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学院初等部 1学年生
夏期長期休暇
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ララ様が謝罪をして盗んだ物もしっかりと返したのを確認して、問題は一応解決した。後は光魔法の授業なんだけど、学院に残って教えてもらうのが一番良い。もうすぐ夏期長期休暇だから、たいていは帰省するんだけど、ララ様はご実家に帰るにも気まずいらしいし、サミュエル先生もあちこち移動しなくて良い。だからそう提案をしてみた。
「それなら家に来れば良い」
ローレンスお義兄様が言い出した。
「お義兄様?」
「家なら魔法訓練施設もあるし、客室もある。キャシーから常識も教わる事が出来るだろう?」
「そんなっ。ご迷惑はかけられません」
「ご迷惑はかけられた後だよ。コウカンドとやらはこれ以上下がらないし、上がる事はあり得ない。分かるね?」
「うっ。はい……」
私が常識を教えるのね。そして好感度はこれ以上下がらないって、もしかして下がりきってるから?
「それに「『テンセイシャ』で光魔法使いは非常識だ」。そんな話が広まればキャシーに害が及ぶ」
「キャシー基準だっていうのが、兄貴らしいけどね」
ランベルトお義兄様がまぜっかえす。お義父様とお義母様の許可をしっかり取っていたらしいローレンスお義兄様の提案が通って、夏期長期休暇にララ様が王都の侯爵邸に滞在される事になった。
夏期長期休暇の初日、必要な荷物を纏めて、課題をしながらガビーちゃんと話をする。
「そっかぁ、もう1人の光魔法使いと一緒に」
「うん」
「休暇中にキャシーちゃんのお家に行っても良い?」
「是非是非。招待状を出すわね。お茶会しましょ」
「楽しみ。王都はタウンハウス以外出た事が無いのよ」
「私も。お義母様のお伴でお茶会には行ったけど」
「良いなぁ。お茶会も招待してばかりだったのよね」
王都の侯爵邸に帰るのは明日の予定。
「キャシーちゃん、ここってどうするの?」
「えぇっと、ここはこの公式だと思うんだけど」
「聞きに行っちゃう?」
「そうしようか」
部屋を出て学習室に向かう。学習室にはたいてい先輩の誰かがいらっしゃるし、寮母の先生もいらっしゃる。
「あら、どうなさったの?」
「課題で分からない所がございまして」
入口から覗いていると、ミカエラ・ヴィクトリアン先輩が声をかけてくださった。
「どうぞ、お入りになって」
学習室に入ると、奥の方で2人に叱られながら課題に取り組んでいるララ様が見えた。
「お心を入れ替えられたらしいですけれど、学力が下がっておられたようですわ。ですから以前から忠告申し上げておりましたのに」
「学力がって、高等部に編入出来る学力はあったのですのよね?」
「そのようですわね。さて、どこをお聞きになりたいの?」
高校生だったと言っていたから、その程度は出来たんだと思う。本人も言っていたけど、乙女ゲームの世界の舞台だと浮かれて、勉学を疎かにしてしまっていて、その皺寄せが今、来ているらしい。
ミカエラ先輩に教えていただいて、課題は約半分まで進んだ。ガビーちゃんと早目に課題を終わらせて、みんなでタウンハウス巡りも楽しいねって話していた。私は光魔法の練習もあるから参加出来ない事も多いけど、なるべく参加したいから今頑張っている。
翌日、お義兄様達と一緒に馬車に乗って、タウンハウスに戻ってきた。
「「「「「おかえりなさいませ、ローレンス様、ランベルト様、キャスリーン様」」」」」
「「「みんな、ただいま」」」
使用人総出のお出迎えを受ける。
「おかえりなさい、3人共」
「お義母様、ただいま帰りました」
「「ただいま帰りました、母上」」
お義母様にハグされる。
「キャシーちゃん、後でお部屋に来てね」
「分かりました」
フランと一緒に自分の部屋に行く。
「フラン、気の所為かしら?いろいろ変わってる気がするわ」
「気の所為ではございません。奥様が張り切っておられました」
「そうよね」
カーテンとか天蓋とか落ち着いた色味だけど、フンワリした布に変わってるし、机や椅子やソファーは子供っぽかった以前の物に比べて、ぐんと大人っぽくなっている。
敷いてある絨毯も以前のピンクから、私の好きな青みがかったグリーンになっている。
「フラン、明日からサミュエル先生がいらっしゃる予定なのだけど」
「伺っております。もうお一方のお客様もですね?」
「えぇ。ブーランシュ先生も来ていただけると聞いたのだけど?」
「ブーランシュ先生はお昼からおいでになるご予定です」
学院から着てきた簡易ドレスを脱いで、侯爵邸令嬢に相応しいドレスに着替えさせてもらう。コルセットは使っていないから、かなり楽なドレスだ。最近の流行はコルセットを使わないドレスで、使ってもソフトな物になってきている。前王の第2側妃様がコルセットの絞めすぎで夜会中に突然死されたなんて事件があって、それからコルセットが徐々に廃されるようになってきたらしい。事件は私が生まれた頃らしくて、前世の記憶的にもコルセットは女性の身体に害が多いと言わざるを得なかったから、侯爵家の養女になった時にはコルセットが憂鬱だった。
着替えが終わったらお義母様のお部屋に行く。ノックをするとすぐにドアが開いた。
「キャシーちゃん、おかえりなさい」
「ただいま帰りました」
ぎゅうっとハグされる。玄関ホールでもやったよね?まぁ良いけど。
「背が伸びたわね」
「少し伸びました。それでも小さい方ですけど」
「うふふふふ。ブーランシュ先生がいらっしゃるまでに、ドレスを3着選んでね」
と、いう事は、3着以上着なきゃいけないのか。
着せ替え人形と化しながら、お義母様の話を聞く。
ミリアディス様からお茶会の招待状が届いているらしい。出席の返事は出してくださっていて、日時も決められていた。私からの報告はクラスメイトとのお茶会の日程。こちらはざっくりと決めてきただけだから、お義母様の了解を得なければならない。それだからガビーちゃんとの交流も伝える。
「分かったわ。お茶会はこちらで予定を立てておくわね。それから平民の、えっと……」
「ララ様ですか?」
「そうそう。どういう方なの?」
「転生者です。ご本人は17歳で事故に遭ったと言っておられました。ちょっと勘違いされてたようで、ローレンスお義兄様に不必要に近付いたりしてましたけど、今は真面目に頑張っておられます」
「ララ・ノックス様よね?ノックス商会はここ数年で力を付けてきた商会よ。そう。ご息女が『テンセイシャ』だったの」
「平民は転生者が複数人居るって、知らないのでしょうか?」
「特に公表はしないから、分からないのかもね。貴族も知識としては習うけどって感じだし」
「私は転生者だと知らせてますけど、それは良いのですか?」
「キャシーちゃんを含めて13人が公表しているわ。貴族の『テンセイシャ』はキャシーちゃんを含めて6人。後は裕福な平民階級ばかりね。それも私位の年齢ばかりよ。あぁ、2人その『テンセイシャ』から連絡があったわ。会いたいのですって」
「私に?」
「旦那様があらかじめお会いになったけど、一方は牧場主の方、もうお一方は外国のお方ね。牧場主の方とお親しいらしくて、牧場主の方のお家に滞在中らしいわ。どうする?希望すれば会えるように手はずは済んでいるけど」
「お会いしてみたいですけど」
「けど?」
「どの辺りにお住まいなんですか?」
「ここから馬車で1日位ね。馬を主に育てていらっしゃるの。侯爵家の馬もその牧場の産よ」
「以前から交流が?」
「えぇ。旦那様がね。だからとても驚いておられたわ」
結局8着着替えて3着選び、お昼からブーランシュ先生に久しぶりにお会いした。
「それなら家に来れば良い」
ローレンスお義兄様が言い出した。
「お義兄様?」
「家なら魔法訓練施設もあるし、客室もある。キャシーから常識も教わる事が出来るだろう?」
「そんなっ。ご迷惑はかけられません」
「ご迷惑はかけられた後だよ。コウカンドとやらはこれ以上下がらないし、上がる事はあり得ない。分かるね?」
「うっ。はい……」
私が常識を教えるのね。そして好感度はこれ以上下がらないって、もしかして下がりきってるから?
「それに「『テンセイシャ』で光魔法使いは非常識だ」。そんな話が広まればキャシーに害が及ぶ」
「キャシー基準だっていうのが、兄貴らしいけどね」
ランベルトお義兄様がまぜっかえす。お義父様とお義母様の許可をしっかり取っていたらしいローレンスお義兄様の提案が通って、夏期長期休暇にララ様が王都の侯爵邸に滞在される事になった。
夏期長期休暇の初日、必要な荷物を纏めて、課題をしながらガビーちゃんと話をする。
「そっかぁ、もう1人の光魔法使いと一緒に」
「うん」
「休暇中にキャシーちゃんのお家に行っても良い?」
「是非是非。招待状を出すわね。お茶会しましょ」
「楽しみ。王都はタウンハウス以外出た事が無いのよ」
「私も。お義母様のお伴でお茶会には行ったけど」
「良いなぁ。お茶会も招待してばかりだったのよね」
王都の侯爵邸に帰るのは明日の予定。
「キャシーちゃん、ここってどうするの?」
「えぇっと、ここはこの公式だと思うんだけど」
「聞きに行っちゃう?」
「そうしようか」
部屋を出て学習室に向かう。学習室にはたいてい先輩の誰かがいらっしゃるし、寮母の先生もいらっしゃる。
「あら、どうなさったの?」
「課題で分からない所がございまして」
入口から覗いていると、ミカエラ・ヴィクトリアン先輩が声をかけてくださった。
「どうぞ、お入りになって」
学習室に入ると、奥の方で2人に叱られながら課題に取り組んでいるララ様が見えた。
「お心を入れ替えられたらしいですけれど、学力が下がっておられたようですわ。ですから以前から忠告申し上げておりましたのに」
