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17. 夢の中での会合
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ふと何にかを感じ、目を開けるとそこは、
「え…神域?」
なんで…と言おうとしたところで奥からこちらへと歩み寄ってくる足音がした。と言っても、ヒールのようなコッコッと言う音ではなくどちらかというとトコトコと言う擬音の方が正しいような気がする。なぜって?それは至極明快、こちらに歩み寄ってきたのは幼い女の子…それも幼稚園生ぐらいだからだ。
「あ~う~え、えっとこんにち…わ?」
と挨拶をしてくる。
「あ、うん。こんにちは。ごめんだけど…誰?」
と聞く。
「知らない…?じゃあ初めまして…かな?」
「うん、そうだと思う…」
と言うと、
「じゃあ改めて、ウチは力と破壊を司る神のクラッヒトって言います。覚えてくれると嬉しいです…」
と神にも関わらず丁寧な言葉で挨拶をしてきた。
「あ、丁寧にありがとうございます。僕は…」
と名乗ろうとしたら、
「ああ、君のことは知ってるよ。結月湊くん…いやこっちではナギエ・アリアちゃんと言った方がいいかな?」
と言ってくる。
「あ、ナギでいいですよ。」
と言うと
「ん、わかった。じゃあナギちゃん少し話をしようよ。」
とクラッヒト様は僕の手を引いて近くにあるお茶をするようなテーブルと椅子
のある所に座らせた。
「それでクラッヒト様。その…話というのは…?」
と聞くと、
「クーラって呼んで。他の神様にもそう呼ばれているから。」
と言ったので、
「ではクーラ様、何のお話ですか?」
と聞くと、
「ああ、ごめんなさい。ついつい話すのが楽しくって忘れてました。」
と子供っぽい笑顔を浮かべながら続けた
「あの、今正直に単刀直入に聞きますが、今自分の力が強すぎる…って思ったことないですか?」
と聞いてきた。あのドラゴンをぶん殴ったことか?と考えていると、
「まあ神界から君のこと見てたんですけど、普通無強化状態の人間…ましては女児のグーパンチでドラゴンは吹っ飛ぶはずがないんです。」
と教えてくれた。やっぱりか。と思っていると、
「あの…一応言っておきますが、今あなたは人の形をしているだけの怪物ですよ?」
と言われて
「こ、困ります!今までこの力で色々苦労したけど、さすがに人間辞めてまで力を欲しいと思ったことはありませんよ!」
と叫んでしまう。
「そこで、です。その力をセーブする“スキル”あげちゃいます、なので相談役になってくれませんか?」
と本題であろう話を持ちかけてきた。正直、考えるまでもないと思う。だってそうだろう。今の僕の人外の力をセーブし、元の人間の型に戻してくれる今後の悪目立ちコースを即刻潰してくれる素敵なスキルをこうやって神様の相談を聞くだけで手に入るんだ。
「それで?答えは決まりましたか?」
と聞いてきたので、
「はい。その役目、勤めさせていただきます。その代わり、相談はなるべく夜間でお願いしますね。」
と言うと、
「わかりました。ではスキルをあげます。」
と言ってクーラ様は僕の額に手を当てた。瞬間、温かい何かが頭の中に流れ込んでくるような何かを感じた。
「はい、終わりました。いいですか?あなたはこの世界ではイレギュラーな存在です。しかし、神々たる私たちの中にはあなたのことを気に入っている人もいます。前世みたいなこともあると思いますが、縁というものは大きく、深く、重要なものなんです。1人でも大丈夫って気丈に振る舞うのもいいですが、何か長いものに巻かれるのも手の一つです。頑張ってくださいね…ってこんな言葉、破壊の神たるウチが言うのもなんですね…まぁいいです。話したいことが話せたので…じゃあ、ナギエちゃん、サヨナラです。」
と言い、手を振った。それと同時に僕の視界は純白の光に飲み込まれていった。
「え…神域?」
なんで…と言おうとしたところで奥からこちらへと歩み寄ってくる足音がした。と言っても、ヒールのようなコッコッと言う音ではなくどちらかというとトコトコと言う擬音の方が正しいような気がする。なぜって?それは至極明快、こちらに歩み寄ってきたのは幼い女の子…それも幼稚園生ぐらいだからだ。
「あ~う~え、えっとこんにち…わ?」
と挨拶をしてくる。
「あ、うん。こんにちは。ごめんだけど…誰?」
と聞く。
「知らない…?じゃあ初めまして…かな?」
「うん、そうだと思う…」
と言うと、
「じゃあ改めて、ウチは力と破壊を司る神のクラッヒトって言います。覚えてくれると嬉しいです…」
と神にも関わらず丁寧な言葉で挨拶をしてきた。
「あ、丁寧にありがとうございます。僕は…」
と名乗ろうとしたら、
「ああ、君のことは知ってるよ。結月湊くん…いやこっちではナギエ・アリアちゃんと言った方がいいかな?」
と言ってくる。
「あ、ナギでいいですよ。」
と言うと
「ん、わかった。じゃあナギちゃん少し話をしようよ。」
とクラッヒト様は僕の手を引いて近くにあるお茶をするようなテーブルと椅子
のある所に座らせた。
「それでクラッヒト様。その…話というのは…?」
と聞くと、
「クーラって呼んで。他の神様にもそう呼ばれているから。」
と言ったので、
「ではクーラ様、何のお話ですか?」
と聞くと、
「ああ、ごめんなさい。ついつい話すのが楽しくって忘れてました。」
と子供っぽい笑顔を浮かべながら続けた
「あの、今正直に単刀直入に聞きますが、今自分の力が強すぎる…って思ったことないですか?」
と聞いてきた。あのドラゴンをぶん殴ったことか?と考えていると、
「まあ神界から君のこと見てたんですけど、普通無強化状態の人間…ましては女児のグーパンチでドラゴンは吹っ飛ぶはずがないんです。」
と教えてくれた。やっぱりか。と思っていると、
「あの…一応言っておきますが、今あなたは人の形をしているだけの怪物ですよ?」
と言われて
「こ、困ります!今までこの力で色々苦労したけど、さすがに人間辞めてまで力を欲しいと思ったことはありませんよ!」
と叫んでしまう。
「そこで、です。その力をセーブする“スキル”あげちゃいます、なので相談役になってくれませんか?」
と本題であろう話を持ちかけてきた。正直、考えるまでもないと思う。だってそうだろう。今の僕の人外の力をセーブし、元の人間の型に戻してくれる今後の悪目立ちコースを即刻潰してくれる素敵なスキルをこうやって神様の相談を聞くだけで手に入るんだ。
「それで?答えは決まりましたか?」
と聞いてきたので、
「はい。その役目、勤めさせていただきます。その代わり、相談はなるべく夜間でお願いしますね。」
と言うと、
「わかりました。ではスキルをあげます。」
と言ってクーラ様は僕の額に手を当てた。瞬間、温かい何かが頭の中に流れ込んでくるような何かを感じた。
「はい、終わりました。いいですか?あなたはこの世界ではイレギュラーな存在です。しかし、神々たる私たちの中にはあなたのことを気に入っている人もいます。前世みたいなこともあると思いますが、縁というものは大きく、深く、重要なものなんです。1人でも大丈夫って気丈に振る舞うのもいいですが、何か長いものに巻かれるのも手の一つです。頑張ってくださいね…ってこんな言葉、破壊の神たるウチが言うのもなんですね…まぁいいです。話したいことが話せたので…じゃあ、ナギエちゃん、サヨナラです。」
と言い、手を振った。それと同時に僕の視界は純白の光に飲み込まれていった。
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