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番外編
番外編ーーそのころのベルナール1ーー
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ーーノワゼット王国、王城。
ベルナールは、私室のソファーに腰かけて腕組みをしていた。ついさきほどまで、目の前のソファーには老人たちがずらりと並んで居座り、戴冠式についてあれこれ説明していた。
そして、妹と結婚だの、然るべき王妃候補だの、王位継承順位だの……ベルナールから見れば「ばかばかしい」としか思えない話を、老人たちはしていった。
常日頃より、なにくれとなく押し付けられる価値観や古めかしい制度。
これまではそれでもよかったのかもしれないが、ベルナールはそれらに悉く不満だった。
「そんなものに従ったら、俺たちは誰も幸せになれないじゃないか……!」
ベルナールが愛する女性はたったひとり、アナスタシア。元老院議長の孫娘だ。彼女を王妃にするつもりで、ベルナールは王様業や帝王学の席に彼女を出来る限り同席させてきた。
そして、数少ない心許せる肉親である妹のローテローゼ。影に日向にいつもベルナールを支えてくれる。その二人が幸せになれないルール従うつもりは、まったくなかった。
老人の一人が残した分厚い羊皮紙の束を読む。
王家のあり方、王の心構え、王妃または王配にふさわしい人柄および家柄、王位継承権について、側室または愛人について……。
「……ええい、馬鹿げた仕来りに従えるか!」
ベルナールは立ち上がると、部屋の中をちょろちょろと動き回った。
「よし……これで、俺が戻るまで戴冠式は延期になるだろ……」
だが、世の中はベルナールの思うようには、全く動いてくれなかったーーというか、ベルナールの読みが甘かった。まさか、戴冠式が終わる頃にはひょっこりと戻ってきてくれるのではないか――と、淡い期待を懐きながらローテローゼとマティスが城で大奮闘するとは、夢にも思わなかったのだから。
駆け落ちのメッカともいわれる国境の町ロウサンテ。
アナスタシアとベルナールは、身分を隠したまま甘い新婚生活を送っていた。
この町に駆け込んだ日に、町の教会で夫婦誓約書にサインをし、お金を積んで『結婚証明書』を発行してもらった。これで晴れて、二人は夫婦になった。アナスタシアはお城へ戻りましょうと言うのだが、安心するのはまだ早い、と、ベルナールは首を横に振っていた。
たいていの国では渋々ながらもこれで『婚姻有効』と認められるが、ノワゼット王国では少し事情が異なる。
たいがいのことが大らかで能天気な国なのだが、王侯貴族や婚姻関係はなぜか、古いしきたりを残している。そのため、この証明書が有効であるとみなしてもらうためには『役所の掲示板にこの証明書を貼り、二週間誰からも物言いがつかなければこれを認める』という古式ゆかしい条例を護らないといけない。
物言いがついた場合は即座に婚姻取り消しである。
そうなれば残された道は、ノワゼット王国で正式に手続きを踏むか結婚を諦めるか、心中か国外逃亡か――。
「俺たちの場合は絶対に結婚に反対される。だから――子供ができるまで帰らない」
ベルナールは、そう密かに決めていた。
今回の駆け落ちは、ベルナールがひとりで画策した。
数年前から密かに恋仲となっていたアナスタシアには詳しいことは告げずに、半ば議長の屋敷から攫うようにしてここまで連れてきたが、聡い彼女は事情を理解して支えてくれている。
「俺の結婚相手はアナスタシアしか考えられない」
玉座のために妹のローテローゼと結婚するなど、ありえない。
「――タイミングは、最悪だったよなぁ……」
そうでしょうね、と、アナスタシアが小さく首肯する。
「しかし、これ以上待てなかったのでしょう?」
「ああ……」
戴冠式を行ったとなれば、ローテローゼとの結婚が加速度的に進み、他国の王女を側室として宛がわれてしまう。その前に、逃げ出さなければと思った。
