの?」
「展示会用の作品ができたから置きに来たのよ。……その赤ずきん、少し顔変えた方がいいわよ」
「え、なんで? 変だった?」
「なんだか小島君に顔が似てるから」
「……いやいや、赤ずきんだよ? さすがに男には……」
近宮の指摘を聞いて、優一は改めてじっくりと自分が描いた赤ずきんを見つめる。デフォルメが効いた赤ずきんの顔はちゃんと女の子に見えるはずだが、それでもなんだか近宮に指摘されたように陽太に見えるような気もしてきた。特にオオカミに話しかけている笑顔がそっくりなような気がする。でも、なんで。
あまりの衝撃にすっかり固まってしまった優一を見て、近宮は珍しくケタケタと声を上げて笑った。そしてニタリと笑うと「あのさ」と優一に話しかける。
「田中先輩が言ってたこと、覚えてる?」
「え……どれのこと?」
「よく観察すると、より好きになって描きたくなるってやつ」
「……あー、デッサンの時の」
「しっかり観察してるから癖として出ちゃうのよ。まあ好きなものに作風をひっぱられるってのはありがちだから仕方ないわね」
「……好き、って」
「あら、好きじゃないの?」
「そりゃ、まあ、親友だから、そうだけど」
「そう? まあそれでいいなら、いいけど。でももっと可愛らしくした方がいいわ。童話の主人公らしく、守ってあげたくなる誰からも愛されるような可愛い子に」
それだけ言うと近宮は荷物を置いて挨拶もせずに美術室を出て行った。しかし優一は微動だにせず、ただ自分が描いた赤ずきんを見つめる。守ってあげたくなる、誰からも愛される可愛い子。確かに分かりやすく童話の主人公の特徴を抽出するならそういう絵を描くべきなのだろう。しかしそこまで言われても、優一には自分が書いた赤ずきんがその特徴から大きく外れているとは思わなかった。だって陽太は、俺から見れば守ってやりたくもなるし、誰からも愛される、可愛い子なのだ。男に言うのは確かに申し訳ないところはあるけれど!
とりあえず吊り目を直そう。あと、もう少し口も小さくして。ああ、言われてみればどれも俺が好きな陽太の魅力的な部分じゃないか。どうして近宮に指摘されるまで気が付かなかったんだろう。羞恥心で優一は思わず声をあげそうになった。誰もいないからと美術室の中で一人頭を抱える優一を石膏像だけが見つめていた。
「無理! 誰だよ、迷路の壁面に絵を描こうって言ったの!」
「童話モチーフだからね。何もなかったらただの迷路だし」
「夏休み使えたらいけるかもだけど、みんな忙しいじゃん? 部活の大会も練習もあるし、夏期講習もあるだろうから……」
「まあ来れる人でやればいいでしょ」
「そんな放任してたら誰も何もやらずに二学期を迎えることになるんだよ……中学の時もそうだった……」
きっと思い当たるところがあるのだろう。新城の呟きを聞いたクラスメイト達は気まずそうに次々と目を逸らす。まあ確かにそうなるだろうと思いながら優一は一つ新城に提案をした。
「下手でもいいなら俺が大体やっとくよ。どうせ学校には来るし」
「え、でも」
「夏期講習行かないから夏休みも学校の自習室使うつもりなんだよね。あと美術部の作品作りもあるし」
「あ、ありがと上沢! 上沢がいるなら手伝いにくるやつもいっぱいいるよ」
「うわちゃんがいるなら私も手伝うよ!」
「有川は夏期講習で忙しいって言ってたじゃん」
優一の言葉で自分が近宮に何を言っていたのかを思い出したのか、有川は顔を真っ赤にして俯いてしまった。どうせ、きっと誰も来ない。ある程度の予想はつく。優一はちらりと他のクラスメイトのことも盗み見たが、誰もかれも有川のようにできるだけ優一の方を見ないよう努めていた。
「まあ俺、暇だからさ。助けてほしかったらまた連絡するから」
「う、うん……ありがと、うわちゃん」
