【完結】身代わりで男装した王女は宮廷騎士の手で淫らに健気に花開く

酉埜空音

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番外編

番外編ーー年末年始、ローテローゼの危機6ーー

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 どのくらいたっただろうか。
 リーダーと思しき男が恭しくローテローゼの白い両足を抱えた。ゆっくりと開いていく。
「いよいよ……いくぞ……」
 全員が、その箇所に釘付けになった。側近の一人が茂みを掻き分け、秘所を露わにした。
 肉襞が妖しく開き、適度に濡れているのは彼らの執拗な悪戯のせいだろう。
「……触れたい……突っ込みたい……」
 男の一人が肉襞を押し開き、蜜口に指をそっと差し込んだ。おおお、と男たちがどよめく。ゆっくり抜き差しを繰り返し、二本の指を挿入する。
「ど、どうだ?」
 リーダーが囁くように尋ねる。
「これはキツい……蠢いている……」
「あ、ん……」
 男が動かす指が刺激になったのだろう、ローテローゼの嬌声が洩れた。
「可愛らしいお声だ……」
 ここかな、と、男がローテローゼの反応を見ながら内部を刺激する。と、びくん、とローテローゼの体が跳ねる場所があった。が、苦痛でもあるのかローテローゼの眉間に皺がよる。
「まて、薬を足す……」
 リーダーが、今度は液体をローテローゼの口に流し込む。
「よし、刺激を再開だ」
「リーダー! 今の液体は睡眠薬ではなく媚薬では……」
 なに!? と、リーダーが慌てたがローテローゼはすでに飲み込んでいる。
「しまった……」
 リーダーが仲間を止めようとしたが、仲間たちはみな、興奮してローテローゼに釘付けになっている。
「……お? 反応が変わってきた……ここだ、見つけた……」
 刺激を続ける男の傍らで、別の男はローテローゼの胸を揉んだり突起を舐めたりしはじめ、さらに別の男が、ぷくっと充血してきた肉の粒をきゅっと刺激した。
「きゃ、あ、あああ!」
 強すぎる快感に、ローテローゼが覚醒した。
「あ、ああ、や、やめぇ……」
 目覚めると同時に快感を認識したローテローゼは、混乱する頭のまま絶頂を極めた。
「な、なぜ……?」
「本物のローテローゼさまだ……ああ、ローテローゼさま……」
「や、やだ、やめ……やめて、わたしから離れなさい!」
 ローテローゼの命令に、男たちは慌てて後ずさる。己の意志と関係なく火照る体に困惑しながらも、ローテローゼはつとめて冷静に男たちを見た。
「あ、あな、た、たち……何者ですか。ここはどこ? 答えなさい」
 祭壇の前に整列して平伏した男たちの背中に、ローテローゼの冷たい声が降り注ぐ。
「ローテローゼさま、我らのアジトへようこそ」
「アジト?」
「……力づくでお連れしたこと、申し訳ございません」
 霞みがかかったようだったローテローゼの頭がクリアになると同時に、ローテローゼは祭壇から飛び降りていた。
「今すぐ、わたしを神殿へ戻しなさい!」
「え!」
「今ごろ、わたしの不在が知れて皆が不安に陥っているだろうから……」
 出口の方へ走り出すローテローゼに、そんな! と、男たちが群がる。
「きゃあ!」
「いいじゃないですか、もう少し……」
「やめ、放してっ……」
 男たちがローテローゼを祭壇へ押し倒したところで――入口の扉が、外から壊された。

「陛下! ご無事ですか!」
「ローテローゼ、無事か!」

 よくとおる声とともに、男たちが雪崩れ込んできた。マティスに指揮された騎士たち、それとーーベルナールだ。
「おう、お前らこのフェスティバルの実行委員だな。こんな事態を引き起こしてタダで済むと思うなよ?」
 ベルナールの怒気を孕んだ命令で騎士団が男たちに飛びかかる。
「遅くなって申し訳ございません」
 そう言ってマントを掛けてくれるのは女性騎士、ローテローゼの前後をさっと囲んだのも、女性騎士。
 柔らかい笑顔に、ローテローゼの緊張が緩む。
「……大丈夫、最後までされてないわ……」
 女性騎士たちにがっちり守られたローテローゼがアジトの外へ連れ出され、横付けになった馬車へと乗り込む。
 その後ろ姿に、男たちが「ローテローゼさまぁ!」と悲痛な声をあげるが、ベルナールが叩きのめしている。
「あ、マティス、お兄さまを止めて……」
「問題ございません。足らないくらいだ」
「マティス……彼らは、わたしのファンだったみたい」
「だからといって、誘拐していいというものではありません。陛下、ご無事でなによりでした」
 鋭い声でマティスが言う。
「とはいえ……護衛失格です。眠らされてしまうとは……申し訳ございません」
 深々と頭を下げるマティスや女性騎士に、ローテローゼは首を横に振った。
「それではマティスさま、我々は連中の護送を手伝うのでローテローゼさまをお願いします」
 女性騎士が扉を閉め、車内でマティスと二人になる。
「……薬物を飲まされたみたいなの。あとで診察と……清めてくれる?」
「はい」
「それから、金輪際こんな妙なイベントは中止したほうがいいわ」
「はい……ベルナールさまにそう報告いたします」
 生真面目に頷くマティスに、ローテローゼが抱き着いた。ぴったりと抱きしめ、互いの無事を喜ぶ。言葉はなくとも、それは伝わった。
「……マティス」
「はい?」
「今年もよろしくね?」
「はい」
 ローテローゼからの甘い口づけを、マティスは驚きながらもしっかりと受け入れた。
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