「ローテローゼ、怒ってるだろうなぁ……でもあいつ、俺より優秀だし、マティスいるし、大丈夫じゃね?」
にこにこと笑うアナスタシアを、ベルナールは強く抱き寄せた。ベルナールの鼻先を、甘い果実の匂いが擽った。
「……アナスタシア、いい匂いだ」
「はい、裏通りのお店で果実を買ってきました。特産品の梨だそうですよ」
ベルナールの掌に乗せられた果物は、不格好だがみずみずしい。
「形が悪いからお城には献上できず廃棄処分になるところを、勿体無いからってこの町が買い取っているそうです」
もったいねぇ、とベルナールは梨にかぶりつく。
「美味いなぁ……」
「よかった。ゆっくり召し上がってくださいね」
お城にいた時は、季節の物やシェフが腕によりをかけた美味しいものを常に食べていた。が、駆け落ちしてからは、庶民と同じものを食べている。アナスタシアから見れば普通だがベルナールからみればかなりな粗食である。そんなベルナールを気遣って、アナスタシアは旬のものを見つけ次第買ってくる。
「ん、アナのぶんがないな……」
「わたくしは……あ!」
強引にアナスタシアを抱き寄せて、口移しで食べさせる。
「……どうだ?」
おいしいです、と答えるアナスタシアの頬は、真っ赤だ。
「可愛いなぁ……」
二人は今、入り組んだ小道の奥にある王宮の物置よりも狭いあばら家に身を隠していた。
狭いが、二人に不満はない。室内を好きなように飾り付け、薔薇以外のカラフルな植物で飾り、好きなように語らい、好きなように飲食する。
ベルナールにとって、ここまで自由に暮らすのははじめてである。
最初の数日はいろいろと不便さを感じていたようだが、今ではすっかりなじんでいる。
「アナ、ただいま!」
明け方から始まる交易所の荷捌きの仕事を終えて帰宅したベルナールは、すっかりこの町になじんでいる。
「そろそろ生活費が底をつくから、もうひとつ、あたらしい仕事を見つけてきたよ」
木製の扉を開けて帰宅したベルナールは、城にいた時とまるで別人である。
いつも身に着けていたシャツやトラウザーズやブーツは古着屋に売り、その代わりに買ったのが白い木綿で作られたパンツに袖なしのシャツ、そして頭には柄物のスカーフという格好だ。
まさか一国の王だとはだれも思わないだろう。
彼は一枚の羊皮紙を手に嬉しそうだ。
腕も顔も陽に焼けて真っ黒、腕も上半身もすっかり逞しくなっている。
しかし気高さや高貴さは失ってはいないらしく、近所の人々に『王子さま』とあだ名されている。
「まぁ、おかえりなさいませ!」
迎えに出てくるアナスタシアは、こちらは相変わらずの美貌と妖艶さ、白いシンプルなワンピースがよく似合っている。いつも身に着けていた大量の宝飾品も今は何も着けていない。
「わたくしも、お仕事をみつけたところですのよ! 近所に越してこられたご一家のレディに読み書きを教えることになりましたわ」
「そうか、それはいい仕事を見つけたね」
ベルナールの逞しい腕が、アナスタシアの細い腰に回される。どちらかともなくキスをし、部屋の奥に置いてある長椅子になだれ込む。
「君には、いらぬ苦労を掛けるね」
「苦労だなんて思っていません」
「まさか、スパイ疑惑をかけられて帰国できないとはねぇ……」
想定外だったよ、と、苦笑するベルナールの手がせっかちにアナスタシアのワンピースを脱がせ、豊満な胸を揉みしだく。
ベルナールの手になじんでいるアナスタシアの体は、すぐに熱を帯びて色気が立ち上る。
「まだ、日が高いですわ……お昼にもなっていないと言うのに……恥ずかしい」
「両隣は働きに出たのを確認したから大丈夫」
「でも、お向かいが……」
「駆け落ちカップルだったみたいで、さっきお国からの追手に捕らえられて連れていかれたよ」
この町ではさほど珍しいことではないのだが、かわいそうに、彼らが幸せになれると良いわね、と、アナスタシアはその都度胸を痛める。
「俺は、君のそんなところが大好きだ――」
