幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

EPISODE 2:外界への憧れ

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 リーオはオズワルドからの話を手帳に書き込んでいき、ペンを顎に宛てがい真剣な表情で何かを考えていた。


「どないしたん、リーオ?」

「んー、ちょっとねー。弟子に、最近の世界情勢について聞いてた」

「世界情勢??なんや、真面目なんやなーリーオは」

「いや、真面目じゃないけど?真面目になった覚えはないよ」

「え」


 リーオはヘラっとした笑みを浮かべて手帳を閉じると懐に仕舞い、フィロソフィーの両頬に両手を宛てがい包むようにするとフィロソフィーは慌てた表情を浮かべる。


「ちょ、ちょっ、ちょっい待ちい!?リーオが、ご乱心やで!?ジャックっ!」

「こらこら、リーオ」

「離せぇ!!」


 ジャックはフィロソフィーの助けを求める声に応えて、リーオを猫掴みするかのように襟首を掴んではフィロソフィーから離れさせる。


「うー」

「お前は、猫か。それより、一応その情報はアッシュに伝えた方がいいんじゃないのか?」

「あー、そうだねー。面倒臭い……」

「面倒臭いとは」

「だってさー、一々丘の上に行かないといけないんだよ!?面倒臭いじゃん!?」

「ほら、さっさと行け」


 ジャックは軽くリーオを放り投げると、リーオは明らかに不満そうな表情をしながらも渋々と此処から見える丘の上にある屋敷をチラっと見てから歩き出す。


「なんや、リーオは怠惰やなぁ」

「まぁ、それは相変わらずなんだが」

「そうや!五月蝿いリーオが居らんし、ちょっとジャックに手伝って欲しい事があるんや!」

「手伝い?まぁ、いいが……?それで、何をするんだ?」

「町の外に出てみたいんや」

「え?」


 ジャックはフィロソフィーの一言に対して、困惑な表情をしては困ったかのような声が出てしまった。


「小さい頃に、一度しか出ておらんやんけ!皆して、外に出させてくれへんし!だから、1番五月蝿いリーオが居なかったら出れると思ったんよ!ジャックなら、出させてくれるやろ?ちゃんと、ジャックを連れて外に出るわけやし!一人じゃあらへんから、エエやろ??」

「うっ……」


 フィロソフィーはジャックをウルウルとさせて見上げれば、ジャックは困惑な表情をしては目を反らしては悩んでいた。


「ちょっと、外に出るだけやん!少しでも、外に出て見たいんや……お願いや、ジャックっ」

「……ボクから、離れたりしないなら……」

「ほんまかっ!?」

「お、おう」

「なら、近くの花畑に行きたいんや!彼処は、凄く落ち着いて好きなんよ!」


 フィロソフィーはジャックの返答に、凄く嬉しそうな表情をしてはジャックの腕を掴み引っ張り急いで行こうとする。


「わ、わかったから……急ぐと転けるぞ」

「大丈夫や!そこまで、アホとちゃう!」

「たくっ………」


 ジャックは心情としては、こんな時にリーオが突如として帰ってこない事を祈るという事しかなかった。

 いつもならば、基本的にリーオはフィロソフィーから一歩も離れたりもしないし見張っている所がある。
 それは、“あの事”があったからこそ余計にリーオはフィロソフィーの事を監視している。


「(過剰な程に、アイツはフィロの事を過保護だ。ボク達も過保護だが、リーオの過保護は狂っている程に過保護だ……)長居は、しないぞ」

「うんっ!」


 ジャックは町の少し離れた所にある花畑へとフィロソフィーを連れ出すと、フィロソフィーは目を輝かせて花畑を駆け回っては座り込み小さな花を優しく触れていた。


「相変わらず、好きだな」

「うん!植物は全般的に好きや!中でも、こんなに小さい花が1番好きなんよ。懸命に生きて、こんなに立派に咲かせておるんや……どんなに、世界が変わっても植物は基本的には変わらへん」

「………そうだな」

「んで、“外”に出て堪能したー?フィロ」

「!?、り、り、リーオ……」


 フィロソフィーは慌てたように後ろを見れば、ジャックの後ろで明らかに不機嫌な表情をしてジト目をしているリーオが立っていた。


「ジャックー?」

「フィロが、必死に頼んできたんだ。少しでも、外を見たいと」

「だから、“外”に連れ出したわけ?危険だって、分かっているのに??」

「ボクが、側にいるなら大丈夫だろ?」

「……」

「リーオ!ジャックは、悪くないんやぞ!頼んだのは、ボクなんや!」

「…………はぁ、まぁージャックが居るなら大丈夫かー……。だけどね、フィロ?何も言わずに、出るのは心臓に悪いからヤメて?ね?」


 リーオはフィロソフィーに近寄り、座り込んでいたフィロソフィーに合わせて座り込むとフィロソフィーの両頬を両手で摘んで伸ばす。


「あう!?」

「あ、柔らかい」

「はにしゅんあ!?」

「これ、罰ね?心配させたんだから、コレぐらいはさせてもらわなきゃダメでしょー?」

「うっ………」


 フィロソフィーは涙目でリーオを見れば、リーオは不敵な笑みを浮かべてからフィロソフィーの額に口付けをすると、フィロソフィーは驚いた表情のま魔固まっている。


「あはっ、驚きすぎ」

「うぅっ~、それは、リーオがいきなり!」

「いきなり、なーに?」

「むーっ!!」

「ほら、帰るよー?薬剤、作るんでしょ?」

「あ、そうや!!」






 
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