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73. クーデター①
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「最上階に王の玉座があるわ。みんな!一気に行くよ!」
というステラの声と共に僕らは階段を駆け上がる。しかし、
「なんだ?一般兵士かいないぞ?これなら協力する必要あったか?」
とルイトが言う。確かに、先程から見るのは下級兵ばかりでとても場内とは思えない。
「そうね…じゃあ、ルイトとナギエ、この先の十字路を左に行って。そしたら離宮に行けると思うから。そこまで行って…」
「その先は言わなくても大丈夫。絶対にシズとクロエを助け出すよ。」
とナギエは言うと、ちょうど十字路に差し掛かった。
「行くよ。ルイト!」
「おう!じゃあな。ちゃんと姫守れよ!ミナト!」
「任せとけ!」
とルイトに返すと、僕らは前に、ナギエたちは左に進んでいった。
・一方その頃離宮では…
「あのドラゴンはどこにいった!」
と兵士たちが大勢で探し回っていた。そして数分に一度、
ノックと共に、
「御無礼の程、申し訳ございません、再三の確認となりますが、ここにドラゴンは来てませんか?」
と部屋に兵士がやってくる。それはクロエの部屋も同じであって、
「ここには来ていませんよ。もう野生に帰ってしまったのでは?」
とアサギがクロエに代わって答えた。ミクリは、お茶の準備をしながら、
「大変ですね。頑張ってください。」
と言っていた。
「そうですか。では、失礼します。」
と言い兵士が出て行った。
「…ふぅ。…出てきてもいいよ。シズ。」
と言うと私の後ろからシズが現れ、私の膝の上で丸くなった。
「いやぁ。にしてもびっくりしましたよ。その子がクロエちゃんのお友達のテイムしたものだなんて。」
とミクリはこっちにお茶を持ってきながら言った。
「友達なんてレベルじゃないわ。心を許せる…そんな存在よ。」
と私は紅茶の入ったカップを手に取り、飲もうと口に運んで…
「熱っ…」
と猫舌を発動させていると、ドォンという爆発音がした。
「な、何事でしょうかね?」
とアサギがカーテンを少しずらして外を見た。
「…なん、でしょうかね…あれは…兵士?」
「えっ…誰か攻めてきたってこと?」
とミクリが驚いた声を出した頃、
「て、敵襲!敵襲!王女派のクーデターだ!ドラゴンさ月しwしている兵は王をお守りすべく直ちに5階の王の間の前、“翼竜の回廊”に集結されたし!」
と兵士たちが騒ぎ始めていた。
「クーデター…ですか。物騒ですね。城下町は今、解放前夜祭で助けを呼べない状況…さすがは頭のいい王女様…と言ったところでしょうね…」
とアサギがつぶやいた。
「これでここから出られるのかな?」
と聞くと、
「わかりません。ですが、ここを出るときは私とミクリはあなたと一緒に行動する予定ですよ。」
とアサギが穏やかに笑った。
というステラの声と共に僕らは階段を駆け上がる。しかし、
「なんだ?一般兵士かいないぞ?これなら協力する必要あったか?」
とルイトが言う。確かに、先程から見るのは下級兵ばかりでとても場内とは思えない。
「そうね…じゃあ、ルイトとナギエ、この先の十字路を左に行って。そしたら離宮に行けると思うから。そこまで行って…」
「その先は言わなくても大丈夫。絶対にシズとクロエを助け出すよ。」
とナギエは言うと、ちょうど十字路に差し掛かった。
「行くよ。ルイト!」
「おう!じゃあな。ちゃんと姫守れよ!ミナト!」
「任せとけ!」
とルイトに返すと、僕らは前に、ナギエたちは左に進んでいった。
・一方その頃離宮では…
「あのドラゴンはどこにいった!」
と兵士たちが大勢で探し回っていた。そして数分に一度、
ノックと共に、
「御無礼の程、申し訳ございません、再三の確認となりますが、ここにドラゴンは来てませんか?」
と部屋に兵士がやってくる。それはクロエの部屋も同じであって、
「ここには来ていませんよ。もう野生に帰ってしまったのでは?」
とアサギがクロエに代わって答えた。ミクリは、お茶の準備をしながら、
「大変ですね。頑張ってください。」
と言っていた。
「そうですか。では、失礼します。」
と言い兵士が出て行った。
「…ふぅ。…出てきてもいいよ。シズ。」
と言うと私の後ろからシズが現れ、私の膝の上で丸くなった。
「いやぁ。にしてもびっくりしましたよ。その子がクロエちゃんのお友達のテイムしたものだなんて。」
とミクリはこっちにお茶を持ってきながら言った。
「友達なんてレベルじゃないわ。心を許せる…そんな存在よ。」
と私は紅茶の入ったカップを手に取り、飲もうと口に運んで…
「熱っ…」
と猫舌を発動させていると、ドォンという爆発音がした。
「な、何事でしょうかね?」
とアサギがカーテンを少しずらして外を見た。
「…なん、でしょうかね…あれは…兵士?」
「えっ…誰か攻めてきたってこと?」
とミクリが驚いた声を出した頃、
「て、敵襲!敵襲!王女派のクーデターだ!ドラゴンさ月しwしている兵は王をお守りすべく直ちに5階の王の間の前、“翼竜の回廊”に集結されたし!」
と兵士たちが騒ぎ始めていた。
「クーデター…ですか。物騒ですね。城下町は今、解放前夜祭で助けを呼べない状況…さすがは頭のいい王女様…と言ったところでしょうね…」
とアサギがつぶやいた。
「これでここから出られるのかな?」
と聞くと、
「わかりません。ですが、ここを出るときは私とミクリはあなたと一緒に行動する予定ですよ。」
とアサギが穏やかに笑った。
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