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本編
06 思考は溶かされて
しおりを挟む「ほんまに……エロい身体してるわ。こんな大きいおっぱい見せつけるような服着て、よう今まで処女でおれたな」
そう言いながら、藤は指先で胸の輪郭をなぞる。そして下から掬いあげるようにして、やわやわと揉み込んだ。
「んっ、あっ、ちが……! なに着ても、めだっちゃ……あっ……」
「いいやん目立って。あほな男手玉に取って、貢がせるくらい図太く生きてもええんちゃう?」
「や、ぁんっ! めだちたくな……っ」
「んー。セクハラされる言うとったしなぁ。あやめちゃんを不快にするようなやつらがおる会社とか、べつに辞めてもいいと思うけど。いくらでもあるで、働くとこなんか」
「あっ、や……! 藤さ……っ、あっ」
ぷっくりと主張を始めた乳嘴を無視し、藤は色づいた乳輪の周りを指でくるくると弄ぶ。そして両方の胸を寄せ、大きな谷間に顔を埋めると、そこへ熱い舌先を這わした。
「あぅ……! ぁっ、あっ」
どこかにあったくすぐったさが、快楽に置き換えられていく。
あやめのコンプレックスでもあり、恥ずかしい部分を弄られているはずなのに。今では触れてもらえずに焦らされた胸の先端が、ただただ切なくてたまらない。
そしてそれを、藤はとっくに見透かしている。
「なー。あやめちゃんこっち見てて」
「え……っひぅ!」
藤はあやめの両胸を横から寄せると、赤くしこった胸の先端へ、ねっとりと舌を押しつけた。たったそれだけで、あやめは自分の内側がありえないほどに濡れていくのを感じてしまう。
「あっ、だめ……! っきもち……っや、あっ、ぁあっ」
ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い、舐め回す。片方を舌先で弾いたと思えばもう片方を指で扱かれて、あやめは腰をくねらせ喘いだ。
「ひぁっ、あっ! ん、んぅ~っ! やっ、ふじさ、ぁんっ」
弄られているのは胸なのに、脚の付け根がどうしようもなく蜜を垂らしている。
だがどうしていいのかわからない。無意識に腿を擦り合わせ、泣きながら藤の名前を呼ぶ。
「っは……胸ばっかり舐められて、そろそろこっちもして欲しくなってきた?」
「んぅっ、ちが……っ、あっ、きゃぁっ!」
藤はそう言って、意地の悪い笑みを浮かべる。
そして乳嘴を舌で弾きながら、あやめの下肢に手を伸ばした。薄い下生えをかき分け、しとどに濡れるあわいを撫でたのだ。
「ふふ、濡れてるわ。初めてやのにちゃんと気持ちよくなれて、えらいであやめちゃん」
えらいもなにも、ただあやめは藤から与えられているだけだ。それなのにこんなにも甘やかされて、自分が特別な何かになったような気がしてしまう。
どうすればもっと褒めてもらえるのかと、ぼぅっとする頭で考えるが答えは出なかった。
「ほなあやめちゃん、ちょぉっと恥ずかしいかもしれんけど、すぐに気持ちよくなるからな」
「え? あっ……!」
藤はあやめの脚の間に身体を滑らせる。そして彼女の膝裏を押し上げて、あやめの秘めたる部分を大きく開かせた。
「いや……っ! ふ、藤、さんっ! そんな、そんなところ……っ」
「いやや言うてるけど、めちゃくちゃ濡れてんで。ほんまにいや? あやめちゃんのここ、嬉しそうにひくついてるけど。俺に見られて興奮してるみたいで可愛い」
「あっ、ちが……んぁ!」
そう言って藤はあやめの顔を見ながら、とろとろと愛液を溢れさせる割れ目へ舌を差し込んでしまった。
「ひっ……! あっあっ、やめ……っ、お、おふろ入ってな……っきたない、から……!」
「んー? きたなないで。気になるんやったら、俺がきれいにしたるわな」
「やぁ……っ! あっ、あぅう……!」
藤の言うことが理解できず、あやめは羞恥と快感でおかしくなりそうだった。
尖らせた舌先が秘裂をなぞり、浅い部分を行き来する。それだけでも未知の感覚なのに、べろりと一気に愛液を舐めとった藤は、その上に顔を出す花芯に吸い付いてしまった。
「やぁんっ! なに、それ、ぇ……! あっ、やだやだっ、ふじさ……! まってっ……!」
きゅんっとお腹の奥が切なげに疼く。
藤の触れる部分に集まる愉悦を散らしたくて、シーツを蹴るがうまくいかない。そんなあやめに構うことなく、藤は敏感な蕾を舌先で捏ね回す。
もう気持がちいいとしか考えられない。あやめは盛大に喘ぎ、縋るように藤のシャツを掴む。それに気づいた藤はあやめの手を握りしめ、ベッドに押しつけた。
「あっ、まってだめぇ……! も、へんっ、からだ、へんにな……っ、ああああっ!」
ちゅぅっと吸い付かれたその瞬間、あやめの意志などお構いなしに、無理やり快楽の高みへと押し上げられた。
「まっ……! あ、ぁぅ……っ」
瞬間、目の前で何かが弾けた。あやめの女の部分が収縮を繰り返し、思考が溶かされていく。
身体が言うことを聞かない。くんっ、と勝手に丸まって、何度も盛大に身体を震わせてしまう。
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