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第19話 示唆された日
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その日、騎士の仕事を終えると、いつものように配達に出た。
僻地に行くとなると、この仕事も全て父親に任せなくてはならなくなる。まだまだ元気なエイベルだが、負担が増大する事に間違いは無い。
全ての配達を終えると、ヘイカーは家へと戻って僻地行きを父親に伝えた。するとエイベルは「そうか」と頷き、気にするなと笑ってくれた。
「それよりさっきリゼット様が来て、ヘイカーが戻ったら、クルーゼ家に来て欲しいと仰っていたぞ」
「リゼットが?」
「ああ。何だか深刻な顔付きだった。昨日も行ってないんだろう? 行って来い」
あまり気乗りはしなかったが、エイベルに追い出されるように背中を押されて、仕方なくリゼットの家に向かう。一体何を言われるのだろうか。見当もつかぬまま、クルーゼ家の扉を叩く。中からはクージェンドではなく、リゼットが現れた。
「ヘイカー……良かった、来てくれて……」
ほっと息をつくリゼットの瞳が、涙で滲んでいる。
「何だよ……オレ達、もう別れちまったのに、何の用だよ」
口を開くと、そんな言葉しか出て来なかった。その言葉を受けてリゼットはうつむき、ほっとした表情から一転、翳りを見せる。
「ヘイカー、どうして……」
「どうして?……何が」
「……もう私の事なんて、どうでも良くなってしまったの?」
ヘイカーは、どうして自分が責められるように問われているのかが分からなかった。ただ、今にもこぼれ落ちんとしているリゼットの涙が、ヘイカーの胸を締め付ける。
「どうでも良くなったのは、リゼットの方だろ? 何でオレを待っててくれねーんだよ」
「それは……!」
リゼットは顔を上げると、縋り付くように、そして振り絞るように言った。
「あなたと離れるのが、嫌だから!!」
「え?」
「お願い、ヘイカー! もうあなたは……騎士を辞めて!!」
「……ええ?!」
唐突に理解しがたい発言をされ、ヘイカーは混乱した。
騎士を、辞める?
僻地に行かないためにか?
それって、究極のヘタレじゃねーか。
ヘイカーは自分がヘタレなのは重々承知している。それでも、最低ラインの線引きはしているつもりだ。リゼットの提案は、その最低ラインを下回るものだった。
「こんなのは、私の我儘だと分かってる……でも、それでも……! 私はあなたを、あの地には行かせたくない!」
「リゼット……」
リゼットの必死の嘆願に、ヘイカーはようやく気付けた。彼女が待たない、と言った理由が。
「あのさ、リゼット……」
「……なに?」
「そういう時は、待たないって言わないで、行かないでって言ってくれよ」
リゼットはハッとした様に顔を上げ、そしてコクリと首肯した。
「ヘイカー……行かないで……」
ヘイカーはその言葉を聞いて、少し笑った。表現が苦手な彼女は、結局離れ離れになりたくなかっただけなんだと分かって。しかし、だからと言って騎士を辞められるかは、別の話だ。
「そりゃ、行きたくねぇけど……もう決まっちまったもんは、仕方ねーだろ? このまま騎士を辞めたら、僻地行きが嫌だったからって周りに言われるに決まってる。俺、一生ヘタレだって言われたくねーよ。リゼットだって、その……彼氏がヘタレとか言われんのは、嫌だろ?」
「構わないわ」
「や、俺が嫌だし……」
性格も容姿も身分も仕事っぷりも完璧であるリゼットの恋人が、ヘタレと称される。男としては、この上ない屈辱だ。
「でも、それでも行って欲しくない……! あなたを失いたくないのよ!!」
リゼットはそう言って、ヘイカーに抱きついて来た。嬉しい反面、僻地行きの決意が鈍ってしまって困る。
「失いたくないって、大袈裟だな。リゼットが待ってさえくれるなら、俺からリゼットを振る事はねーから……」
「そうじゃないの! あなたは、おそらく……」