「学力がって、高等部に編入出来る学力はあったのですのよね?」
「そのようですわね。さて、どこをお聞きになりたいの?」
高校生だったと言っていたから、その程度は出来たんだと思う。本人も言っていたけど、乙女ゲームの世界の舞台だと浮かれて、勉学を疎かにしてしまっていて、その皺寄せが今、来ているらしい。
ミカエラ先輩に教えていただいて、課題は約半分まで進んだ。ガビーちゃんと早目に課題を終わらせて、みんなでタウンハウス巡りも楽しいねって話していた。私は光魔法の練習もあるから参加出来ない事も多いけど、なるべく参加したいから今頑張っている。
翌日、お義兄様達と一緒に馬車に乗って、タウンハウスに戻ってきた。
「「「「「おかえりなさいませ、ローレンス様、ランベルト様、キャスリーン様」」」」」
「「「みんな、ただいま」」」
使用人総出のお出迎えを受ける。
「おかえりなさい、3人共」
「お義母様、ただいま帰りました」
「「ただいま帰りました、母上」」
お義母様にハグされる。
「キャシーちゃん、後でお部屋に来てね」
「分かりました」
フランと一緒に自分の部屋に行く。
「フラン、気の所為かしら?いろいろ変わってる気がするわ」
「気の所為ではございません。奥様が張り切っておられました」
「そうよね」
カーテンとか天蓋とか落ち着いた色味だけど、フンワリした布に変わってるし、机や椅子やソファーは子供っぽかった以前の物に比べて、ぐんと大人っぽくなっている。
敷いてある絨毯も以前のピンクから、私の好きな青みがかったグリーンになっている。
「フラン、明日からサミュエル先生がいらっしゃる予定なのだけど」
「伺っております。もうお一方のお客様もですね?」
「えぇ。ブーランシュ先生も来ていただけると聞いたのだけど?」
「ブーランシュ先生はお昼からおいでになるご予定です」
学院から着てきた簡易ドレスを脱いで、侯爵邸令嬢に相応しいドレスに着替えさせてもらう。コルセットは使っていないから、かなり楽なドレスだ。最近の流行はコルセットを使わないドレスで、使ってもソフトな物になってきている。前王の第2側妃様がコルセットの絞めすぎで夜会中に突然死されたなんて事件があって、それからコルセットが徐々に廃されるようになってきたらしい。事件は私が生まれた頃らしくて、前世の記憶的にもコルセットは女性の身体に害が多いと言わざるを得なかったから、侯爵家の養女になった時にはコルセットが憂鬱だった。
着替えが終わったらお義母様のお部屋に行く。ノックをするとすぐにドアが開いた。
「キャシーちゃん、おかえりなさい」
「ただいま帰りました」
ぎゅうっとハグされる。玄関ホールでもやったよね?まぁ良いけど。
「背が伸びたわね」
「少し伸びました。それでも小さい方ですけど」
「うふふふふ。ブーランシュ先生がいらっしゃるまでに、ドレスを3着選んでね」
と、いう事は、3着以上着なきゃいけないのか。
着せ替え人形と化しながら、お義母様の話を聞く。
ミリアディス様からお茶会の招待状が届いているらしい。出席の返事は出してくださっていて、日時も決められていた。私からの報告はクラスメイトとのお茶会の日程。こちらはざっくりと決めてきただけだから、お義母様の了解を得なければならない。それだからガビーちゃんとの交流も伝える。
「分かったわ。お茶会はこちらで予定を立てておくわね。それから平民の、えっと……」
「ララ様ですか?」
「そうそう。どういう方なの?」
「転生者です。ご本人は17歳で事故に遭ったと言っておられました。ちょっと勘違いされてたようで、ローレンスお義兄様に不必要に近付いたりしてましたけど、今は真面目に頑張っておられます」
「ララ・ノックス様よね?ノックス商会はここ数年で力を付けてきた商会よ。そう。ご息女が『テンセイシャ』だったの」
「平民は転生者が複数人居るって、知らないのでしょうか?」
「特に公表はしないから、分からないのかもね。貴族も知識としては習うけどって感じだし」
「私は転生者だと知らせてますけど、それは良いのですか?」
「キャシーちゃんを含めて13人が公表しているわ。貴族の『テンセイシャ』はキャシーちゃんを含めて6人。後は裕福な平民階級ばかりね。それも私位の年齢ばかりよ。あぁ、2人その『テンセイシャ』から連絡があったわ。会いたいのですって」
「私に?」
「旦那様があらかじめお会いになったけど、一方は牧場主の方、もうお一方は外国のお方ね。牧場主の方とお親しいらしくて、牧場主の方のお家に滞在中らしいわ。どうする?希望すれば会えるように手はずは済んでいるけど」
「お会いしてみたいですけど」
「けど?」
「どの辺りにお住まいなんですか?」
「ここから馬車で1日位ね。馬を主に育てていらっしゃるの。侯爵家の馬もその牧場の産よ」
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