転生したら、周辺環境がクソだったので、人形と共に改革していく 〜せっかく転生したのならゆっくりのんびり生きたい〜

甘夏かん

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91. 久しぶりのアリア領

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「さ、ついたよ。アリア領に。」
とナギエが楽しそうに言う。
「おお、だいぶ変わったねぇ……」
と言うと、
「あれ?ミナト君ってアリア領来たことあるの?」
とクロエが驚いたように言った。
『(あ、やべ……そう言えば俺が元ナギエだったこと誰も知らないんだった……)』
「ま、前にお父さんたちと何回か来たことがあるんだよ。お父さん冒険者だったから……」
と適当にそれらしいことをでっち上げた。
「そ、まあでも確かに変わったわね。だいぶ発展したんじゃない?ナギエ?」
とクロエはナギエに話しかけに行った。
『(せ、せーふ、せーふ。危なかったぁ。)』
「危なかったですね。ミナトさん?」
「ひょおわぁ!きゅ、急に話しかけるなよダイヤ!びっくりするだろ!?」
「これはこれは失礼。でもバレなくてよかったんじゃないですか?」
「まあね。バレたら一体何者だって話になるからな。」
「まあ日本から来たなんて言われても“どこ?”ってなるのが普通ですからね。」
と僕はダイヤと話しながらアリア領を歩くと、
「おう、ニイチャン!学生かい?」
と露店のおっちゃんが声をかけてくる。
「あ、はいそうです~。」
と言うと、
「学校再開はいつ頃になりそうかなんだ?」
と聞いてきたので、
「いや~それがわからないんですよ。あ、この肉串の肉って何ですか?」
「これか?これはラピッド・ラビットのもも肉だ。」
「じゃあこの串5つください。」
「おう、小銀貨2枚な。」
「はい。」
と指定された金額を渡すと、
「毎度!」
と言い串を包んだ紙袋を渡してくれた。
「ありがと!」
と言うと僕はみんなの後を追いかけた。

その後、僕らはアリア領の領主館を訪れていた。(ちなみに肉串はめちゃうまかった。)
「お父様~帰ったよ!」
とナギエが領主館に入ると、そこには懐かしい人がいた。
「お、驚いた……まさか私が生きている間にもう一度お姿を見られるとは思っても見ませんでした。おかえりなさいませ。お嬢様。」
と1人の白髪の執事が階段を降りてきた。
「ま、まさかだけど……ラオ爺?」
とナギエは驚きながらも声を出した。するとラオ爺と呼ばれた老人は嬉しそうな顔をして、
「いかにも。私はラオです。おかえりなさいませ、ナギエ様。」
と言った。
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