ベルナールの手からはみ出すほどの大きさがある胸の先端を、ちゅ、と吸い上げる。アナスタシアが、小さく息を呑む。
「ここがどこかなんて、忘れさせてあげるよ……」
ベルナールは、私室のソファーに腰かけて腕組みをしていた。ついさきほどまで、目の前のソファーには老人たちがずらりと並んで居座り、戴冠式についてあれこれ説明していた。
そして、妹と結婚だの、然るべき王妃候補だの、王位継承順位だの……ベルナールから見れば「ばかばかしい」としか思えない話を、老人たちはしていった。
常日頃より、なにくれとなく押し付けられる価値観や古めかしい制度。
これまではそれでもよかったのかもしれないが、ベルナールはそれらに悉く不満だった。
「そんなものに従ったら、俺たちは誰も幸せになれないじゃないか……!」
ベルナールが愛する女性はたったひとり、アナスタシア。元老院議長の孫娘だ。彼女を王妃にするつもりで、ベルナールは王様業や帝王学の席に彼女を出来る限り同席させてきた。
そして、数少ない心許せる肉親である妹のローテローゼ。影に日向にいつもベルナールを支えてくれる。その二人が幸せになれないルール従うつもりは、まったくなかった。
老人の一人が残した分厚い羊皮紙の束を読む。
王家のあり方、王の心構え、王妃または王配にふさわしい人柄および家柄、王位継承権について、側室または愛人について……。
「……ええい、馬鹿げた仕来りに従えるか!」
ベルナールは立ち上がると、部屋の中をちょろちょろと動き回った。
「よし……これで、俺が戻るまで戴冠式は延期になるだろ……」
だが、世の中はベルナールの思うようには、全く動いてくれなかったーーというか、ベルナールの読みが甘かった。まさか、戴冠式が終わる頃にはひょっこりと戻ってきてくれるのではないか――と、淡い期待を懐きながらローテローゼとマティスが城で大奮闘するとは、夢にも思わなかったのだから。
駆け落ちのメッカともいわれる国境の町ロウサンテ。
アナスタシアとベルナールは、身分を隠したまま甘い新婚生活を送っていた。
この町に駆け込んだ日に、町の教会で夫婦誓約書にサインをし、お金を積んで『結婚証明書』を発行してもらった。これで晴れて、二人は夫婦になった。アナスタシアはお城へ戻りましょうと言うのだが、安心するのはまだ早い、と、ベルナールは首を横に振っていた。
たいていの国では渋々ながらもこれで『婚姻有効』と認められるが、ノワゼット王国では少し事情が異なる。
たいがいのことが大らかで能天気な国なのだが、王侯貴族や婚姻関係はなぜか、古いしきたりを残している。そのため、この証明書が有効であるとみなしてもらうためには『役所の掲示板にこの証明書を貼り、二週間誰からも物言いがつかなければこれを認める』という古式ゆかしい条例を護らないといけない。
物言いがついた場合は即座に婚姻取り消しである。
そうなれば残された道は、ノワゼット王国で正式に手続きを踏むか結婚を諦めるか、心中か国外逃亡か――。
「俺たちの場合は絶対に結婚に反対される。だから――子供ができるまで帰らない」
ベルナールは、そう密かに決めていた。
今回の駆け落ちは、ベルナールがひとりで画策した。
数年前から密かに恋仲となっていたアナスタシアには詳しいことは告げずに、半ば議長の屋敷から攫うようにしてここまで連れてきたが、聡い彼女は事情を理解して支えてくれている。
「俺の結婚相手はアナスタシアしか考えられない」
玉座のために妹のローテローゼと結婚するなど、ありえない。
「――タイミングは、最悪だったよなぁ……」
そうでしょうね、と、アナスタシアが小さく首肯する。
「しかし、これ以上待てなかったのでしょう?」
「ああ……」
戴冠式を行ったとなれば、ローテローゼとの結婚が加速度的に進み、他国の王女を側室として宛がわれてしまう。その前に、逃げ出さなければと思った。
「ローテローゼ、怒ってるだろうなぁ……でもあいつ、俺より優秀だし、マティスいるし、大丈夫じゃね?」
