1 / 18
【本編】
EPISODE 1:小さな小さな島国で
しおりを挟む二つの世界が融合してから世界的に混乱があった中で、とある辺境にある町は“いつも通り”に過ごしていた。
確かに、この5年間“外界の人”は両手で数えられるぐらいの範囲で訪ねてきた。だが、この“町の領主”様は丁重にお断りを願い外へと帰していた。
それは、この“町”の唯一無二の“小さな診療所”を護る為でもある。
「んあーー、今日もいい天気やん!ボクの大好きな日向ぼっこが出来る最適な日!」
“小さな診療所”から出て来たのは、黒色の髪色をした低い位置のロングツインテールで、パッチリ目をした青色の瞳色をした背の低い少女だ。
彼女こそが“小さな診療所”の主“で名前はフィロソフィー”であり、この物語の中心となる人物なのだ。
残念な事に、本人は自覚無しだが。
「今日も何事もなく!平和に過ごすんや!怪我人とか、最近は居ないし………大丈夫やろ!うん」
「なーに、一人で話をしてんの」
「うおっ!?」
意気込んでいたフィロソフィーの背後から抱きついて来たのは、ピンク色の髪色をした腰ぐらいの長さを三つ編みにしており、頭にはゴーグルを身に着けていて、モスグリーン色の瞳色をした切れ長なツリ目をしている青年だった。
「リーオ、急に抱きつかんといて!?」
「えー?」
「リーオの気配は、わかりにくいから嫌やわ!心臓に悪い!」
「そんなに、驚かなくても」
「ってか、仕事は!?仕事は、ちゃんとしてきたん!?」
「そりゃあ、弟子に押し付けてるけど」
「え」
「大半の仕事は、特訓のついでの如く弟子に全部押し付けてる」
「いや、ドヤるなや!?」
フィロソフィーがリーオにツッコミを入れていると、その2人へと歩み寄ってきたのは黒色の少しボサッとしたショートで、切れ長なツリ目をした暗めのモスグリーン色の瞳色をしている青年が大きな籠を持って現れた。
「リーオ、またフィロの迷惑をかけているのか?」
「いや、迷惑はかけてないけど?ってか、ジャック?その持っている籠は何??」
「いや、フィロに昨日頼まれていた素材だが??」
「フィロ、何を頼んだの?」
「え?あー、一部の薬剤の在庫が少なくなっていたから作ろうかと思って頼んだんやぞ」
フィロソフィーが見えるようにジャックは大きな籠を下ろせば、フィロソフィーは中身の確認をしながら身を乗り出しながら覗いている。
「うん、全部あるやん!流石、ジャックやな!助かったで!」
「お、おう……まぁ、これぐらいは」
「点数稼ぎかよ、ジャック」
ジャックはフィロソフィーに褒められて、凄く嬉しそうに笑みを浮かべながらも頬を赤く染めて恥ずかしそうにしていた。
それを見ていたリーオは、凄く嫌そうな表情をしてはジャックを見上げて見ていた。
「ねぇねぇ、リーオ」
「んー、なーに?」
「最近、この辺りで変化あったりせーへんかった?」
「んー、どーだろうねー。まぁ、確かにあったかも?」
「もしかして、“異質な植物”とか?」
「!!、そうだねー、なんかあったかも」
「この薬草、少し変化しそうになってるんや……苦しそうにしてる」
フィロソフィーが水色の薬草を掴んで水色の薬草を真剣に見つめていると、リーオは水色の薬草をフィロソフィーから取り上げる。
「あ!?なんでや!?」
「そんな変なもの掴まないのー」
「いや、そんなに変じゃないやろ!?ってか、変だったら確認しないと今後の薬草採集に影響あるやろ!?」
「えー、大丈夫大丈夫」
「むぅ……」
リーオはフィロソフィーから取り上げた水色の薬草を眺めてみれば、何処となく色の変色が起きているのと“ノイズ”のようなモノが見えてリーオは首を傾げていた。
「“ノイズ”?今まで、こんな現象なんて無かったよね?」
「確かに」
「多分なんやけど、世界が混ざったから書き換えとか起きているんとちゃう?分からんけど」
「書き換え?」
「あ、リーオ達は視えへんもんな。なんか、いつも視ているヤツがあるって言ったやん?」
「あー、うん」
「文字の色が白色なのに、その薬草だけ一部が赤色なんよ」
「ふーん?」
「あ、興味無いな!?」
「まぁ、どうでもいいし」
リーオは興味を失ったかのように、その水色の薬草をポイ捨てすると水色の薬草が地面に落ちて“ノイズ”が激しくなると、その水色の薬草は何故か魔物化へと変わっていく。
「うえっ!?!?な、何やっ!?」
「ジャック」
フィロソフィーが慌てているとリーオがジャックを見れば、ジャックは大きな機械の斧で魔物になりかけた水色の薬草を切り裂いて木っ端微塵にする。
「“異質”ねー、これは色々と面倒臭いかも」
「リーオの弟子に、何が起きているのか連絡してみたらどうだ?一応、同じ“情報屋”だろ?」
「そうだねー、一応聞いてはみるさ」
リーオはまだ騒いでいるフィロソフィーの頭を優しく撫でながらも端末を取り出して、さっきの起きた現象について“弟子”でもある“オズワルド”へと連絡を入れていた。
「あぁ、お久しぶりー?元気にしていたかいー、オズワルドくん?」
『なんですか、リーオ師匠、今、ダンジョン攻略中なんですけど』
「まぁまぁ、一応聞きたい事があってね?なんか、最近変わった事が起きていたりしない?キミの付近で」
『変わった事?それは、まぁ、ありましたね』
「!、なら、教えてくれる?」
『あ、はい』
NeXT
1
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜
白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。
私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。
けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?
関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。
竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。
『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』
❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。
*乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。
*表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。
*いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。
*他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
新緑の光と約束~精霊の愛し子と守護者~
依羽
ファンタジー
「……うちに来るかい?」
森で拾われた赤ん坊は、ルカと名付けられ、家族に愛されて育った。
だが8歳のある日、重傷の兄を救うため、ルカから緑の光が――
「ルカは精霊の愛し子。お前は守護者だ」
それは、偶然の出会い、のはずだった。
だけど、結ばれていた"運命"。
精霊の愛し子である愛くるしい弟と、守護者であり弟を溺愛する兄の、温かな家族の物語。
他の投稿サイト様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる