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90. 学校、緊急閉鎖
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その後、僕たちは全員演習室に集められた。演習室とは名ばかりで、本当は対抗戦のフィールドの一角を回収したものだ。
「それでは緊急全校集会を行う。今回は、副校長ではなく、校長先生からお話があるそうだ。全員心して聞くように。」
と生徒指導の先生が声を拡散させる魔道具を介して話す。
「それでは校長先生、お願いします。」
と先生が言うと、講談場に猫が一匹あがった。
「え?ねこ?」
とクロエが言った。
「あ~あ~、聞こえてますかにゃ?一年の皆さんはお初になると思いますが、私はここの学園長をやっているアイシャと言いますにゃ。こんな時に急に集めてしまい申し訳ないにゃ~。」
と学園長(?)が話を始めた。
『(ネコ族の獣人……?いや、猫妖精族か?)』
と僕は冷静に学園長(?)を分析する。ファンタジー世界にはお約束になっている亜人族と呼ばれる種族はそれぞれにオリジナリティがあるのだ。例えばウサギの獣人ならジャンプ力が高いという感じだ。そして猫妖精族のオリジナリティは、猫故の俊敏さと五感の強さ。それに加えて妖精族故の豊富な魔力量と妖精の羽を用いた飛行術がある。多種多様な種族の中でも索敵に特化した種族だ。
「今回、学校が閉鎖となりますにゃ。理由としては、この学校の中心に超巨大なダンジョンが誕生してしまったのにゃ。このダンジョンの調査をしたいので君たちの安全確保のために一旦学校は閉鎖とさせていただきますにゃ。本当にごめんなさいなのにゃ。再会はみんなに一台ずつ支給した携帯端末に追って連絡しますので、ひとまず、解散にゃ!最近は何かと物騒だから気をつけるにゃよ。お迎えがある人は待機!以上にゃ!」
と締めくくるとアイシャ学園長は空へと飛んでいった。どうやら本当に猫妖精族だったようだ。こうして僕らいつもの5人は解散という指示に従い、学校を後にした。
「クロエとナギエとルイトは出身がアリア領だからアリア領に帰るんだろ?」
と城下町を歩きながらルプスが言う。
「ん~、そうだね。私たちは帰ろうかな?ミナトはどうする?」
「えと、ついて行っても大丈夫?」
「もちろん。いつものメンツが一番いいでしょ。」
とクロエも賛同する。
「じゃあお願いするよ。あ、でも止まるところどうしよ。流石にみんなの家に長い間滞在するのは悪いからな……」
と呟くと、
「宿でも借りる?でも結構出費が嵩むよな……」
とルプスも頭を抱えていた。この世界の宿は宿泊代が安いし僕らも冒険者のためお金がないわけじゃない。けど先の見えない事態に直面しているためいくら貯金があっても不安になる。
「ああ、その点なら大丈夫よ。」
とナギエが口を開いた。
「アリア領にはもう既に使われていない家がいくつかあるからそこに住めばいいんじゃない?」
「え?流石にそれはいけないだろ。使われていない家は仮とは言え領主の持ち物扱いになるんだぞ?そんなことしたら兵士が飛んできてしょっぴかれるって。」
とルプスが言い返したところで僕は思い出す。ここに僕が“ナギエ”として存在していた頃を、
『(あ、そういやナギエって領主さんとこの子だった。忘れてた……)』
と昔を思い出していると、
「あれ?ルプスには言ってなかったっけ?」
「なんのことだ?」
「私、本当は貴族の娘だよ?」
とナギエは曰った
「それでは緊急全校集会を行う。今回は、副校長ではなく、校長先生からお話があるそうだ。全員心して聞くように。」
と生徒指導の先生が声を拡散させる魔道具を介して話す。
「それでは校長先生、お願いします。」
と先生が言うと、講談場に猫が一匹あがった。
「え?ねこ?」
とクロエが言った。
「あ~あ~、聞こえてますかにゃ?一年の皆さんはお初になると思いますが、私はここの学園長をやっているアイシャと言いますにゃ。こんな時に急に集めてしまい申し訳ないにゃ~。」
と学園長(?)が話を始めた。
『(ネコ族の獣人……?いや、猫妖精族か?)』
と僕は冷静に学園長(?)を分析する。ファンタジー世界にはお約束になっている亜人族と呼ばれる種族はそれぞれにオリジナリティがあるのだ。例えばウサギの獣人ならジャンプ力が高いという感じだ。そして猫妖精族のオリジナリティは、猫故の俊敏さと五感の強さ。それに加えて妖精族故の豊富な魔力量と妖精の羽を用いた飛行術がある。多種多様な種族の中でも索敵に特化した種族だ。
「今回、学校が閉鎖となりますにゃ。理由としては、この学校の中心に超巨大なダンジョンが誕生してしまったのにゃ。このダンジョンの調査をしたいので君たちの安全確保のために一旦学校は閉鎖とさせていただきますにゃ。本当にごめんなさいなのにゃ。再会はみんなに一台ずつ支給した携帯端末に追って連絡しますので、ひとまず、解散にゃ!最近は何かと物騒だから気をつけるにゃよ。お迎えがある人は待機!以上にゃ!」
と締めくくるとアイシャ学園長は空へと飛んでいった。どうやら本当に猫妖精族だったようだ。こうして僕らいつもの5人は解散という指示に従い、学校を後にした。
「クロエとナギエとルイトは出身がアリア領だからアリア領に帰るんだろ?」
と城下町を歩きながらルプスが言う。
「ん~、そうだね。私たちは帰ろうかな?ミナトはどうする?」
「えと、ついて行っても大丈夫?」
「もちろん。いつものメンツが一番いいでしょ。」
とクロエも賛同する。
「じゃあお願いするよ。あ、でも止まるところどうしよ。流石にみんなの家に長い間滞在するのは悪いからな……」
と呟くと、
「宿でも借りる?でも結構出費が嵩むよな……」
とルプスも頭を抱えていた。この世界の宿は宿泊代が安いし僕らも冒険者のためお金がないわけじゃない。けど先の見えない事態に直面しているためいくら貯金があっても不安になる。
「ああ、その点なら大丈夫よ。」
とナギエが口を開いた。
「アリア領にはもう既に使われていない家がいくつかあるからそこに住めばいいんじゃない?」
「え?流石にそれはいけないだろ。使われていない家は仮とは言え領主の持ち物扱いになるんだぞ?そんなことしたら兵士が飛んできてしょっぴかれるって。」
とルプスが言い返したところで僕は思い出す。ここに僕が“ナギエ”として存在していた頃を、
『(あ、そういやナギエって領主さんとこの子だった。忘れてた……)』
と昔を思い出していると、
「あれ?ルプスには言ってなかったっけ?」
「なんのことだ?」
「私、本当は貴族の娘だよ?」
とナギエは曰った
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