幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

EPISODE 8:フィロソフィー②

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 ジャックはフィロソフィーを姫抱きにして運び診療所へと戻ってくると、其処には焦った表情で此方を見て気付いて駆け寄ってくるリーオがいた。


「フィロっ!!」

「今は、疲れたのか眠っている。とりあえず、フィロの寝室に」

「貸せっ」


 リーオは悲痛な表情でフィロソフィーを受け取り、診療所の中へと入ってはフィロソフィーをベッドに寝かす。


「………何があった?」

「どうしても植物の“異変”について自分の目で確かめたいと、フィロに押されてしまい僕が護衛としてつくならば、と」

「っ……それで?」

「そうしたら周りの空気が変わったと思えば、フィロは“何か”を“視た”途端に森林がザワつき………“何も出来ない”“助けられない”とフィロが呟いた途端に、フィロの意識が操作されたかのように“力”を行使していた」

「…………“特異点”の力だ、な」


 フィロソフィーの“力”は、“こちらの世界”側として大切な力でもある。
 だからこそ、何かを施された“存在”は助けを求めてくる。

 それは、幼少期に“ソレ”は起きた。


「俺達は“巻き込まれた”事で、とんでもない能力が定着したけど。それは、フィロが俺達を護るために施したようなものだ。だけど、あの出来事についてはフィロは覚えていない」

「そうだな」


 リーオはベッドに座りフィロソフィーの頬を優しく撫でると、フィロソフィーは眠っているが少し擽ったいのか身動ぎをしていた。

 それを見ていたリーオは、微かに優しく笑みを浮かべてはフィロソフィーの頭を優しく撫でてからジャックの方を見る。


「それで、その森林は?」

「違和感があったはずの森林は、元の静けさに戻っている」

「フィロが、“修復”したんだろうね。これから、少し忙しくなるかもしれないよ」

「と、言うと?」

「世界統一政府機関、どうやら凄くキナ臭いんだよね。色々と」

「なるほど」


 リーオはフィロソフィーの寝顔を見ては、懐から端末を出してはフィロソフィーの寝顔を写真撮っては笑みを浮かべていた。


「(リーオ……)」


 自分達の中でも何よりもリーオは、あの出来事の中で瀕死になりながらもフィロソフィーを護ろうとしていた。
 だが、死にそうなリーオを見てフィロソフィーは錯乱しては“血の涙”を流してリーオに縋り付いていた。


「(1番施しが強かったリーオは、死ぬことも出来ないしループしても記憶は残る。本当は、もう何回もループしてるというのは、僕も知っているが……リーオは、何よりも“その最後”について語ろうともしない。ただ、フィロソフィーの安全だけを必ず確保している。この融合世界で、お前はどれ程の辛さを背負っている?)」

「そうだ、この手紙アッシュに渡しておいてー?ジャック」

「これは?」

「………多分、面倒臭い案件だよ。主に、世界統一政府機関が何をしようとしているのか」

「ふむ、分かった。これをアッシュに、渡せばいいんだな?」

「ん………、俺はフィロの側にいるから」


 ジャックがリーオとフィロソフィーを見てから寝室を出ていくと、リーオはフィロソフィーの唇を指でなぞり頬を優しく触る。


「フィロ、また俺を置いて何処かに消えるの?それは、誰のために?キミは、何でもかんでも助けようとするのは良いところだけどさ?俺はフィロが、喪うことだけは嫌だよ」


 リーオはフィロソフィーの唇に自身の唇を軽く触れさせてから、ベッドから離れてから椅子に座ってはフィロソフィーが起きるまで窓から空を見上げていた。


「(これから起きるのは、また少し違う内容になるかもしれない。それが、吉と出るか凶と出るかなんて分からない)もしも、何かが変わるって言うなら試す価値はあるのかもねー……弟子には凄く悪いとは思うけど、少し色々と利用させてもらうとするよ」


 フィロソフィーの運命が少しだけ変わっているのは、融合世界で少し変化が起きたからという可能性もある。

 そうなると、その変化がフィロソフィーを助ける形になっているならばリーオとしては利用価値があるという事だ。
 リーオは懐から端末を取り出しては、オズワルドへと通信を入れる。


「あ、オズワルドー?時間、あるかいー?」

『一応、大丈夫ですけど』

「ちょっとねー、ヤバそうな話が入ったから教えておこうかと思って」

『ヤバそうな話、ですか?師匠がヤバいとか、それって余程ヤバいって意味じゃないんですか?それを教えるとか……』

「まぁまぁ、とりあえず聞いておけ~?」

『あ、はい』


 リーオは手帳を取り出してはページをめくってから、そのページに書かれていた内容をオズワルドに告げる。


「“手紙”を用意しろよ?一度しか言わないからねー?」

『はい』

「“第六機関議長・マロン”が人体実験にて、とんでもないモノを造って“謳歌浪漫”というクランと大きな戦争を起こすための下準備をしているった話なんだよねー」

『!?、その人体実験って……』

「なーに何?そっちで、なんかあったのー?そっちと此方の流れが違う時があるから、そっちだと稀に1週間行ってたりするでしょー?」

『あー、はい……。知り合いの妹のような娘が、それの被害者だったので』

「なるほど、ね(この辺は、同じって訳だね……って事はアッチは誰か“死んだ”か)」







NeXT

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