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一章
15、洛神花のお茶
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長い道のりを経て、白苑後宮の尚食局に戻った瑞雪は部屋で座り込んだ。
司薬司の仕事場のさらに奥に薬命司の部屋がある。壁際には、小さな引き出しがびっしりと並んだ薬箪笥があり、生薬の入り混じったにおいがする。
「つっかれたぁ」
行儀は悪いが、足を床に投げ出して瑞雪は椅子に座った。
葉青の問診表を元に、これからの献立を決めなければならないが、まずは休憩だ。疲れていては間違いがあるかもしれない。
「疲労回復に効くのは、何かあったかな」
瑞雪は藤で編んだ籠の中を探した。薬味箪笥に入っている生薬は、仕事で用いるものなので勝手に使うことはできない。女官の給金で買い求めた生薬を、瑞雪は自分で管理している。
「お、洛神花、発見」
洛神花は岷国の南部に自生し、葵に似た花を咲かせる。花弁は白いのに、花の中心部は引きこまれそうな深紅をしている。
濃い赤に熟した咢や苞を煮出すと、美しい柘榴石のような飲み物ができるのだ。
瑞雪はさっそく火を熾して、湯を沸かす。待っている間に、乾燥した洛神花を半分に裂く。
一人前で三つほどだ。裂いたものを碗に入れている間に、シュンシュンとヤカンから湯気が立った。
湯を注いで、碗をしてしばし待つ。
「どうせなら蜂蜜も入れようかな。甘い方が疲れもとれるよね」
再び籠を覗きこんだ時、扉の方で人の気配を感じた。
「酸っぱい匂いがするわ」
声をかけてきたのは掌膳の女官、孫時宜だ。
「何か用ですか? 薬命司のところに来る必要なんてないでしょう?」
応じる瑞雪の言葉は刺刺しい。時宜は何かにつけて瑞雪にきつく当たってくる。先日、腹に据えかねた瑞雪に反撃されたというのに。まだ懲りずに構ってくるのか。
「別にあんたに用事があって来たんじゃないわ。司薬司に薬をもらおうと思ったのよ」
「……部屋が違いますよ。それに具合が悪いなら、医局に行かれては?」
司薬司に頼るよりも、まずは医者に診てもらった方が確実だ。瑞雪は蜂蜜の入った陶器の蓋を開けた。
「病気ってほどじゃないのよ。疲労がたまっているの。ほら、陛下が即位なさってから他国の使節も次々と訪れるし。会食の後は、陛下はあまりお召し上がりにならないのよ」
「まぁ、それはそうでしょうね」
七歳の文護は体も小さいし、豪勢な料理は消化も悪いだろう。それに宰相が同席するとはいえ、あくまでも皇帝は文護だ。粗相があってはならぬ、使節に侮られてはならぬと常に気を張っているに違いない。
むしろ疲れた胃を休ませてあげた方がいい。
「せめてお粥くらいは召し上がってほしいのに。杏杏が毒見をして安全を確認しても、お腹が空いてないからいらない、と仰って。でも陛下が健康を損ねたら大変でしょ」
ああ、この間足を引っかけてきた女官は毒見なのか。嫌味では飽き足らずいじめを実行する当たり、なかなかの曲者だと瑞雪は思った。
「真面目ですね、時宜さんは。真面目すぎです」
呆気にとられたように、時宜が口をぽかんと開く。だがすぐに我に返ったように、部屋につかつかと入ってきた。
「いや、でも。真面目じゃないと駄目でしょうが。薬命司はあんた一人で、他の司薬司の女官を統率したりもないでしょう? 掌膳は人数も多いし、私が指示を出してもちゃんと動いてくれない女官もいるのよ」
近いって、と瑞雪は接近してきた時宜の両肩を押し返す。
「え、あれ? 何で私はこんな話をしているの」
「知りませんよ。わたしと時宜さんは仲が悪いでしょう?」
「ええ、そうよ。私は仲の悪い人に愚痴をこぼして甘えたりしないわ。馬鹿にしないでちょうだい」
なんだか支離滅裂だ。時宜はよほど疲れているのだろう。ひたいを手で押さえて、壁にもたれてしまった。
「陛下が先帝のように健康を損なってはいけないって、誰だって心配するでしょう? しちゃいけないの?」
とうとう時宜は床にしゃがみこんでしまった。
人を使う苦労は瑞雪には分からない。ただ時宜にも、秘密裡に皇后候補の健康管理を任された瑞雪の苦労は分かりようがない。
