転生したら、周辺環境がクソだったので、人形と共に改革していく 〜せっかく転生したのならゆっくりのんびり生きたい〜

甘夏かん

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29. 測定してわかること その2

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「お久しぶりですね。アリア嬢。」
と神格講堂の鑑定室に入ると顔見知りの顔があった。
「お久しぶりですね。ハインツさん。5歳以来なので大体7年ぶりぐらいでしょうか?」
「はい、そのぐらいですね。随分と大きくなられましたね。最後に会った時はまだ1mあるかないかぐらいの大きさでしたのに…月日の流れはおそりしいですなぁ。」
ハハハハハと笑うハインツさん。
「話逸れてますよ…」
というと、
「あぁ、そうでしたね。ではこの水晶に手をかざしてください。今回の検査は記録しませんので今の自分の力と能力を知り、今後の選択の参考としてください。」
と言って水晶を差し出してきた。それに触れると、ホロウィンドウのようなものが僕の目の前に現れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナギエ・アリア  13歳

生命力   15,238/17,000

魔法力   1,260,000/1,260,000

<スキル>
・魔法適正【全】   ・鑑定眼   ・付与術

・作成     ・神族対話   ・感覚変化

・癒しの心   

<固有能力>
・反転する
触れた事象を問答無用で反対の効果にする。
反対にする程度や効果は指定することもできる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と出た。
「流石のステータスですね。新たに成長もしていらっしゃる。この能力だと、神子だけじゃなく、聖女としての活動も可能でしょう。あなたは神様の愛子ですな。」
と優しく笑ってくれる。
まぁこの世界の基準に合わせると、生命力は平均よりも下だけど、魔法力は常人の約200倍というアホみたいな能力値だ。だからこそ、顔見知りかつ僕のことを我が子のように愛してくれているアリア領の神官長たるハインツさんぐらいにしか見せられないけどね。
「色々と聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
と聞くと、
「はい、何でしょうか?」
と優しく聞いてくれる。
「すみませんが、スキルの詳細を教えていただいても宜しいですか?」
と聞くと、ハインツさんは
「少しお待ちください…はいどうぞ。」
と一枚の紙を手渡してきた。
えっと、どれどれ…

==========================
<詳細>
・魔法適正【全】
読んで字の如く、
あらゆる属性の魔法を使用することができる

・鑑定眼
スキル発動中は右目の色が水色に変化する
見たものの詳細なことがわかる
しかし、生物に関しては種族と生命力のみわかる

・付与術
魔法を物に込めたり、ポーションの作成ができる
錬金術士と作成の2つのスキルを持っていることで発現する

・作成
一度見て、触れたものを魔法力を元として作成できる
作成した物体の色を変えたりなどの多少のアレンジはきく

・神族対話
神界の神々との会話が可能になるスキル

・感覚変化
一定以上の魔法力を使用する攻撃魔法を使用する場合の
魔法力の変換感覚が変わる
これにより、パワーセーブが可能

・癒しの心
白魔法の威力上昇、回復魔法の効力増加
攻撃魔法の威力が15%減少する

==========================

と書いてあった。
「あ、ありがとうございます。これわかりやすいですね。」
と言うと、
「この紙はここで返してくださいね。一応機密情報扱いなので。」
と言った機密情報聞いた僕は急いでハインツさんに紙を返してから部屋を後にすることにした。
「ありがとうございました。」
と外に出ると。
「長かったですね。ナギエさん。あなたで最後ですよ。記録用紙をください。」
とフレイヤ先生が声をかけてきた。
「あ、はい、どうぞ。」
と渡すと
「はい、ありがとう。これでもう全部終わりよ。寮に帰るなり教室で勉強するなり、好きにしてもいいわよ。」
と言われる。
ここからは放課後…何をしようかな…そう思いながら僕は寮へと歩を進めるのだった。
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