にこにこと笑うアナスタシアを、ベルナールは強く抱き寄せた。ベルナールの鼻先を、甘い果実の匂いが擽った。
「……アナスタシア、いい匂いだ」
「はい、裏通りのお店で果実を買ってきました。特産品の梨だそうですよ」
ベルナールの掌に乗せられた果物は、不格好だがみずみずしい。
「形が悪いからお城には献上できず廃棄処分になるところを、勿体無いからってこの町が買い取っているそうです」
もったいねぇ、とベルナールは梨にかぶりつく。
「美味いなぁ……」
「よかった。ゆっくり召し上がってくださいね」
お城にいた時は、季節の物やシェフが腕によりをかけた美味しいものを常に食べていた。が、駆け落ちしてからは、庶民と同じものを食べている。アナスタシアから見れば普通だがベルナールからみればかなりな粗食である。そんなベルナールを気遣って、アナスタシアは旬のものを見つけ次第買ってくる。
「ん、アナのぶんがないな……」
「わたくしは……あ!」
強引にアナスタシアを抱き寄せて、口移しで食べさせる。
「……どうだ?」
おいしいです、と答えるアナスタシアの頬は、真っ赤だ。
「可愛いなぁ……」
二人は今、入り組んだ小道の奥にある王宮の物置よりも狭いあばら家に身を隠していた。
狭いが、二人に不満はない。室内を好きなように飾り付け、薔薇以外のカラフルな植物で飾り、好きなように語らい、好きなように飲食する。
ベルナールにとって、ここまで自由に暮らすのははじめてである。
最初の数日はいろいろと不便さを感じていたようだが、今ではすっかりなじんでいる。
「アナ、ただいま!」
明け方から始まる交易所の荷捌きの仕事を終えて帰宅したベルナールは、すっかりこの町になじんでいる。
「そろそろ生活費が底をつくから、もうひとつ、あたらしい仕事を見つけてきたよ」
木製の扉を開けて帰宅したベルナールは、城にいた時とまるで別人である。
いつも身に着けていたシャツやトラウザーズやブーツは古着屋に売り、その代わりに買ったのが白い木綿で作られたパンツに袖なしのシャツ、そして頭には柄物のスカーフという格好だ。
まさか一国の王だとはだれも思わないだろう。
彼は一枚の羊皮紙を手に嬉しそうだ。
腕も顔も陽に焼けて真っ黒、腕も上半身もすっかり逞しくなっている。
しかし気高さや高貴さは失ってはいないらしく、近所の人々に『王子さま』とあだ名されている。
「まぁ、おかえりなさいませ!」
迎えに出てくるアナスタシアは、こちらは相変わらずの美貌と妖艶さ、白いシンプルなワンピースがよく似合っている。いつも身に着けていた大量の宝飾品も今は何も着けていない。
「わたくしも、お仕事をみつけたところですのよ! 近所に越してこられたご一家のレディに読み書きを教えることになりましたわ」
「そうか、それはいい仕事を見つけたね」
ベルナールの逞しい腕が、アナスタシアの細い腰に回される。どちらかともなくキスをし、部屋の奥に置いてある長椅子になだれ込む。
「君には、いらぬ苦労を掛けるね」
「苦労だなんて思っていません」
「まさか、スパイ疑惑をかけられて帰国できないとはねぇ……」
想定外だったよ、と、苦笑するベルナールの手がせっかちにアナスタシアのワンピースを脱がせ、豊満な胸を揉みしだく。
ベルナールの手になじんでいるアナスタシアの体は、すぐに熱を帯びて色気が立ち上る。
「まだ、日が高いですわ……お昼にもなっていないと言うのに……恥ずかしい」
「両隣は働きに出たのを確認したから大丈夫」
「でも、お向かいが……」
「駆け落ちカップルだったみたいで、さっきお国からの追手に捕らえられて連れていかれたよ」
この町ではさほど珍しいことではないのだが、かわいそうに、彼らが幸せになれると良いわね、と、アナスタシアはその都度胸を痛める。
「俺は、君のそんなところが大好きだ――」
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