(やれやれ、しょうがないなぁ)
瑞雪は立ち上がり、棚から蓋碗をもう一つ取り出した。その碗に洛神花を裂いて入れ、湯を注ぐ。
時宜のことは苦手だ。だが、きっとこれは薬命司に助けを求めているのだろう。本人に尋ねても「そんなことはない」と突っぱねるだろうけれど。
「子供じゃないんですから、床じゃなくて椅子に座ったらどうですか? 疲れの取れるお茶を淹れていますから飲んでいってください」
「私は別に……」
卓の上の問診表を片づけて、蓋碗を二つ並べる。
実家で使っていた蓋碗は、縁起の良いメダカの絵が描かれていた。尚食局で使っているのは無地だ。洛神花の抽出まで、しばし待つ。
「蜂蜜はいりますか? かなり酸っぱいお茶ですから、入れた方がおいしいですよ」
「……いただくわ」
時宜の返事を聞いて、瑞雪は蜂蜜を匙ですくった。淡い金色の蜂蜜が、匙からとろりと碗の中に落ちていく。
「飲む時は蓋をずらして、中の洛神花が口に入らないように注意してください」
「あ、ありがとう」
素直に礼を告げる時宜を、瑞雪はじっと見つめた。
「何?」と、椅子に座った時宜が尋ねる。
「いえ、お礼を言われると思わなくて」
「そんなに無礼に見える?」
「見えますね。きっとわたし以外には礼儀正しいんでしょうけど」
碗を手に取り、時宜は蓋をずらした。隙間から見える澄んだ紅色が美しい。淡い湯気が空気に溶けていく。洛神花のお茶を一口飲んだ時宜は「おいしい」と呟いた。
「あなた、噂とずいぶん違うのね。生薬を過剰に摂取させて、人を殺そうとするって聞いていたのに」
「摂取量を誤るようなことはしませんよ。下品の薬は毒にもなりますから」
あれ? と瑞雪は碗を手に取りながら考えた。時宜の言葉に違和感を覚えたのだ。
(ああ、そうか。「あんた」が、いつの間にか「あなた」になっているんだ)
「洛神花だっけ、これはあなたの私物よね。いくら払えばいいかしら」と、時宜が訊いてくる。
「いいですよ、別に。一人分ですから大した金額じゃありません」
「言ったでしょ。私は仲が悪い人に甘えたりしないわ。借りを作りたくないのよ」
きっぱりと時宜は言い切った。
真面目というか、生真面目だなぁ。瑞雪は蓋をずらして澄んだ紅色を口に含んだ。洛神花は爽やかで酸味があり、溶かした蜂蜜ととても良く合っていた。
司薬司の仕事場のさらに奥に薬命司の部屋がある。壁際には、小さな引き出しがびっしりと並んだ薬箪笥があり、生薬の入り混じったにおいがする。
「つっかれたぁ」
行儀は悪いが、足を床に投げ出して瑞雪は椅子に座った。
葉青の問診表を元に、これからの献立を決めなければならないが、まずは休憩だ。疲れていては間違いがあるかもしれない。
「疲労回復に効くのは、何かあったかな」
瑞雪は藤で編んだ籠の中を探した。薬味箪笥に入っている生薬は、仕事で用いるものなので勝手に使うことはできない。女官の給金で買い求めた生薬を、瑞雪は自分で管理している。
「お、洛神花、発見」
洛神花は岷国の南部に自生し、葵に似た花を咲かせる。花弁は白いのに、花の中心部は引きこまれそうな深紅をしている。
濃い赤に熟した咢や苞を煮出すと、美しい柘榴石のような飲み物ができるのだ。
瑞雪はさっそく火を熾して、湯を沸かす。待っている間に、乾燥した洛神花を半分に裂く。
一人前で三つほどだ。裂いたものを碗に入れている間に、シュンシュンとヤカンから湯気が立った。
湯を注いで、碗をしてしばし待つ。
「どうせなら蜂蜜も入れようかな。甘い方が疲れもとれるよね」
再び籠を覗きこんだ時、扉の方で人の気配を感じた。
「酸っぱい匂いがするわ」
声をかけてきたのは掌膳の女官、孫時宜だ。
「何か用ですか? 薬命司のところに来る必要なんてないでしょう?」
応じる瑞雪の言葉は刺刺しい。時宜は何かにつけて瑞雪にきつく当たってくる。先日、腹に据えかねた瑞雪に反撃されたというのに。まだ懲りずに構ってくるのか。
「別にあんたに用事があって来たんじゃないわ。司薬司に薬をもらおうと思ったのよ」
「……部屋が違いますよ。それに具合が悪いなら、医局に行かれては?」
司薬司に頼るよりも、まずは医者に診てもらった方が確実だ。瑞雪は蜂蜜の入った陶器の蓋を開けた。
