幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

EPISODE 6:世界の“外側”は

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 その日の夜、フィロソフィーは何かに呼ばれている気がして診療所の外を出て周りを見渡していた。


「(何やろ……?気のせい、やろうか?なんか、呼ばれたような気がしたんやけど)」


 フィロソフィーが軽く首を傾げて診療所へと戻っていくと、フィロソフィーを見つめている赤色の小さな光がいた。

 それは、監視をするかのように。
 それは、観察をするかのように。

 だが、直ぐにノイズが入り砕けて散っていくと其処には何も残っていなかった。

 何故、フィロソフィーを観ていたのかは分からない。だが、言えるのは明らかに“異質”な気配だったのかリーオは其処にいつの間にか立っては周りを見ていた。

 フィロソフィーの身に何かあれば、直ぐに何故か分かってしまうリーオだからこそ気付いたのかもしれない。


「(何かが、フィロを狙っている?今は、どことなく様子を視ているって事か?最近、色々と起きているのは……フィロが関係しているのか?それとも、何かによってはフィロは邪魔という意味なのか?)…………弟子にも、そことなく周辺について聞いてみるか」


 そんな異変が起きて数日が経った時に、1つの情報がオズワルドからの提供があった。


【アンドロメダガーデン、壊滅】


 それは、主に奴隷制度を設けていたそこそこ大きなクランの名前だった。
 どうやら、オズワルドが所属している領土主の怒りを買ったからこそ壊滅されたという。


「まぁ、いつかは滅びるとは思ったけど」

「アンドロメダガーデンとやらの事か?」

「アッシュも、気にしていたクランでしょ?」

「そりゃあな、でも此方までは来れるような実力ではなかったようだが」

「来ていたら、俺らで壊滅出来ただろうにー。残念ー。」


 リーオはアッシュの屋敷の執務室のソファーに座りながらも、報告書として書類を書いてアッシュに投げ渡していた。

 その報告書には、ここ数日のオズワルドの近辺で起きた出来事をまとめて書いた内容である。


「だが、数日前の“謎の気配”については解明出来そうにもないな」

「それなんだよねー。たまーに、その変な気配が診療所付近に現れるけど俺が近付くと消えるんだよなぁ」

「不可解、だな」

「まぁ、ただ言えるのは碌なことは起きる気配はないだろうね」

「ふむ……」


 アッシュが考え事をしていると、窓から急に青色の髪色で短いツインテールに、緑色の瞳色をしたタレ目をしてメイド服のような服装をしている少女が飛び込んで来ては床に正座で着地をするとアッシュへとキリッとした表情で眼差しを向けていた。


「ミネルバ」

「はーい、ミネルバなのだ!」

「普通に、ドアから入ってきてくれないか?」

「それは、すみませんなのだ!」

「まぁ、急な用事なのだろう?」

「はい、なのだ!」


 ミネルバは立ち上がりメイド服のような服のスカートの埃を払い、スカートから出した書類が入った封筒を持って歩き出すとアッシュに手渡しアッシュは受け取る。


「これは?」

「それは、あちら側の情報なのだ!特に、世界統一政府機関の全貌を調べたのだ!どうやら、世界統一政府機関の内部は2派に分かれているらしく互いには干渉はしていないらしいのだ!」

「へー?」


 リーオはアッシュの後ろから書類を覗き込み、その中身を見ていて1つの名前を見ては一瞬だけ殺気を出してしまい、アッシュに頭を叩かれては不機嫌そうな表情をしていた。


「っ~」

「気持ちは分かるが、こんな所で殺気を出すんじゃない」

「いやー、だってー?アイツの名前があって、思い出してはムカついたんだよー?ってか、まだ生きていたんだねーアイツ」

「らしい、な。しかも、どうやら世界統一政府機関の統轄者とは……笑えない冗談だな」


 アッシュはリーオに書類を手渡すと、リーオは書類の中身を全て覚えたのか机へと投げ捨てると頭を掻いていた。


「って事は、弟子達の方は“第五機関議長”とぶつかるのは確かだろうね」

「そうなのか?」

「まぁ、タダの勘だけど。可能性は、高いとは思っているよ?何せ、その“第五機関議長”も腐っている“プレイヤー”だ」

「なるほど……」

「此方に、被害がないなら別に何をしようが俺等には関係ない。フィロにさえ、何も無ければ……ね?」


 2日経った時にオズワルドからの話で、“第五機関議長・ガンゼル”の死の報告を聞いたリーオは何処となく嬉しそうにしていた。


「どうしたん、リーオ?なんか、今日はヤケに機嫌がエエやん??」

「んー?まぁー、悩みのタネが1つ解決したから?」

「悩みのタネ?リーオに??」

「なーに、無いとでも思ったの?」

「いや、別に……」


 フィロソフィーが顔を背けては余計な事を言わないようにしていると、リーオは軽く笑ってからフィロソフィーの頬を軽く摘んでいた。


「バレバレ、だよ。フィロ?」

「っ!?」

「わかりやすいなぁー、フィロは」

「えぇ!?そ、そんなにわかりやすいん!?」

「うん、凄くわかりやすい。まぁ、素直って意味でもあるけど」

「えー……………、そんなに………」


 リーオに指摘されてフィロソフィーは、何処となく悔しさから不貞腐れていた。








NeXT
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