そう言って、リゼットはそっとヘイカーから離れた。言いにくそうに、顔を歪ませている。
「俺は、なんだよ?」
「もしも戦争になった時……あなたはおそらく……壊れる」
「壊れる?」
死ぬ、という意味だろうか。確かに死にたくはない。しかしやはり、死にたくないから騎士辞めます、と言えるはずもない。
「死なないように努力するよ」
「違うわ。それもあるけど、そうじゃない」
リゼットは左右にブンブンと首を振った。一体何が言いたいのか、よく分からない。ヘイカーは何と言っていいか分からず、そのままリゼットの顔を見つめる。
「ヘイカー……PTSDは、分かる?」
「PTSD……」
ヘイカーは学生時代の記憶を辿って、何とかその引き出しを開けた。今も騎士隊長であるスティーグという上官が、士官学校に講義しに来た時の内容がそのようなものだった。
「えっと、確かスティーグ様が講義に来た時にそんな話を聞いたな。えーと、心肺停止状態? だっけ」
「馬鹿ね、心的外傷後ストレス障害よ」
おしかった、少し違った。そう思いながら、何故いきなりPTSDなのだろうと首を傾げる。
「あなたは、それになるわ。必ず」
さらっと断言されてしまった。リゼットはヘイカーを、そこまで心配してくれているのだろう。
「何で分かんだよ?」
「思い出して。ダニエラの子供を堕胎したと思っていた時……あなたはどうなった?」
「……」
そう言われて、当時の心境が蘇った。人を殺したと思った時の、自身に対する嫌悪感。込み上げる涙。吐き気。虚無感。罪悪感。
「あなたは取り乱し、人殺しをしてしまった罪悪感でいっぱいになっていた。直接目に見えない胎児を殺しただけでね。目の前にいる者を、剣や魔法で殺せばどうなるか……言わずもがなでしょう」
確かに生き残れたとしても、そうなる可能性が高いかもしれない。人を殺して、仲間を殺されて、正常でいられる自信が全くない。
「私は……あなたがそんな姿になるのを見るのは、嫌なのよ。それにあなたのこの手を血で汚させたくはない」
リゼットはヘイカーの手を取り、愛おしそうにその甲を撫でた。その手をヘイカーは握り返す。
「オレも……本当は怖い。殺すのも、殺されるのも……人が死ぬのを見るのも」
「ヘイカー。あなたは騎士でなくとも生きる術がある。そうでしょう?」
「……うん」
騎士職に拘る必要はないのだ。雷の魔法を扱えるようにと入った中学から、そのままなんとなく騎士職に就いてしまっていただけなのだから。騎士の方が稼げるからという理由があったが、固執するほど騎士という職業が好きなわけではない。
「お願い、騎士を……辞めて。あなたのこの手は、チーズを作るためにある」
「……」
こんな理由で本当に騎士を辞めて良いのだろうか。リゼットは戦争が起これば、その中に身を投じなければならない人間である。リゼットがヘイカーの身を案じるように、ヘイカーだってリゼットの事が心配だ。
「オレが騎士を辞めたら、リゼットも騎士を辞めるか?」
「それは出来ない」
リゼットは即答した。彼女は隊長であると同時に、団長付きの治癒騎士という立場なのである。そう言うとは分かっていたが。
「もし戦争が起これば、行ってしまうんだろ?」
「ええ、私は行かなければならない。その時はヘイカー、私を待っていてくれる?」
全くこの恋人は、とヘイカーは苦笑した。これでは男と女の立場が、まるで逆だ。そう思いながらもヘイカーは首肯する。
「待つよ。待ってる。だから、どこに行っても無事で帰って来てくれよ」
ヘイカーがそう言うと、リゼットは深く頷いた。
「ええ、必ず帰ってくる。あなたの元に」
ヘイカーは手を広げ、リゼットをその手に抱き締めた。夫を戦争に送り出す妻の気持ちというのは、こういうものだろうか。グゼン国と戦争にならなければ良いのだが。
ヘイカーはその日を境に騎士団を脱退し、北水チーズ店を継ぐことになった。
やはり周りからは色々と言われてしまったが、それも仕方の無い事だろう。リゼットとは、今までと変わりなく関係を続けていた。このまま、ずっとこんな日が続けばいいと願っていた。二人の幸せな時間が、ずっと続けばいい、と。
