幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

EPISODE 5:水晶のドラゴン

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 久々の海岸へとやってきたフィロソフィーは目の前の青色の海を見ては、その瞳には輝きがあり嬉しそうになのが丸わかりでリーオは笑っていた。


「そんなに、興奮して転んだりしないでよー」

「大丈夫や!」

「まったく……」


 フィロソフィーは砂浜へと来て、目の前に広がる海を見つめては笑みを浮かべていたのだが軽く首を傾げていた。


「リーオ」

「んー?なーに?」

「海の上に、なんかあるで?アレ、何やろ??リーオ、知っとるか?」

「は?海の上?」


 フィロソフィーの問いにリーオは海の上の方を見ると、巨大な赤色の水晶で出来たドラゴンが此方に向かって来ているのが見えた。


「おいおい、なんで此方に向かってきてんだよ……」

「アレは、何なんや?」

「アレは、多分ドラゴンなんやろうけど……(普通のドラゴンとは、違う感じがするような気がするんだけど)」


 フィロソフィーは向かってきている巨大な赤色の水晶で出来たドラゴンを見ていて、“何か別のモノ”を見ていた。


「あのドラゴン、可笑しいで」

「フィロ?」

「中身、“人”や」

「は?」

「いや、ボクだって分からへんよ!でも、“人”の痕跡があるんやっ!ってか、完全に此方を目指しおるじゃんっ!?」


 フィロソフィーが慌てているとリーオは刀を取り出しては身を低くして姿を消すと、巨大な赤色の水晶で出来たドラゴンの真上へと現れると刀でドラゴンの首を切り落として踏み台にしてフィロソフィーの所に戻ると、胴体だけのドラゴンは勢いで浜辺の大きな岩へと衝突し大きな岩は砕き散っていく。


「何なんや、ほんまに……。今まで、こんな事あった事がないで?」

「そうだねー。(明らかに、情報と同じだな。世界統一政府機関は、裏で碌なことをしていないっていう証明だ)」


 フィロソフィーがドラゴンの亡骸を見つめていて、リーオはフィロソフィーの両目を片手で塞いでいた。


「リーオ?」

「見なくていいよ、あんなモノ。フィロは、気にしなくていいんだから」

「どないしたん、変やで?」

「変なのは、いつも通りでしょ?」

「まぁ、確かに」

「ほら、もう帰るよ」

「あ、うん」


 リーオがフィロソフィーの手を握って歩き出すと、フィロソフィーはチラっとドラゴンの亡骸を見てからリーオを見る。


「リーオは、」

「知っているよ、何でも。だけど、ソレについてはフィロは関係ないから」

「そう、なんやな」

「だから、フィロが気を病む事はないよ」

「うん……」


 リーオはフィロの手を少し強く握っては、少しだけイラつきがあったがフィロの前で露わにしたくはなかった。

 これは明らかに非人道的な事であり、フィロソフィーにとっては辛すぎる事なのは確かだったからこそ、リーオは少し怒りを感じていたのだ。


「(もう少し、利口的な行動をするのかと思っていたけど。無理そうだな、彼処は)」


 診療所へと戻ってきたフィロソフィーとリーオは、診療所の前で金色の髪色で少し長めのショートで前髪の半分は後ろへと掻き上げていて、黒紫色の瞳色をした切れ長なツリ目をしている青年がジャックと話をしているのを見つける。


「珍しいなー、こんな時間にアッシュが居るなんて」

「おー、アッシュやん!」

「フィロちゃん、こんにちわ。リーオ、キミに用があってね」

「ふーん?で、何の用事?」


 アッシュは1枚の手紙をリーオに手渡すと、リーオは手紙を受け取り目を細めて嫌そうな顔をする。


「アンタの情報網は、何なんだよ」

「それは、主にミネルバだな」

「アイツ、ある意味で凄いな。偵察向いているんじゃないの?」

「ミネルバは、昔から気配が分かりにくいで?よーく、観察せなアカンもん」

「そういえば、そうだったねー」


 リーオは手紙の中身を確認してから、その手紙を炎の魔術式で燃やして消し炭にする。


「も、燃やしておる!?」

「一回見れば、分かる内容だったから別に要らないし。アッシュ、後で少し相談があるんだけど?」

「あぁ、構わないが……?」

「んじゃあ、帰るよーフィロ」


 リーオがフィロを姫抱きにすると診療所の中へと入って立ち去ると、アッシュは苦笑いを浮かべていてジャックは軽く首を傾げていた。


「ミネルバは、何と報告を?」

「世界統一政府機関が、またルールを変えたようでね?まぁ、私は“関係ない”のだが……外界の冒険者達にとっては、生活が苦しくなる可能性はあるだろうね」

「だからって、アッシュは“受け入れない”のだろう?」

「当たり前だよ。恩を仇で返すような連中だ、何故受け入れをしないといけない?明らかに、不協和を起こすような事など私が領主である限りさせるつもりはない」

「だと思った答えで、こっちは安心出来る。その分、排除はしやすくなるってモノだからな」


 アッシュはジャックの言葉に苦笑いを浮かべながらも、どうにか外界の人間が入れないようにしないといけない。


「天候が操れたら、どんなにいいのだろうか」


 もしも、天候が操れるならば周辺の海を嵐の状態にして引き寄せないようにする事が出来るだろう。


「本当に、悩みのタネだ」







NeXT
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