「病気ってほどじゃないのよ。疲労がたまっているの。ほら、陛下が即位なさってから他国の使節も次々と訪れるし。会食の後は、陛下はあまりお召し上がりにならないのよ」
「まぁ、それはそうでしょうね」
七歳の文護は体も小さいし、豪勢な料理は消化も悪いだろう。それに宰相が同席するとはいえ、あくまでも皇帝は文護だ。粗相があってはならぬ、使節に侮られてはならぬと常に気を張っているに違いない。
むしろ疲れた胃を休ませてあげた方がいい。
「せめてお粥くらいは召し上がってほしいのに。杏杏が毒見をして安全を確認しても、お腹が空いてないからいらない、と仰って。でも陛下が健康を損ねたら大変でしょ」
ああ、この間足を引っかけてきた女官は毒見なのか。嫌味では飽き足らずいじめを実行する当たり、なかなかの曲者だと瑞雪は思った。
「真面目ですね、時宜さんは。真面目すぎです」
呆気にとられたように、時宜が口をぽかんと開く。だがすぐに我に返ったように、部屋につかつかと入ってきた。
「いや、でも。真面目じゃないと駄目でしょうが。薬命司はあんた一人で、他の司薬司の女官を統率したりもないでしょう? 掌膳は人数も多いし、私が指示を出してもちゃんと動いてくれない女官もいるのよ」
近いって、と瑞雪は接近してきた時宜の両肩を押し返す。
「え、あれ? 何で私はこんな話をしているの」
「知りませんよ。わたしと時宜さんは仲が悪いでしょう?」
「ええ、そうよ。私は仲の悪い人に愚痴をこぼして甘えたりしないわ。馬鹿にしないでちょうだい」
なんだか支離滅裂だ。時宜はよほど疲れているのだろう。ひたいを手で押さえて、壁にもたれてしまった。
「陛下が先帝のように健康を損なってはいけないって、誰だって心配するでしょう? しちゃいけないの?」
とうとう時宜は床にしゃがみこんでしまった。
人を使う苦労は瑞雪には分からない。ただ時宜にも、秘密裡に皇后候補の健康管理を任された瑞雪の苦労は分かりようがない。
(やれやれ、しょうがないなぁ)
瑞雪は立ち上がり、棚から蓋碗をもう一つ取り出した。その碗に洛神花を裂いて入れ、湯を注ぐ。
時宜のことは苦手だ。だが、きっとこれは薬命司に助けを求めているのだろう。本人に尋ねても「そんなことはない」と突っぱねるだろうけれど。
「子供じゃないんですから、床じゃなくて椅子に座ったらどうですか? 疲れの取れるお茶を淹れていますから飲んでいってください」
「私は別に……」
卓の上の問診表を片づけて、蓋碗を二つ並べる。
実家で使っていた蓋碗は、縁起の良いメダカの絵が描かれていた。尚食局で使っているのは無地だ。洛神花の抽出まで、しばし待つ。
「蜂蜜はいりますか? かなり酸っぱいお茶ですから、入れた方がおいしいですよ」
「……いただくわ」
時宜の返事を聞いて、瑞雪は蜂蜜を匙ですくった。淡い金色の蜂蜜が、匙からとろりと碗の中に落ちていく。
「飲む時は蓋をずらして、中の洛神花が口に入らないように注意してください」
「あ、ありがとう」
素直に礼を告げる時宜を、瑞雪はじっと見つめた。
「何?」と、椅子に座った時宜が尋ねる。
「いえ、お礼を言われると思わなくて」
「そんなに無礼に見える?」
「見えますね。きっとわたし以外には礼儀正しいんでしょうけど」
碗を手に取り、時宜は蓋をずらした。隙間から見える澄んだ紅色が美しい。淡い湯気が空気に溶けていく。洛神花のお茶を一口飲んだ時宜は「おいしい」と呟いた。
「あなた、噂とずいぶん違うのね。生薬を過剰に摂取させて、人を殺そうとするって聞いていたのに」
「摂取量を誤るようなことはしませんよ。下品の薬は毒にもなりますから」
あれ? と瑞雪は碗を手に取りながら考えた。時宜の言葉に違和感を覚えたのだ。
(ああ、そうか。「あんた」が、いつの間にか「あなた」になっているんだ)
「洛神花だっけ、これはあなたの私物よね。いくら払えばいいかしら」と、時宜が訊いてくる。
「いいですよ、別に。一人分ですから大した金額じゃありません」
「言ったでしょ。私は仲が悪い人に甘えたりしないわ。借りを作りたくないのよ」
きっぱりと時宜は言い切った。
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