しかしそんなヘイカーの思いとは裏腹に、半年後、グゼン国との戦争が勃発してしまったのだった。
僻地に行くとなると、この仕事も全て父親に任せなくてはならなくなる。まだまだ元気なエイベルだが、負担が増大する事に間違いは無い。
全ての配達を終えると、ヘイカーは家へと戻って僻地行きを父親に伝えた。するとエイベルは「そうか」と頷き、気にするなと笑ってくれた。
「それよりさっきリゼット様が来て、ヘイカーが戻ったら、クルーゼ家に来て欲しいと仰っていたぞ」
「リゼットが?」
「ああ。何だか深刻な顔付きだった。昨日も行ってないんだろう? 行って来い」
あまり気乗りはしなかったが、エイベルに追い出されるように背中を押されて、仕方なくリゼットの家に向かう。一体何を言われるのだろうか。見当もつかぬまま、クルーゼ家の扉を叩く。中からはクージェンドではなく、リゼットが現れた。
「ヘイカー……良かった、来てくれて……」
ほっと息をつくリゼットの瞳が、涙で滲んでいる。
「何だよ……オレ達、もう別れちまったのに、何の用だよ」
口を開くと、そんな言葉しか出て来なかった。その言葉を受けてリゼットはうつむき、ほっとした表情から一転、翳りを見せる。
「ヘイカー、どうして……」
「どうして?……何が」
「……もう私の事なんて、どうでも良くなってしまったの?」
ヘイカーは、どうして自分が責められるように問われているのかが分からなかった。ただ、今にもこぼれ落ちんとしているリゼットの涙が、ヘイカーの胸を締め付ける。
「どうでも良くなったのは、リゼットの方だろ? 何でオレを待っててくれねーんだよ」
「それは……!」
リゼットは顔を上げると、縋り付くように、そして振り絞るように言った。
「あなたと離れるのが、嫌だから!!」
「え?」
「お願い、ヘイカー! もうあなたは……騎士を辞めて!!」
「……ええ?!」
唐突に理解しがたい発言をされ、ヘイカーは混乱した。
騎士を、辞める?
僻地に行かないためにか?
それって、究極のヘタレじゃねーか。
ヘイカーは自分がヘタレなのは重々承知している。それでも、最低ラインの線引きはしているつもりだ。リゼットの提案は、その最低ラインを下回るものだった。
「こんなのは、私の我儘だと分かってる……でも、それでも……! 私はあなたを、あの地には行かせたくない!」
「リゼット……」
リゼットの必死の嘆願に、ヘイカーはようやく気付けた。彼女が待たない、と言った理由が。
「あのさ、リゼット……」
「……なに?」
「そういう時は、待たないって言わないで、行かないでって言ってくれよ」
リゼットはハッとした様に顔を上げ、そしてコクリと首肯した。
「ヘイカー……行かないで……」
ヘイカーはその言葉を聞いて、少し笑った。表現が苦手な彼女は、結局離れ離れになりたくなかっただけなんだと分かって。しかし、だからと言って騎士を辞められるかは、別の話だ。
「そりゃ、行きたくねぇけど……もう決まっちまったもんは、仕方ねーだろ? このまま騎士を辞めたら、僻地行きが嫌だったからって周りに言われるに決まってる。俺、一生ヘタレだって言われたくねーよ。リゼットだって、その……彼氏がヘタレとか言われんのは、嫌だろ?」
「構わないわ」
「や、俺が嫌だし……」
性格も容姿も身分も仕事っぷりも完璧であるリゼットの恋人が、ヘタレと称される。男としては、この上ない屈辱だ。
「でも、それでも行って欲しくない……! あなたを失いたくないのよ!!」
リゼットはそう言って、ヘイカーに抱きついて来た。嬉しい反面、僻地行きの決意が鈍ってしまって困る。
「失いたくないって、大袈裟だな。リゼットが待ってさえくれるなら、俺からリゼットを振る事はねーから……」
「そうじゃないの! あなたは、おそらく……」
そう言って、リゼットはそっとヘイカーから離れた。言いにくそうに、顔を歪ませている。
「俺は、なんだよ?」
「もしも戦争になった時……あなたはおそらく……壊れる」
「壊れる?」