そう、夏休みにやらねばならないことなんて俺には何もない。学校から出される課題と美術部の展示会に提出する作品作りくらいなものだ。その作品だって今までに描いたデッサンでいいと言われているから、新たに何かを作る必要は何もない。
しかしそれでも俺は学校に来なければならなかった。だって学校に来ないと、陽太の姿が見られない。一年生である陽太はレギュラーには選ばれなかったから、野球部の大会は見に行かなくてもいい。しかし大会期間でも試合のない日は普通に学校で練習がある。その姿を見るために、陽太とのつながりを少しでも保つためにも、俺は学校に来なければならない。
そんな優一の心中など露知らず、新城はまるで救世主でも見るかのようなキラキラとした期待に満ちた目で優一を見つめていた。そこまで期待されると少し重い。俺は近宮のように上手い絵なんてかけやしないし、そもそも私情百パーセントで製作を申し出たのだから。
優一はいたって普通の人間である。だからどうせ色々言葉を並べたってクラスの人間が文化祭準備を手伝いに来ないだろうことには気が付いていた。きっとあれだけ色々言っていた新城だって来やしない。人間とはそういうものだからだ。しかしそれは優一にとって逆に好都合だった。誰にも邪魔されずに陽太の姿を思う存分拝める。夏休みの間は画塾にも夏期講習があるとかで、田中や近宮はそちらに行くそうだから美術室も一人で使える。冷房完備で最高のロケーションを楽しめるだなんて、こんな贅沢ったら他にない。
『ごめんな上沢。任せちゃって』
夏休みに入って一週間が経った。優一の予想通り迷路の作成は誰も手伝いに来なかった。毎日優一がクラスの連絡用アプリに送る進捗報告にはすぐ返信が来るあたり、各々きっと罪悪感はあるのだろう。そんなこと、考えなくていいのに。俺は俺の利になることしかしていないのだから。
段ボールを迷路の形に裁断するのは一学期の間に全部やり終えた。組み立てるのは文化祭直前なので、優一の仕事は絵を描いて色を塗るところまでだ。クラスで考えたおおざっぱな構成を元に優一は鉛筆で下描きをさらさらと描いていく。田中や近宮のような写実的な絵は無理でも、デフォルメ調のイラストなら自分でもなんとか描ける。連絡アプリにアップしても誰からも文句を言われないから、きっとこのテイストで大丈夫なのだろう。まあ手伝いもしない自分たちに何かを言う権利など無いとでも思っているのかもしれないが。
「精が出るなー!」
「陽太。今日もわざわざお疲れ様」
「優一こそお疲れ様。結局誰も来ねえじゃん。まあ俺もだけど」
「ここに来てくれるだけでも嬉しいよ。励みになる」
「……ごめんなぁ」
「なんで。あ、気になるならちょっと見てよ。感想聞きたい」
「それくらいならできそう!」
本当に何も気にしなくていいのに。むしろ練習の休憩時間にわざわざ校舎の三階まで駆け上がってきてくれる陽太に優一は心から感謝していた。陽太がわざわざ自分のもとに来るのに時間と体力を割いてくれているのが何よりも嬉しかった。それこそ疲労など全て吹き飛んでしまうレベルに。
「優一、絵上手くなったよな。いや、前から上手いなーとは思ってたけど」
「そう? でも近宮さんたちに比べたらまだまだだよ」
「比べる必要ねえだろ。……まあ近宮は競争で勝たなきゃいけない立場なんだろうけど」
夏の大会のレギュラーが発表されてから、陽太は暗い顔をすることが多くなった。陽太は一年生だからとかではなく、本気でレギュラーを獲りにいくつもりだったのだろう。その熱意が、本気が優一には眩しくてたまらない。
「あ、ごめん。俺もう行かなきゃ!」
「わざわざありがと」
「じゃあ、またなー!」
優一は美術室を騒々しく飛び出していった陽太を目を細めて見送った。そしてまた段ボールに向き直る。今日中に下描きを終えて、そろそろ主線を描いていきたい。優一は作成に没頭しながらも休憩がてら陽太の練習風景を眺める。一生この時間が続けばいいのに。