死ぬ、という意味だろうか。確かに死にたくはない。しかしやはり、死にたくないから騎士辞めます、と言えるはずもない。
「死なないように努力するよ」
「違うわ。それもあるけど、そうじゃない」
リゼットは左右にブンブンと首を振った。一体何が言いたいのか、よく分からない。ヘイカーは何と言っていいか分からず、そのままリゼットの顔を見つめる。
「ヘイカー……PTSDは、分かる?」
「PTSD……」
ヘイカーは学生時代の記憶を辿って、何とかその引き出しを開けた。今も騎士隊長であるスティーグという上官が、士官学校に講義しに来た時の内容がそのようなものだった。
「えっと、確かスティーグ様が講義に来た時にそんな話を聞いたな。えーと、心肺停止状態? だっけ」
「馬鹿ね、心的外傷後ストレス障害よ」
おしかった、少し違った。そう思いながら、何故いきなりPTSDなのだろうと首を傾げる。
「あなたは、それになるわ。必ず」
さらっと断言されてしまった。リゼットはヘイカーを、そこまで心配してくれているのだろう。
「何で分かんだよ?」
「思い出して。ダニエラの子供を堕胎したと思っていた時……あなたはどうなった?」
「……」
そう言われて、当時の心境が蘇った。人を殺したと思った時の、自身に対する嫌悪感。込み上げる涙。吐き気。虚無感。罪悪感。
「あなたは取り乱し、人殺しをしてしまった罪悪感でいっぱいになっていた。直接目に見えない胎児を殺しただけでね。目の前にいる者を、剣や魔法で殺せばどうなるか……言わずもがなでしょう」
確かに生き残れたとしても、そうなる可能性が高いかもしれない。人を殺して、仲間を殺されて、正常でいられる自信が全くない。
「私は……あなたがそんな姿になるのを見るのは、嫌なのよ。それにあなたのこの手を血で汚させたくはない」
リゼットはヘイカーの手を取り、愛おしそうにその甲を撫でた。その手をヘイカーは握り返す。
「オレも……本当は怖い。殺すのも、殺されるのも……人が死ぬのを見るのも」
「ヘイカー。あなたは騎士でなくとも生きる術がある。そうでしょう?」
「……うん」
騎士職に拘る必要はないのだ。雷の魔法を扱えるようにと入った中学から、そのままなんとなく騎士職に就いてしまっていただけなのだから。騎士の方が稼げるからという理由があったが、固執するほど騎士という職業が好きなわけではない。
「お願い、騎士を……辞めて。あなたのこの手は、チーズを作るためにある」
「……」
こんな理由で本当に騎士を辞めて良いのだろうか。リゼットは戦争が起これば、その中に身を投じなければならない人間である。リゼットがヘイカーの身を案じるように、ヘイカーだってリゼットの事が心配だ。
「オレが騎士を辞めたら、リゼットも騎士を辞めるか?」
「それは出来ない」
リゼットは即答した。彼女は隊長であると同時に、団長付きの治癒騎士という立場なのである。そう言うとは分かっていたが。
「もし戦争が起これば、行ってしまうんだろ?」
「ええ、私は行かなければならない。その時はヘイカー、私を待っていてくれる?」
全くこの恋人は、とヘイカーは苦笑した。これでは男と女の立場が、まるで逆だ。そう思いながらもヘイカーは首肯する。
「待つよ。待ってる。だから、どこに行っても無事で帰って来てくれよ」
ヘイカーがそう言うと、リゼットは深く頷いた。
「ええ、必ず帰ってくる。あなたの元に」
ヘイカーは手を広げ、リゼットをその手に抱き締めた。夫を戦争に送り出す妻の気持ちというのは、こういうものだろうか。グゼン国と戦争にならなければ良いのだが。
ヘイカーはその日を境に騎士団を脱退し、北水チーズ店を継ぐことになった。
やはり周りからは色々と言われてしまったが、それも仕方の無い事だろう。リゼットとは、今までと変わりなく関係を続けていた。このまま、ずっとこんな日が続けばいいと願っていた。二人の幸せな時間が、ずっと続けばいい、と。
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