二学期になったらすぐに文理選択がある。そして進路指導も。俺はどちらを選ぼうか。一体何に進もうか。優一には全く将来設計と言うのが想像つかなかったが、同時に陽太が隣にいない日々と言うのも全く想像がつかない。野球推薦で大学に進むというのについていくのは難しいかもしれないが、教育学部に進むというのならついていってもいいかもしれない。幸い勉強は苦手ではないから、陽太がどこを選んでもついていけるはずだ。むしろ学習面については陽太の方がよほど心配なのだけれど。
赤ずきんの顔を描きながら、ふと陽太のことを思い浮かべる。誰のことも疑わずに素直に信じ込んでしまうあたり、赤ずきんは少し陽太に似ている。俺が一体何を考えているのかなんて陽太は何も知らない。知りはしない。俺だってここ最近自分が陽太に抱いている感情がよく分からない。目標に向かって頑張る陽太の姿を見て憧憬を抱いていると思っていた。でも同じように努力を重ねている田中や近宮を見ていても同じように憧れはするけれど陽太に感じるような強い思いを抱くことはない。だとすれば、俺はどうして陽太からこれほど目が離せないのか。
突然がらりと扉が開いて、優一は肩を揺らした。また陽太が来たのだろうか。いや、それにしては先ほどの来訪から早すぎる。だとすれば顧問の吉田先生か。優一がくるりと扉の方を振り返ると、大きな荷物を持った近宮が呆れた顔をして優一を睨みつけていた。
「本当に全部あなたがやっているの。バカみたい」
「あれ、近宮さんどうしたの?」
「展示会用の作品ができたから置きに来たのよ。……その赤ずきん、少し顔変えた方がいいわよ」
「え、なんで? 変だった?」
「なんだか小島君に顔が似てるから」
「……いやいや、赤ずきんだよ? さすがに男には……」
近宮の指摘を聞いて、優一は改めてじっくりと自分が描いた赤ずきんを見つめる。デフォルメが効いた赤ずきんの顔はちゃんと女の子に見えるはずだが、それでもなんだか近宮に指摘されたように陽太に見えるような気もしてきた。特にオオカミに話しかけている笑顔がそっくりなような気がする。でも、なんで。
あまりの衝撃にすっかり固まってしまった優一を見て、近宮は珍しくケタケタと声を上げて笑った。そしてニタリと笑うと「あのさ」と優一に話しかける。
「田中先輩が言ってたこと、覚えてる?」
「え……どれのこと?」
「よく観察すると、より好きになって描きたくなるってやつ」
「……あー、デッサンの時の」
「しっかり観察してるから癖として出ちゃうのよ。まあ好きなものに作風をひっぱられるってのはありがちだから仕方ないわね」
「……好き、って」
「あら、好きじゃないの?」
「そりゃ、まあ、親友だから、そうだけど」
「そう? まあそれでいいなら、いいけど。でももっと可愛らしくした方がいいわ。童話の主人公らしく、守ってあげたくなる誰からも愛されるような可愛い子に」
それだけ言うと近宮は荷物を置いて挨拶もせずに美術室を出て行った。しかし優一は微動だにせず、ただ自分が描いた赤ずきんを見つめる。守ってあげたくなる、誰からも愛される可愛い子。確かに分かりやすく童話の主人公の特徴を抽出するならそういう絵を描くべきなのだろう。しかしそこまで言われても、優一には自分が書いた赤ずきんがその特徴から大きく外れているとは思わなかった。だって陽太は、俺から見れば守ってやりたくもなるし、誰からも愛される、可愛い子なのだ。男に言うのは確かに申し訳ないところはあるけれど!
とりあえず吊り目を直そう。あと、もう少し口も小さくして。ああ、言われてみればどれも俺が好きな陽太の魅力的な部分じゃないか。どうして近宮に指摘されるまで気が付かなかったんだろう。羞恥心で優一は思わず声をあげそうになった。誰もいないからと美術室の中で一人頭を抱える優一を石膏像だけが見つめていた。
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